CH-54 (航空機)

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CH-54 タルヘ

パラシュート爆弾を運ぶCH-54

パラシュート爆弾を運ぶCH-54

CH-54タルヘ(CH-54 Tarhe)は、アメリカ陸軍向けにシコルスキー社で開発された双発クレーン・ヘリコプターである。本機の名称は、タルヘ(彼のあだ名は「ザ・クレーン」であった)、18世紀ウィアンドットアメリカ原住民 )族の酋長の名から付けられた[1]。民間モデルの名称はシコルスキー S-64である。


開発[編集]

CH-54A タルヘ
CH-54B用トランスミッションのテストのために M551 シェリダン戦車を吊り下げるCH-54B.

シコルスキー社の「スカイクレーン」ヘリコプターの構想は1958年レシプロエンジン搭載のS-60から始まった。

ターボシャフト エンジンを搭載したS-64 スカイクレーン1962年5月9日に初飛行し、アメリカ陸軍は最終的に105機をCH-54の名称で購入した。ベトナムではCH-54は輸送、墜落した航空機の回収に使用された。1947年にジェームズ・ガヴィン(James M. Gavin)将軍が著書の「空挺戦争(Airborne Warfare)」の中で提唱した'取り外し可能'なモジュールシステム(ポッド)のおかげで大きな成功を収めた。初期のポッドは兵員と外部吊り下げ物を同時に運ぶことは出来なかった。CH-54の改良型ポッドは兵員と外部吊り下げ物を同時に運ぶことが出来たが購入されなかった。スカイクレーンは貨物を吊り下げるだけではなく、前進飛行時の抵抗を減らし振り子運動を防ぐために貨物を機体中心線に沿って強固に保持することができた。ホバリング状態から車両の吊り上げ吊り降ろしができたためヘリコプター自身は着地する必要が無かった。予算が削減されたため重リフトヘリコプター(Heavy Lift Helicopter、HLH)計画はキャンセルされ、CH-54により強力なエンジンが搭載されることも無かった。ボーイング CH-47 チヌークが徐々に実戦配備されてもスカイクレーンは1990年代初めまで州兵部隊に就役していた。ソビエト連邦もCH-54に似た骨格デザインのより大型のクレーンヘリコプターを製造した。

現在、オレゴン州 セントラルポイントエリクソン・エアクレーン社が最大のS-64機群をエリクソン S-64 スカイクレーンの名称で世界各国で運用している。これらの機体は世界中の空中消火任務用に水投棄機材(消火用フォームやゲルを使用することのできるものもある)を装備している。1992年に形式認証と製造権を取得した後、エリクソン社は機体の製造を続け、世界最大のS-64の運用事業者である。

派生型[編集]

スキーを履き増槽を装着したCH-54B

運用[編集]

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

現存機[編集]

シコルスキーCH-54現存機一覧
世界中の博物館に所蔵されているのと同様に数多くの機体が飛行可能な状態にある。

性能・主要諸元[編集]

(CH-54B Tarhe)The Complete Encyclopedia of World Aircraft[2]

Orthographically projected diagram of the Sikorsky CH-54B Tarhe.
  • 乗員:3名
  • 搭載量:9,000 kg (20,000 lb)
  • 全長:26.97 m (88 ft 6 in)
  • 全高:7.75 m (25 ft 5 in)
  • 主回転翼直径:21.95 m (72 ft 0 in)
  • 円板面積:378.24 m² (4071.5 ft²)
  • 空虚重量:8,980 kg (19,800 lb)
  • 最大離陸重量:21,000 kg (47,000 lb)
  • 発動機:2 × プラット・アンド・ホイットニー T73-P-700 ターボシャフト エンジン、4,800 shp (3,580 kW)
  • 超過禁止速度:240 km/h (150 mph、130 kt)
  • 航続距離:370 km (230 mi、200 NM)
  • 巡航高度:5,600 m (18,330 ft)
  • 上昇率:6.75 m/s (1,330 ft/min)

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Ohio History Central page on Tarhe
  2. ^ Donald, D. (1997年). “Sikorsky S-64 / CH-54 “Tarhe” helicopter”. The Complete Encyclopedia of World Aircraft. 2006年10月8日閲覧。

外部リンク[編集]