コミュニティ・カレッジ
コミュニティ・カレッジ(Community College)は第二次世界大戦後に普及したアメリカの公立の2年制大学(専門学校を含む)である。修業年限2年で学位および学術称号が授与される。さまざまなカレッジがあるなかでその特徴や教育環境および教育プログラム、学位や称号もすべて異なる。
- 本項にはユニバーシティ・カレッジ(University College 日本の短期大学にあたる)も解説されている。日本の短期大学とコミュニティ・カレッジはまったく別のものであるが総称的なカレッジであるコミュニティ・カレッジで本項もまとめている。
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[編集] 概要
アメリカのコミュニティ・カレッジは大部分が公立や州立であり、コミュニティという表現にあるように、その地域の住民、税金を払って住んでいる人たちへの高等教育及び生涯教育の場として設けられている2年制大学である(ただし日本の「市民大学」とは全く別のもの)。主に専門教育や職業訓練のコース(ビジネス、コンピュータ、芸術、福祉)など幅広い分野の専門技術を学ぶ。
また、大学進学準備コースもある。教養科目や専門基礎などのカレッジスキルを学ぶ。学部3年次編入のためのアカデミックコースと予備コース(プレパレーションプログラム)があるのが特徴。
日本の専門学校と同様にビルのワンフロアを借りたのみのカルチャースクールのような模様や、小規模大学から4年制大学並みの大規模大学までさまざまなカレッジがある。そのなかには日本の教育機関と比べたら格段に見劣りする教育内容だとして日本人留学生には劣悪な環境としてうつってしまうコミュニティ・カレッジがあるので前もって下調べする必要がある。
短期大学(ユニバーシティ・カレッジ)がある。ユニバーシティ・カレッジ(日本の短期大学にあたる)とは修業年限2年で4年制大学修了者と同じ学士号を取得できるプログラムが入っている(但し、日本の短期大学は短期大学士号取得のみ(専攻科は除く))。本項は下段にある「ユニバーシティ・カレッジ」でも解説されている。
それぞれのカレッジがある中で教育方針や特徴または学位や称号も異なる。
[編集] 学修プログラム
- 大学編入・アカデミックコース(2年制大学)
- このコースは、ユニバーシティ・トランスファー・コースともいい、4年制大学専門課程へ編入するため、1〜2年次に相当する教養科目を履修する。また、中等教育を12年生(18歳)まで受けなかったために大学進学資格がないカナダ人や、留学生のための進学準備プログラムであるカレッジ・プレバレーション・プログラムも開講されている。また州立大学の2年制大学の中には、一定の成績の上で同大学の4年制大学に編入できる制度がある。尚、ハワイのように州内のコミュニティーカレッジを卒業して、ハワイ州立大学に進学する場合、専攻はBAに限られるというケースもある。また、2年制大学で取得したGPAを4年制大学に移行できるかは提携内容次第である。このように大学間の提携によって進路や成績は大きく左右されるうえ、提携の大学以外への編入は単位の移行が一部認められないなど不利になることが多いので、編入コースを希望する生徒は事前の調査が望ましい。更に、一部私立トップ校のように2年生大学からの編入を全く認めていない大学もあるので、全ての4年制大学に編入可能なわけではない。
- 専門教育や職業訓練コース(専門学校)
- 調理、美容、機械整備など実務で役立つ技術を学ぶことがメインである。また、教師や看護師(RN)など3年間の職業専門資格コースも設置されている。どのカレッジも1〜2年で履修するディプロマ取得コースが中心だが、6カ月〜1年のサーティフィケート取得コースや2年間のアソシエイトディグリー取得コースを開講している学校もある。
- コースの変更
- 上記のコースは在学中に変更は可能である。ただし、単位を取り直すために卒業までに時間がかかる場合がある。
- TOEFLについて
- 上記のどちらに進学するにしても、要求されるTOEFL-PBTの点数は500位が目安になるだろうが学校によって異なる。最初は、ESLにTOEFL免除で入学して、規定のクラス履修後はTOEFLなしで大学課程に進学できる学校もある。しかし、全ての学校にESLがあるわけではないし、ESLがあっても大学進学にはTOEFLを要求する学校もある。
[編集] 4年制大学編入課程(University Transfer)
- 進学を目的とした課程(短期大学の学位取得)
- 4年制大学への編入を目的とした短期大学士号のプログラム。4年制大学の最初の2年間に履修する一般教養科目を履修し、4年制大学の3年次へ編入する学位。
- 修了までにかかる主な時間の目安は18~24ヶ月間(90単位以上)。
- 卒業時に授与される学位。
- AAディグリー・プログラム(AA Degree)
- アメリカコミュニティーカレッジでのAA Degreeは、日本の短期大学卒業資格に当たる。アメリカでは高校卒業後、多くの人が4年制大学へ進学するための下準備として、AAディグリーコースを取る。このコースを修了すると、一般教養科目の単位が取得でき、4年制大学に編入する際に単位の移行ができる。 高校卒業後、4年制大学に直接入学するのは難関だし授業料も高いので、同じ一般教養なら、安く済むコミュニティカレッジで、という人が多くいる。普通は2年くらいでこのコースを終える。4年制大学は、コミュニティカレッジから受け入れる編入生の枠が決まっている(20%前後)ので、高校卒業後、直ぐに4年制大学に合格できなくても、このルートで入学することができる。
- 卒業時に授与される主な学位
- Associate of Arts (AA) Degree
- 対象分野:Art, Business, English, History, Humanities, Psychology, Sociology などの Liberal Arts 系
- Associate of Science (AS) Degree - General
- 対象分野:Math / Science 一般
- Associate of Science (AS) Degree - Option 1
- 対象分野:Biological, Environmental, Resource Sciences, Chemistry, Geology, Earth Sciences
- Associate of Science (AS) Degree - Option 2
- 対象分野:Engineering, Computer Science, Physics, Math, Atmospheric Science
[編集] 職業・専修課程(Professional & Technical Programs)
- 職業訓練を目的とした課程(専門学校の学術称号および看護・幼稚園教諭の学位取得)
- 4年制大学への編入を目的としない職業訓練プログラムの学術称号および学位。
- 修了までにかかる主な時間の目安は、Associate in Applied Science(AAS)で18~24ヶ月間(90単位以上)・Certificateで6~12ヶ月間(専攻によって異なる)。
- 卒業時に授与される称号と修了書・学位。
- サーティフィケート・プログラム(Certificate Program)
- 専門分野だけを徹底的、集中的に短期間で学修する。将来のために手に職をつける。自分のスキルをアップする。いくつかの専門分野を同時に学修するなど、単位取得やコースの修了を目的とするのではなく、手っ取り早く手に職をつけたいというためのプログラム。サティフィケートプログラムの修了には、必修・選択必修科目があるが、このコースでは8週間から~3ヶ月の期間で、いろいろな授業を気軽に受講できまる。
- アメリカ人の多くが働きながらこのサティフィケートプログラムを取っている。短期間で実践的なプログラムを求める人には最適である。しかし短期間とはいっても、プログラムの終了にかかる時間はそれぞれのメジャーによっていろいろ。自分のスケジュールの組み方しだいで1~2年と変わってくる。
- 卒業時には 専門課程終了証書(Certificate) が発行される。留学生の場合は卒業後、プラクティカル・トレーニングビザを取得すれば、1年間、合法的に働くことができる。
- ※ 注意事項→州や学科、編入学受入れ先大学により異なるが、一般に、AASを始めとした職業訓練関連の学術称号の場合は大学への編入学が認められない場合がある。詳細はen:Associate's degree(英語版ページ)を参照のこと。
- Associate in Pre-nursing Degree - 看護学部進学準備短期大学士
- Associate Science in Nursing - 看護短期大学士 (正看護師(RN)の資格取得コースがある。尚、ASN(RN)のための学士取得コースが4年生大学にはある)
- Associate in Elementary Education Degree - 幼児教育学部進学準備短期大学士
[編集] アメリカコミュニティーカレッジへの入学資格(TOEFL)
ほとんどのアメリカのコミュニティカレッジで、入学するのにTOEFLが必要。学校によって入学に必要なスコアの点数は違い、だいたいCBTで133~173点程度、ペーパーテストで450点~550点(PBT)。 TOEFLは リスニング・リーディング・文法の合計点の平均でスコアがでる。 例えば、リスニングが52、文法が58、リーディングが55の人が最低基準550点の大学に入りたいとする。平均が550あっても、全てのセクションにおいて55以上をクリアしていないといけないので、リスニングが52という場合、正式な入学許可は出ない。
[編集] 背景
東海岸13州が独立を果たす前は、その地域のリーダーを養成することを目的とするリベラルアーツ・カレッジが創設され、一部の高所得者層の子弟が進学した。その後、アメリカ合衆国として独立し、農業などの実業を目的とした庶民向けの州立大学が生まれた。その後、ベトナム戦争などに従事した元軍人に対する教育、英語を母国語としない移民や、低所得層に対する高等教育の提供という目的で生まれた。
[編集] 起源
「コミュニティ・カレッジ」という名前の起源については、デンマークからの移民たちが、母国の成人のための社会教育の機関、市民大学(フォルケホイスコーレ、Folkehoejskole )を元に始めたものといわれている。ただし、グルンドヴィという作家で政治家だった人が始めたものともいわれ、これは北欧からドイツ、イギリスなどのそれぞれ形態を若干変えて広まっている。デンマークは、学歴、資格は一切授与しないもので、教育制度の中の諸大学とは競合しないとてもユニークなものである。コミュニティ・カレッジの起源についてはその他の説もある。
[編集] 留学する際の知識・注意点
アメリカ合衆国への留学については留学#アメリカ合衆国における留学を参照
4年制大学に編入する際に優先的に審査されるため、学費の安いコミュニティカレッジで教養科目を取得してから4年制大学への編入を目指す学生も多い。実際に、州立大学への編入率が高いカレッジもある。州立や公立の場合、州内の提携している私立大学や州立大学がある場合もある。この場合もTOEFLのスコアが必要であり、4年制大学の入学と同じくらいのスコアまで英語力を磨く必要性がある。ただし、英語力だけでなく基礎学力も当然ながら要求される。アメリカの4年制大学では日本の高校1年程度の学習内容の基礎を理解していれば留学できる為、初めから4年制大学のオプションクラスや、付属英語学校に入学したほうがよいという場合もある。しかし、大学の専攻(プログラム)によっては特別な編入学の基準を設けているため、必要な成績を維持していれば、出願締切日までに書類を提出するだけでスムーズに4年制大学に編入できる。特に州立大学の場合などは、最初から4年制大学へ入学をするよりも、コミュニティ・カレッジから編入する方が有名大学にいける可能性は高いと言える。
[編集] 学費
多くの留学生にとって、コミュニティ・カレッジの主な魅力は費用の安さである。
大学の授業料と納付金は、学修プログラムによって、あるいは公立か私立かによって異なる。とは言うものの、2年制大学に通う費用は、同じ地域の4年制大学の費用より安いのが普通。これは、州外からの学生は州の居住者より高い費用を払わねばならない公立のコミュニティ・カレッジに通う留学生にもあてはまる。2年制大学の経済的な利点は、見過ごすわけにはいかない。 また、カナダでも全土に200校近くあり、米国と同様、学費が安いことでも知られている。
- 最終的な目的が学士号の取得ならば、可能な限り早い時期に、以下のことを行うことが必要である。
- 編入のための短期大学士号を取得したいとの意思を表明する。
- 専攻を決めるため、コミュニティ・カレッジの学業・編入カウンセラーに相談する。
- 4年制大学を選び、その編入方針と勉学プログラムに関する最新情報を入手する。
- 慎重に計画すべき理由の一つは、同じ学位でも、必要な科目が学校によって異なるため、早いうちに、目標の4年制大学を絞り込み、編入のために何が必要かについて決め、入念に作成した計画に沿って進めば、無用な勉強と出費を避けることができる。
- 重要なことは、留学生の受け入れ実績のある学校には、特別な留学生アドバイザーがいるものということである。そのようなアドバイザーは、ビザや学問的、文化的、個人的な問題など、米国で勉強する留学生が直面する特殊な問題の扱いに、より豊かな経験があるはずなので、大学での経験にも大きな違いをもたらす。
- 4年制大学に進学する予定の場合は、留学生の入学情報を2年制大学の入学事務局に問い合わせることも必要である。多くのコミュニティ・カレッジが現在、ウェブサイト上でダウンロード可能な、またはオンラインでの願書を掲載している。
[編集] 学生生活
コミュニティ・カレッジのサービスや職員は、学生を支援する学習環境を作り出す上で重要な役割を担っている。ESLプログラム、数学、読解力、作文力の発展的科目、個別指導サービス、勉強の助言などの形で、学習支援が行われている。学生サービスには、個人カウンセラー、職業カウンセラー、障害を持つ学生のための施設、課外活動などが含まれ、産学協同教育事務所は、学生のための訓練機会やインターンシップを見つけるため、地域内の企業に接触している。 ほとんどの2年制大学では学生用宿舎を提供しないが、しばしば地元の住宅支援グループを通じて支援を行っている。学生は通常、地元に住み大学に通学する。この経験は、4年制大学のキャンパスにある学生寮に住むのとは非常に異なり、留学生が独立心を養い米国人の生活を観察する素晴らしい機会である。
[編集] 授業形態
コミュニティ・カレッジは、何よりも授業にかかっている。教員たちは専門的な教授であることで有名で、研究したり論文を発表したりするよりも学生たちとの交流を好む人たちである。また、より少人数のクラスであることが多いため、教授が各学生に個人的な注意を向けることが可能である。
[編集] ユニバーシティ・カレッジ
ユニバーシティ・カレッジ(University College)とは、文字どおり4年制大学とカレッジ(短期大学)の両方の性格を備えている教育機関。ここで2年間、学士号課程の教科を修得すると、学位としてカレッジまたは提携大学から学士号が授与される。また短期大学士号も取得することが可能で、大学進学過程を修了した学生は、4年制大学の2年または3年に編入できる。また、職業訓練コースが豊富で、技術専門の学科を修了すると、技術習得証明書・修了証書・卒業証書が取得できる。ほとんどが地方都市にあり、大学より小規模で親しみやすい点も特徴である。教授を身近に感じながら専門知識と技術を習得したい人向けといえる。
| 教育機関の名称 | 入学に必要な条件 | 取得可能な学位・資格 |
|---|---|---|
| Community College (コミュニティ・カレッシ゛) 2年制大学または専門学校 |
高校卒業以上 英語力:TOEFL 197 (527)以上が目安。 |
短期大学士号 certificate diploma |
| University College (ユニバーシティ・カレッジ) 短期大学 (日本の短期大学にあたる) 2年修了で学士号取得 or 4年制の2,3年次編入 |
高校卒業または18歳以上 英語力:TOEFL 213〜230 (550〜570)が目安。 |
短期大学士号 学士号 certificate diploma |
| University (ユニバーシティ) 4年制大学 |
高校卒業以上 英語力:TOEFL 213〜250 (550〜600)が目安。 |
学士号 |
[編集] 全体・特色
ワシントン大学は全米でも有数のトップ州立大学であり、この大学に編入してくる生徒の67%はシアトル周辺のコミュニティ・カレッジからの編入生である。ワシントン大学のようなレベルの高い州立大学でも編入生の多くがコミュニティ・カレッジ経由で入学している。カリフォルニア州のUCLAやUCバークレーなども同じようにコミュニティ・カレッジからの編入生が多いことで知られている。
勉強を進めるための入り口として、コミュニティ・カレッジに目を向ける留学生が増えている。この米国独特の学校の多くが、素晴らしいプログラム、編入時の振り替えが可能な単位、妥当な授業料、支援してくれる環境を持っていることに、米国人学生と同じく、留学生も気づき始めている。これらの要素はとても魅力的なため、米国の大学生の40%以上が、この2年制の大学に通ってる。
近年、コミュニティ・カレッジで学ぶ留学生の数も急増している。質の高い講義内容、簡素化された入学手続き、安い学費、学生への手厚い支援システム、熱心な教員、小規模のクラスを提供するコミュニティ・カレッジは、技術・職業教育から継続教育や学位取得プログラムに至るまで、米国の高等教育の多くの側面に触れるユニークな方法を提供している。多くの留学生が、米国の学士号取得への旅をコミュニティ・カレッジから始めている。
コミュニティ・カレッジは、専門学校とも2年制大学とも呼ばれることがある。米国内にはそうした大学が1,200校以上あり、ほとんどのコミュニティ・カレッジは公立か、あるいは州の援助を受けている。独立または私立のものは少数。
米国の高校以降の学校と同様に、2年制大学も多彩である。大規模で郊外に複数のキャンパスがあり、5万人以上の学生が通い、数百のプログラムや施設を持つ大学もある。また、小規模で田舎にあり、学生数は1,000人未満で、専攻分野も限られている学校もある。学生もまた多様で、あらゆる年齢層、文化的、経済的背景から来ている。
- 全体像
- 米国の高等教育システムの中の重要な部分。
- 学生をすぐ就職に結びつける質の高いプログラム。
- 学士号に結びつく編入短期大学士号プログラムを提供。
- 費用対効果が非常に高い。
- 熱心な教授、少人数クラス、手厚い支援システムによって、学生を育てる学習環境。
[編集] プログラム
学位取得のためのプログラムに加えて、コミュニティ・カレッジは職業教育と技術訓練も提供している。コミュニティ・カレッジは通常、地元の州立大学やビジネス界と強い結びつきがあるため、地域社会のための大学と呼ばれることもある。こうした関係から、コミュニティ・カレッジのカリキュラムは、将来の学業での成功、ないしは卒業直後の就職に向けて学生に準備させるよう作られている。
- コミュニティ・カレッジでの学修プログラムは、通常、以下のものを含む。(2年間の短期大学士号プログラム)
- 4年制大学の学士号取得プログラムにおける最初の2年間の必修科目を満たすように作られているもの。これは編入学位プログラムと呼ばれていることもある。このプログラムを修了した学生は後で4年制大学に編入し、後半の2年間を勉強する。このようなプログラムの例としては、経営学準備、工学準備、美術、一般教養、コンピューター・サイエンスなどがある。
- 自動車工学、インテリアデザイン、航空飛行技術、保育、刑事司法、ヘルスケアのサービスと科学、ビジネス、火災科学技術、パラリーガル(弁護士補助員)、食品管理、写真などの分野で、就職に直結するよう学生を訓練するために作られているもの。これらは「最終の」学位プログラムと呼ばれることもある。
[編集] 資格取得プログラム
資格取得プログラムは、社会福祉と福祉サービス、ヘルスケア、建築業、技術などの分野で仕事に就く人を訓練するためのもの。期間は科目の種類によって短期のことも長期のこともある。長期プログラムには看護などがあり、短期プログラムには、オフィス技術、不動産、コンピューター援用デザインなどの専門分野がある。
[編集] 継続教育
継続教育プログラムは、学位や資格取得を目指して単位をとるための勉強というよりは、専門的または個人的な技能を伸ばしたい学生のためのもの。その分野の学生のための数限りなく多様な科目が用意されている。
[編集] 認定
コミュニティ・カレッジが認定校かどうかは、2年制大学から4年制大学への編入を希望する場合は、特に重要であり、最初の2年間の勉強を、確実に認めてもらうためにある。米国のほとんどすべてのコミュニティ・カレッジと私立の2年制大学は、同じ地域にある4年制のカレッジと総合大学を認定しているのと同じ団体から認定を受けている。しかし、留学を検討中の学生は、興味のある2年制大学の認定の有無を常に確認する必要がある。
[編集] 編入と提携協定
認証の有無に加えて、コミュニティ・カレッジから4年制大学へ円滑に編入できるかどうかは、2つの学校の間の提携協定の強さにかかっている。こうした契約は、一方の学校から他方の学校にどの科目が自動的に移行できるか、従って4年制の学位取得コースの単位として計算できるかを規定している。
公立のコミュニティ・カレッジは、編入基準を整備するため、同じ州内の公立大学と密接に協力している。私立または州外の学校から単位を振り替える場合は、それほど明確に規定されていないかも知れないことがある。
さらに、認可の有無や大学が決めた条件により、一部の4年制大学は、他の学校の特定の科目を受け入れることが出来ない。特にビジネスやエンジアリングの場合はそうだが、一つの分野で多くの科目を取る前に、どのような制限条件があるのかに詳しい学業・編入カウンセリングに相談する必要がある。
- 最近の革新的な取り決めにより、編入がしやすくなっている。
一部の学校は共同作業により、学生に対して2年制と4年制の大学両方への入学を同時に許可するという「二重入学許可」の方針を打ち出した。学生は短期大学士号の取得後、直ちに提携している総合大学の学士号プログラムに編入することができる。
[編集] 入学
コミュニティ・カレッジは、「門戸開放」の入学方針を運用している。これは、入学を希望し、最低限の入学資格を有していれば、入学できることである。
- 各学校はそれぞれ、一連の入学要件を決めることになっているが、最低条件としては通常、次のようなものが含まれる。
必要とされるTOEFLの点数は、しばしばコミュニティ・カレッジのほうが4年制大学よりも低くなっている。さらに、TOEFLのスコアが入学条件より多少低い場合でも、コミュニティ・カレッジは第二語学としての英語(ESL)プログラムに入ることを許可される可能性がある。指定されたすべてのESLのコースを終了すれば、コミュニティ・カレッジに入学できる。
[編集] 学資援助
一般的に、州が補助金を出している公立のコミュニティ・カレッジで、留学生が学資援助を確保するのは困難。留学生に門戸が開かれている奨学金があるかどうか、大学に問い合わせてみるべきだが、学生用の資金のほとんどすべては連邦政府または州政府が出したもので、明確に米国市民と永住者のために割り当てられている。私立大学のほうが、学資援助を得る可能性がわずかに高くなっている。その他、財団や企業、協会などの民間団体も、助成金や奨学金などの基金を持っているかも知れない。
[編集] セーフティーネット
竹中平蔵はコミュニティ・カレッジをセーフティーネットとして位置づけし、以下のように述べている。
「私はアメリカの社会には、日本にはないセーフティーネットがあると思います。ある種、階級社会になっていますから、貧しいなら貧しいなりに暮らせる仕組みが、アメリカの社会にはあります。もう1つは、コミュニティーカレッジのシステムはすごいと思う。あれはようするにセーフティーネットなんですね。1回失敗した人が、もう1回上に行ける仕組みです。 ところがコミュニティーカレッジに行く前に、ドロップアウトする人たちが出てきています。そのセーフティーネットを強化することだと思います。教育の機会均等を保っていくことが、アメリカにとっての活力の最大の課題だと思いますね。」
[編集] 主なコミュニティ・カレッジ
- クラトソップ・コミュニティ・カレッジ
- ティラムーク・ベイ・コミュニティ・カレッジ
- ハワイ東海インターナショナルカレッジ(米国にある東海大学の系列校)
- サンタモニカカレッジ
- マーセッド・コミュニティカレッジ
- ディアンザカレッジ
- フットヒルカレッジ
[編集] 参考文献
- EMBASSY OF THE UNITED STATES IN JAPAN About the USA『コミュニティカレッジ』出典元(About the USA)
- AllAbout アーカイブス 『コミュニティ・カレッジに関する噂と真実』出典者(豊田 圭一)