橋爪大三郎
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橋爪 大三郎(はしづめ だいさぶろう、男性、1948年10月21日 - )は、社会学者。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻価値論理講座言説編成分野教授。東京工業大学世界文明センター副センター長も務める。
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[編集] 人物
神奈川県鎌倉市出身。開成高等学校を経て、東京大学文学部社会学科(現在は行動文化学科社会学専修課程)卒業。
構造主義を踏まえた「言語派社会学」の樹立を目指し研究を進める。また宗教社会学も研究の対象である。中国人を妻にもち、中国に関する著作も多い。
憲法第九条の改正を求める改憲派だが、90年代末から、同時に天皇制廃止論も提唱しており、日本では特異な政治的立場をとる。
一連のオウム事件発覚以前には、いわゆる「新人類」を肯定する若者論を論じていた。この流れから、仏教の本来的姿ではない在家仏教への反抗として、出家仏教であるオウム真理教に若者が入信することも肯定的な文脈で語っていた。しかし事件発覚後には、教義の中に教祖へ接近するほど事件を起こすことに抵抗がなくなるシステムがあったとして、教団に対する姿勢を転換している。
横浜市立大学の存続も含めた議論を行った「市立大学の今後のあり方懇談会」では座長を務めた。大学の改革に対しては一貫して厳しい姿勢で臨んでおり、大学への競争原理導入も強く訴求し続けている。市場主義の原理と、その欠陥を計画によって補う社会主義は併存可能であるという持論を展開し、また実際に、緩やかな新自由主義政策を行った小渕内閣ではブレーンの一人として手腕を発揮し、日本の社会不安の安定化に努めるなど、一定の成果を挙げている。
その後、東京工業大学で世界文明センターを設立。温暖化問題、人口問題、宗教間闘争の問題等、21世紀の地球規模の危機を予見し、その解決策を比較文明論という立場で考える。環境危機への戦いの中で、日本は自らの文明を解体・再構築する事により、人類に貢献すべきだというビジョンを提示。「グリーンジャパン・イニシアチブ」という国家戦略を策定し、日本政府に採用するように提案している。
[編集] 学歴
1972年 東京大学文学部社会学科卒業
1974年 東京大学大学院社会学研究科修士課程修了
1977年 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学
[編集] 職歴
1977年 日本学術振興会特別奨励研究員
1989年 東京工業大学助教授
1995年 東京工業大学教授
[編集] 主著
[編集] 単著
- 『言語ゲームと社会理論――ヴィトゲンシュタイン・ハート・ルーマン』(勁草書房 1985年)
- 『仏教の言説戦略』(勁草書房 1986年)
- 『はじめての構造主義』(講談社現代新書 1988年)
- 『冒険としての社会科学』(毎日新聞社 1989年)
- 『現代思想はいま何を考えればよいのか』(勁草書房 1991年)
- 『民主主義は最高の政治制度である』(現代書館 1992年)
- 『身体論』(勁草書房 1993年)
- 『性空間論』(勁草書房 1993年)
- 『制度論』(勁草書房 1993年)
- 『崔健――激動中国のスーパースター』(岩波書店 1994年)
- 『橋爪大三郎の社会学講義(1・2)』(夏目書房 1995-97年)
- 『性愛論』(岩波書店 1995年)
- 『言語派社会学の原理』(洋泉社 2000年)
- 『政治の教室』([PHP新書] 2001年)
- 『世界がわかる宗教社会学入門』(筑摩書房 2001年) ちくま学芸文庫、2007
- 『人間にとって法とは何か』([PHP新書 2003年)
- 『「心」はあるのか』[ちくま新書] 2003年)
- 『永遠の吉本隆明』(洋泉社[新書y] 2003年)
- 『言語/性/権力――橋爪大三郎社会学論集』(春秋社 2004年)
- 『アメリカの行動原理』([PHP新書] 2005年)
- 『書評のおしごと――Book reviews 1983-2003』(海鳥社 2005年)
- 『隣りのチャイナ 橋爪大三郎の中国論』(夏目書房 2005年12月)
- 『社会の不思議 だれが決めたの?』(朝日出版社 2007)
- 『家庭でできる法事法要』(径書房 2008年)
- 『「炭素会計」入門』(洋泉社[新書y] 2008年)
- 裁判員の教科書 ミネルヴァ書房 2009
[編集] 共著
- (小浜逸郎・竹田青嗣・村瀬学・瀬尾育生)『試されることば』(JICC出版局, 1991年)
- (副島隆彦)『現代の預言者・小室直樹の学問と思想――ソ連崩壊はかく導かれた』(弓立社, 1992年)
- (竹田青嗣)『自分を活かす思想・社会を生きる思想―思考のルールと作法』(径書房, 1994年)
- (川崎賢一・徃住彰文・川浦康至・高木晴夫・遠藤薫・安川一)『メディアコミュニケーション――情報交流の社会学』(富士通経営研修所, 1994年)
- (呉智英・大月隆寛)『オウムと近代国家――市民はオウムを許容するか?』(南風社, 1996年)
- (堤清二)『選択・責任・連帯の教育改革』(岩波書店, 1999年)
- (加藤典洋・竹田青嗣)『天皇の戦争責任』(径書房, 2000年)
- (三島由紀夫・芥正彦・浅利誠・木村修・小阪修平・小松美彦)『三島由紀夫vs東大全共闘――1969-2000』(藤原書店, 2000年)
- (金井壽宏)『強いサラリーマン、へたばる企業』(廣済堂出版, 2001年)
- (エズラ・ヴォーゲル)『ヴォーゲル、日本とアジアを語る』(平凡社[平凡社新書], 2001年)
- (島田裕巳)『日本人は宗教と戦争をどう考えるか』(朝日新聞社, 2002年)
- (池田清彦・小浜逸郎・八木秀次・吉田司・井崎正敏・小谷野敦)『天皇の戦争責任・再考』(洋泉社[新書y], 2003年)
[編集] 共編著
- (新田義孝)『科学技術は地球を救えるか――自然科学と人文・社会科学とのパートナーシップ』(富士通経営研修所, 1995年)
- (神谷勇治)『研究開国――日本の研究組織のオープン化と課題』(富士通経営研修所, 1997年)
- (今田高俊)『社会理工学入門――技術と社会の共生のために』(日科技連出版社, 2000年)
[編集] 訳書
- (王輝)『中国官僚天国』(岩波書店, 1994年)
[編集] 学会活動等
- 1997年 日本社会学会理事
- 1990年 数理社会学会理事(-1994年)
- 1998年 日本ポピュラー音楽学会会長

