きかんしゃトーマス・汽車のえほんのレギュラー機関車

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きかんしゃトーマス・汽車のえほんの登場キャラクター > きかんしゃトーマス・汽車のえほんのレギュラー機関車

本記事ではウィルバート・オードリーと息子のクリストファー・オードリー(原作27巻から)が作り上げた 、イギリスの架空の島ソドー島を舞台に、そこの鉄道網で活躍する機関車や自動車などとそれに関わる人々を描いた絵本『汽車のえほんきしゃのえほん、原題・The railway series』)と、その映像化作品『きかんしゃトーマス(原題・Thomas the Tank Engine & Friends)』の内、1号機トーマスから7号機トビーまでの、レギュラーとも言える蒸気機関車のキャラクターを扱う。

トーマス (Thomas)[編集]

実物の蒸気機関車にお面を付けたトーマス(イギリスでのイベント)
英国吹き替え - エドワード・グレン(長編第1作)→ベン・スマール(長編第4作-)
米国吹き替え - エドワード・グレン(長編第1作)→マーティン・シャーマン(長編第4作-)
日本吹き替え - 戸田恵子(第1-8シーズン)→比嘉久美子(長編第2作-)
タンク式蒸気機関車。色は青。車体番号は1。
性格は気が強く、とても活発でお調子者。特に初期では、生意気で自惚れが強く、時間に関しては非常にうるさく、仲間をからかう、脅かすなど基本的に毒舌家で悪戯っ子だった。怪談話などで脅かされても強がる事が多々あるが、臆病な一面も見られる。
第3シーズンから上記の性格に問題があるとの事で改善方向へ進んでいき、シーズンを重ねるにつれて成長していく設定になった。そして「人の頼りになる、役に立つ機関車」を目指して更に仕事熱心で賢くなっていき、真面目になってくる。仲間を助けたり時には優しい面もあり、パーシーなどに言葉を教えるなど根は親切なところも見せ、以前と比べると落ち着きが出て性格も若干大人っぽくなっている。
魚が大嫌い。その理由としてはある日、給水塔が故障していて水が切れそうな状態だった為、仕方がなく川から水を汲み給水する事になったのだが、偶然が入り込んでしまい故障しそうになってしまったことがきっかけ。更にその後、魚の荷物を積み込む時に、事故でボディに魚が掛かってしまった事もある為、魚の匂いまで嫌いになってしまった。
除雪機を付けるのが大嫌いで、窮屈で古臭いとの理由で一度壊したこともある。その後も除雪機をつけて仕事に出る度に事故などが起きてしまうこともしばしば。
初期の頃からゴードンにチビ呼ばわりされてる事があり、クランキーやハンクに「小さい」といわれて怒っていたので、チビ扱いされることも嫌いなようである。
「みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう」では、寝るときにいびきをかいて寝ている。新しい路面機関車のフローラに初めて声をかけられたときは、赤面しながら返事をした。
当初はナップフォード駅の客車・貨車の構内入れ換えや、重量列車の発車補助をしていたが、ある出来事をきっかけにファークアーまでの支線の運行を任された。間合い運用で夜行郵便列車などの、本線の小編成の運行に就くこともある。第9シーズンではトップハム・ハット卿から自分専用の貨車をもらう。
第2巻の挿絵を最初に描いたレジナルド・ペインはロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道の「クラスE2」をモデルにトーマスを描いた。再版時にレジナルド・ダルビーの絵に差し替えられたが、モデル機関車は継承され現在のテレビシリーズにそのまま引き継がれている。なお、ロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道には似たデザインのタンク機関車に「クラスA1X」があるが[1]、この機関車が「クラスE2」と混同され、イギリス国内の保存鉄道で「機関車トーマス」として走っている事がある。
テレビシリーズでの初台詞は主人公らしからぬ台詞(「起きろよ怠け者!僕みたいにちゃんと働けよ!」)である。

エドワード (Edward)[編集]

英国吹き替え - キース・ウィッカム
米国吹き替え - ウィリアム・ホープ
日本吹き替え - 高戸靖広(第1-8シーズン)→佐々木望(長編第2作-)
テンダー式蒸気機関車。色は青。車体番号は2。
力は弱いが頑張り屋かつ真面目で親切、物知りである。意地悪な貨車たちですら彼の言うことなら必ず聞き、仲間からの信頼も厚い。おじいさん機関車(原作9巻「エドワードはもう年をとっていて~」からも判明)として紹介される事もあるが、年寄り臭い話し方はしない。
ソドー鉄道の機関車達の重鎮で、初期は本線で小列車ばかり引いていたが、いつの間にかウェルスワース駅(通称:エドワードの駅)構内の貨車の入れ替えや、ウェルスワースからブレンダム港へ分岐する支線で働く事になる。本線のウェルスワースからマーロンにかけての急勾配(通称:ゴードンの丘)で補機を務めることもある。
他の機関車と比べて性格が真面目な為、彼を馬鹿にしたりしている他の機関車が学ぶ話[2]が多いため、エドワードが本当の主役になることは少ない[3]
大きさはジェームスと同じ(第8シーズンで判明)だが、第1シーズンではゴードンから「チビ」と呼ばれていた。
第1シーズンから第6シーズンまでは一度も事故を起こした事はなかったが、第7シーズンで初めて脱線事故を起こした。

ヘンリー (Henry)[編集]

英国吹き替え - ケヴィン・フランク(長編第1作)→キース・ウィッカム(長編第4作-)
米国吹き替え - ケヴィン・フランク(長編第1作)→ケリー・シェイル(長編第4作-)
日本吹き替え - 堀川りょう(第1-8シーズン)→金丸淳一(長編第2作-)[4]
テンダー式蒸気機関車。色は黄緑。車体番号は3。
優しい性格で動物達が大好き。臆病で強がりな一面もある。車体が汚れるのを極端に嫌った時期があり、に濡れるのを嫌がって雨天時に列車を牽引したままトンネルから出るのを拒否し、問題を起こしたこともある。最近はめったに旅客列車を担当しないので、たまに担当すると貨物列車と同じように牽いてしまって、客から苦情がくるほど牽引の技術が鈍ってしまった[5]。他にも炭水車を6台も付けたり[6]と変な話題には事欠かない。
普段はナップフォード・ビッカースタウン間の本線で貨物列車牽引が多いが、旅客列車も担当する。臨時の魚介類専用急行貨物列車「フライング・キッパー」を牽引することもある。
原作では1巻終盤で「雨も平気になるように」という理由で青+赤ラインに塗装されたが、ゴードンと区別が付き難い[7]ため、5巻から元に戻された。改造前の姿はロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)の「クラスA1」がモデルだが、改造後の姿はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(LMS)の有名な「ブラック・ファイブ」こと「クラス5」がモデル。
元々は火室が小さく、質の悪い石炭では力が出ない為、燃焼時の発熱量が多く特別高価なウェールズ[8]を特別に支給される。その後フライング・キッパー号を牽引中に脱線事故を起こした際、英国本土のクルー工場で修理と同時にベルペヤ式火室改造され、通常の石炭でも十分な出力を得られるようになった。第10シーズンでは通常の石炭だと真っ黒い煙が出やすい為、ヘンリー専用の特別な石炭を使用している。また、長編第1作でもトーマスにソドー島の特別な石炭を持ってきてもらっている[9]
全シーズンを通じて故障、修理の回数が多い。好きな木は森の外れにある「願いの叶う木」と、ロッホ城近くの森にある背の高い松の木。
モデルとなったLNERクラスA1"フライング・スコッツマン"

ゴードン (Gordon)[編集]

英国吹き替え - ニール・クローン(長編第1作)→キース・ウィッカム(長編第4作-)
米国吹き替え - ニール・クローン(長編第1作)→ケリー・シェイル(長編第4作-)
日本吹き替え - 内海賢二(第1-8シーズン)→三宅健太(長編第2作-)
主に本線の急行列車を牽引する大型テンダー式蒸気機関車。車体番号は4。色は青。
プライドが高く、威張り屋かつ自惚れ屋だが仕事は張り切る。豪快で乱暴な反面、義理固い一面もある。また貨車を引かされるとヘソを曲げ、トラブルや事故を起こす。たまにジェームスやヘンリーと組んで小さな機関車をからかう事もある。客車や乗客に対して優しい性格を持ち、いざと言う時に助けとなり、役に立つ機関車である。
人形劇では一人称が「俺」「俺様」になっているが、原作では他の機関車同様「僕」と訳されている。
実在する有名な機関車フライング・スコッツマンと兄弟であり、ロンドン・アンド・ノースイースタン鉄道(LNER)の「クラスA1」がモデル。ただしオードリー牧師独自のアレンジで実際のA1との相違点が多く、これらはソドー島入線に際してクリュー工場で改造されたものらしい。なお顔のモデルは、当時の担当編集者エリック・マリオットと伝えられている。
ヘンリーと同じく大型のテンダー機関車だが、ヘンリーよりも力が強い。客車を20両牽引できる。貨車を扱ったり支線を走ることは大嫌いだが、貨車を扱わないわけではないし、「たまには貨車を引くのもいいもんだ」と発言したこともある。また、第6シーズン辺りからエドワードの支線には頻繁に入線している[10]。日ごろ支線を馬鹿にしていたので、間違えて初めてブレンダム港に来た際はとある事で痛い目に遭ってしまった。一度にはまってしまった事もあった。
第10シーズンではスピード新記録達成のため島中を回ったが、ある仲間を助けるために記録作りを諦めたことがある。その後二度目のスピード記録を達成し、トップハム・ハット卿から記念として自分専用の客車をもらった。

ジェームス (James)[編集]

英国吹き替え - スーザン・ローマン(長編第1作)→キース・ウィッカム(長編第4作-)
米国吹き替え - スーザン・ローマン(長編第1作)→ケリー・シェイル(長編第4作-)
日本吹き替え - 森功至(第1-8シーズン)→江原正士(長編第2作-)
テンダー式蒸気機関車。車体番号は5。色は赤。
少し怒りっぽいが、お調子者でもあり、思い込みが激しい。綺麗好きで、仲間にボディを見せびらかす程の超自惚れ屋のナルシストである。貨車・客車両方を牽引するが、汚い貨車を引っ張るのは嫌がる事が多い。ゴードン同様、時にはトーマスなどの小さい機関車をからかうこともしばしば。だが本当は凄く素直で役に立つ時もある。
原作では名前は「ジェーム」だが、人形劇では「ジェーム」と発音が異なる。ちなみに原作新装版では「ジェーム」となっている。
原作では2巻に黒色で初登場し、元々は木製のブレーキに動輪が2軸という古い形の機関車だったが、猛スピードで走る貨車たちに押されて脱線事故を起こす。トーマスがクレーン車を使って助け、この後ヘンリーと同じクルー工場で、鉄製のブレーキと制輪子、赤+黒・金ラインをもらった。赤い車体色は彼の一番の自慢になっている[11]
塗装をぬりなおされる度に自慢する[12]。但し、塗装に関しては汚される等、不遇な立場になることも多い。ハチに鼻を刺された事がある。
初期のシリーズでは昔の事故のことを事故当時にはまだソドー鉄道にいなくて知らないはずの仲間にからかわれることが多かった。
ゴードン、ヘンリーと共に謹慎処分を受けたことがあり、単独の謹慎も経験している。第9シーズンでトップハム・ハット卿から自分専用の貨車をもらう[13]
根っからのアンチディーゼル主義者で、ボコの事も嫌っている。しかし、ソルティーの事は信用しているらしい。
エドワードと同じくらいの大きさだが、大きな機関車の一台として扱われている。しかし「いだいなエドワード」の冒頭のナレーションで、エドワードとジェームスの大きさが同じであることが発覚する。
第9シーズン以降のジェームスの声を担当している江原は、「きかんしゃトーマス 魔法の線路」でMr.コンダクターの声を担当していた。
実物の蒸気機関車にお面を付けたパーシー(イギリスでのイベント)

パーシー (Percy)[編集]

英国吹き替え - リンダ・バランタイン(長編第1作)→キース・ウィッカム(長編第4作-)
米国吹き替え - リンダ・バランタイン(長編第1作)→マーティン・シャーマン(長編第4作-)
日本吹き替え - 中島千里(第1-8シーズン)→神代知衣(長編第2作-)
小型タンク式蒸気機関車。色は黄緑。車体番号は6。
トーマスの親友。頑張りやだが、イタズラ好きで少しおっちょこちょい。怖がりで幽霊などがもの凄く苦手らしい。ソドー島に来てだいぶ経っているにもかかわらず、知らない言葉が多く「○○ってどんな意味?」と仲間に聞いたり、聞き間違えをする。
トーマスが支線に転じた事で、ナップフォード駅の入れ換えをゴードン達がしなくてはならなくなった事によるストライキが発生した際、ハット卿が機関車工場から購入しソドー島へやってきた。名前はハット卿が命名。当初ナップフォード駅の客・貨車の構内入れ替えを主な任務としていたが、取扱量の急増で小出力のパーシーは任を解かれる。以後、児童専用列車[14]・夜行郵便列車・ミルク集荷列車の牽引など小編成の運行を中心に、貨車の入換え応援もこなしている。
他の機関車に比べて貨車にいたずらされることが多く[15]、事故や脱線も半端ではない[16]。ボディーが汚れることを他の機関車にからかわれたり、バカにされることも多い。
モデルはイギリスの鉄道車両メーカーが4大私鉄向けに作った統一規格機関車の一種。なお、当初のパーシーは実在しない出鱈目なデザインをダルビーに施された。ガンバ&ピーター・エドワーズに担当の挿絵画家が交代してから、ようやくモデル機関車の存在するデザインに描き直された。

トビー (Toby)[編集]

英国吹き替え - コルム・フィオール(長編第1作)→ベン・スマール(長編第4作-)
米国吹き替え - コルム・フィオール(長編第1作)→ウィリアム・ホープ(長編第4作-)
日本吹き替え - 川津泰彦(第1-8シーズン)→坪井智浩(第9シーズン-)
珍しい形の路面機関車。車体前面に牛よけ(排障器)、側面に脇板が付いている。木造のため、色はブラウン。車体番号は7。モデルはロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)の「クラスJ70」。車体には鐘が付いており、汽笛の代わりにこれを鳴らすのが他の機関車との相違点。他の機関車や人、動物にも優しいが罵られたりすると怒る。
トーマスやパーシーの更に下の出力しかない最小出力機関車だが、路面区間を走行できる装備を持っている。ハット卿の鉄道にやって来る以前の路線[17]が廃止された翌日、客車のヘンリエッタ共々ハット卿に引き取られ、路面区間がある路線での貨物列車の牽引や工員輸送の運用に就いた。以降はメービスらと共にファークアーの先の採石場で働いているが、観光客用の貸切列車などいろいろな小編成の牽引もおこなう。普段はヘンリエッタを使っているが、トーマスが他の任務で不在の場合は、彼がアニーとクララベルを牽引したこともある。第8シーズンではエドワードが他の任務で不在の時に、ウェルスワース駅構内の貨車入換えを務めた。また第10シーズンでは大型の客車を牽いた。
原作では名前が「トービー」になっていたが、人形劇では「トビー」と呼ばれている。

脚注[編集]

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  1. ^ 本作に登場するステップニーのモデル機関車である。
  2. ^ 「せんろのうし」、「おんぼろエドワード」、「やくにたつきかんしゃエドワード」など
  3. ^ 「がんばりやのエドワード」、「エドワードとブラスバンド」など
  4. ^ 長編第6作のみ佐々木望が担当。
  5. ^ しかし時々客車を引いてるシーンがある。
  6. ^ それも解体処理予定の廃車である。
  7. ^ 連結器、炭水車などに若干の違いはある。
  8. ^ 一般的な石炭の発熱量12,700BTU/Ibに対しウェールズ炭は13,900BTU/Ibである。
  9. ^ ただし、それがウェールズ炭なのかは語られていないため不明
  10. ^ 最初に入線したときは、駅長の連絡ミスでエドワードを本線に入れてしまったことが原因で、入線せざるを得えなくなった。
  11. ^ もっとも原作1巻には、ジェームズそっくりの赤い機関車が登場している。人形劇ではそのシーンが、トーマスに置き換えられている。
  12. ^ ジェームスは作中何度も塗りなおされる。
  13. ^ もらってからはこの貨車で仕事をしているのに何故か汚れていない。理由は語られていないため不明だが、その後自分の貨車達によって恩を仇で返された。
  14. ^ 第8シーズンでは、たまに旅客列車を担当すると客車をぶつけてしまったり、駅に着いてからは大量の蒸気を吐いてしまうほど酷く決まりが悪くなってしまっていたが、ゴードンの指導の元、その決まりの悪さは克服された
  15. ^ その割にはパーシーと代わってくれと言われることもある。
  16. ^ 海に落ちたり、貨車に乗り上げたり、橋から落ちるなど。
  17. ^ 第5シーズンからその路線の機関庫が復活している。