A Song for ××

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A Song for ××
浜崎あゆみスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
ポップ
時間
レーベル avex trax
プロデュース Max Matsuura(プロデュース)
鈴木直人(サウンドプロデュース)
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続・2週連続・通算5週、オリコン
  • 1999年1月度月間1位(オリコン)
  • 1999年度年間16位(オリコン)
ゴールドディスク
  • ミリオン日本レコード協会
  • 浜崎あゆみ アルバム 年表
    A Song for ××
    (1999年)
    ayu-mi-x
    (1999年)
    『A Song for ××』収録のシングル
    1. poker face
      リリース: 1998年4月8日
    2. YOU
      リリース: 1998年6月10日
    3. Trust
      リリース: 1998年8月5日
    4. For My Dear...
      リリース: 1998年10月7日
    5. Depend on you
      リリース: 1998年12月9日
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    A Song for ××』(エイ・ソング・フォー)は、日本歌手浜崎あゆみ1999年1月1日avex traxから発売した1枚目のオリジナルアルバムである。

    構成[編集]

    デビューから5作のシングルを含む自身初のオリジナルアルバム。初の首位獲得作であり、浜崎の初のミリオンセラー作品である。本来の表記は「A Song for ××」であるが、「A Song for XX」というように「X」で表記されることもある。本来は1998年12月26日に発売される予定だったが、延期となり翌年1月1日に発売になった。しかしながら、実際は店頭には12月26日から並んでいた。

    5thシングル「Depend on you」のカップリング「Two of us」は本作には収録されていない(後に配信限定アルバム『ANIME & GAME SELECTION』で初収録)。

    1999年3月17日に、本作収録曲をリミックスした、初のリミックスアルバム『ayu-mi-x』が発売された。

    2001年3月に初のベストアルバム『A BEST』発売時にはプロモーション活動として、歌い直した「A Song for ××」を数多くの歌番組で披露した。

    背景・逸話[編集]

    当時のプロデューサーで恋人でもあった松浦勝人は、

    「いくら嫌われてもあるべきものが内面にきちんとあれば、それが理解された時、嫌われ度合いが大きいほど振り子は次には逆に振れる。『嫌い』から『好き』に大きく振れる。だから、自分の人生を全部暴露しちゃえ、いい詞が書けることは間違いないんだから、それで押していけ」

    という戦略をとった[1]

    この戦略の一環として、1998年12月28日に浜崎は、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』でゲストパーソナリティーを務め、当時小室哲哉プロデュースで彼の恋人として大成功を収めていた華原朋美に対抗し、歌手デビュー時から孤独をテーマにした曲をハイトーンボイスで歌う姿とバカっぽさを前面に出したギャップあるキャラクターを敢えて前面に押し出しており、女子高生を中心に話題になるも華原と酷似しているという声が多くあった。そこで、その戦略を逆手にとり、放送を前に「浜崎あゆみはバカじゃない」とキャッチフレーズを打ち、テレビでも番宣を流した。番組中、浜崎が嫌いという人たちが電話をかけてきて話をするも、彼女は相手をすっかり共感させて泣かせてしまい、その反響は凄まじく翌日には彼女の公式サイトの掲示板がパンクするほどだったと言う[1]

    プロモーション[編集]

    また、本作発売にあたり年末の歌番組に徹底的に出演し、発売直前に渋谷でもイベントを行い街中を浜崎の顔一色にするなどジャックする戦略をとった。テレビプロモーションCMでも、avexのロゴをA song for XXに変えて浜崎自身がタイトルコールを入れるなどの注力ぶりであった。

    売上記録[編集]

    これまで10万枚前後のシングル売上だったにもかかわらず、本作はいきなり初動売上が54万枚を突破し、初登場1位を記録。最終売上は145万枚を超え、大ブレイクのきっかけとなる。また、オリコンチャートでは2週連続通算4週首位を獲得した。

    批評[編集]

    専門評論家によるレビュー
    レビュー・スコア
    出典評価
    CDジャーナル否定的[2]

    CDジャーナルは、「彼女の魅力を一言で言うなら、ちょいとばかり稚拙な感じもする歌から伝わってくる、はかなさってことなんだろうな。ヒット曲を多数収録したファースト・アルバムはバカ売れ確実だけど、はかなさを愛しく思うか、うざったく思うかは聴く人次第。」と批評した[2]

    収録曲[編集]

    • 全曲作詞:ayumi hamasaki

    CD / PLAYBUTTON[編集]

    1. Prologue [1:25]
      作曲・編曲:Yasuhiko Hoshino
      インスト曲
    2. A Song for ×× [4:44]
      作曲・編曲:Yasuhiko Hoshino
      本アルバムリード曲でショートクリップが制作されている。
      ××は浜崎の母親のことを指しており、自身に対して無関心だった母親に宛てた想いが曲のテーマになっている。
      後に1stベスト・アルバム『A BEST』とバラード・ベスト・アルバム『A BALLADS』において、新録音された。
    3. Hana [4:06]
      作曲・編曲:Yasuhiko Hoshino
    4. FRIEND [4:11]
      作曲:Yasuhiko Hoshino / 編曲:Akimitsu Honma
      1stシングルのカップリング曲
    5. FRIEND II [3:59]
      作曲・編曲:Mitsuru Igarashi
      プロデューサー松浦勝人の依頼を受け、Every Little Thingのメンバーであった五十嵐が作曲を手掛けた唯一の曲。
    6. poker face [4:40]
      作曲:Yasuhiko Hoshino / 編曲:Akimitsu Honma
      1stシングル
    7. Wishing [4:29]
      作曲:Hideaki Kuwabara / 編曲:Akimitsu Honma
    8. YOU [4:44]
      作曲:Yasuhiko Hoshino / 編曲:Akimitsu Honma
      2ndシングル
    9. As if... [5:36]
      作曲:Kazuhito Kikuchi / 編曲:Akimitsu Honma
    10. POWDER SNOW [5:26]
      作曲:Hideaki Kuwabara / 編曲:Akimitsu Honma
      TVスポット用のショートクリップだが、プロモーションビデオが制作されている。
      また、次作のアルバム「LOVEppears」のDisc.1にはリアレンジして「P.S.Ⅱ」として収録。
    11. Trust [4:48]
      作曲:Takashi Kimura / 編曲:Takashi Kimura、Akimitsu Honma
      3rdシングル
    12. Depend on you [4:20]
      作曲:Kazuhito Kikuchi / Akimitsu Honma、Takashi Morio
      5thシングルで、本作からの先行シングル
    13. SIGNAL [4:25]
      作曲:Hideaki Kuwabara / 編曲:Akimitsu Honma
    14. from your letter [4:37]
      作曲・編曲:Akio Togashi
    15. For My Dear... [4:32]
      作曲・編曲:Yasuhiko Hoshino
      4thシングル
    16. Present [4:30]
      作曲・編曲:Yasuhiko Hoshino
      歌詞は、最初のサビのみしか公開されていない

    promotional CD[編集]

    1. poker face
    2. YOU
    3. Trust
    4. For My Dear...
    5. Depend on you
    6. FRIEND
    7. Two of us
      作曲:Daisuke Miyachi、Ryosuke Imai / 編曲:Akimitsu Homma
    8. POWDER SNOW(仮)
    9. SIGNAL(仮)
      「POWDER SNOW」「SIGNAL」の2曲はリマスタリング前の音源となっている。

    参加ミュージシャン[編集]

    サポートミュージシャン

    その他の収録アルバム (シングル曲除く)[編集]

    収録ライブ映像 (シングル曲除く)[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ a b 「浜崎の顔では絶対に売れない」浜崎あゆみをカリスマにしたavex22年前の“逆転戦略”とは”. 文春オンライン. 2020年5月14日閲覧。
    2. ^ a b 浜崎あゆみ / エイ・ソング・フォー××”. CDジャーナル. 2020年8月17日閲覧。

    外部リンク[編集]