2014年の台風

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2014年の台風
台風の軌跡
最初の台風発生 1月18日
最も強かった台風 台風8号 – 930 hPa (mbar), 175 km/h (110 mph)
台風の総数 10
死者数 73+
被害額 不明
年度別台風記事一覧
2012, 2013, 2014, 2015, 2016

2014年台風太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。

各熱帯低気圧の活動時期[編集]

「台風」に分類されている熱帯低気圧[編集]

台風1号(レンレン)[編集]

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHS)
発生期間 1月18日 – 1月20日
ピーク時の強さ 65 km/h (40 mph) (10-min)  1002 hPa (mbar)

1月10日、パラオの南西で熱帯低気圧が発生して低気圧番号91Wが付けられた。フィリピンに接近しながら10日頃から大雨を降らせ続け、1月12日には一旦低圧部にまで勢力を弱めた。その後、停滞したミンダナオ島を中心に洪水や地滑りが発生[1]。1月17日、再び勢力を強めて熱帯低気圧となった91Wは[2]フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)によってフィリピン名アガトンAgaton)と命名され、暴風雨警報(PUBLIC STORM WARNING SIGNALPSWS[3])が北スリガオ州南スリガオ州北アグサン州南アグサン州東ダバオ州コンポステラ・バレー州に発令[4][5]。1月18日9時(協定世界時18日0時)、ミンダナオ島の東の北緯9度55分・東経127度20分で台風となり[6]、アジア名レンレンLingling)と命名されたが[7][8]、1月20日9時(協定世界時20日0時)にミンダナオ島の東の海上の北緯7度00分・東経128度00分で熱帯低気圧になった[8]熱帯低気圧は弱まって低圧部となったが29日に再び熱帯低気圧に発達した。[要出典]

河川の氾濫などにより1月31日朝までの集計で70名が死亡、86名が負傷して、9名が行方不明となっており[9]、家屋の全半壊3,482棟、被災者は約115万人で、被害額は約5億6,670万ペソ(約12億8,000万円[10])となっている[9]


台風2号(カジキ)[編集]

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHS)
発生期間 1月29日 – 2月1日
ピーク時の強さ 65 km/h (40 mph) (10-min)  1000 hPa (mbar)

1月29日にグアム島の南西で形成が始まった熱帯低気圧は、勢力を強めながら西進[11]。ミクロネシアのヤップ島の南の海上を通過してフィリピンに接近し[12]、PAGASAの管轄する海域に入ったことからフィリピン名バシャンBasyang)と命名され[13][14]、暴風雨警報(PSWS)がミンダナオ島の北スリガオ州・南スリガオ州・ディナガット・アイランズ州東ミサミス州南レイテ州に発令され[13]、その後ルソン島ヴィサヤ諸島に拡大された[15]

1月31日9時(協定世界時31日0時)にフィリピンの東の北緯10度5分、東経130度50分で台風となって[16]、アジア名カジキKajiki)と命名され[17]、2月1日から2日にかけてフィリピンを横断。2月1日21時(協定世界時1日12時)に北緯11度・東経118度で熱帯低気圧になった[17]

2月2日朝までの集計で全半壊した家屋は81棟、被災者は約42,000名、その内約5,600名が避難所に避難したほか、セブ州と南レイテ州で3名が死亡した。[18]


台風3号(ファクサイ)[編集]

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHS)
発生期間 2月28日 – 3月6日
ピーク時の強さ 120 km/h (75 mph) (10-min)  975 hPa (mbar)

2月16日、チューク諸島近海で形成が始まり、低気圧番号93Wを与えられた[19]熱帯低気圧は次第に発達を続けて、2月28日21時(協定世界時28日12時)にカロリン諸島の北緯8度40分、東経148度10分で台風となり[20]、アジア名ファクサイFaxai)と命名された[21][22]。当初は中心気圧1,000ヘクトパスカル程度の勢力で停滞していたが、3月に入ると太平洋上を北東に進みながら次第に勢力を強め、3月5日には中心気圧975ヘクトパスカルまで成長[21]。しかしその後は急速に勢力を弱めて3月6日9時(協定世界時6日0時)に南鳥島近海の北緯23度、東経156度で温帯低気圧になった[21]


台風4号(ペイパー)[編集]

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHS)
発生期間 4月5日 – 4月5日
ピーク時の強さ 65 km/h (40 mph) (10-min)  998 hPa (mbar)

日本時間4月3日9時(協定世界時3日0時)に北緯1度8分・東経148度4分のパプアニューギニア付近で発生した熱帯低気圧は、西北西に進みながら5日9時(協定世界時5日0時)にカロリン諸島近海の北緯3度50分・東経140度25分で台風となり、ペイパーPeipah)と命名された[23][24]。しかしその後は勢力を急速に弱めて5日21時(協定世界時5日12時)には再び熱帯低気圧となり、パラオを通過したのち9日には低圧部となった[23]。なお、フィリピンに接近したことからフィリピン名ドミン (Domeng)を命名されている[25]


台風5号(ターファー)[編集]

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHS)
発生期間 4月27日 – 5月2日
ピーク時の強さ 95 km/h (60 mph) (10-min)  985 hPa (mbar)

4月27日、グアムの南南東の海上で形成が始まった熱帯低気圧は、その後合同台風警報センター(JTWC)によって低気圧番号06Wを与えられた。北上した熱帯低気圧は28日9時(協定世界時28日0時)にマリアナ諸島の北緯12度5分・東経147度で台風となり[26]、アジア名ターファーTapah)と命名された[27]

台風は5月1日9時(協定世界時1日0時)に小笠原諸島の南の海上の北緯21度3分・東経145度3分で温帯低気圧となり[26]、2日夜に消滅した。

台風6号(ミートク)[編集]

トロピカル・ストーム (JMA)
Subtropical storm (SSHS)
発生期間 6月9日 – 6月12日
ピーク時の強さ 75 km/h (45 mph) (10-min)  994 hPa (mbar)


台風7号(ハギビス)[編集]

一度、低気圧になったが、復活した。

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHS)
発生期間 6月13日 – 6月18日
ピーク時の強さ 75 km/h (45 mph) (10-min)  994 hPa (mbar)


台風8号(ノグリー)[編集]

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHS)
発生期間 7月4日 – 7月11日
ピーク時の強さ 175 km/h (110 mph) (10-min)  930 hPa (mbar)

6月30日、グアム付近で形成が始まった[28]。太平洋上を北西に進んだ熱帯低気圧は7月4日午前9時(協定世界時4日0時)にマリアナ諸島の北緯12度、東経142度で台風となり[29]、アジア名ノグリーNeoguri)と命名された。沖縄地方に接近したのち、九州に上陸。日本列島南岸を関東地方まで進み、強風に加えて梅雨前線を刺激したことで日本の広範囲に大雨による被害を出し、11日に温帯低気圧となった。

台風9号(ラマスーン)[編集]

タイフーン (JMA)
カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHS)
発生期間 7月12日 – 7月20日
ピーク時の強さ 165 km/h (105 mph) (10-min)  940 hPa (mbar)

7月10日頃から発達を始めた熱帯低気圧09Wが、7月12日15時(協定世界時12日6時)にマリアナ諸島の北緯13度25分・東経142度40分でが台風になり[30]、アジア名ラマスーンRammasun)と命名。西進した台風はフィリピンに接近してその監視エリアに入ったため、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)によってフィリピン名グレンダGlenda)と命名された[31][32]

台風10号(マットゥモ)[編集]

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHS)
発生期間 7月18日 – 7月25日
ピーク時の強さ 140 km/h (85 mph) (10-min)  960 hPa (mbar)

熱帯低気圧10Wが、7月18日3時(協定世界時17日18時)にフィリピンの東の北緯10度25分、東経135度30分で台風になり[33]、アジア名マットゥモMatmo)と命名。同日朝、フィリピンの監視領域に入ったため、PAGASAによってフィリピン名ヘンリーHenry)と命名された[34][35]。台風はゆっくりとフィリピンの東の海上を北西から北北西に進み[36]、23日未明に台湾東部に上陸 [37][38]、同日朝には台湾海峡に達した[39]。その後、進路を北向きに変えながら華南に向かっている。 25日15時頃に黄海で温帯低気圧に変わったと発表された。

台風11号(ハーロン)[編集]

トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHS)
Counterclockwise vortex
発生期間 7月29日 –
ピーク時の強さ 85 km/h (50 mph) (10-min)  992 hPa (mbar)

熱帯低気圧11Wが、7月29日12時(協定世界時29日03時)にマリアナ諸島の北緯12度35分、東経148度0分で台風になり[40]、アジア名ハーロン(Halong)と命名された。

気象庁が「台風」に分類しなかった熱帯低気圧[編集]

熱低番号 強さ 期間 最大風速/
最低気圧
経路、上陸地
Caloy (04W) TD
(JTWC)
3月22日 - 26日 30kts 1004hPa

脚注[編集]

  1. ^ Landslides, floods kill 14 in Mindanao”. The Philippine Star (2014年1月14日). 2014年1月14日閲覧。
  2. ^ Tropical Depression 91W (AGATON) Update Number 001”. Weather Philippines (2014年1月18日). 2014年3月5日閲覧。
  3. ^ The Modified Philippine Public Storm Warning Signals”. フィリピン大気地球物理天文局 (2006年11月17日). 2014年1月31日閲覧。
  4. ^ NDRRMC Advisory - SWB1 re TD Agaton (PDF)”. フィリピン国家災害リスク削減委員会 (2014年1月17日). 2014年1月17日閲覧。
  5. ^ LPA now tropical depression Agaton”. GMA News Online (2014年1月17日). 2014年1月17日閲覧。
  6. ^ 平成26年 台風第1号に関する情報”. 気象庁 (2014年1月18日). 2014年1月18日閲覧。
  7. ^ Tropical storm Lingling is forecast to strike the Philippines at about 18:00 GMT on 18 January.”. Thomson Reuters Foundation (2014年1月18日). 2014年1月18日閲覧。
  8. ^ a b 台風201401号 (LINGLING) - 総合情報(気圧・経路図)”. デジタル台風. 2014年1月18日閲覧。
  9. ^ a b SitRep 32 re Effects of Tropical Depression "AGATON" (PDF)”. フィリピン国家災害リスク削減委員会NDRRMC) (2014年1月31日). 2014年1月31日閲覧。
  10. ^ 円への換算は2014年1月31日のペソ→円の為替レート(1ペソ= 2.2642円)を元に算出した。
  11. ^ Tropical Disturbance (LPA) 92W StormWatch No. 01”. Weather Philippines (2014年1月29日). 2014年1月30日閲覧。
  12. ^ Tropical Disturbance (LPA) 92W StormWatch No. 02”. Weather Philippines (2014年1月30日). 2014年1月31日閲覧。
  13. ^ a b Basyang: Signal No. 1 in 5 provinces”. RAPPLER (2014年1月30日). 2014年1月30日閲覧。
  14. ^ Tropical Depression (BASYANG) Update Number 001”. Weather Philippines (2014年1月31日). 2014年1月31日閲覧。
  15. ^ DRRMC Update for Weather Bulletin No.4 re Tropical Storm BASYANG (PDF)”. フィリピン国家災害リスク削減委員会 (2014年1月31日). 2014年1月31日閲覧。
  16. ^ 平成26年 台風第2号に関する情報”. 気象庁 (2014年1月31日). 2014年1月31日閲覧。
  17. ^ a b 台風201402号 (KAJIKI) - 総合情報(気圧・経路図)”. デジタル台風. 2014年1月31日閲覧。
  18. ^ SitRep No. 04 re Effects of Tropical Storm BASYANG (KAJIKI)”. フィリピン国家災害リスク削減委員会 (2014年2月2日). 2014年2月2日閲覧。
  19. ^ View Topic WPAC:FAXAI”. STORM 2K. 2014年3月5日閲覧。
  20. ^ 平成26年 台風第3号に関する情報”. 気象庁 (2014年2月28日). 2014年3月5日閲覧。
  21. ^ a b c 台風201403号 (FAXAI) - 総合情報(気圧・経路図)”. デジタル台風. 2014年3月5日閲覧。
  22. ^ 台風3号(ファクサイ)発生、49年ぶりの早さ”. 日本気象協会 (2014年2月28日). 2014年3月5日閲覧。
  23. ^ a b 台風201404号 (PEIPAH)”. デジタル台風. 2014年7月6日閲覧。
  24. ^ 台風4号(ペイパー) めずらしく赤道ごく近くで発生”. 日本気象協会 (2014年4月5日). 2014年7月6日閲覧。
  25. ^ Tropical Depression PEIPAH (DOMENG) Update Number 020”. Weather Philippines (2014年4月10日). 2014年7月6日閲覧。
  26. ^ a b 台風201405号 (TAPAH) - 詳細経路情報”. デジタル台風. 2014年7月7日閲覧。
  27. ^ 気象庁 台風5号「ターファー」発生”. ロシアの声 (2014年4月28日). 2014年7月7日閲覧。
  28. ^ Long Range Tropical Threat Outlook This Week”. Robert Speta. 2014年6月30日閲覧。
  29. ^ 平成26年 台風第8号に関する情報”. 気象庁 (2014年7月4日). 2014年7月6日閲覧。
  30. ^ 平成26年 台風第9号に関する情報”. 気象庁 (2014年7月12日). 2014年7月12日閲覧。
  31. ^ PAGASA: Tropical Storm Rammasun to enter PAR Sunday night”. GMA News Online (2014年7月13日). 2014年7月14日閲覧。
  32. ^ NDRRMC Update re Severe Weather Bulletin No.01 for TS "GLENDA"”. フィリピン国家災害リスク削減委員会 (2014年7月13日). 2014年7月14日閲覧。
  33. ^ 平成26年 台風第10号に関する情報”. 気象庁 (2014年7月18日). 2014年7月18日閲覧。
  34. ^ Tropical storm enters PAR, codenamed Henry”. GMA News (2014年7月18日). 2014年7月21日閲覧。
  35. ^ NDRRMC Update re Severe Weather Bulletin No.1 for TS HENRY (MATMO)”. フィリピン国家災害リスク削減委員会 (2014年7月18日). 2014年7月21日閲覧。
  36. ^ 平成26年 台風第10号に関する情報 第10号 (位置)”. 気象庁 (2014年7月21日). 2014年7月21日閲覧。
  37. ^ 平成26年 台風第10号に関する情報 第23号 (位置)”. 気象庁 (2014年7月23日). 2014年7月23日閲覧。
  38. ^ Typhoon Matmo batters Taiwan, nine injured”. Channel NewsAsia (2014年7月23日). 2014年7月23日閲覧。
  39. ^ 平成26年 台風第10号に関する情報 第25号 (位置)”. 気象庁 (2014年7月23日). 2014年7月23日閲覧。
  40. ^ 平成26年 台風第11号に関する情報”. 気象庁 (2014年7月29日). 2014年7月29日閲覧。