「ジョー・ブラントン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
2012feb07 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
Chivalry33 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
2行目: 2行目:
|選手名=ジョー・ブラントン
|選手名=ジョー・ブラントン
|英語表記=Joe Blanton
|英語表記=Joe Blanton
|所属球団=ロサンゼルス・エンゼル
|所属球団=ロサンゼルス・ドジャー
|背番号=
|背番号=56
|選手写真ファイル名=BlantonPhillies.jpg
|選手写真ファイル名=BlantonPhillies.jpg
|写真サイズ=280
|写真サイズ=280
|写真のコメント=フィラデルフィア・フィリーズ時代
|国籍={{USA}}
|国籍={{USA}}
|出身地={{Flagicon|USA}} [[テネシー州]][[ナッシュビル]]
|出身地={{Flagicon|USA}} [[テネシー州]][[ナッシュビル]]
24行目: 25行目:
* [[フィラデルフィア・フィリーズ]] (2008 - 2012)
* [[フィラデルフィア・フィリーズ]] (2008 - 2012)
* [[ロサンゼルス・ドジャース]] (2012)
* [[ロサンゼルス・ドジャース]] (2012)
* [[ロサンゼルス・エンジェルス]] (2013 - )
}}
}}
'''ジョー・ブラントン'''(Joe Blanton, [[1980年]][[12月11日]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[テネシー州]][[ナッシュビル]]出身の[[プロ野球選手]]。フルネームは'''ジョゼフ・マシュー・ブラントン'''(Joseph Matthew Blanton)。[[投手]]、右投右打。[[メジャーリーグベースボール|MLB]][[ロサンゼルス・エンェルス]]に所属している。
'''ジョー・ブラントン'''(Joe Blanton, [[1980年]][[12月11日]] - )は、[[アメリカ合衆国]][[テネシー州]][[ナッシュビル]]出身の[[プロ野球選手]]。フルネームは'''ジョゼフ・マシュー・ブラントン'''(Joseph Matthew Blanton)。[[投手]]、右投右打。<!--[[メジャーリーグベースボール|MLB]][[ロサンゼルス・ャース]]に所属している。-->


== 経歴 ==
== 経歴 ==
[[ケンタッキー州]]の[[フランクリン・シンプソン高校]]を卒業するまでは[[捕手]]をしていた。[[ケンタッキー大学]]進学後に投手となる。大学でのチームメイトには[[ブランドン・ウェブ]]がいる。
[[ケンタッキー州]]の[[フランクリン・シンプソン高校]]を卒業するまでは[[捕手]]をしていた。[[ケンタッキー大学]]進学後に投手となる。大学でのチームメイトには[[ブランドン・ウェブ]]がいる。{{by|2002年}}の[[ドラフト会議 (MLB)|ドラフト]]1巡目(全体24位)で[[オークランド・アスレチックス]]から指名されプロ入り。[[マイナーリーグ]]で実績を残して、{{by|2004年}}のシーズン終盤にメジャーデビュー、3試合に登板した


このシーズン終了後、緊縮財政下にあるアスレチックスは年俸総額削減のため、[[先発ローテーション]] "ビッグ3" のうち[[ティム・ハドソン]]と[[マーク・マルダー]]を他球団へ放出した。{{by|2005年}}、ブラントンは実質1年目ながら先発ローテーションに定着。[[先発投手|先発登板]]33試合は[[オークランド (カリフォルニア州)|オークランド]]移転後の球団新人記録を更新、12勝は同最多タイだった<ref>"[http://oakland.athletics.mlb.com/team/player_career.jsp?player_id=430599&y=2005 2005 Career Highlights]," ''The Official Site of The Oakland Athletics''. 2008年1月24日閲覧。</ref>。また、[[防御率]]3.53・[[WHIP]]1.217はともにリーグ10位。同じくこの年にローテーションに定着した同い年の[[ダン・ヘイレン]]やブラントンの活躍で、アスレチックスは前年より勝ち星を3つ減らしただけで済んだ(88勝74敗)。
{{by|2002年}}の[[ドラフト会議 (MLB)|ドラフト]]1巡目(全体24位)で[[オークランド・アスレチックス]]から指名されプロ入り。


{{by|2006年}}は16勝を挙げたが、[[安打|被安打]]が大きく増加し防御率4.82も前年より1.29悪化、リーグの先発投手平均より悪かった。{{by|2007年}}は230.0[[イニング]](リーグ2位)を投げ14勝10敗・防御率3.95を記録した。
[[マイナーリーグ]]で実績を残して、{{by|2004年}}のシーズン終盤にメジャーデビュー、3試合に登板した。

このシーズン終了後、緊縮財政下にあるアスレチックスは年俸総額削減のため、[[先発ローテーション]] "ビッグ3" のうち[[ティム・ハドソン]]と[[マーク・マルダー]]を他球団へ放出した。

{{by|2005年}}、ブラントンは実質1年目ながら先発ローテーションに定着。[[先発投手|先発登板]]33試合は[[オークランド (カリフォルニア州)|オークランド]]移転後の球団新人記録を更新、12勝は同最多タイだった<ref>"[http://oakland.athletics.mlb.com/team/player_career.jsp?player_id=430599&y=2005 2005 Career Highlights]," ''The Official Site of The Oakland Athletics''. 2008年1月24日閲覧。</ref>。また、[[防御率]]3.53・[[WHIP]]1.217はともにリーグ10位。同じくこの年にローテーションに定着した同い年の[[ダン・ヘイレン]]やブラントンの活躍で、アスレチックスは前年より勝ち星を3つ減らしただけで済んだ(88勝74敗)。

{{by|2006年}}は16勝を挙げたが、[[安打|被安打]]が大きく増加し防御率4.82も前年より1.29悪化、リーグの先発投手平均より悪かった。

{{by|2007年}}は230.0[[イニング]](リーグ2位)を投げ14勝10敗・防御率3.95を記録した。


シーズン途中で[[ポストシーズン]]進出が絶望的となったアスレチックスは、数年後を見据えた動きを始める。それは、主力選手を[[トレード]]で放出して見返りに相手球団の将来有望な若手選手を集めることだった。チームのエースだったヘイレンも[[アリゾナ・ダイヤモンドバックス|ダイヤモンドバックス]]へ移籍。これにより、{{by|2008年}}はブラントンがヘイレンに代わってエースとなった。こうして3月25日に[[日本]]の[[東京ドーム]]で開催された開幕戦に登板したが、6回途中3失点で降板している。
シーズン途中で[[ポストシーズン]]進出が絶望的となったアスレチックスは、数年後を見据えた動きを始める。それは、主力選手を[[トレード]]で放出して見返りに相手球団の将来有望な若手選手を集めることだった。チームのエースだったヘイレンも[[アリゾナ・ダイヤモンドバックス|ダイヤモンドバックス]]へ移籍。これにより、{{by|2008年}}はブラントンがヘイレンに代わってエースとなった。こうして3月25日に[[日本]]の[[東京ドーム]]で開催された開幕戦に登板したが、6回途中3失点で降板している。
49行目: 41行目:
フィリーズ移籍後は4勝留まり(無敗)で計9勝12敗と初の負け越しで4年連続二桁勝利にはならなかったが、自身初出場となった[[ワールドシリーズ]]では第4戦に登板して勝利投手となり、打者としても[[本塁打]]を放った。この年フィリーズはワールドシリーズを制した。
フィリーズ移籍後は4勝留まり(無敗)で計9勝12敗と初の負け越しで4年連続二桁勝利にはならなかったが、自身初出場となった[[ワールドシリーズ]]では第4戦に登板して勝利投手となり、打者としても[[本塁打]]を放った。この年フィリーズはワールドシリーズを制した。


{{by|2012年}}8月に[[ロサンゼルス・ドジャース]]へ移籍。
{{by|2012年}}8月に[[ロサンゼルス・ドジャース]]へ移籍した。オフにFAとなった

12月5日、[[ロサンゼルス・エンジェルス]]と2年契約総額1500万ドル(約12億4000万円)で合意<ref>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121206-00000216-ism-base エンゼルスが2投手と契約合意</ref>。


== 投球スタイル ==
== 投球スタイル ==
75行目: 65行目:
|20||20||0||0||0||5||12||0||0||.294||550||127.0||145||12||35||3||1||62||1||0||74||70||4.96||1.42
|20||20||0||0||0||5||12||0||0||.294||550||127.0||145||12||35||3||1||62||1||0||74||70||4.96||1.42
|-
|-
|rowspan="5" style="text-align:center;"|[[フィラデルフィア・フィリーズ|PHI]]
|rowspan="6" style="text-align:center;"|[[フィラデルフィア・フィリーズ|PHI]]
|13||13||0||0||0||4||0||0||0||1.000||305||70.2||66||10||31||0||3||49||1||0||36||33||4.20||1.37
|13||13||0||0||0||4||0||0||0||1.000||305||70.2||66||10||31||0||3||49||1||0||36||33||4.20||1.37
|-style="background-color:#f2f2f2"
|-style="background-color:#f2f2f2"
90行目: 80行目:
|11||8||0||0||0||1||2||0||0||.333||180||41.1||52||5||9||0||1||35||0||0||23||23||5.01||1.48
|11||8||0||0||0||1||2||0||0||.333||180||41.1||52||5||9||0||1||35||0||0||23||23||5.01||1.48
|-
|-
|rowspan="2" style="text-align: center;"|{{by2|2012}}
!colspan="2"|通算:8
|206||198||6||2||1||73||62||0||0||.541||5308||1243.2||1332||141||344||24||30||812||21||3||634||597||4.32||1.35
|21||20||2||1||2||8||9||0||0||.471||560||133.1||141||22||18||2||3||115||4||0||74||68||4.59||1.18
|-
|rowspan="2" style="text-align: center;"|[[ロサンゼルス・ドジャース|LAD]]
|10||10||0||0||0||2||4||0||0||.333||246||57.2||66||7||16||3||0||51||1||0||32||32||4.99||1.42
|-style="background-color:#f2f2f2"
!style="text-align: center;"|'12計
|31||30||2||1||'''2'''||10||13||0||0||.435||806||191.0||207||29||34||5||3||166||5||0||106||100||4.71||1.26
|-
!colspan="2"|通算:9
|237||228||8||3||3||83||75||0||0||.525||6114||1434.2||1539||170||378||29||33||978||26||3||740||697||4.37||1.34
|}
|}
* 2011年度シーズン終了時
* 2012年度シーズン終了時
* 各年度の'''太字'''はリーグ最高
* 各年度の'''太字'''はリーグ最高


104行目: 103行目:
{{MLBstats |mlb=430599 |espn=6132 |br=b/blantjo01 |fangraphs=4849 |cube=B/Joe-Blanton}}
{{MLBstats |mlb=430599 |espn=6132 |br=b/blantjo01 |fangraphs=4849 |cube=B/Joe-Blanton}}


{{ロサンゼルス・エンゼルス}}
{{2008 フィラデルフィア・フィリーズ}}
{{2008 フィラデルフィア・フィリーズ}}



2012年12月9日 (日) 03:17時点における版

ジョー・ブラントン
Joe Blanton
ロサンゼルス・ドジャース #56
フィラデルフィア・フィリーズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 テネシー州ナッシュビル
生年月日 (1980-12-11) 1980年12月11日(43歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
255 lb =約115.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 MLBドラフト1巡目(全体24位)でオークランド・アスレチックスから指名
初出場 2004年9月21日 レンジャーズ
年俸 $10,500,000(2011年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジョー・ブラントン(Joe Blanton, 1980年12月11日 - )は、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル出身のプロ野球選手。フルネームはジョゼフ・マシュー・ブラントン(Joseph Matthew Blanton)。投手、右投右打。

経歴

ケンタッキー州フランクリン・シンプソン高校を卒業するまでは捕手をしていた。ケンタッキー大学進学後に投手となる。大学でのチームメイトにはブランドン・ウェブがいる。2002年ドラフト1巡目(全体24位)でオークランド・アスレチックスから指名されプロ入り。マイナーリーグで実績を残して、2004年のシーズン終盤にメジャーデビュー、3試合に登板した。

このシーズン終了後、緊縮財政下にあるアスレチックスは年俸総額削減のため、先発ローテーション "ビッグ3" のうちティム・ハドソンマーク・マルダーを他球団へ放出した。2005年、ブラントンは実質1年目ながら先発ローテーションに定着。先発登板33試合はオークランド移転後の球団新人記録を更新、12勝は同最多タイだった[2]。また、防御率3.53・WHIP1.217はともにリーグ10位。同じくこの年にローテーションに定着した同い年のダン・ヘイレンやブラントンの活躍で、アスレチックスは前年より勝ち星を3つ減らしただけで済んだ(88勝74敗)。

2006年は16勝を挙げたが、被安打が大きく増加し防御率4.82も前年より1.29悪化、リーグの先発投手平均より悪かった。2007年は230.0イニング(リーグ2位)を投げ14勝10敗・防御率3.95を記録した。

シーズン途中でポストシーズン進出が絶望的となったアスレチックスは、数年後を見据えた動きを始める。それは、主力選手をトレードで放出して見返りに相手球団の将来有望な若手選手を集めることだった。チームのエースだったヘイレンもダイヤモンドバックスへ移籍。これにより、2008年はブラントンがヘイレンに代わってエースとなった。こうして3月25日に日本東京ドームで開催された開幕戦に登板したが、6回途中3失点で降板している。

ブラントンはこの年不調で、前半戦終了時点で5勝12敗・防御率4.96と低迷。一方のアスレチックスはシーズン開幕後も主力放出・若手獲得を進める。7月8日には、3月の日本開幕シリーズでブラントンに続いて第2戦に先発したリッチ・ハーデンカブスへ移籍。そしてブラントンも7月17日フィラデルフィア・フィリーズへ若手3選手とのトレードで移籍することになった。

フィリーズ移籍後は4勝留まり(無敗)で計9勝12敗と初の負け越しで4年連続二桁勝利にはならなかったが、自身初出場となったワールドシリーズでは第4戦に登板して勝利投手となり、打者としても本塁打を放った。この年フィリーズはワールドシリーズを制した。

2012年8月にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。オフにFAとなった。

投球スタイル

球を低目に集めて相手打者を打たせて取るタイプの投手で、2007年の与四球率1.57がリーグ4位になるなど四球が少ない。球種は88 - 93mph(約141.6 - 149.7km/h)のツーシームフォーシームの2種類の速球と、スライダーのようなカット・ファスト・ボール、大きく曲がるカーブ、そしてチェンジアップ[3]。投球フォームは、かつて捕手をしていたことが影響しているのか、腕を後ろに引く動作が小さくなっていて、まるで捕手が送球するような投げ方になっている。本人はこのフォームについて「僕にはこれが自然な投げ方。きっと、打者はタイミングを取りにくいんだろう」とコメントしている[4]

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2004 OAK 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 30 8.0 6 1 2 0 0 6 0 0 5 5 5.63 1.00
2005 33 33 2 0 0 12 12 0 0 .500 835 201.1 178 23 67 3 5 116 4 2 86 79 3.53 1.22
2006 32 31 1 1 0 16 12 0 0 .571 856 194.1 241 17 58 4 5 107 3 0 111 104 4.82 1.54
2007 34 34 3 1 1 14 10 0 0 .583 950 230.0 240 16 40 4 4 140 3 1 106 101 3.95 1.22
2008 20 20 0 0 0 5 12 0 0 .294 550 127.0 145 12 35 3 1 62 1 0 74 70 4.96 1.42
PHI 13 13 0 0 0 4 0 0 0 1.000 305 70.2 66 10 31 0 3 49 1 0 36 33 4.20 1.37
'08計 33 33 0 0 0 9 12 0 0 .429 855 197.2 211 22 66 3 4 111 2 0 110 103 4.69 1.40
2009 31 31 0 0 0 12 8 0 0 .600 837 195.1 198 30 59 4 8 163 7 0 89 88 4.05 1.32
2010 29 28 0 0 0 9 6 0 0 .600 765 175.2 206 27 43 6 3 134 2 0 104 94 4.82 1.42
2011 11 8 0 0 0 1 2 0 0 .333 180 41.1 52 5 9 0 1 35 0 0 23 23 5.01 1.48
2012 21 20 2 1 2 8 9 0 0 .471 560 133.1 141 22 18 2 3 115 4 0 74 68 4.59 1.18
LAD 10 10 0 0 0 2 4 0 0 .333 246 57.2 66 7 16 3 0 51 1 0 32 32 4.99 1.42
'12計 31 30 2 1 2 10 13 0 0 .435 806 191.0 207 29 34 5 3 166 5 0 106 100 4.71 1.26
通算:9年 237 228 8 3 3 83 75 0 0 .525 6114 1434.2 1539 170 378 29 33 978 26 3 740 697 4.37 1.34
  • 2012年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注

  1. ^ Joe Blanton Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2012年1月8日閲覧。
  2. ^ "2005 Career Highlights," The Official Site of The Oakland Athletics. 2008年1月24日閲覧。
  3. ^ Lindy's, "2008 Preview: Oakland Athletics," FOX Sports on MSN, March 16, 2008. 2008年4月13日閲覧。
  4. ^ 「■アスレチックス――若さ武器 接戦必勝」 『読売新聞 MLB開幕戦特集』2008年3月21日付朝刊別刷り、2面。

外部リンク