明屋書店

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株式会社明屋書店
Haruya Book Stores, Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
791-8015
愛媛県松山市中央2丁目69番地1 2階
設立 1950年12月23日
業種 小売業
法人番号 3500001003378 ウィキデータを編集
事業内容 書籍・雑誌・DVD・CD・文具等の小売販売、DVD・CDレンタル、書店フランチャイズ事業
代表者 代表取締役 紺野彰
資本金 3,000万円
主要株主 トーハン 91.1%[1]
外部リンク https://www.haruya.co.jp/
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株式会社明屋書店(はるやしょてん)は、愛媛県松山市に本社を置く書店

概要[編集]

本社所在地は愛媛県松山市。資本金は約3千万円。1939年(昭和14年)2月11日、創業者である安藤明が自宅のあった松山市千舟町に貸本店「明文堂」を開業[2]。1946年(昭和21年)には松山市湊町に古本屋として湊町本店(後の松山本店)を開店させた[2][3]。1950年(昭和25年)12月23日に「株式会社明屋書店」として法人化[2]。1973年には松山本店南側に本社建物が完成した[3]

2012年6月、書店経営を巡る環境の変化に対応する策として、トーハンに資本・業務提携を要請する。これに伴い発行株式40.8%をトーハンが取得し筆頭株主となり、事実上のトーハングループ入りとなった[4]。2013年からはトーハン出身者が代表取締役社長となっており、小島俊一(2013~2017)[5]、酒井修(2017~)と社長が変わっている。なお、創業家一族は引き続き経営陣に残っている。

2014年4月から南海放送ラジオ「明屋書店プレゼンツあなたの本棚」を放送開始[6]

2014年7月1日、グループ会社である、四国明屋書店・九州明屋書店・山口明屋書店・クリエイト明屋明文堂[要曖昧さ回避]を明屋書店に統合する。

2014年10月には、音楽CD店や書店を運営する株式会社イケヤ静岡県浜松市)の書籍、マルチメディア商品などの販売事業を譲り受け、11月1日以降静岡県内の「イケヤ文楽館」4店舗の営業を引き継ぐと発表。[7]

2015年4月25日株式会社コッコ・サンと業務提携し、松山市湊町銀天街ショッピングビルGET!3階にあるコッコ・サンの店舗を「えほんの店コッコ・サン with 明屋書店」として全面リニューアルオープンした。

2015年7月から開始したあいテレビTBS系列)の情報番組「よるマチ!」のコーナー「明屋書店オススメ本紹介コーナー」を取り上げている[8]

同年8月26日、「AEL MATSUYAMA」(旧ラフォーレ原宿松山店跡地)2階に、生活者視点の新提案型店舗「SerenDip明屋書店アエル店」をオープンした。[9]

2019年2月に創立80周年記念として「読み継いでいきたい本」をテーマに「明屋本大賞」を初開催[10]

2021年8月27日、松山本店と本店南側にある本社建物の老朽化のため、松山本店を2022年2月に閉店し、本社建物も2022年3月に閉館し、リニューアルオープンする中央通店に本社機能を移転することが発表された[3]

沿革[編集]

  • 1939年 - 安藤明が貸本店「明文屋」を創業。
  • 1946年 - 松山市湊町に古本屋を開業。
  • 1947年 - 新刊の扱いを開始。
  • 1950年12月 - 「株式会社明屋書店」を設立。
  • 2012年6月 - トーハンと資本業務提携[11]
  • 2014年
    • 3月 - 書店内にセブンイレブンを併設する新業態店舗1号店が松山市にオープン[12]
    • 7月 - グループ会社の四国明屋書店・九州明屋書店・山口明屋書店・クリエイト明屋・明文堂を吸収合併[13]
    • 11月 - イケヤの書籍・マルチメディア販売事業を譲受し、静岡県内の「イケヤ文楽館」4店舗を継承[14]
  • 2015年8月 - 生活者視点の新提案型店舗「SerenDip明屋書店」がAEL MATSUYAMA内にオープン。
  • 2016年11月 - 金龍堂の4店舗を東京ブッククラブから買収[15]
  • 2022年2月 - 同月20日を以って、前身の古本屋から75年続けてきた「松山本店」が閉店[16]

社名の由来[編集]

社名は創業者の名前「安藤」に由来。「店内は明るくあれ」「社員は明朗であれ」との願いをこめている。「明」は「はる」とも読めるため、「春」や「晴れ」という前向きさもイメージしている。 本社社屋にも「トトビル」という愛称があり、「トト」とは、ギリシャの学問の神の名前である。

店舗[編集]

明屋書店松山本店

全国13都道府県にフランチャイズを含み86店舗ある。大部分が愛媛県山口県広島県福岡県大分県にある。(★はフランチャイズ店舗)

四国地方[編集]

愛媛県(27)
高知県(2)
徳島県 (1)

九州地方[編集]

福岡県(7)
熊本県(8)
大分県(10)
宮崎県(2)
鹿児島県(1)

中国地方[編集]

広島県(1三原市
  • 三原市
    • フジグラン三原店
山口県(17)

近畿地方[編集]

兵庫県(1)

関東地方[編集]

東京都(1)

中部地方[編集]

静岡県(5)

過去の店舗[編集]

  • 浜松幸店:2000年代中頃に閉店。ピアゴ浜松泉町店の国道257号をはさんで東側に存在していた。
  • 北宇和島店:2012年6月頃に閉店[19]
  • 五反田店(東京都):2013年3月19日に閉店。
  • 中標津店(北海道):2014年3月に閉店[20]
  • 明野店:2015年2月28日に閉店。
  • 大街道店:1951年1月に開店[21]、2015年8月11日に閉店[22]。実質上、SerenDip明屋書店アエル店の前身店舗にあたる。
  • セントポルタ店:2015年12月31日閉店[23]
  • 砥部店(伊予郡砥部町):2018年5月6日閉店[24]
  • サンリブ苅田店:2018年8月20日閉店
  • 池尻店:2019年1月20閉店
  • 新田原店:2019年2月17日閉店
  • イケヤ文楽館高林店:2019年8月18日閉店[25]
  • 小倉曽根店:2020年1月13日閉店
  • BooksHaruyaSpirits岩国店:フジグラン岩国の5Fにあったインショップ型店舗。2021年8月22日閉店。以降、同施設には書籍コーナーがない。
  • 松山本店:2022年2月20日閉店[26]

脚注[編集]

  1. ^ 株式会社トーハン 有価証券報告書-第70期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
  2. ^ a b c 会社概要”. 明屋書店. 2021年8月27日閲覧。
  3. ^ a b c 明屋書店「松山本店」が来年2月閉店 本社機能も移転へ”. 愛媛新聞. 2021年8月27日閲覧。
  4. ^ 株式会社トーハンニュースリリース(2012年6月7日)
  5. ^ 小島俊一オフィシャルホームページ
  6. ^ 南海放送ラジオ「明屋書店プレゼンツあなたの本棚」・アーカイブ(2014年4月)
  7. ^ 新文化オンライン(2014年10月9日)
  8. ^ 明屋書店ホームページ(よるマチ!)
  9. ^ 明屋書店・Seren Dip(セレンディップ明屋書店アエル店グランドオープンのご案内)
  10. ^ 読売新聞(2019年2月9日)
  11. ^ 明屋書店、トーハンから出資 4割で筆頭株主に - 日本経済新聞(2012年6月7日)、2016年9月17日閲覧。
  12. ^ 明屋書店、セブン併設店を本格展開 数年内に十数店舗 - 日本経済新聞(2014年12月11日)、2016年9月17日閲覧。
  13. ^ 明屋書店、グループ5社を統合 - 新文化(2014年7月4日)、2016年9月17日閲覧。
  14. ^ 明屋書店がイケヤ(浜松)の事業譲受 - 日本経済新聞(2014年10月10日)、2016年9月17日閲覧。
  15. ^ 明屋書店、熊本の同業買収 トーハン系、一体運営で立て直し」『日本経済新聞』、2016年10月7日。
  16. ^ 明屋書店本店が閉店 松山・銀天街、75年の歴史に幕 老朽化で中央通店に機能移転へ”. 愛媛新聞ONLINE (2020年2月20日). 2022年2月21日閲覧。
  17. ^ もともとは新居浜本店として開店・営業していたが、2007年に店舗規模がより大きいMEGA西の土居店が開店したことを受け、所在地である松木町からとった現在の店名に変更している
  18. ^ 新文化オンライン(2014年4月1日)
  19. ^ 日本全国チェーン店書店・古書店マップ
  20. ^ 北海道新聞(2013年12月26日)
  21. ^ 明屋書店(松山大街道商店街公式ホームページ アット大街道)
  22. ^ 大街道店閉店のお知らせ(明屋書店)
  23. ^ 大分合同新聞
  24. ^ 開店閉店
  25. ^ 開店閉店
  26. ^ 最も古い「明屋書店」 松山本店が75年の歴史に幕 毎日新聞、2022年2月23日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]