温熱療法

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温熱療法(おんねつりょうほう)は、熱カロリー刺激で有益な生体反応を利用して、体力の向上、抵抗力の調整に役立てようとする医療行為である。

目次

[編集] 理論

温熱療法が効果である根拠として、次のようなことが考えられる。

  1. 経絡:気の流れ(経絡)には「ツボ」があり、そのツボから気が出入りすると考えられる。ところが、そのツボを中心に気の流れが滞り病気になる。熱刺激によって、気の流れをスムーズにするのが治療目的である。
  2. リンパ系:脈管系には動脈・静脈・リンパ管が存在し、身体の中に流れる液体成分は全てこれらの脈管系を流れる。動脈を上水道、静脈を下水道に見立てれば、リンパ管は下水道の手前の「排水溝」に例えることができる。この排水溝を熱刺激できれいにするのが目的である。[要出典]
  3. 血管系:熱刺激によって、動脈も静脈も拡張する。拡張すれば血流が増加し、循環が良くなる。循環の悪い状態を瘀血(おけつ)状態と呼ぶが、血管拡張作用によって、この瘀血が改善される。
  4. 炎症理論:炎症は、生体内・生体外からのあらゆる刺激に対する生体反応である。その反応の主体は免疫システムの発動である。温熱刺激が免疫システムのスイッチを入れると考える。
  5. がんの治療:がん細胞周辺は血流が少なくなるため酸性に傾いて、温度感受性が高くなる傾向が認められる。また、がん細胞自身が熱に弱く、体内では細胞が熱に耐える機構自体ががん細胞に対して働きにくくなるため、総合的に見て温熱療法の殺細胞効果が有効なケースがあり、ハイパーサーミアと呼ばれる。

[編集] 作用

局所では鎮痛、鎮静、末梢血管拡張、血流増加、浮腫、代謝亢進、筋スパズム軽減、膠原線維伸張、全身では心拍出量増加、末梢血管拡張、鎮痛、鎮静作用、新陳代謝増加(1℃につき13%)

[編集] 治療をしてはならないもの

  • 「禁忌疾患」 - 非代償性心不全
  • 「患者の状態」 - 全身循環障害、知覚鈍麻、出血傾向、浮腫、乳児、意識障害を伴う患者、体内金属とペースメーカー(ただし極超短波と超短波のみ禁忌)

[編集] 分類

熱源のエネルギーの種類によって次のように分けることが出来る。

  1. 燃焼
  2. 赤外線(近・遠)
  3. 可視光線
  4. レーザー光線(単一波長光)
  5. マイクロ波
  6. 蒸気

装置の種類によって次のように分けることが出来る。

  1. 温灸
  2. ライト照射
  3. 風呂
  4. 箱・個室[1]
  5. 数人が入れる部屋[2]
  6. ハイパーサーミア[3](健康保険の適用あり)

[編集] 種類

表在熱
  • ホットパック
  • ワールプール(過流浴)
  • パラフィン浴(伝導)
  • ハバートタンク(対流)
  • 赤外線(照射)
深部熱(ジアテルミー
  • 超音波療法
  • 極超短波療法
  • 超短波療法