シコルスキー・エアクラフト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
シコルスキー・エアクラフト・コーポレーション
企業形態 メーカー
業種 航空
設立 1925年
創業者 イーゴリ・シコールスキイ
本部 アメリカ合衆国コネティカット州ストラトフォード
株主 ユナイテッド・テクノロジーズ
子会社 シュワイザー・エアクラフト
PZL Mielec
ウェブサイト sikorsky.com

シコルスキー・エアクラフト(Sikorsky Aircraft Corporation 、英語での発音は「スィコースキー」に近い)は、アメリカヘリコプター製造会社である。ウクライナ(当時ロシア帝国領)生まれのアメリカ人イーゴリ・シコールスキイにより、1923年に設立された。アメリカ複合企業であるユナイテッド・テクノロジーズの一部門であり、ヘリコプター業界のリーディングカンパニーである。同社の開発、生産するヘリコプターは防衛・救難において重要な役割を果たしてきた。現在でもアメリカ合衆国のみならず世界各国で広く運用されている。本社はコネティカット州ストラトフォードにある。

イーゴリ・シコールスキイの設計したヘリコプターは非常に優れており、後のヘリコプターの大部分がそれに基づいている。有名な機種としては、UH-60 ブラックホークやその対潜哨戒機であるSH-60 シーホーク、実験的につくられたシコルスキー Xウイングなどがある。

主な製造機体[編集]

固定翼機[編集]

シコルスキー S-42

回転翼機[編集]

シコルスキー S-51
H-5とも呼ぶ、草創期のヘリコプター日本では海上自衛隊が日米経費分担で購入し、1953年(昭和28)から1961年(昭和36)まで使用した。
  • 回転翼径:14.6m
  • 全長:13.7m
  • エンジン:レオニード52-1(540hp×1)
  • 最高速度:165km/h
  • 航続距離:410km
  • 乗員2、乗客2
シコルスキー S-55
S-51から発展させた。輸送ヘリとして軍用・民用共に世界各国で採用され、ヘリコプターの実用性を実証したパイオニア的存在である。全世界で1,828機が製造された。

きかんしゃトーマス」のハロルドのモデルのヘリコプターでもある。

シコルスキー S-58
S-55の機体を大型化し、エンジン出力も増大して実用性を高めた機体。1954年に初飛行。全世界で2,261機が製造された。
シコルスキー S-61
アメリカ海軍の救難・哨戒ヘリSH-3 シーキングとして開発された。日本でも海上自衛隊がHSS-2として採用したため、三菱がライセンス生産した。
シコルスキー S-62
S-55のダイナミック・コンポーネントを可能な限り再使用し、GET58タービンエンジンを搭載した機体。タービンエンジンの能力はレシプロエンジンを凌駕し、ヘリコプターの可能性を広げることができた。日本でも航空自衛隊が救難ヘリとして採用したことから、三菱で1961年(昭和36)から1970年(昭和45)まで25機(うち民間7機)をノックダウン生産した。また、上昇性能の良さを生かし、富士山頂レーダーのレドームを空輸して注目を浴びた。空自では1963年(昭和38)から1982年(昭和57)まで使用した。
  • 全備重量:7,500ポンド
  • 有効搭載量:3,000ポンド
  • 巡航速度:175km/h
  • エンジン重量:305ポンド
  • エンジン馬力:730SHP
シコルスキー S-64
スカイクレーンの愛称を持つ大型ヘリコプターで、米軍ではH-54 タルヘという名で採用。貨物の(吊り下げ)運搬や空中消火に使われており、1962年の初飛行ながら現在でも改良型が生産されている。
S-65
大型ヘリコプター。米軍ではH-53。日本でも海上自衛隊が改良型のMH-53Eを掃海ヘリコプターとして採用した。
シコルスキー S-69
同軸反転ローターを備えた実験機。推進専用のジェットエンジンを備える。最高速度518km/h。1973年7月飛行
シコルスキー S-70
哨戒機としても多用途機としても利用できるヘリコプター。アメリカ軍ではH-60と称し、以下の機種がある。日本でも各自衛隊が採用したため、三菱がライセンス生産した。
シコルスキー S-76
民間用ヘリコプター。スマートな形状である。
シコルスキー S-92
国際共同開発の民間ヘリコプターである。日本からは三菱重工業が参加し、胴体キャビンなどを担当した。

関連項目[編集]

ギャラリー[編集]

外部リンク[編集]