第45回ベルリン国際映画祭
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第45回ベルリン国際映画祭は1995年2月9日から20日まで開催された。
概要
[編集]1995年という年は、ベルリン国際映画祭が開催されてから45年目、フォーラム部門が設立されてから25年目、そして映画の誕生からちょうど100年目という節目の年となった。 コンペティション部門には23本の長編と10本の短編が出品された。香港・中国・韓国など、アジア映画の出品が目立ったが、金熊賞にはフランス映画『ひとりぼっちの狩人たち』が輝いた。また、名誉金熊賞はフランスの俳優アラン・ドロンが受賞した。
受賞
[編集]- 金熊賞:『ひとりぼっちの狩人たち』(ベルトラン・タヴェルニエ)
- 銀熊賞
- 審査員特別賞:『スモーク』(ウェイン・ワン)
- 監督賞:リチャード・リンクレイター(『恋人までの距離』)
- 男優賞:ポール・ニューマン(『ノーバディーズ・フール』)
- 女優賞:ジョセフィン・シャオ(『女人、四十。』)
- 芸術貢献賞:リー・シャオホン(『べにおしろい/紅粉』)、ヴァディム・アブドラシトフ(『Pjesa dlja passashira』)
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
恋人までの距離 Before Sunrise |
リチャード・リンクレイター | アメリカ合衆国 |
バタフライ・キス Butterfly Kiss |
マイケル・ウィンターボトム | イギリス |
Colpo di luna (Moon Shadow) |
アルベルト・シモーネ | イタリア オランダ フランス |
ミラグロの瞳 El callejón de los milagros |
ホルヘ・フォンス | メキシコ |
El rey del río (King of the River) |
マヌエル・グティエレス・アラゴン | メキシコ |
归土 (Gui Tu, Back to Roots) |
レイモンド・リョン | イギリス領香港 |
Hades | ヘルベルト・アハテルンブッシュ | ドイツ |
べにおしろい/紅粉 紅粉 |
リー・シャオホン | 中国 |
赤い薔薇 白い薔薇 紅玫瑰白玫瑰 |
スタンリー・クワン | イギリス領香港 台湾 中国 |
ひとりぼっちの狩人たち L'appât |
ベルトラン・タヴェルニエ | フランス |
百一夜 Les cent et une nuits de Simon Cinéma |
アニエス・ヴァルダ | イギリス フランス |
ノーバディーズ・フール Nobody's Fool |
ロバート・ベントン | アメリカ合衆国 |
Pjesa dlja passashira (A Play for a Passenger) |
ヴァディム・アブドラシトフ | ロシア |
שחוּר (Sh'chur) |
シュムエル・ハスファリ | イスラエル |
精神分析医J Silent Fall |
ブルース・ベレスフォード | アメリカ合衆国 |
スモーク Smoke |
ウェイン・ワン | アメリカ合衆国 ドイツ 日本 |
太白山脈 태백산맥 |
イム・グォンテク | 韓国 |
アディクション The Addiction |
アベル・フェラーラ | アメリカ合衆国 アルゼンチン |
心とざして死を願う Ti kniver i hjertet |
マリウス・ホルスト | ノルウェー |
Transatlantis | クリスチャン・ワグナー | ドイツ |
Un bruit qui rend fou (The Blue Villa) |
アラン・ロブ=グリエ ディミトリ・ドゥ・クレルク |
フランス ベルギー スイス |
月の瞳 When Night Is Falling |
パトリシア・ロゼマ | カナダ |
女人、四十。 女人四十 |
アン・ホイ | イギリス領香港 |
コンペティション外
[編集]- クイズ・ショウ – ロバート・レッドフォード (アメリカ)
- ベルリン それぞれの季節 – マルガレーテ・フォン・トロッタ (ドイツ)
- Anekdote aus dem letzten preußischen Krieg – ツォルタン・シュピランデリ (ドイツ)
- Wintergartenprogramm – マックス・スクラダノフスキー、エミール・スクラダノフスキー (ドイツ)
日本映画
[編集]第45回のベルリン国際映画祭では、台湾や中国の作品がコンペティション部門に出品されたが、日本映画は出品されなかった。パノラマ部門においても日本映画の上映はなく、フォーラム部門で清水宏の『有りがたうさん』、利重剛の『エレファントソング』、大嶋拓の『カナカナ』、岩井俊二の『undo』、原一男の『全身小説家』が上映された。
審査員
[編集]- リア・ヴァン・リー (イスラエル/エルサレム国際映画祭ディレクター)
- ゲオルギー・ジュルゲロフ (ブルガリア/監督)
- ツァイ・ミンリャン (台湾/監督)
- ピラール・ミロ (スペイン/監督)
- スーチン・ガオワー (中国/女優)
- クリスチアーネ・ヘルビガー (オーストリア/女優)
- ワジーム・ユーソフ (ロシア/撮影監督)
- アルフレート・ヒルシュマイアー (ドイツ/プロダクションデザイナー)
- Michael Kutza (アメリカ/シカゴ国際映画祭ディレクター)
- デイヴィッド・カー (アメリカ/ジャーナリスト)
外部リンク
[編集]- 公式サイト (ドイツ語・英語)