静岡ダービー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。59.156.138.203 (会話) による 2012年10月6日 (土) 14:51個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎リーグ戦)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

静岡ダービー(しずおかダービー)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する清水エスパルス静岡県静岡市)とジュビロ磐田静岡県磐田市)の両チームが対戦するダービーマッチの呼称である。

概要

磐田サポーターの間では、Jリーグ設立時に磐田の前身であったヤマハ発動機がJSL一部(当時)屈指の強豪であったにもかかわらず、「市民球団」を標榜する清水に参加権をさらわれた、という意識が未だに根強く、清水戦を特別視する人も多い。一方、清水サポーターはサッカー処清水としてサッカー文化が根付き各年代に代表選手を送り込み“サッカー王国”を牽引してきたのは清水という自負がありJリーグ参加チームで唯一“サッカー王国静岡・清水”という名前のみで参戦できたことを誇りに思っている。サポーター同士の小競り合い、乱闘も多く、荒れる試合になることもある。中でも1999年にはこのカードが年間王者を決定するチャンピオンシップで実現した。2001年に袋井市静岡スタジアム エコパが完成してからはダービーがここで開催されることも多かったが、最近では清水がホーム時は静岡市清水日本平運動公園球技場(現・アウトソーシングスタジアム日本平)で、磐田がホーム時はエコパで開催されることが多くなっている。2001・2003-2005年は清水主管の試合もエコパで開催していたため、エコパだけで「静岡県ダービー」が開催された時代があったが、現在は距離的・地域的な関係でエコパにおいての清水主管のダービーは行われていない。この試合は、地元テレビ局やSBSラジオで中継されることが多い。SBSラジオでの中継は「応援実況」という特異なスタイルをとっている。これは、清水の選手がボールを支配しているときは清水担当のアナウンサー、磐田の選手がボールを支配しているときは磐田担当のアナウンサーが「掛け合い」で実況を行うものである。Jリーグのレギュラーシーズンにおいて、県外での開催が1回だけある。1994年第2ステージの清水主管の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場での試合で、これは清水の本拠地である日本平球技場が座席増築や芝生張り替えなどの改修工事が行われ使用不可だったためである。天皇杯全日本サッカー選手権大会を除いて、日本のダービーマッチで本来の都道府県以外のスタジアムで開催されるのはまれ[1]。今現在JリーグDIVISION1ではもっとも長く続いているダービーマッチである。(両チームとも2部落ちの経験がないため)

ホームスタジアム

両チームのホームスタジアムは以下の通り。

チーム名 スタジアム名
命名権名称)
収容人員 画像
清水エスパルス 静岡市清水日本平運動公園球技場
アウトソーシングスタジアム日本平
20,299人
ジュビロ磐田 ヤマハスタジアム 16,879人
清水・磐田
中立開催地
静岡県小笠山総合運動公園スタジアム
エコパスタジアム
50,889人

戦績

リーグ戦

清水エスパルス:15勝4分22敗 ジュビロ磐田:22勝4分15敗

月日 時期 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
1994年 4月6日 J 1st第7節 草薙 清水 1v-0 磐田 17,806
5月18日 1st第17節 磐田 磐田 4-2 清水 14,756
9月3日 2nd第7節 神戸ユ 清水 0-1v 磐田 37.306
11月2日 2nd第17節 磐田 磐田 2-1 清水 15,377
1995年 4月22日 1st第10節 日本平 清水 2-3v 磐田 18,432
7月8日 1st第22節 磐田 磐田 2-1 清水 19,069
8月26日 2nd第5節 日本平 清水 0-2 磐田 20,295
10月18日 2nd第17節 磐田 磐田 3v-2 清水 17,976
1996年 4月27日 第10節 日本平 清水 1-2v 磐田 21,931
11月9日 第30節 磐田 磐田 1-2 清水 17,543
1997年 7月19日 1st第17節 日本平 清水 1-2 磐田 17,756
10月4日 2nd第17節 磐田 磐田 2-0 清水 17,117
1998年 5月2日 1st第10節 日本平 清水 2-1 磐田 19,544
10月31日 2nd第14節 磐田 磐田 1-0 清水 17,337
1999年 4月24日 J1 1st第8節 日本平 清水 2-5 磐田 19,343
8月14日 2nd第2節 磐田 磐田 0-1 清水 17,337
2000年 5月27日 1st第15節 磐田 磐田 0-2 清水 17,373
11月11日 2nd第12節 日本平 清水 1v-0 磐田 18,977
2001年 5月12日 1st第9節 エコパ 清水 1v-0 磐田 52,959
9月1日 2nd第1節 エコパ 磐田 3-1 清水 43,506
2002年 7月24日 1st第10節 磐田 磐田 3-1 清水 16,752
9月18日 2nd第4節 日本平 清水 0-2 磐田 15,186
2003年 4月19日 1st第4節 エコパ 清水 0-2 磐田 32,528
8月23日 2nd第2節 エコパ 磐田 1-0 清水 35,313
2004年 5月2日 1st第7節 エコパ 清水 1-0 磐田 39,120
10月2日 2nd第8節 エコパ 磐田 1-2 清水 28,756
2005年 4月2日 第3節 エコパ 磐田 1-1 清水 37,384
10月22日 第18節 日本平 清水 1-1 磐田 16,220
2006年 7月29日 第16節 エコパ 清水 2-0 磐田 24,920
11月26日 第33節 エコパ 磐田 1-0 清水 37,711
2007年 5月3日 第9節 日本平 清水 2-1 磐田 20,318
9月1日 第24節 エコパ 磐田 0-1 清水 33,678
2008年 5月3日 第10節 日本平 清水 1-1 磐田 20,330
11月8日 第31節 エコパ 磐田 1-0 清水 24,887
2009年 4月19日 第6節 エコパ 磐田 3-0 清水 22,152
8月22日 第23節 アウスタ 清水 5-1 磐田 20,116
2010年 7月17日 第13節 アウスタ 清水 0-0 磐田 19,968
8月22日 第20節 エコパ 磐田 2-1 清水 31,266
2011年 5月28日 第13節 アウスタ 清水 0-0 磐田 12,678
9月10日 第25節 エコパ 磐田 2-1 清水 30,516
2012年 4月14日 第6節 アウスタ 清水 3-2 磐田 16,334
10月6日 第28節 エコパ 磐田 0-1 清水 28,745

ナビスコ杯・天皇杯他

清水エスパルス:5勝4敗 ジュビロ磐田:4勝5敗

月日 時期 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
1993年 10月16日 ナビスコ杯 予選L 日本平 清水 2-0 磐田
1998年 7月15日 準決勝 日本平 清水 0-2 磐田 14,863
1999年 12月4日 JリーグCS 第1戦 磐田 磐田 2v-1 清水 17,337
12月11日 第2戦 日本平 清水 2v-1 磐田 20,309
2003年 12月27日 天皇杯 準決勝 埼玉 清水 2-4 磐田 11,233
2005年 12月24日 準々決勝 丸亀 磐田 0-1 清水 7,354
2008年 5月25日 ナビスコ杯 予選L 日本平 清水 4-2 磐田 12,389
6月8日 予選L ヤマハ 磐田 2-0 清水 11,731
2010年 6月6日 予選L アウスタ 清水 2-0 磐田 17,521

その他

清水対磐田以外の対戦(清水・磐田対本田/Honda)

清水エスパルス:2勝0敗 ジュビロ磐田:0勝0分1敗 本田技研/Honda FC:1勝0分2敗

月日 時期 会場 ホーム 得点 アウェイ 観客数
2001年 12月9日 天皇杯 3回戦 日本平 清水 2-0 本田
2010年 9月5日 2回戦 アウスタ 清水 2-0 Honda 3,739
2011年 3月26日 震災復興支援TM ヤマハ 磐田 0-3 Honda 約2,000
  • プレシーズンマッチでの対戦もこの表に含む。
  • 通常は、清水対磐田以外の対戦は「ダービー」と称しないことになっている。なお、磐田とHondaの対戦はJSL及び旧JFL時代には「天竜川決戦」と呼ばれていた。
  • また、日本フットボールリーグでは、過去に「ジヤトコFC対Honda FC」、「静岡産業大学対Honda FC」、「ジヤトコFC対静岡産業大学」、2012年現在では「Honda FC対藤枝MYFC」の「静岡県ダービー」が実現。

相撲

  • 大相撲で静岡県出身の幕内力士、潮丸片山が直接取組をする際に、地元メディアが「静岡ダービー」と称することがある。(なお現在は両者とも引退している)。また磋牙司の十両昇進により、磋牙司と片山、潮丸の取組でも称されるようになった。

脚注

  1. ^ 他に神奈川ダービーの一部が国立霞ヶ丘陸上競技場であった程度

関連記事