とよのくに号
とよのくに号(とよのくにごう)は、福岡市と大分県別府市・大分市を結ぶ高速バス路線である。
愛称は、大分県の旧称でもある「豊の国」から。
本項では、とよのくに号を補完し、福岡市と大分銀行ドーム(大分市)を結ぶ臨時高速バスについても解説する。
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[編集] 概要
大分自動車道の整備にあわせて開設された高速バス路線であり、合計で1日64往復と屈指の規模を誇る高速バス路線である。
JR九州の特急「ソニック」とは激しい競合関係となっており、運賃面ではソニックが2枚きっぷ・4枚きっぷで普通運賃(通常はこれに特急料金が別途発生する)よりもさらに安い料金設定を行ったのに対し、とよのくに号も有効期限のない4枚綴り回数券「とよのくにきっぷ」を発行して、鉄道・バスとも福岡 - 別府・大分間が片道実質2000円台ないし3000円で乗車できるようになっている。所要時間においても、福岡・大分間をショートカットする大分道の全通でスピードアップしたとよのくに号に対して、小倉経由のため遠回りとなるソニックも振り子式電車の883系・885系を集中投入してスピードアップを図った結果、両者とも所要時間が約2時間台前半となり、両都市間の移動時間短縮に寄与している。
大分自動車道は霧や雪などの天候による交通規制が行なわれることが多く、運休や迂回による遅れなどが他の九州内の路線に比べて多い。
[編集] 運行系統および経路・停車停留所
「とよのくに号」は、大きく分けて以下の3系統に分類されており、系統ごとに運行会社の担当が異なる。太字は停車停留所。いずれの便も福岡 - 高速基山間のみ(各停便は福岡市内のみ)、あるいは高速別府湾・APU/椎迫 - 別府/大分間のみの利用は不可。
- スーパーノンストップ - 福岡市内と大分市内との間をノンストップで結ぶ路線。40往復/日(西鉄20、大分交通・大分バス各10往復担当)。座席指定制により事前予約が必要。
- ノンストップ - 福岡市内と別府市内との間をノンストップで結ぶ路線。両都市間を直行する便と、福岡空港(国際線)を経由する便がある。16往復/日(亀の井10、西鉄6往復担当)。予約定員制で事前に予約が必要であるが、座席は指定されないため全席自由席となる。
- 直行便
- 福岡空港経由
- 各停便 - 福岡市内と別府市内・大分市内を高速道路上の各バス停に停車しながら結ぶ系統。8往復/日(日田バス担当)。予約定員制。
なお、大分バスにおける大分(トキハ前)の正式名称は「大分バス本社前」であるが、他事業者に合わせて同社も当路線ではこの名称を使用している。
[編集] 運行会社
- スーパーノンストップ便のみ運行
- ノンストップ便のみ運行
- 高速(各停)便のみ運行
- 日田バス(担当:日田営業所)
[編集] 運行車両・車内設備
- 西日本鉄道・大分交通・日田バス・亀の井バス・大分バス・西鉄高速バス
- 西鉄高速バス・大分バス・亀の井バス・日田バス
- 大分交通
- 三菱ふそう エアロバス(西工ネオロイヤルC-I)
- 三菱ふそう エアロエース
- 大分バス
- 日野自動車 セレガR(西工ネオロイヤルC-I)
- 三菱ふそう エアロバス
- 三菱ふそう エアロエース
- 日野自動車 セレガR
- 日田バス
- 三菱ふそう エアロバス(西工C-I)
- 西日本鉄道・西鉄高速バス
- 亀の井バス
- 日産ディーゼル スペースアロー(西工E-III)
かつては当路線専用の全社共通塗装が施されていたが、現在は日田バスを除いて各社とも独自色を採用している。
[編集] 車内設備
- 大分バス・大分交通担当分は3列シート、その他は一部を除き4列シート
- トイレ
- 続行便やピンチヒッターなどでトイレなしの車両が入ることもある。その場合は途中萩尾PAなどで5分間のトイレ休憩を設ける。
- テレビ(NHK-BS1ほか衛星放送、大分バス一部車両のみ)
- 西鉄は2010年8月末に、大分交通は2011年5月末に、大分バスは2011年6月末に、亀の井バスは2011年7月末に、それぞれテレビ・ビデオ放映を廃止、テレビも順次撤去している。
- 毛布
- フットレスト(大分バス・大分交通)
[編集] 沿革
- 1989年6月16日:福岡~別府・大分線としてとよのくに号が開設される。
- 1990年4月22日:大分自動車道朝倉IC~日田IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。
- 1993年3月1日:大分自動車道別府IC~大分IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。スーパーノンストップ系統が新設される。
- 1995年3月11日:大分自動車道日田IC~玖珠IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。
- 1996年3月29日:大分自動車道玖珠IC~湯布院IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。福岡~大分間において競合するJR九州の特急「ソニックにちりん」と同一所要時間になる。
- 2000年11月1日:ダイヤ改正。ノンストップ系統の16往復のうち13往復が別府~大分間の運行を取りやめ福岡~別府間の運行となり、そのうち12往復は福岡空港経由となる。またスーパーノンストップ系統が10往復増発され44往復となる。
- 2001年4月14日:ダイヤ改正。ノンストップ系統の16往復の全便が別府~大分間の運行を取りやめ福岡~別府間の運行となり、そのうち13往復が福岡空港経由となる。またスーパーノンストップ系統が4往復増発され48往復となる。
- 2006年3月3日:大分自動車道下り線で、スーパーノンストップ系統福岡発大分行(西鉄観光バス運行)として運行中の三菱製車両が走行中に出火・炎上、乗客・乗員は無事。この車両はリコールが2回あり、修理はされていた。
- 2006年4月1日:ノンストップ(福岡空港経由)系統のうち2往復がスギノイパレスまで延長。
- 2007年7月1日:全便が高速基山に停車。これに伴い、一部の便で福岡~別府・大分の所要時間が数分延びる。
- 2008年4月1日:ノンストップ(福岡空港経由)系統のスギノイパレスまでの延長をとりやめ、全便別府北浜始発・終着となる。
- 2009年7月27日:ダイヤ改正。ノンストップ系統と各停系統の全便が横断道路観光港入口・別府自衛隊前に停車。各停系統の全便が杷木に停車。またこの日から西鉄発行のスーパー乗車券の利用が出来るようになる。
- 2010年4月1日:ダイヤ改正。スーパーノンストップ系統を4往復減便。44往復→40往復に。
- 2010年10月頃:西鉄観光バス担当分(西鉄本体からの管理委託(ノンストップ系統を除く)を含む)が西鉄高速バスに移管。
[編集] 大分銀行ドーム臨時直行便
2009年まで、大分銀行ドーム(大分市)で大規模イベント(サッカー日本代表戦など)が行なわれる際には西鉄高速バスが福岡より臨時直行バスを運行していた。とよのくに号のスーパーノンストップ系統と同様に予約指定制。とよのくに号と同じ車両を使用し、運賃は片道3,500円。
2010年に入ってからは運行されていない(2月に行われたキリンチャレンジカップ2010・日本代表対ベネズエラ代表の際には運行されず、8月に行われたEXILEのライブでは臨時直行便の代わりにとよのくに号の大分発が1本増発された)。今後運行されるかどうかは不明。