フランスの世界遺産
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フランスの世界遺産 はユネスコの世界遺産に登録されているフランス国内の文化・自然遺産。以下は第44回世界遺産委員会拡大会合(2021年)終了時点の情報である。フランスには、文化遺産、自然遺産、複合遺産を含めた合計49件の世界遺産がある。
文化遺産
[編集]- モン・サン・ミシェルとその湾 - (1979年)
- フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部としても登録されている。
- シャルトル大聖堂 - (1979年)
- ヴェルサイユの宮殿と庭園 - (1979年)
- ヴェズレーの教会と丘 - (1979年)
- フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部としても登録されている。
- ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群 - (1979年)
- 当初の登録名は「ヴェゼール渓谷の装飾洞窟群 (Decorated Grottoes of the Vézère Vally)」。2006年に "Prehistric Sites and Decorated Caves of the Vézère Vally" と改称された。
- フォンテーヌブローの宮殿と庭園 - (1981年)
- アミアン大聖堂 - (1981年)
- オランジュのローマ劇場とその周辺及び「凱旋門」 - (1981年)
- アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群 - (1981年)
- 当初の登録名は "Roman and Romanesque Monuments of Arles" だった。2006年に "Arles, Roman and Romanesque Monuments" と改称された。
- フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部としても登録されている。
- フォントネーのシトー会修道院 - (1981年)
- サラン=レ=バンの大製塩所からアル=ケ=スナンの王立製塩所までの煎熬塩の生産 - (1982年、2009年拡大)
- ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場 - (1983年)
- サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会 - (1983年)
- 当初の登録名は「サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ教会 (Church of Saint-Savin sur Gartempe)」。2006年に "Abbey Church of Saint-Savin sur Gartempe" と改称された。
- ポン・デュ・ガール(ローマの水道橋) - (1985年)
- ストラスブール : グラン・ディルからノイシュタットまでの欧州都市の一風景 - (1988年、2017年拡大)
- パリのセーヌ河岸 - (1991年)
- ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿 - (1991年)
- 単独の記事としてノートルダム大聖堂_(ランス)も参照のこと。
- ブールジュ大聖堂 - (1992年)
- アヴィニョン歴史地区:教皇庁、大司教座総体およびアヴィニョン橋 - (1995年)
- 当初の登録名は「アヴィニョン歴史地区 (Historic Centre of Avignon)」。2006年に "Historic Centre of Avignon: Papal Palace, Episcopal Ensemble and Avignon Bridge" と改称された。
- ミディ運河 - (1996年)
- リヨン歴史地区 - (1998年)
- 歴史的城塞都市カルカソンヌ - (1997年)
- フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 - (1999年)
- ベルギーとフランスの鐘楼群 - (1999年、2005年拡張)
- サン・テミリオン地域 - (1999年)
- シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷 - (2000年)
- 1981年登録の世界遺産「シャンボールの城と領地」はこの物件に包含された。
- 中世市場都市プロヴァン - (2001年)
- オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル - (2005年)
- 月の港ボルドー - (2007年)
- ヴォーバンの防衛施設群 - (2008年)
- アルビの司教都市 - (2010年)
- コースとセヴェンヌの地中海農牧業の文化的景観 - (2011年)
- アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群 - (2011年)
- ノール=パ・ド・カレーの炭田地帯 - (2012年)
- ショーヴェ=ポン・ダルク洞窟とも呼ばれるアルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟 - (2014年)
- ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ - (2015年)
- シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ - (2015年)
- ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-(ほか6か国と共有)- (2016年)
- タプタプアテア - (2017年)
- ヨーロッパの大温泉保養都市群(ほか6か国と共有) - (2021年)
- フランスではヴィシーが登録されている。
- コルドゥアン灯台 - (2021年)
- リヴィエラの冬季行楽都市ニース - (2021年)
自然遺産
[編集]- ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾 - (1983年)
- 当初の登録名は「コルシカのジロラータ岬、ポルト岬、スカンドラ自然保護区、ピアナ・カランシュ (Cape Girolata, Cape Porto, Scandola Nature Reserve and the Piana Calanches in Corsica)」。2006年に "Gulf of Port: Calanche of Piana, Gulf of Girolata, Scandola Reserve" と改称された。
- ニューカレドニアのラグーン:サンゴ礁の多様性と関連する生態系 - (2008年)
- レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群 - (2010年)
- ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域 - (2018年)
- フランス領南方地域の陸と海 - (2019年)
- カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林(ほか17か国と共有) - (2007年、2011年・2017年・2021年拡大)
- フランス領内が含まれたのは2021年。
複合遺産
[編集]暫定リスト掲載物件
[編集]フランス政府は、登録の前提となる暫定リストに34か所を掲載している[1]。* は国境を越える世界遺産候補。
リスト記載名(仏語) | 日本語名(仮訳) | 分類 | 記載年 |
---|---|---|---|
Sites mégalithiques de Carnac | カルナック列石群 | 文化 | 1996 |
Cathédrale de Saint-Denis | サン=ドニ大聖堂 | 文化 | 1996 |
Rouen : ensemble urbain à pans de bois, cathédrale, église Saint-Ouen, église Saint Maclou | ルーアン : ルーアン大聖堂、サン=トゥアン教会、サン=マクル教会などの都市建造物群 | 文化 | 1996 |
Château de Vaux-le-Vicomte | ヴォー=ル=ヴィコント城 | 文化 | 1996 |
Les villes bastionnées des Pays-Bas du nord-ouest de l'Europe | ヨーロッパ北西部ネーデルラントの稜堡都市群* | 文化 | 1996 |
Le massif forestier de Fontainebleau | フォンテヌブローの森におおわれた山塊 | 文化 | 1996 |
Montagne Sainte-Victoire et sites cézaniens | サント=ヴィクトワール山とセザンヌ関連遺産群 | 複合 | 1996 |
Ensemble de grottes à concrétions du Sud de la France | フランス南部の鍾乳洞群 | 自然 | 2000 |
Parc national de la Vanoise | ヴァノワーズ国立公園 | 複合 | 2000 |
Massif du Mont Blanc | モンブランの山塊 | 複合 | 2000 |
La Camargue | カマルグ | 自然 | 2002 |
Bouches de Bonifacio | ボニファシオ海峡 | 自然 | 2002 |
Parc national des Écrins | エクラン国立公園 | 複合 | 2002 |
Parc national de Port-Cros | ポール=クロ国立公園 | 自然 | 2002 |
Marais salants de Guérande | ゲランドの塩湖群 | 複合 | 2002 |
Le rivage méditerranéen des Pyrénées | ピレネーの地中海沿岸*[注釈 1] | 複合 | 2002 |
Rade de Marseille | マルセイユの錨泊地 | 文化 | 2002 |
Les villes antiques de la Narbonnaise et leur territoire : Nîmes, Arles, Glanum, aqueducs, via Domitia | ナルボネーズ地方の古くからある都市群とその一帯 : ニーム、アルル、グラヌム、水道橋、ドミティア街道 | 文化 | 2002 |
Le chemin de fer de Cerdagne | セルダーニュ鉄道 | 文化 | 2002 |
Office National d'Etudes et de Recherches Aérospatiales, Meudon | ムードンの国立航空宇宙研究局 | 文化 | 2002 |
Hangar Y | Y格納庫 | 文化 | 2002 |
Ancienne chocolaterie Menier à Noisiel | ノワジエルの旧ムニエチョコレート工場 | 文化 | 2002 |
Centre ancien de Sarlat | サルラの旧中心市街 | 文化 | 2002 |
Arsenal de Rochefort et fortifications de l'estuaire de la Charente | ロシュフォールの工廠とシャラント河口の要塞群 | 文化 | 2002 |
Les Iles Marquises | マルキーズ諸島 | 複合 | 2010 |
Nîmes, l'Antiquité au présent | ニーム、現代における古代[注釈 2] | 文化 | 2012 |
Aires volcaniques et forestières de la Martinique | マルティニークの火山・森林地帯 | 自然 | 2014 |
Metz Royale et Impériale, enjeux de pouvoir, confrontations stylistiques et identité urbaine | フランス王と神聖ローマ皇帝のメス、権力の焦点、様式の対決および都市の自己同一性 | 文化 | 2014 |
Les Plages du Débarquement, Normandie, 1944 | 1944年のノルマンディ上陸作戦の海岸[注釈 3] | 文化 | 2014 |
Sites funéraires et mémoriels de la Première Guerre mondiale (Front Ouest) | 第一次世界大戦の追悼と追憶の場(西部戦線)* [注釈 4] | 文化 | 2014 |
Les Alpes de la Méditerranée | 地中海のアルプス*[注釈 5] | 自然 | 2017 |
Cité de Carcassonne et ses châteaux sentinelles de montagne | カルカソンヌ旧市街とその見張り用の山城群 | 文化 | 2017 |
Le Charolais-Brionnais, paysage culturel de l'élevage bovin | シャロレ=ブリオネ、牛飼いの文化的景観 | 文化 | 2018 |
Domaine de Fontainebleau : château, jardins, parc et forêt | フォンテーヌブローの領地 : 城、庭園群、公園および森林(フォンテーヌブローの宮殿と庭園の拡大) | 文化 | 2020 |
Les témoignages matériels de la construction de l’État des Pyrénées : la Co-principauté d’Andorre | ピレネー国家建設の物証群 : アンドラ共治公国[注釈 6] | 文化 | 2021 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ スペインと共同。第31回世界遺産委員会で文化遺産として推薦されたものの、不登録勧告を受けて取り下げ。
- ^ 第42回世界遺産委員会で登録延期決議。
- ^ 第43回世界遺産委員会で推薦されたものの、近現代の戦争遺跡のため、世界遺産委員会での議論が深まるまで審議延期。
- ^ ベルギーと共同。第42回世界遺産委員会で推薦されたものの、近現代の戦争遺跡のため、世界遺産委員会での議論が深まるまで審議延期。
- ^ イタリア、モナコと共同。第43回世界遺産委員会で推薦されたものの、不登録勧告を受けて取り下げ。
- ^ アンドラ、スペインと共同。