ハンク・ジョーンズ

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ハンク・ジョーンズ
Photo by Ed Newman
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基本情報
出生名 ヘンリー・ジョーンズ
出生 1918年7月31日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ミシシッピ州ビックスバーグ
死没 2010年5月16日(満91歳没)
ジャンル ジャズ
職業 ジャズ・ピアニスト
作曲家
担当楽器 ピアノ
活動期間 1930年代〜2010年
公式サイト ハンク・ジョーンズ公式ホームページ(英語)

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ヘンリー・"ハンク"・ジョーンズ(Henry "Hank" Jones、1918年7月31日 - 2010年5月16日)は、アメリカ人のジャズピアニスト、バンドリーダー、および作曲家。

1989年 NEA Jazz Master、2008年アメリカ国民芸術勲章授与。


評論家とミュージシャンは、ジョーンズが雄弁で、リリカルで、非の打ちどころがないと述べている。演奏スタイルはスイングに留まらず独自の成長を続け、特に、彼から生み出される個性的な美しいハーモニーとソロ、優しく、時に力強い繊細なタッチは評価が高い。

ハンク・ジョーンズは、彼自身の名義で60個以上のアルバムに録音しており、ゲストとして600枚を超えるレコード・CDに録音した。

日本ではPanasonicのCMに長期出演し、「やるもんだ」の決めセリフを言うことでお馴染みで、来日時は決まって「やるもんだ!」を聞かせてくれることが多かった。

来歴[編集]

初期[編集]

ヘンリー・"ハンク"・ジョーンズはミシシッピ州ビックスバーグで生まれて、ミシガン州ポンティアックに移った。そこで、バプティスト助祭であり材木検査官であった彼の父親は、3階建てのレンガ造りの家を買った。 ハンクは、10人の子供のひとりであり、音楽一家で育てられた。彼の母親は歌手であり、彼の2人の姉がピアノを習っていた。そして、彼の2人の弟サド・ジョーンズ(トランペッター)およびエルビン・ジョーンズ(ドラマー)も、世界的に有名なジャズミュージシャンとなっている。

ハンクも幼時からピアノを習っておりアール・ハインズファッツ・ウォーラーテディ・ウィルソンアート・テイタム等の影響を受けるようになった。13歳までには、ハンクはミシガンとオハイオで演奏していた。グランドラピッズとランシングの吹奏楽団で演奏していた1944年に、ハンクはラッキー・トンプソンに会った。ラッキー・トンプソンはハンクにニューヨークのオニキス・クラブでホット・リップス・ページと働かないかと誘った。

ニューヨークでは、ハンクは、定期的に一流のバップミュージシャンの演奏を聞いて、新たなスタイルを習得に至る刺激を受けた。この頃のハンクは猛練習を平行する中、ジョン・カービーハワード・マギーコールマン・ホーキンスアンディ・カーク、およびビリー・エクスタインスタン・ゲッツ等と働き、それらの一部は、LPとして録音された。また、親友レイ・ブラウンとは、この当時から50年以上、膨大なセッションを行い、多くのLPで共演してゆく事となる。


1947年には、初のリーダーアルバム「Urbanity」を録音。またノーマン・グランツのジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック(JATP)としてツアーを始めた。1948年から1953年まで、ハンクはエラ・フィッツジェラルドの伴奏者であった。そして、1948年の秋にイギリスで彼女の伴奏していて、並はずれたテイストと洗練されたハーモニーの能力を発展させた。

この期間、ハンクはまたチャーリー・パーカーと共にいくつかの歴史的に重要な録音をした。その中には「Now's the Time」に納められた"The Song Is You"も含まれている。この曲は、ベースのテディ・コティック、ドラムのマックス・ローチ等と共に1952年12月に録音されている。

また、ハンクとチャーリーパーカーとの共演は、ジャズ映像史上最大の発見とも言われる「インプロヴィゼーション」(DVD映像)にも残されている。この映像には、レスター・ヤングコールマン・ホーキンスエラ・フィッツジェラルドなどスターの多くが集まっている。

1955年以降ますますハンクの信頼は増し、人気ピアニストとして、ポール・チェンバースレスター・ヤングヘレン・メリルミルト・ジャクソンフランク・ウエス他多くのスタープレイヤーとの録音もなされている。

親日派で知られるハンクだが、初来日は1957年、ベニー・グッドマン楽団のピアニストとして来日。

1958年には、Jazzの歴史的名盤、「Somethin' Else」でキャノンボール・アダレイマイルス・デイヴィスアート・ブレイキーらと共演。


1959年から1975年は、ハンクは録音活動を続ける一方、CBSスタジオのスタッフピアニストだった。この時代にはエド・サリヴァン・ショーフランク・シナトラクリス・コナーウェス・モンゴメリービリー・ホリデーズート・シムズ、1960年注目を集めたA Portrait Of Duke Ellingtonでのディジー・ガレスピーとの共演も含まれ、引き続き多くの録音をし、TV出演する事もあった。

1962年5月19日、ジョン・F・ケネディ大統領の誕生パーティで、マリリン・モンローが歌った有名な「ハッピー・バースデイ」のピアニストもハンクであり、マリリン・モンローとは、LPでも共演している。

1970年代~[編集]

ハンクの力強いソリスト、センシティブな伴奏者および情景を見る達人の類いまれのない組み合わせから、ハンクはいつもあらゆる種類のレコーディングセッションの強いニーズがあった。また、ブロードウェイ・ミュージカル"エイント・ミスビヘイヴン "(Ain't Misbehavin'(Broadway show))にピアニストと指揮者としての参加したことにより、1970年後半にはより多くの人にミュージシャンとしての優れた資質を知らしめた。

1970年代後半と1980年代の間も、ハンクは、実り多くレコーディングし続けていた。代表作の一つでCBS後、より新しいスタイルを確立し脚光を浴びた1975年のアルバム「Hanky Panky」(LP&CD)や、1979年の来日でシェリー・マンらと鹿児島に来日した際のライブ録音「Live in Japan」、東京で録音されたCD「Satin Doll Hank Jones solo&trio(LOB)」や、「Portions」(LP)、では、トリオとして当時を代表される演奏を残し、スピードと繊細さを兼ねた演奏も聴く事が出来る。またハンクを敬愛する作曲家・ピアニスト、ジョン・ルイスとの共演「An Evening With Two Grand Pianos(CD)」もこの期間に含まれ、トミー・フラナガンとの共演「Our Delights(CD)」ではJazz界のピアノデュオとして最高峰との評価が高い。

そしてこの期間には、最も有名なグレート・ジャズ・トリオが含まれる。このグループは、1976年にこの名前を採用したが、それまでには既にジョーンズはオリジナルメンバーであるロン・カータートニー・ウィリアムスヴィレッジ・ヴァンガードで演奏し始めていた。1980年までには、ジョーンズのサイドマンはエディ・ゴメスアル・フォスターであり、1982年に、ジミー・コブがフォスターの後任になった。トリオはアート・ファーマーベニー・ゴルソンナンシー・ウィルソン等とも録音した。 ジョーンズは、1980年代前半にソロのピアニストとしてカフェ・ジーグフェルドで過ごし、日本でツァーを行った。日本のツァーではジョージ・デュヴィヴィエソニー・スティット他と演奏し多くの録音した。

1988年からは、スタンダードに限定した「Great Standards」シリーズを録音、5枚のCDが完成させた。元々スタンダードを愛し1000曲以上記憶していたというハンクであったが、この頃から、Mr.スタンダードとも呼ばれるようになってゆく。

また、作曲家としてのハンクにも注目すべきであろう。自己主張の少ないジョーンズが自作品を演奏する事は少ないが、"Interface"、"Duplex"などキャッチーな作品のほか、"Minor Contention"(アルバム「Hanky Panky」に収録)、"Ah, Oui"、"Hank's Blues"など、様々な作風を見せる。ハンクは自作品に限らず作曲家のメロディを大変大切にすることでも知られる。

2000年代以降[編集]

2002年には、こういった作曲家としてのハンク・ジョーンズに注目した作品「Sublime: Honoring the Music of Hank Jones」が発売。ハンクを尊敬するチック・コリアらがジョーンズの作曲作品を演奏した。

その後も全世界で多くの演奏と録音を続け、2006年東京Jazzでは渡辺貞夫チック・コリアと共演。2007年にはアルバム「Kids: Duets Live at Dizzy's Club Coca-Cola」がグラミー賞【Best Jazz Instrumental Album, Individual or Group】および【Best Jazz Instrumental Solo】でノミネート。

2008年東京Jazzでは、デイヴィッド・サンボーンロン・カータージョージ・ムラーツらと共演し、ドン・セベスキー編曲によるNHK交響楽団との共演も実現、この演奏はラジオでの生中継のほか、NHK BSでも放送され話題を集めた。同年にはホワイトハウスにて、ブッシュ大統領よりアメリカ国民芸術勲章を授与。

2009年2月はグレート・ジャズ・トリオで来日、ブルーノート東京での演奏はBSフジの「Speak in Music」内で放送され、その人気から何度も再放送された。4月にはメトロポールオーケストラと共演。ハンクの作曲作品がフルオーケストラで演奏され、8月はGreat Jazz Trioで来日、東京、軽井沢、下関、大阪、岩手でツアー、帰国後すぐヨーロッパでツアー。2009年グラミー賞"Lifetime Achievement Award"も受賞。

2010年2月、東京ブルーノートではロイ・ハーグローヴTOKUらと共演。2月24日には、最期のアルバムとなる「Last Recording」では、デヴィット・ウォンリー・ピアソンらと共演。その後山口県に移動すると2月26日には下関のジャズクラブビリー、2010年2月28日には新潟市民芸術文化会館に集まった900名前後のファンの前で、生涯最期となるピアノを演奏。アンコール後も、会場の入り口に登場し、サイン会を実施、200名近くの長蛇の列となり、すべてのファン一人ずつに声をかけ、握手し、サインを行った。

3月、帰国後もスケジュールは1年近く先まで決まっている人気ぶりで、世界各国へのツアー準備をしている矢先、2010年4月に体調を崩し緊急入院、闘病の末亡くなった。

ハンクは、ファンに心配をかけない為、これまでも多くの重大な入院を乗り越え奇跡のカムバックを果たしても、ファンにその事を口にする事は無かった。

努力の人であり、日々のトレーニングを欠かさず、移動中も握力を鍛えるボールを離す事は無かった。「200歳まで演奏を続ける」「練習は、1日休めば自分に分かる。3日休めばカミさんが分かる、7日休めば仕事が無くなる」が口癖だった。

LP&CD[編集]

※年号は主に演奏した年

  • 1944 HOT and COZY
  • 1946 Opus De Bop
  • 1946 Night Music
  • 1947 Urbanity (Clef)
  • 1948 Cool Riff
  • 1949 Jazz at the Philharmonic
  • 1949 Collates
  • 1949 Flip Phillips
  • 1949 A Studio Chronicle 1940-1948
  • 1950 Hank Jones Piano (Mercury)
  • 1950 Pres/Lester Young Quartet
  • 1950 Enchanting Ella Fitzgerald: Live at Birdland
  • 1952 Now's the Time
  • 1953 Stan Getz special vol.2
  • 1954 Rare Recordings 1948-1962
  • 1955 Presenting "Cannonball"
  • 1955 With Strings
  • 1955 That´s Nat
  • 1955 the Trio (Savoy MG)
  • 1955 Bluebird
  • 1955 Hank Jones Quartet(Savoy MG)
  • 1956 Hank Jones Piano Solo
  • 1956 The New York Rhythm Section Of Hank Jones
  • 1956 Trio
  • 1956 Jackson's Ville
  • 1956 Dream Of You
  • 1956 Wilder 'n' Wilder
  • 1956 The Jazz Skyline
  • 1956 Have You Met Hank Jones
  • 1956 Introducing Lee Morgan
  • 1957 Bass On Top
  • 1957 New Trombone
  • 1958 The Talented Touch
  • 1958 Somethin' Else
  • 1958 Portrait Of Art Farmer
  • 1958 Porgy & Bess
  • 1959 Opus De Blues
  • 1959 Bags & Trane
  • 1960 A Portrait Of Duke Ellington
  • 1961 So Much Guitar!
  • 1961 We Free Kings
  • 1962 Elvin!
  • 1962 Asia Minor
  • 1962 Strings By Candlelight
  • 1963 Here's Love
  • 1964 Lucky Strikes
  • 1964 This is Ragtime Now!
  • 1965 Bakers Holiday
  • 1966 Happenings
  • 1966 The Total
  • 1967 Johnny Smith
  • 1967 The art of performing
  • 1968 Road Song
  • 1969 But Beautifu
  • 1969 1969 All-Star White House Tributel
  • 1970 Just a-sittin' and a-rockin'
  • 1971 Flute in
  • 1972 TANGERINE
  • 1973 Zoot At Ease
  • 1974 Strike up the band
  • 1975 Hanky Panky (Inner City)
  • 1976 Hank (Hank Jones Solo Piano) (Jazz Alliance)
  • 1976 Love For Sale
  • 1976 Arigato
  • 1976 I'm Old Fashioned
  • 1977 'Bop Redux
  • 1977 Kjlh
  • 1977 I Remember You (Black & Blue)
  • 1977 Just for Fun (Galaxy)
  • 1977 Portions
  • 1977 At The Village Vanguard Again
  • 1977 Direct FromL.A.
  • 1977 Hello Like Before
  • 1977 Just For Fun
  • 1977 Rockin' in Rhythm
  • 1978 Our Delights (Galaxy)
  • 1978 Ain't Misbehavin' (Galaxy)
  • 1978 Groovin' High (Muse)
  • 1978 The Great Tokyo Meeting
  • 1978 Compassion
  • 1978 Tiptoe Tapdance
  • 1979 Live In Japan
  • 1979 Satin Doll Hank Jones solo&trio(LOB)
  • 1979 The Definitive Black & Blue Sessions
  • 1980 Chapter Two
  • 1980 Re-VISITED
  • 1980 The Incredible Hank Jones Meets Bellson & Ira Sullivan
  • 1980 Re Visited vol.2
  • 1980 MoreOver
  • 1981 Emily Remler Firefly
  • 1982 Threesome
  • 1983 I'm All Smiles
  • 1984 Hangin' Out
  • 1984 Monks' Moods
  • 1985 Great Jazz Quartet Live In Japan
  • 1986 I'll Get By
  • 1987 Trumpet Workshop
  • 1987 Duo
  • 1988 Great Standards Vol.1~5
  • 1988 The Spirit of 176
  • 1989 Homage To Charlie Parker "Paris All Stars"
  • 1989 The Oracle
  • 1989 Desert Lady
  • 1990 The Essence
  • 1990 Live At The Village Vanguard
  • 1991 Live At Maybeck Recital Hall Volume Sixteen
  • 1991 Flowers for Lady Day
  • 1991 Jazzpar 91
  • 1991 It's Been A Long , Long Time
  • 1992 Handful Of Keys
  • 1992 よさこいJazz
  • 1993 Upon Reflection
  • 1994 Steal Away: Spirituals, Hymns & Folk Songs
  • 1994 Satolism
  • 1996 Favors
  • 1996 From Within
  • 1998 What's New
  • 1999 Hideaki Kanazawa with Hank Jones "Happy talk"
  • 1999 My Impetuous Heart
  • 2002 Collaboration (Eighty-Eight's)
  • 2003 Hank & Frank、Hank And Frank II (LINEAGE RECORDS)
  • 2003 Well, Here It Is
  • 2004 For My Father
  • 2004 'S Wonderful(Eighty-Eight's)
  • 2004 Collaboration(Eighty-Eight's)
  • 2004 Joyous Encounter
  • 2005 Speak Low (Eighty-Eight's)
  • 2005 Music Of Thad Jones
  • 2005 My Funny Valentine (Eighty-Eight's)
  • 2006 Stella by Starlight (Eighty-Eight's)
  • 2006 West Of 5th
  • 2006 Lush Life
  • 2006 Kids Duet's Live At Dizzy’s Club Coca-Cola
  • 2007 July 5th : Live at Birdland New York (Eighty-Eight's)
  • 2007 July 6th : Live at Birdland New York (Eighty-Eight's)
  • 2007 Billy Strayhorn: Lush Life
  • 2008 Blue Minor (Eighty-Eight's)
  • 2008 Our Delight
  • 2008 Pleased To Meet You(Justin Time)
  • 2008 One For Three - The Jones Suite
  • 2009 Jam at BASIE featuring Hank Jones<クリスタルディスク特別盤>(めんこいエンタープライズ)
  • 2009 You are there (Victor Entertainment)
  • 2010 Last Recording (Eighty-Eight's)

他多数

出演映像[編集]

DVD&Blu-ray等

  • 1994 Great Day in Harlem(1958) [DVD]
  • 1996 グレート・ジャズ・イン・神戸 ’96 [DVD]
  • 1997 The Panasonic Village Jazz Festival 1997 [DVD]
  • 1998 I Left My Heart In San Francisco 名曲物語 vol.9 [DVD]
  • 1999 100 GOLD FINGERS-PIANO PLAYHOUSE- Vol.2 [DVD]
  • 2005 インプロヴィゼーション(1950) [DVD]
  • 2006 レジェンド・オブ・ジャズ・ピアノ~ライヴ・アット・ブルーノート東京<Piano solo>~ [DVD]
  • 2006 ライヴ・アット・ブルーノート東京<Great Jazz Trio> [DVD]
  • 2006 レジェンド・オブ・ジャズ~ライヴ・アット・ブルーノート東京<solo&trio> [Blu-ray]
  • 2008 Jazz Master Class Series From Nyu [DVD]
  • 2008 トリビュート・トゥ・チャーリー・パーカー(1989) [DVD]


TV系列

  • 2006 東京Jazz2006 [NHK BS]
  • 2008 東京Jazz2008 [NHK BS]
  • 2009 Speak in Music [BS フジ]

他多数

作曲作品[編集]

  • Interface
  • Minor Contention
  • Angel Face
  • Intimidation
  • We're All Together
  • Ripples
  • Duplex
  • Ah, Oui
  • The Other Blues
  • Moreover
  • To Destiny
  • Hormone
  • Vignette
  • Out Of Round
  • Sublime
  • Recapitulation
  • Alpha
  • Time Warp
  • Passing Time
  • Hank's Blues


他多数

外部リンク[編集]