きかんしゃトーマス ブルーマウンテンの謎

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きかんしゃトーマス ブルーマウンテンの謎
Blue Mountain Mystery
監督 グレッグ・ティアナン
脚本 シャロン・ミラー
ナレーター マイケル・アンジェリス (英国版)
マイケル・ブランドン (米国版)
ジョン・カビラ (日本版)
配給 ヒット・エンターテインメント
公開 イギリスの旗 2012年9月3日
アメリカ合衆国の旗 2012年9月18日
ミャンマーの旗 2012年9月18日
オーストラリアの旗 2012年9月19日
スペインの旗 2012年9月25日
ハンガリーの旗 2012年11月1日
ルーマニアの旗 2012年11月1日
ドイツの旗 2012年11月23日 (DVD)
ドイツの旗 2012年12月6日 (TV)
ポーランドの旗 2012年12月24日
アメリカ合衆国の旗 2012年12月27日 (TV)
イギリスの旗 2013年1月1日 (TV)
日本の旗 2013年4月27日
フィンランドの旗 2013年5月3日
デンマークの旗 2013年5月7日
スウェーデンの旗 2013年5月22日
ノルウェーの旗 2013年6月12日
大韓民国の旗 2013年10月17日
日本の旗 2013年10月25日 (DVD)
上映時間 イギリスの旗 67分
日本の旗 67分
製作国 イギリス
言語 英語
前作 きかんしゃトーマス ディーゼル10の逆襲
次作 きかんしゃトーマス キング・オブ・ザ・レイルウェイ トーマスと失われた王冠
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きかんしゃトーマス ブルーマウンテンの謎』(きかんしゃトーマスブルーマウンテンのなぞ、Blue Mountain Mystery)は、テレビシリーズ「きかんしゃトーマス」の長編シリーズ7作目の作品である。

概要[編集]

「きかんしゃトーマス」のフル3DCG製作による長編としては4作目にあたる。過去に起こった事故に対する負い目からブルーマウンテンの採石場に身を隠し続ける機関車ルークと、その過去を探るトーマスの冒険を描く。主題歌は「Blue Mountain Mystery」。挿入歌は「Working Together」。いずれも歌手はサム・ブリューイット。「きかんしゃトーマス」の長編作としては初めて高山鉄道を中心に展開される作品である。次の年に制作されるテレビシリーズ第17シリーズよりシリーズ構成を務める脚本家アンドリュー・ブレナーが本作では脚本編集として参加する。尚、本作は長編第4作「きかんしゃトーマス 伝説の英雄」以降映像の製作を手掛けたCG会社ナイトロジェン・スタジオによる最後の長編作品である。

監督のグレッグ・ティアナンは「きかんしゃトーマス」のファンであったことから、本作ではテレビシリーズ第1シリーズにおいてエキストラ車両やキャラクター模型のベースとして流用されたメルクリン社製の一番ゲージ鉄道模型の蒸気機関車ドイツ国有鉄道会社クラス80が3DCGモデリングされ、ディーゼル整備工場のスクラップの残骸として登場した。また、第1シリーズ「でてこいヘンリー」「あなにおちたトーマス」及び第3シリーズ「パーシーのマフラー」の一部場面もリメイクされている。

日本での公開[編集]

日本では2013年4月27日よりTOHOシネマズ系にて劇場公開された。冒頭では、トップハム・ハット卿の友人「タカボウシ・ヒデキ卿」として俳優の高橋英樹が出演し、本作の案内役を務めた。DVDは同年10月25日に発売された。

あらすじ[編集]

ブルーマウンテンの採石場で働くパクストンが採石場の陸橋事故に巻き込まれディーゼル整備工場に送られ、代理としてトーマスが採石場を訪れる。トーマスはそこで身を潜める謎の機関車「ルーク」を目撃する。彼と友情を深めていく中でスカーロイやルーク本人から秘密を明かされたトーマスは、真実を知るために島を奔走し、問題の解決を図る。

地名[編集]

ブルーマウンテンの採石場(Blue Mountain Quarry)
高山鉄道の機関車達が働く巨大なスレートの採石場。クレーンのメリックと巻き上げ機のオーエンが設置されている。急峻で足場が狭いため、基本的にはナローゲージが敷かれているが、地上部分の一部のみ標準軌線が引かれており、そこからトーマスやパクストンが採取されたスレート石を運び出している。イングランドに実在した複数の採石場がモデルとなっている。

登場キャラクター[編集]

蒸気機関車[編集]

トーマス
英国吹き替え - ベン・スモール
米国吹き替え - マーティン・シャーマン
日本吹き替え - 比嘉久美子
青い小型タンク機関車。
ルークと出会ったことがきっかけで、彼を助けるために真実を探し奔走する。
過去に「危険 立ち入り禁止」の看板を無視して穴に落ちたことが自分がしてしまったことの中で悪いことだと思っている。
エドワード
英国吹き替え - キース・ウィッカム
米国吹き替え - ウィリアム・ホープ
日本吹き替え - 佐々木望
青い中型テンダー機関車。
トーマスに黄色い機関車が誰の事だか質問され、ディーゼル整備工場に行くよう勧める。
ヘンリー
英国吹き替え - キース・ウィッカム
米国吹き替え - ケリー・シェイル
日本吹き替え - 金丸淳一
黄緑の大型テンダー機関車。
過去に雨に濡れるのが嫌でトンネルから出ようとしなかったため、罰としてトンネルに閉じ込められたことがあり、今でも自分がしたことのなかで悪いことだと思っている。
ジェームス
英国吹き替え - キース・ウィッカム
米国吹き替え - ケリー・シェイル
日本吹き替え - 江原正士
赤い中型テンダー機関車。
パーシー
英国吹き替え - キース・ウィッカム
米国吹き替え - マーティン・シャーマン
日本吹き替え - 神代知衣
黄緑の小型タンク機関車。
過去に客車にイタズラしようとこっそり駅に入って荷車にぶつかり、飛び散ったジャムで自分とハット卿の頭をベトベトにしてしまったことがあり、今でも悪いことだと思っている。
トビー
英国吹き替え - ベン・スモール
米国吹き替え - ウィリアム・ホープ
日本吹き替え - 坪井智浩
茶色い小型路面機関車。
ルークの事で頭がいっぱいになっているトーマスの代わりに、アニーとクララベルの牽引をさせられた。
エミリー
英国吹き替え - テレサ・ギャラガー
米国吹き替え - ジュール・デ・ヨング
日本吹き替え - 山崎依里奈
エメラルドグリーンの中型テンダー機関車。
事故に遭って故障したパクストンをディーゼル整備工場に連れて行った。

ディーゼル機関車[編集]

ディーゼル
英国吹き替え - ケリー・シェイル
米国吹き替え - マイケル・ブランドン
日本吹き替え - ケン・サンダース
黒い小型ディーゼル機関車。パクストンからルークの話を聞くが、話の事情を理解していなかったためか、彼をそそのかしてルークを追い出そうと画策する。
過去に不注意で鉄橋の上から丸太を落としたことがあったが、追放はされなかった。
メイビス
英国吹き替え - テレサ・ギャラガー
米国吹き替え - ジュール・デ・ヨング
日本吹き替え - 吉岡さくら
黒い小型ディーゼル機関車。
故障しており、ディーゼルにディーゼル整備工場まで運んでもらった。
パクストン
英国・米国吹き替え - スティーブ・キンマン
日本吹き替え - 河本邦弘
深緑の小型ディーゼル機関車。トーマスをはじめとする蒸気機関車たちに好意的な心優しい性格。日本語版では敬語を使い、目上の機関車(トーマス、高山鉄道問わず)や機械には名前に“さん”付けで呼ぶ。
物語の冒頭で、ブロンディン橋の崩落に巻き込まれ大ケガを負う。修理され採石場に戻ってきたとき、ルークの過去の話を聞いてしまい、それをディーゼルに話してしまった結果、事態を悪化させてしまう。終盤でも重要な役割を果たす。
今作を通して友達になれたからか、17期以降はトーマスに対しては“さん”付けをしなくなった。

ガソリン車[編集]

新キャラクター[編集]

ウィンストン
英国・米国吹き替え - マット・ウィルキンソン
日本吹き替え - 羽多野渉
赤い小型レール点検車。

高山鉄道の機関車[編集]

スカーロイ
英国・米国吹き替え - キース・ウィッカム
日本吹き替え - 梅津秀行
赤い小型タンク機関車。高山鉄道の機関車達のリーダー的存在。
ルークの味方をして、彼を採石場に匿っていたが、終盤ではトーマスがルークの秘密をビクターに話してしまったと思い、仲違いする。
レニアス
英国・米国吹き替え - ベン・スモール
日本吹き替え - 中村大樹
朱色の小型タンク機関車。
ブロンディン橋が崩れかかっていると気付かずに仕事をしていたが、急に暴走する。止まることはできたものの、塗装が一部剥がれたまま作業をする事になった。その後、他の機関車達と共にルークの味方をしており、トーマスがその秘密をビクターに話してしまったと思い、彼と仲違いしてしまう。物語ラストでは、ソドー整備工場でトーマスに黄色の塗装になったボディを見せた。
サー・ハンデル
英国・米国吹き替え - キース・ウィッカム
日本吹き替え - 樫井笙人
濃い青の小型タンク機関車。
ピーター・サム
英国・米国吹き替え - スティーブ・キンマン
日本吹き替え - 佐々木啓夫
緑の小型タンク機関車。
ビクター
英国・米国吹き替え - デヴィッド・デベラ
日本吹き替え - 坂口候一
赤い小型タンク機関車。
物語の鍵を握る存在。また、彼がソドー島に来島する前はスペイン語を話していた事が発覚した。
ラスティー
英国・米国吹き替え - マット・ウィルキンソン
日本吹き替え - 川島得愛
オレンジ色の小型ディーゼル機関車。

新キャラクター[編集]

ルーク
英国・米国吹き替え - マイケル・レジー
日本吹き替え - 羽多野渉
本作の中心に置ける濃黄緑の小型タンク機関車。ブルーマウンテンの採石場に隠れている。過去にとある「とても悪いこと」をしてしまい、それが発覚してソドー島から追放されてしまうことを恐れている。

客車[編集]

アニーとクララベル
英国・米国吹き替え - テレサ・ギャラガー
日本吹き替え - 吉岡さくら
オレンジ色の客車。

クレーン車[編集]

ロッキー
英国吹き替え - マット・ウィルキンソン
米国吹き替え - ウィリアム・ホープ
日本吹き替え - 河本邦弘
赤い大型クレーン車。
本作では、陸橋事故の片付けのため、終盤までブルーマウンテンで駆り出された。

自動車[編集]

ケビン
英国吹き替え - マット・ウィルキンソン
米国吹き替え - ケリー・シェイル
日本吹き替え - 河杉貴志
黄色い小型クレーン。

クレーン・機械[編集]

クランキー
英国吹き替え - マット・ウィルキンソン
米国吹き替え - グレン・ウレッジ
日本吹き替え - 黒田崇矢
灰緑の大型クレーン。
嵐の日、ソドー島にやって来たルークを持ち上げた時に誤ってビクターにぶつけて落下させた。

新キャラクター[編集]

メリック
英国・米国吹き替え - マット・ウィルキンソン
日本吹き替え - 坪井智浩
濃赤いクレーン。
オーエン
英国・米国吹き替え - ベン・スモール
日本吹き替え - 金丸淳一
狐色のリフト。

人物[編集]

トップハム・ハット卿
英国吹き替え - キース・ウィッカム
米国吹き替え - ケリー・シェイル
日本吹き替え - 納谷六朗
ソドー鉄道の局長。
ミスター・パーシバル
英国吹き替え - キース・ウィッカム
米国吹き替え - ケリー・シェイル
日本吹き替え - 樫井笙人
高山鉄道の局長。
港の作業員
英国吹き替え - マット・ウィルキンソン
米国吹き替え - ケリー・シェイル
日本吹き替え - 金丸淳一、中村大樹、樫井笙人、中村大樹、佐々木啓夫、坂口候一
ブレンダム港ので勤務している作業員。海落ちたビクターを助け出したことがある。
オールド・ベイリー
英国吹き替え - マット・ウィルキンソン
米国吹き替え - ケリー・シェイル
日本吹き替え - 中村大樹
ブルーマウンテンの採石場で勤務している人。暴走するレニアスを呼び止めた事もある。

脇役[編集]

ゴードン
青い大型テンダー機関車。
ロージー
ピンク色の小型タンク機関車。
ウィフ
深緑の小型タンク機関車。
スタンリー
銀色の小型タンク機関車。
スクラフ
黄緑の小型箱形タンク機関車。

外部リンク[編集]