白蝋病

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白蝋病(はくろうびょう)は、手足の血管が収縮することで起こる血管性運動神経障害。携行型削岩機(ハンドハンマ、ロックドリルなど)やチェーンソーなど、強い振動を伴なう工具を用いる職種の人物が発病しやすいことで知られる。オートバイのプロレーサーラリードライバーなども、長時間にわたってハンドル操作を続行するため白蝋病を発症する場合がある。日本ではオートレースの選手に多いことで有名。なお白蝋病という名称は、血行不良を生じた指が白蝋のように白くなることに由来する。

振動障害と呼称されることもある[1]

概要

上記の通り白蝋病は強い振動を伴なう作業を長期間に渡って行うことが主な原因とされており、しばしば山林労働者土木建設従事員の職業病とも呼ばれる。症状としては主に手の血管の痙攣性収縮(レイノー現象)が起り、慢性的なしびれと感覚の鈍化、握力の低下や疼痛を生ずる。病状が進行すると手首や肘、肩といった関節にも同様の症状を発するため、可能であれば初期の段階で適切な治療を受けるのが望ましい。また、白蝋病は手だけでなく足にも発症することがある。

治療

白蝋病に根本的治療法は存在しないが、長期的な理学療法として温熱療法マッサージによる治療を行うことで症状は改善する。また、血管拡張薬精神安定剤などの薬物療法も有効である。なお毛細血管を収縮させるため、喫煙は推奨されない。

関連項目

脚注