ブランドン・ディクソン (内野手)

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ブランドン・ディクソン
Brandon Dixon
楽天時代
ZOZOマリンスタジアムにて(2021年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンディエゴ市ラホヤ
生年月日 (1992-01-29) 1992年1月29日(32歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手外野手二塁手三塁手
プロ入り 2013年 MLBドラフト3巡目(全体92位)
初出場 MLB / 2018年5月22日
NPB / 2021年4月23日
最終出場 MLB / 2023年7月16日
NPB / 2021年10月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

ブランドン・アレン・ディクソンBrandon Allen Dixon, 1992年1月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ市ラホヤ出身の元プロ野球選手ユーティリティープレイヤー)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

アリゾナ大学時代の2012年に出場したカレッジ・ワールドシリーズで、ロブ・レフスナイダージョーイ・リッカードらと共に優勝メンバーとなっている。

プロ入りとドジャース傘下時代[編集]

2013年MLBドラフト3巡目(全体92位)でロサンゼルス・ドジャースから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA級グレートレイクス・ルーンズでプロデビュー。59試合に出場して打率.185、1本塁打、17打点、6盗塁を記録した。

2014年はルーキー級アリゾナリーグ・ドジャースとA+級ランチョクカモンガ・クエークスでプレーし、2球団合計で95試合に出場して打率.260、9本塁打、46打点、8盗塁を記録した。オフにはオーストラリアン・ベースボールリーグアデレード・バイトでプレーした。

2015年はA+級ランチョクカモンガとAA級タルサ・ドリラーズでプレーし、2球団合計で128試合に出場して打率.263、19本塁打、68打点、26盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、グレンデール・デザートドッグス英語版に所属した。

レッズ時代[編集]

シンシナティ・レッズ時代
(2018年8月11日)

2015年12月16日にシンシナティ・レッズトッド・フレイジャーシカゴ・ホワイトソックスマイカ・ジョンソントレイス・トンプソンフランキー・モンタスとの三角トレードで、スコット・シェブラーホセ・ペラザと共にレッズへ移籍した[1]

2016年は傘下のAA級ペンサコーラ・ブルーワフーズでプレーし、118試合に出場して打率.260、16本塁打、65打点、15盗塁を記録した。オフには2年連続でアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズ英語版に所属した。

2017年はAAA級ルイビル・バッツでプレーし、124試合に出場して打率.264、16本塁打、64打点、18盗塁を記録した。

2018年は開幕をAAA級ルイビルで迎え、5月22日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[2]。同日のピッツバーグ・パイレーツ戦でメジャーデビュー[3]。この年メジャーでは74試合に出場して打率.178、5本塁打、10打点を記録した。

タイガース時代[編集]

デトロイト・タイガース時代(2019年4月30日)

2018年11月2日にウェイバー公示を経てデトロイト・タイガースへ移籍した[4]

2019年は112試合に出場して打率.248、15本塁打、52打点、5盗塁を記録した。オフの12月21日にDFAとなり[5]2020年1月8日にマイナー契約で傘下のAAA級トレド・マッドヘンズへ配属された[6]

2020年9月22日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[7]。オフの11月19日にNPBでのプレーを望み自由契約となった[8]

楽天時代[編集]

2020年12月12日に東北楽天ゴールデンイーグルスと契約合意したことが発表された[9]。背番号は9[10]

2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外国人の入国が制限されたため、 来日はNPBレギュラーシーズン開幕直後の3月29日になった。そこから2週間の自主隔離期間などを経て、4月15日の北海道日本ハムファイターズとのイースタン・リーグ公式戦で実戦デビューした。23日の埼玉西武ライオンズ戦(楽天生命パーク宮城)でルスネイ・カスティーヨと共に一軍デビューすると、4回裏の2打席目に髙橋光成から先制本塁打を放ち、来日初安打、初本塁打、初打点を記録した。しかし徐々に成績は下降し5月末に二軍落ち[11]。7月に一軍に再昇格したもののレギュラー定着はできず、最終的に打率.167、4本塁打、15打点に終わった。全日程終了後の11月7日に退団が発表された[12]

パドレス時代[編集]

2022年3月18日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ[13]。この年はマイナー3球団合計で51試合に出場し、打率.374、23本塁打と結果を残し、9月27日にアクティブ・ロースター入りした[14]

2023年はメジャーで33試合に出場したが打率.203、2本塁打、9打点という結果に終わり、8月1日にDFAとなった[13]ウェイバー公示を経て8月5日にAAA級エルパソ・チワワズ所属となったが、10月2日にFAとなった[13]

2024年2月29日に現役引退を発表した[15]

選手としての特徴・人物[編集]

長打力が魅力のパワーヒッター[16]。2018年には74試合出場で5本塁打、2019年はチーム最多の15本塁打を放ち、3シーズンで通算長打率.410を記録している[16]。一方で、2019年に391打数で136三振、四球も21個と通算出塁率.271を記録するなど確実性の低さが課題となっている[16]

守備面は一塁手を本職に捕手、遊撃手を除いた全ポジションをこなせるユーティリティープレイヤー[16]

「基本的に二塁、三塁にはヘッドスライディングをすると決めている」と語り、熱く激しいプレーを信条としている[17]

オリックス・バファローズに所属していた投手のブランドン・ディクソンBrandon Dickson)とは一見同姓同名に見えるが、「ディクソン」のスペルが違うため同姓同名ではない。

俳優クリス・ヘムズワース似と言われており、楽天時代はイケメン外国人選手として話題になった[17]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2018 CIN 74 124 118 14 21 6 0 5 42 10 0 0 0 0 6 0 0 43 2 .178 .218 .356 .574
2019 DET 118 420 391 41 97 20 4 15 170 52 5 1 0 4 21 0 4 136 5 .248 .290 .435 .725
2020 5 14 13 0 1 1 0 0 2 2 0 0 0 0 1 0 0 4 1 .077 .143 .154 .297
2021 楽天 38 123 108 6 18 3 1 4 35 15 2 1 0 0 12 0 3 42 3 .167 .268 .324 .592
2022 SD 5 14 14 1 3 1 0 0 4 1 0 0 0 0 0 0 0 5 1 .214 .214 .286 .500
2023 33 86 79 10 16 4 0 2 26 9 0 0 0 2 1 1 4 31 1 .203 .244 .329 .573
MLB:5年 235 658 615 66 138 32 4 22 244 74 6 1 0 8 29 1 8 219 10 .224 .266 .397 .663
NPB:1年 38 123 108 6 18 3 1 4 35 15 2 1 0 0 12 0 3 42 3 .167 .268 .324 .592

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2018 CIN 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0.00 0.00
2019 DET 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 2.0 1 1 0 0 2 1 0 0 2 2 9.00 0.50
2023 SD 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 3 1.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 0.00
MLB:3年 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 4.1 1 1 0 0 2 2 0 0 2 2 4.15 0.23

年度別守備成績[編集]

投手守備


投手(P)












2018 CIN 2 0 0 0 0 ----
2019 DET 2 0 0 0 0 ----
2023 SD 1 0 0 0 0 ----
MLB 5 0 0 0 0 ----
内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B)




































2018 CIN 27 89 6 0 12 1.000 8 11 10 0 4 1.000 6 1 8 0 1 1.000
2019 DET 61 438 28 4 39 .991 3 1 5 1 0 .857 4 2 9 1 0 .917
2020 4 16 2 0 1 1.000 1 1 0 0 0 1.000 -
2021 楽天 5 33 1 0 1 1.000 - -
2022 SD - - 2 0 3 0 0 1.000
2023 16 102 7 1 1 .991 - -
MLB 108 645 43 5 53 .993 12 13 15 1 4 .966 12 3 20 1 1 .958
NPB 5 33 1 0 1 1.000 - -
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF) 外野
















































2018 CIN 8 1 0 0 0 1.000 - 17 8 0 0 0 1.000 -
2019 DET 26 37 0 2 0 .949 1 0 0 0 0 ---- 7 12 0 0 0 1.000 -
2020 2 1 0 0 0 1.000 - - -
2021 楽天 - - - 15 19 1 1 1 .952
2022 SD - - 1 1 0 0 0 1.000 -
2023 2 0 0 0 0 ---- - 9 19 0 0 0 1.000 -
MLB 38 39 0 2 0 .951 1 0 0 0 0 ---- 34 40 0 0 0 1.000 -
NPB - - - 15 19 1 1 1 .952

記録[編集]

NPB[編集]

初記録
  • 初出場・初先発出場:2021年4月23日、対埼玉西武ライオンズ4回戦(楽天生命パーク宮城)、5番・指名打者で先発出場
  • 初打席:同上、2回裏に髙橋光成から左飛
  • 初安打・初本塁打・初打点:同上、4回裏に髙橋光成から左越ソロ
  • 初盗塁:2021年4月25日、対埼玉西武ライオンズ6回戦(楽天生命パーク宮城)、3回裏に二盗(投手:平井克典、捕手: 森友哉

背番号[編集]

  • 4(2018年)
  • 12(2019年)
  • 9(2020年 - 2021年)
  • 16(2022年 - 2023年)

脚注[編集]

  1. ^ Scott Merkin (2015年12月16日). “Todd-da! White Sox pull 3B out of 'Hat' Stove” (英語). MLB.com. 2019年10月20日閲覧。
  2. ^ Bobby Nightengale (2018年5月22日). “Brandon Dixon shares story of how he found out he was called up to the Cincinnati Reds” (英語). Cincinnati.com. 2019年10月20日閲覧。
  3. ^ Pittsburgh Pirates at Cincinnati Reds Box Score, May 22, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年10月20日閲覧。
  4. ^ Jason Beck (2018年11月2日). “Tigers claim Dixon, Fernandez off waivers” (英語). MLB.com. 2019年10月20日閲覧。
  5. ^ Jason Beck (2019年12月21日). “Tigers sign Schoop, Cron to matching deals” (英語). MLB.com. 2019年12月22日閲覧。
  6. ^ Evan Woodbery (2020年1月8日). “Tigers’ Brandon Dixon clears waivers, outrighted to Toledo” (英語). MLive.com. 2020年1月9日閲覧。
  7. ^ Mark Polishuk (2020年9月22日). “Tigers Select Brandon Dixon’s Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月23日閲覧。
  8. ^ Tigers Release Brandon Dixon To Pursue Opportunity In Japan” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月19日閲覧。
  9. ^ ブランドン・ディクソン選手 契約合意に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト (2020年12月12日). 2021年2月1日閲覧。
  10. ^ 楽天のMLB通算20発ディクソンは「9」、コンリーは「71」 背番号決定&変更を発表” (2021年1月9日). 2021年4月23日閲覧。
  11. ^ 【楽天】ディクソンが登録抹消 石井監督「日本の投手への対応力をしっかりとつけてほしい」”. スポーツ報知 (2021年5月30日). 2022年5月7日閲覧。
  12. ^ 楽天ディクソンとカスティーヨが今季限り退団 ともに来日1年目”. 日刊スポーツ (2021年11月7日). 2022年5月7日閲覧。
  13. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2023年1月14日閲覧。
  14. ^ Padres Select Brandon Dixon” (英語). MLB Trade Rumors (2022年9月27日). 2022年10月3日閲覧。
  15. ^ Anthony Franco (2024年2月29日). “Brandon Dixon Announces Retirement”. MLB Trade Rumors. 2024年3月1日閲覧。
  16. ^ a b c d 楽天の新助っ人ブランドン・ディクソンってどんな選手? 19年に15本塁打放った大砲候補のユーティリティー【成績データ分析】”. ベースボールチャンネル(BaseBall Channel) (2021年1月25日). 2022年4月2日閲覧。
  17. ^ a b 楽天 新外国人ディクソン、勝利呼ぶ三塁ヘッスラ!ブロンド長髪のイケメン熱血男”. スポニチ Sponichi Annex (2021年5月1日). 2022年4月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]