7つの習慣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『7つの習慣』(ななつのしゅうかん,The 7 Habits of Highly Effective People)は、スティーブン・R・コヴィーによって書かれ1990年に出版された書籍。日本での初版は1996年12月25日。
日本でのジャンルはビジネス書とされる場合が多いが、帯には「この本を読むことは、あなたの人生における最高の冒険になるだろう。」と謳われ、成功哲学、人生哲学、自助努力といった人間の生活を広く取り扱った内容になっている。世界で1,500万部以上を売り上げ、人気を博した。
原著は英語。訳はジェームス・スキナーと川西茂。表紙のタイトルの下に『個人、家庭、会社、人生のすべて--成功には原則があった!』と表記され、『成功には原則があった!』の部分が副題とされる場合もある。また2005年5月31日に『第8の習慣/「効果」から「偉大」へ』の発行を記念し、7,777部限定で発行された『7つの習慣/DVD付き』がある。
ちなみに、同じ原著の日本語訳には、1990年9月10日に発行され、絶版となった日下公人・土屋京子翻訳による『人生を成功させる7つの秘訣』と題した書籍も存在する。また、日本で展開している企業。子供を対象とした学習塾で七つの習慣を取り入れ、講師や塾生徒に指導をしているところがある。特に導入教室の数の多さではITTO個別指導学院が有名(下欄に導入塾の一覧あり)。
しかし、スティーブン・R・コヴィーは、一部の専門家からカルトと指摘されている宗教団体「末日聖徒イエス・キリスト教会」の熱心な信徒で、信者向けの信仰書も執筆している。北米の南部バプテスト教会の長老、Bill Gordonは、「一見、道徳的な記述がされていたとしても、筆者が何を信じているかという宗教的背景がより重要になる」と批判をしている。また末日聖徒イエス・キリスト教会は、宣教師が全米各地で自転車で熱心に宣教活動をするだけに、「間接的に宣教の機会を与えている」という見方もある。また、1990年代初頭、同性愛者で作る社会団体から同書が人権を侵害しているという批判を受けたこともあった[1]。
目次 |
[編集] 内容
[編集] 第一部・パラダイムと原則について(Part 1 Paradigms and Principles)
- インサイド・アウト(内から外へ)(Inside-Out)
- デイビッド・スター・ジョーダンの引用で始まる。インサイド・アウトとは、生活を変化させるために、自分自身の内面(インサイド)をまず最初に変える、という意味である。例えば、幸せな結婚生活を送るために、配偶者の欠点を正そうとするのではなく、自分の欠点を取り除くようにするという考え方である。T・S・エリオットの四つの四重奏曲の引用で終わる。
- 人生の扉を開く「7つの習慣」(The Seven Habits--An Overview)
- 'Will Durant' がアリストテレスたちの言葉をまとめた書籍、"The Story of Philosophy" の76ページにある一節からの引用で始まる。内容は、7つの習慣の概要、習慣の威力、効果性の説明など。トーマス・ペインの引用で終わる。
[編集] 第二部・私的成功 (Part 2 Private Victory)
依存から自立へ成長するための第1~第3の習慣である3つの章が含まれる。
- 第一の習慣・主体性を発揮する (Habit 1 Be Proactive)
- 原著はヘンリー・デイヴィッド・ソローのウォールデン・森の生活の一節からの引用で始まる。
- 第二の習慣・目的を持って始める (Habit 2 Begin with the End in Mind)
- 原著はオリバー・ウェンデル・ホームズの引用で始まる。
- 第三の習慣・重要事項を優先する (Habit 3 Put First Things First)
- ゲーテの引用で始まる。
[編集] 第三部・公的成功 (Part 3 Public Victory)
人間関係を育成するための第4~第6の習慣を含む以下の4つの章が含まれる。
- 相互依存のパラダイム (Paradigms of Interdependence)
- サミュエル・ジョンソンの引用で始まる。
- 第四の習慣・Win-Winを考える (Habit 4 Think Win/Win)
- エドウィン・マーカハムの引用で始まる。
- 第五の習慣・理解してから理解される (Habit 5 Seek First to Understand, Then to Be Understood)
- パンセ第4章277からの引用で始まる。
- 第六の習慣・相乗効果を発揮する (Habit 6 Synergize)
- 原著はアメリカ合衆国第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュの大統領就任演説からの引用で始まる。
[編集] 第四部・再新再生 (Part 4 Renewal)
常に成長し続けるための第7の習慣が含まれる。
- 第七の習慣・刃を研ぐ (Habit 7 Sharpen the Saw)
- 7つの習慣では「ヤイバ」を研ぐでなく「ハ」を研ぐと読むのが正しい。ブルース・バートンの引用で始まる。
- 再びインサイド・アウト (Inside-Out Again)
- エズラ・タフト・ベンソンの引用で始まり、T・S・エリオットの引用で終わる。
[編集] DVD
2005年に限定発売された7つの習慣には、以下の10の映像作品が収録されたDVDが付属されている。
- レガシー(基本原則)
- 農場の法則(基本原則)
- ストーン(第一の習慣)
- 自らを見出す(第二の習慣)
- 大きな石(第三の習慣)
- 時間の価値(第三の習慣)
- マックス&マックス(第四の習慣)
- 本当に言いたいこと(第五の習慣)
- モーリシャス(第六の習慣)
- サバイバル/リバイバル(第七の習慣)
[編集] 七つの習慣J(TM)
主に学習塾で利用されている、子供向けにアレンジした「七つの習慣」。
導入している学習塾は下記の通り(開講していない教室もある。2007年4月現在)。
- 旭川練成会、あすなろ学院、井手塾、ITTO個別指導学院、NPS成田予備校、さくら塾、志門塾、湘南ゼミナール、志學舎、東大セミナー、徳進塾、町田塾、未来教育ゼミ、You-Youスクール、陽学舎個別スクール、早稲田塾、京大ゼミナール 久保塾
[編集] 関連商品
- Living the Seven Habits
- Principle-Centered Leadership(1991)
- First Things First(1995)
- First Things First Every Day
- Daily Reflections for Highly Effective People
- The 7 Habits of Highly Effective Families(1997)
- The 7 Habits of Highly Effective Teens(1998)
- The 8th Habit From Effectiveness to Greatness(2004)
[編集] 日本語の関連商品
- 人生を成功させる7つの秘訣
- 7つの習慣の原著「The 7 Habits of Highly Effective People」のもう一つの日本語訳。絶版。
- 7つの習慣 最優先事項
- 原題は『First Things First』。原著の初版は1994年。日本での初版は2000年8月10日。
- ファミリー/7つの習慣・家族実践編(上/下)
- 原題は『The 7 Habits of Highly Effective Families』。原著の初版は1997年。日本での初版は1998年10月10日。絶版。
- 第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
- 原題は『The 8th Habit: From Effectiveness t Greatness』。日本での初版は2005年4月23日。
- 原則中心リーダーシップ
- 原題は『Principle-Centered Leadership』。初版は1992年。日本での初版は2004年3月1日。
- 7つの習慣 名言集
- 原題は『Daily Reflections for Highly Effectve People』。日本での初版は1999年4月20日。
- 7つの習慣 ファミリー
- 7つの習慣 ティーンズ
- スティーブン・R・コヴィーの息子、ショーン・コヴィーによる著作。
- 7つの習慣 演習ノート
- 7つの習慣 小学校実践記
- 7つの習慣 小学校実践記2 最後の授業
- 「7つの習慣」に生きるための格言集
- 第3の習慣 大切なことから今すぐ先に
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- FranklinCovey JAPAN
- 学習塾 塾 やる気 教育プログラム 7つの習慣J公式サイト
- Critique of Covey from a Christian perspective(英文)
- Critique of Covey from varius perspectives - "Guru Philosophy as Adult Education: Stephen Covey and the Cult of Educational Effectiveness, by Tara Fenwick Department of Educational Policy Studies, University of Alberta(英文)

