準男爵

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準男爵准男爵、じゅんだんしゃく)、バロネット(baronet)は、イギリス世襲称号の一つ、またそれを持つ者。男爵(baron)の下、ナイト(knight)の上に位置する。準男爵は世襲称号の中では最下位でイギリス法の爵位(peerage)には含まれず、上院に議席も持たない。このように準男爵は厳密に言えば貴族(peer)ではない(つまり平民である)ものの、社会的には実質上貴族として遇されることが多く、貴族名鑑には準男爵も含まれるのが普通である。日本の辞書・事典で準男爵の解説として「貴族ではない」という一文を必ず見かけるが、以上の点に注意されたい。

女性形はバロネテス(baronetess)で、女準男爵と訳すことがある。これは女性が当主である場合である。準男爵の妻はレディ(lady)の敬称で呼ばれる。短縮形は、baronetはBtまたはBart、baronetessはBtss

敬称サー(Sir)。ナイトと同じで区別できないため、正式には Sir John Smith, Bt. のように略称を添える。

1611年にイングランドジェームズ1世が多大な王室の借金を返済するために爵位売買を始め、そのために新しく創設されたものである。兵士30人を3年間養える費用(1095ポンド)を献納した地主に与えられた[1]。他のヨーロッパ諸国には同等の爵位は無い。

1965年から2005年までに新たに準男爵が授爵されたのは、デニス・サッチャー(マーガレット・サッチャーの夫)の1件のみである。

著名な準男爵[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「Vanity Fairを馬車が行く」斎藤和夫