きかんしゃトーマス 魔法の線路

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きかんしゃトーマス 魔法の線路
THOMAS and The Magic Railroad
監督 ブリット・オールクロフト
脚本 ブリット・オールクロフト
製作 フィル・フェルリ
製作総指揮 ブリット・オールクロフト
撮影 ポール・ライアン
配給 ギャガ・ヒュ―マックス
公開 2000年イギリスの旗
製作国 イギリス
言語 英語
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きかんしゃトーマス 魔法の線路( - まほうのせんろ)』 (THOMAS and The Magic Railroad) は、人気モデルアニメーション『きかんしゃトーマス』を2000年に映画化したもの。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] 概要

テレビシリーズの成功で、ブリット・オールクロフトは人気に乗じてハリウッド(実際の撮影はロケシーンはペンシルベニア州とイギリスのマン島、ミニチュアシーンはカナダで行われた)に進出し、生身のハリウッド・スターと機関車たちが共演する劇場長編映画を制作、公開した。しかし無理に生身の人間との共演を設定した為か、実写シーンとミニチュアシーンの繋がりの違和感が強く、ストーリーも難解になってしまい、興行的にも成功とはいえない結果となった。だが、日本では公開期間を延長するほど大ヒットした。

[編集] あらすじ

トップハム・ハット卿がしばらくソドー島を離れることになり、もう一つの《世界》である、《マッフル・マウンテン》という場所にある、シャイニング・タイム駅の駅員を勤めるMr.コンダクターが、代理として島へ来ることになった。トーマスたち機関車は彼を歓迎するものの、凶悪なディーゼル10もまた、ソドー島に帰ってきていた。彼は、魔法の線路を走る伝説の機関車を追い出した過去があり、ソドー島の機関車たちに恐れられていた。誰もが脅える中で、彼を抑えられるのはミスターコンダクターだけだったが、ソドー島とシャイニング・タイムを行き来するのに必要な『魔法の粉』がとうとう尽きてしまい、ピンチを迎えてしまう。魔法が消えたことで、シャイニングタイムとソドー島がめちゃくちゃになることを恐れるミスターコンダクター。ヘトヘトになりながら魔法の粉を探し回るが、従兄弟のジュニアを呼ぶのが精一杯であった。しかし、マッフルマウンテンのバーネットの家に来ていた孫娘のリリーが、ジュニアとともにソドー島へ来たことで状況が変わり始める。

[編集] 本作の特徴

テレビシリーズはナレーターの一人語りを基本としている(日本では個々の声優がキャラクターの声を出している)が、本作では日本と同じく声優が各キャラクターの声をしている。その他トーマスの声をマン島のタクシー運転手がする予定が変更されてしまったり、パーシーとジェームスの声を英国版ナレーターのマイケル・アンジェリスが担当する予定だった等、変更点や謎が多い。

本作で登場するシャイニングタイム・ステーションは、米国で90年代に放送されていたトーマスの親番組「Shining Time Station」で登場する駅から発案されたもの。

[編集] カットシーン

本国公開前には人間側の悪役で重要なキャラクター「P.T.Boomer」が存在したが、ストーリーが子ども向けではなくなってしまうため、バッサリカットされてしまい、いなかった事になっていた。だが、日本では公開前に開催されたトーマスのイベントで、未公開シーンを大量に流用した予告映像が映画宣伝コーナーのテレビで流れていた。スチームローラーのジョージも悪役として登場する予定だったが、尺の都合上バッサリカットされてしまった。また、ジュニアがミスター・コンダクターとの電話終了後、横にあるサンデーを食べようとしたら小さくて飲めずにサンデーが体中に零れてしまう「Sundae Surprise!」がある(英米版はDVDに収録、日本語版未公開)。ちなみに、もとの本編映像は約110分あるという。[1]

[編集] メイキング映像

本作のメイキング映像は、英米、日本のいずれの国のDVDにも収録されていないが、なぜかドイツ版のDVDには約11分のメイキング映像が収録されている。

[編集] 本作公開後の顛末

本作の興行成績の振るわない中で、本作の監督・脚本・プロデューサーの三役を担当したオールクロフトは、失敗の責任を負う形になってブリット・オールクロフト社社長を辞任し、社名をガレイン(トーマス)社に改め、先々の資金繰りを考慮しての身売りが画策された。何社かが手を挙げたが結局は2002年にギネスブックの権利と併せ、アメリカ・イギリスの多国籍総合エンターテイメント会社のヒット・エンターテイメント(以下HITと略)社に買収され、傘下になった。しかし、社長こそ辞任したもののオールクロフトは、制作顧問として2004年ごろまで会社に残留し、ヒット・エンターテイメント社に次ぐ大株主として影響力をまだ残していた。2005年にイギリスの投資会社(エイパックス・パートナーズ社)がHIT社を買収し傘下に収めると、影響力の喪失とともに退社しアメリカで新会社を設立、トーマスからは手を引いた形になった。この時点で現在に続く、権利関係の形(原作本の版権も含めトーマスに関する全ての権利、ヒット・エンターテイメント社傘下のギラン(トーマス)社が独占所有している形)が完成し、オードリー牧師の死後、険悪だったテレビシリーズと原作者家族との関係も、オールクロフトの影響力がなくなって2007年ごろまでには修復された。

[編集] 日本での公開

日本ではギャガ・ヒュ―マックス等の共同配給で2000年秋に東宝洋画系で上映された。その際フジテレビ製作の日本語版テレビシリーズのキャストがそのままスライドして劇場用吹き替え音声が収録された。その後NHKやCS放送で何度かテレビ放送された。その際の吹き替え音声も、他局での放送にも拘らずテレビ用吹き替えを新たに製作することは無く、劇場用音源が流用されていた。

[編集] 登場キャラクター

[編集] 機関車

ソドー鉄道所属のハット卿のレギュラー機関車は大半が登場するが、何故かエドワードが未登場。また、トップハム・ハット卿も本人は登場せず、背景の壁に飾られているイラストと電話の向こうに出るという演出(声のみの登場で、何を話しているかも分からない)だけである。

トーマス
ヘンリー
ゴードン
ジェームス
パーシー
トビー
バーティー
ハロルド
アニー
クララベル

以上のキャラクターはきかんしゃトーマス・汽車のえほんの登場キャラクターを参照。

レディー (Lady)
声 - 渡辺満里奈(長編第1作)
山に住む魔法の機関車で、“魔法の線路”の秘密を握っている。「きかんしゃトーマス」において初の女の子蒸気機関車。昔ディーゼル10から逃げたが、石炭が切れてディーゼル10に捕まり痛めつけられてしまった。マッフルマウンテンで永遠の眠りにつき、バーネットによって匿われていたが、リリー達の力によって目覚める。トーマスに連れられてソドー島へやって来た時に、再びディーゼル10に追われる羽目になってしまうが、“魔法の力”によって無事に逃げ切ることができた。
ディーゼル10 (Diesel No.10)
声 - 松尾銀三(長編第1作)
意地悪で暴れん坊のディーゼル機関車。車体色は黄土。恐そうに見えるが、意外とぬけているところもある。頭の上についているシャベルの「ピンチー」を操り、他の機関車をスクラップにしようとする凶悪な機関車。ソドー島中の機関車たちに恐れられ、嫌われている。トーマス達をスクラップにし、魔法の線路への入り口である緩衝器を壊そうとしている。子分にはスプラッターとドッヂがいるが、彼らにはよく足を引っ張られている。終盤にトーマスとレディーを追いかけたが、ディーゼルであることとシャベルを搭載していることが災いし、崩れかけたクロンク橋に差し掛かったときに、重さに耐え切れずに橋が崩落し、もろとも川に落下。最後は下を通っていたクレーン船の引いていた艀の石炭に落ちて運ばれて行ってしまった。しかし長編第2作で復活、気難しい性格だが役に立つ機関車になりたいと思っていて、最後にはトーマス達に協力する。その後も長編には第4作を除き、何らかの形で登場している。第6作「ディーゼル10の逆襲」では再び悪役として登場、パーシーを騙してソドー整備工場を乗っ取るシーンも見られる。
スプラッターとドッヂ(Splatter/Dodge)
声 - 坂東尚樹岩崎ひろし
ディーゼル10の子分で、双子のディーゼル機関車。ディーゼル10は彼らの名前を二つ呼ぶのが面倒なため、2人の名前を合わせて「スプロッヂ」と呼んでいる。親分のディーゼル10以上に間が抜けているが、最後は無茶ばかり言う彼に愛想を尽かしてしまった。

[編集] 実写人物

ミスター・コンダクター
演 - アレック・ボールドウィン
日本語吹き替え - 江原正士
休暇をとったトップハム・ハット卿に変わりトーマス達の世話をする車掌。妖精のように小さい体をしているが、ソドー島ではちょうどいい大きさである。ディーゼル10を唯一抑えられる人間だったが、魔法の粉が徐々に尽きてしまい、シャイニングタイムに帰れなくなった上、ディーゼル10にも脅かされることになってしまう。さらには粉を探し回る内に迷ってしまい、風邪を引いて動けなくなってしまった。最後は、リリー達の協力によってレディーが復活し、魔法の粉も無事に手に入れ、シャイニングタイムへ帰還した。
バーネット・ストーン
演 - ピーター・フォンダ
声 - 小川真司浅野まゆみ(少年時代)
動かなくなったレディを守っている男性。若い頃にソドー島でディーゼル10からレディーを逃がそうとしたが失敗してショックを受けた事や、妻・ターシャを亡くし元気をなくしてしまっていたが、孫のリリーやバッチの協力でレディーが復活したことで心を取り戻し、最後はディーゼル10から見事レディーを逃がした。
リリー
演 - マーラ・ウィルソン
日本語吹き替え - 桑島法子
バーネットの孫娘。祖父に会いに行く為にマッフルマウンテンに行こうとするが、シャイニングタイムに来てしまい、そこでジュニアと出会ったことがきっかけで不思議な体験をする。知らずして魔法の粉を得る方法をこなし、結果的にコンダクター達を救う。
ジュニア
演 - マイケル・ロジャース
日本語吹き替え - 平田広明
ミスター・コンダクターの従兄弟。ハワイでバカンスをしていたが、ピンチに陥ったコンダクターに呼ばれる。トーマスと最後に会ったときはトーマスの煙突にパーティークラッカーを詰めて以来、トーマスから少し嫌われている。ディーゼル10から逃げる途中で彼の魔法の粉も尽きてしまい、コンダクターとともに途方に暮れることになった。ちなみに、トップハム・ハット卿を「ハットちゃん」と呼んでいる。
ステイシー
演 - ディディ・コン
日本語吹き替え - 安達忍
シャイニングタイムで働く女性駅長。コンダクターとは旧知の仲。
ビリー
演 - ラッセル・ミーンズ
日本語吹き替え - 尾崎紀世彦
ステイシーと同じく、シャイニングタイム駅で働く機関士でコンダクターと知り合い。
バッチ
演 - コディ・マクメインズ
日本語吹き替え - 保志総一朗
シャイニングタイム駅で手伝いをしている少年。心を閉ざしたバーネットを気遣っている。レディを見つけたことがきっかけで、彼も不思議な出来事を体験する。
ターシャ
日本語吹き替え - 白鳥由里(幼少時)
バーネットの幼馴染で妻。子供の頃のバーネットが彼女にソドー島へ連れて行くと約束するが、叶わずに生涯を全うした。

[編集] その他

転がり草
日本語吹き替え - 中友子
人間でも機関車でもない、生きた草。“魔法の線路”に繋がる車止めの近くでうろつき、パーシーやトーマスを怖がらせた。

[編集] 外部リンク


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