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=== 大学全体 ===
=== 大学全体 ===

2011年2月16日 (水) 02:34時点における版

首都大学東京
南大沢キャンパス
大学設置/創立 2005年
学校種別 公立
設置者 公立大学法人首都大学東京
本部所在地 東京都八王子市南大沢1-1
学生数 9,059
キャンパス 南大沢(東京都八王子市)
日野(東京都日野市)
荒川(東京都荒川区)
晴海(東京都中央区)
新宿サテライト(東京都新宿区)
学部 都市教養学部
都市環境学部
システムデザイン学部
健康福祉学部
研究科 人文科学研究科
社会科学研究科
理工学研究科
都市環境科学研究科
システムデザイン研究科
人間健康科学研究科
ウェブサイト http://www.tmu.ac.jp/
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首都大学東京(しゅとだいがくとうきょう、英語: Tokyo Metropolitan University)は、東京都八王子市南大沢1-1に本部を置く日本公立大学2005年創立、2005年大学設置。大学の略称は首都大。ただし、一部では「首都大学」や「首大」も略称として使用されている。

概観

首都大学東京の学校名標。(東京都八王子市)

大学全体

都立四大学改革の議論の結果、東京都の設置する4つの大学および短期大学(東京都立大学東京都立科学技術大学東京都立保健科学大学東京都立短期大学)を統合して設置された。 現時点では、母体となった4大学・短期大学のうち、全学生が卒業した東京都立短期大学を除いた3大学は公立大学法人首都大学東京の設置する大学として併存する。これら3大学については在学生がいなくなった時点で閉学となり、首都大学東京へ吸収される。

なお、英語名称は東京都立大学のそれと同一の "Tokyo Metropolitan University" である。

沿革

略歴

まったく新しい大学をつくる」という石原慎太郎東京都知事の掲げた公約のもと、東京都大学管理本部が2003年に発表した「都立の新しい大学の構想について」という新大学構想に基づき設立された。母体となった大学は、東京都立大学東京都立科学技術大学東京都立保健科学大学東京都立短期大学である。

年表

  • 2005年 - 4学部7学科21コース・6研究科36専攻から成る総合大学として新設(大学院は母体となった各校のものをそのまま踏襲)。初代学長に西澤潤一が就任。
  • 2006年 - システムデザイン学部にインダストリアルアートコースを開設。大学院を改組。
  • 2008年 - 都市環境学部に自然・文化ツーリズムコースを開設。都市環境科学研究科に観光科学専修を開設。
  • 2009年 - 都市教養学部に経済学コースを開設。大学院の組織を学域に改組、改称。
  • 2010年 - システムデザイン研究科にインダストリアルアート学域を開設。

基礎データ

所在地

象徴

スクールカラー、ブルーグレー。校章は四つの大学を統合したことを象徴すると共に、東京における事象を新しい視点でトリミングするという大学の教育・研究姿勢を表している。佐藤卓により制作された。

校歌

教育および研究

科学技術交流施設(日野)
大学広場(南大沢)
インフォメーションギャラリー(南大沢)
松木日向緑地(南大沢)

組織

学部

  • 都市教養学部
    • 都市教養学科
      • 人文・社会系(2年次進級時にコース選択)
        • 社会学コース
        • 心理学・教育学コース
        • 国際文化コース
      • 法学系(2年次進級時にコース選択)
        • 法律学コース
        • 政治学コース
      • 経営学系(2年次進級時にコース選択)
        • 経営学コース
        • 経済学コース
      • 理工学系
        • 数理科学コース
        • 物理学コース
        • 化学コース
        • 生命科学コース
        • 電気電子工学コース
        • 機械工学コース
      • 都市政策コース(2年次進級時に選択)
  • 都市環境学部
    • 都市環境学科
      • 地理環境コース
      • 都市基盤環境コース
      • 建築都市コース
      • 分子応用化学コース
      • 自然・文化ツーリズムコース(3年次進級時に選択)
  • システムデザイン学部
    • システムデザイン学科
      • ヒューマンメカトロニクスシステムコース
      • 情報通信システムコース
      • 航空宇宙システム工学コース
      • 経営システムデザインコース
      • インダストリアルアートコース
  • 健康福祉学部
    • 看護学科
    • 理学療法学科
    • 作業療法学科
    • 放射線学科

大学院

以下、特記していない専攻は博士前期課程博士後期課程である。

  • 人文科学研究科
    • 社会行動学専攻
    • 人間科学専攻
    • 文化基礎論専攻
    • 文化関係論専攻
  • 社会科学研究科
  • 理工学研究科
    • 数理情報科学専攻
    • 物理学専攻
    • 分子物質化学専攻
    • 生命科学専攻
    • 電気電子工学専攻
    • 機械工学専攻
  • 都市環境科学研究科
    • 都市環境科学専攻
      • 地理環境科学域
      • 観光科学域
      • 都市基盤環境学域
      • 建築学域
      • 都市システム科学域
      • 分子応用化学域
  • システムデザイン研究科
    • システムデザイン専攻
      • ヒューマンメカトロニクスシステム学域
      • 情報通信システム学域
      • 航空宇宙システム工学域
      • 経営システムデザイン学域
      • インダストリアルアート学域
  • 人間健康科学研究科
    • 人間健康科学専攻
      • 看護科学域
      • 理学療法科学域
      • 作業療法科学域
      • 放射線科学域
      • フロンティアヘルスサイエンス学域
      • ヘルスプロモーションサイエンス学域

附属機関

  • 図書情報センター(いわゆる附属図書館のこと)
    • 本館(南大沢キャンパス)
    • 日野館
    • 荒川館
  • 都市研究所
  • 情報処理施設
  • 牧野標本館
    • 牧野富太郎の収集した標本を中心に、植物標本を約50万点所蔵。
  • 基礎教育センター
  • 国際交流会館
    • 1階レストランに「ルヴェソンヴェール南大沢」が入居、2010年4月にオープン。大学関係者でなくても利用できる。
  • 学生サポートセンター
  • 科学技術交流施設(日野キャンパス2号館)
    • 計算機センター
    • 産学公連携センター

研究

21世紀COEプログラム

21世紀COEプログラムとして1件のプロジェクトが採択された。

  • 2003年(東京都立大学での採択)
    機械、土木、建築、その他工学系
    巨大都市建築ストックの賦活・更新技術育成

教育

学部1、2年次を対象とし、「実習現場での体験を通し、問題意識と課題解決能力を高めること」を目的とする取り組み。都庁の各部局や博物館、美術館などの外郭団体、都内自治体、民間企業など約350か所の実習先を用意し、体験学習を実施している。

  • 大学院教育改革支援プログラム
    • 公共経営の人材育成プログラム
    • 物理と化学に立脚し自立する国際的若手育成
    • 企画評価力を備えた創造的生命研究者の育成
    • 理工横断型人材育成システムの再構築
  • 「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
    • 物理と化学の融合した視野の広い研究者育成
    • 異分野経験を核とする独創的思考回路の構築
  • がんプロフェッショナル養成プラン
    • 南関東圏における先端的がん専門家の育成-患者中心のチーム医療を牽引する人材養成の拠点づくり-
  • 専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム
    • 熟練技術者を活用したものづくり実践教育
  • 大学教育の国際化加速プログラム(海外先進教育研究実践支援)
    • 国際的実践的専門職を育成する連携教育-英国大学との戦略的互恵教育プロジェクト-
  • 大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム
    • QOL向上を目指す専門職間連携教育用モジュール中心型カリキュラムの共同開発と実践
  • 大学生の就業力育成支援事業
    • 自発活動力育成を軸とした仕事基礎力の向上

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

体育会・文化部連合・サークル連合の各上部団体のもと、部・サークル活動が行われている。また、上部団体に加盟しない団体の活動もある。原則として、体育会所属の団体はサークル棟に部室がある。また、文化部連合・サークル連合所属の団体と各委員会は学生ホールに部室がある。

学園祭

みやこ祭(みやこまつり)と称する大学祭が南大沢キャンパスで、楓祭と称する大学祭が日野キャンパスで、青鳩祭と称する大学祭が荒川キャンパスでそれぞれ催される。なお、「みやこ祭」以外は4大学統合以前からの名称を引き継いでいる。また、2005年度から大学祭の日程が以前の4日間から3日間に短縮された。

みやこ祭ではカラオケ大会、花火、著名人による講演会などの企画が運営団体・大学祭実行委員会により催される。他にも大学祭参加団体により多数の企画が催された。

また、2006年度は日野キャンパス「楓祭」は開催されず、学内イベントとして「木風祭」が開催された。

大学関係者と組織

大学関係者組織

首都大学東京の同窓会は「首都大学東京同窓会」と称し、東京都立大学同窓会(八雲会)・東京都立科学技術大学同窓会・東京都立保健科学大学同窓会(青鳩会)が統合し発足した。

大学関係者一覧

施設

キャンパス

大学の休日を除き、日野キャンパス - 南大沢キャンパスを結ぶ学内バスが走っている。

南大沢キャンパス

  • 使用学部:全学部(システムデザイン学部は2年生まで、健康福祉学部は1年生のみ)
  • 使用研究科:人文科学研究科、社会科学研究科、理工学研究科、都市環境科学研究科、人間健康科学研究科ヘルスプロモーションサイエンス学域
  • 使用附属施設:stub
  • 交通アクセス:京王相模原線南大沢駅徒歩5分

南大沢キャンパスでは学生数が増えたために食堂の混雑が激しくなっている。また、生協の混雑解消の為、前期・後期の始めの学生が多い時期はインフォメーションギャラリーにて昼休みに弁当販売を行っている。

八王子八十八景のひとつである。

日野キャンパス

2号館 (日野キャンパス)
  • 使用学部:システムデザイン学部(3年生 - )
  • 使用研究科:システムデザイン研究科
  • 使用附属施設:stub
  • 交通アクセス:
    • JR中央線豊田駅北口より徒歩約20分。
    • JR中央線豊田駅北口から、京王バス平山工業団地循環線に乗り「旭ヶ丘中央公園」で下車、徒歩5分。
    • JR中央線豊田駅北口から、日野市ミニバス(旭が丘循環線)で「首都大学東京前」下車。ただし、「首都大学東京前」停留所を経由するコミュニティバスは日に数本しかない。
    • JR八高線北八王子駅より徒歩約15分。

荒川キャンパス

  • 使用学部:健康福祉学部(2年生 - )
  • 使用研究科:人間健康科学研究科(ヘルスプロモーションサイエンス学域を除く)
  • 使用附属施設:stub
  • 交通アクセス:北千住駅田端駅より、都営バス(端44系統)に乗り「首都大学東京荒川キャンパス前」で下車、すぐ。都電荒川線日暮里・舎人ライナー熊野前駅より徒歩。

晴海キャンパス

  • 使用学部:なし
  • 使用研究科:法学研究科法曹養成専攻(法科大学院)
  • 使用附属施設:stub
  • 交通アクセス: 地下鉄月島駅より徒歩。 新橋駅東京駅より、都営バス(業10、東15系統)で「晴海一丁目」下車。亀戸駅両国駅より、都営バス(門33系統)で「月島三丁目」下車、徒歩。

サテライトキャンパス

  • 新宿サテライトキャンパス
    • 東京都庁内に設けられた新宿サテライトキャンパスは、高度専門職業人養成プログラム(ビジネススクール)が使用する。

寮・寄宿舎

南大沢キャンパス敷地内に「学生寮」があり、その建物を二分するかたちで寄宿舎・桜都寮がそれぞれ設けられている。 もともと東京都立大学時代に存在していた寄宿舎施設に、首都大学東京への改組に際して、「人間形成」を目的として寄宿舎施設の一部を使用する形で学生寮が新設された。

その関係上、寄宿舎は学生サポートセンター、桜都寮は学生課が管理している。

寄宿舎は、一般的な「大学の寮」としての役割・性質を持ち、保護者の所得や通学距離が入舎条件である。

一方、入寮に際し試験(一次試験:小論文の提出、二次試験:面接)を課す桜都寮(おうとりょう)では、週一回のセミナーやボランティアを寮生の自主運営で行っており、他にも都内や歴史的な史跡を見学する研修旅行が年に二回行われるなど、「教育機関」としての性質も持ち合わせている。

桜都とは、第3期・第4期在寮生によって、寮に親しみを込められるよう寮名称を募り投票により名称が考案された。名称の由来は、毎年春に咲く寮庭のソメイヨシノが大変立派であることに因む。現在学生課に、学生寮の正式名称として扱ってもらえるよう交渉中である。

2007年12月から寄宿舎・寮内でインターネットが利用可能になった。

規則(門限、起床時間等)は全く無く(桜都寮ではセミナーへの参加が義務付けられている)、大学の立地条件もあってか入寮希望者も毎年部屋数に対して大きく上回っている。入寮可能期間は2年(延長申請が受領されると3年に延長可能)。入浴場・調理施設は全寮生共用、トイレはコミュニティー内共用となっている。

対外関係

地方自治体との協定

  • 財団法人東京都中小企業振興公社および地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターと、産学公連携に関する協定を締結した。

他大学との協定

国際交流協定

部局間協定

人文科学研究科

社会科学研究科

法学系

経営学系

理工学研究科

理工学系・都市環境学部・システムデザイン学部

都市環境学部

都市環境科学研究科

システムデザイン研究科

健康福祉学部

社会との関わり

2010年6月、首都大学東京の学生らが面識のない女性の容姿を侮辱するような動画を撮影し、動画投稿サイトYouTubeで一般に公開していたことが発覚した[1]。この事件を受けて大学の教育研究審議会は、動画制作に関与したシステムデザイン学部4年の学生2名を退学処分とし[2]、また2名の指導的立場にあった准教授1名が諭旨解雇処分となった[3]。モラルを欠いた行為に対して学生の退学という重い処分が下されたことは、他大学のケースに比べて異例である。

Wiki関係他プロジェクトリンク

脚注

  1. ^ 「ドブスを守る会」と撮影 嫌がる女性の映像無断投稿 - 共同通信 2010年6月22日
  2. ^ 女性を無断撮影、学生2人退学処分…首都大 読売新聞 2010年6月24日
  3. ^ 教員の懲戒処分等について - 首都大学東京 2010年7月6日

外部リンク