藤代冥砂

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藤代 冥砂(ふじしろ めいさ、1967年8月8日 - )は日本の写真家。男性。千葉県船橋市出身[1]。妻はモデル田辺あゆみ

経歴[編集]

明治大学商学部卒業[2]五味彬氏やドイツの写真家ヨーガン・テーラーの来日時のアシスタントを務める[1]1990年、24歳でフリーランスとなる[2]Mr.Childrenの最初のミリオンシングル「クロスロード」「イノセントワールド」を担当し[要出典]、ブレイクに立ち会う。

1995年から1997年にかけて、仕事を中断し世界一周の旅に出る[1]。帰国後は、ファッション、音楽、広告を中心に活動。

1999年、「ライドライドライド」で写真家としてデビュー[要出典]。世界一周の旅をブックレット的な装丁でまとめた本作は、「自分探し」の旅とは一線を異にする、旅と恋愛に焦点をあてたものとして、一部で熱狂的に迎え入れられた[要出典]

のちに藤代冥砂のひとつのイメージを形成するグラビア写真での活動は、広末涼子の20歳を記念して作られた「広末、はたち」により始まり、以後は、数多のアイドル、女優を被写体として80冊ほどの写真集を作るに至る。またのファースト写真集も手がける。週刊朝日の表紙撮影を7年に渡り撮り下ろす[1]

2003年に「新潮ムック月刊シリーズ」で講談社出版文化賞写真賞を受賞[3]。同年より、SWITCHなどの雑誌を中心に活動し、文筆業もこの頃から始める。

2005年葉山に移住[4]。小説家として「クレーターと巨乳」「ドライブ」「誰も死なない恋愛小説」を出版。また「新潮」にて短編「抵抗」も発表。エッセイ集として、「合格女子」「愛をこめて」を発表。妻との日常をおさめた「もう、家に帰ろう」は、10刷のヒットとなる[要出典]。長男出産以降の家族を描いた続編に「もう、家に帰ろう2」もある。南米に一ヶ月滞在し30人のヌードをおさめた「肉」は、ADCで受賞するなど、デザイン面からの評価も高い[要出典]

2011年に沖縄に移住[4][5]。創作活動からしばし離れ、子育てを中心とした主夫生活を送る[4]。農的生活を試みたり、タイインドで数々のヒーリングを学ぶ期間となる[要出典]

2016年、東京の高層ホテルで53のヌードをモノクロで撮影した「SKETCHES OF TOKYO」で再び創作活動に復帰[4]。同時期に制作していた「あおあお」は、自身初となる風景写真集として刊行された[4]

藤代冥砂撮影の「月刊」シリーズのモデル[編集]

写真集[編集]

グラビア[編集]

など

作家[編集]

小説[編集]

  • 「クレーターと巨乳」スイッチ・パブリッシング
  • 「誰も死なない恋愛小説・短編」SWITCH/スイッチ・パブリッシング
  • 「ドライブ」宝島社
  • 「抵抗」月刊新潮/新潮社

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d GRist 14 藤代冥砂 / Beautiful Photo-life (ビューティフルフォトライフ) | RICOH IMAGING”. www.ricoh-imaging.co.jp. リコー. 2020年11月18日閲覧。
  2. ^ a b 明治大学|Meijin|Special Person|藤代 冥砂”. www.meiji.ac.jp. 2020年11月18日閲覧。
  3. ^ 藤代冥砂さん写真集「NOW&THEN」いま、手に取りたい。家族の原点を思い出させてくれる一冊”. STORY [ストーリィ] オフィシャルサイト. 講談社 (2022年7月15日). 2022年10月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e 一足早い春の訪れ。藤代冥砂が個展「Roses」で新作を発表”. 美術手帖. 2022年10月2日閲覧。
  5. ^ 写真家・藤代冥砂がシンプルに暮らす家「沖縄のしろ」|OnTrip JAL”. ontrip.jal.co.jp. 2020年11月18日閲覧。

外部リンク[編集]