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ジョーイ・ウェンドル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョーイ・ウェンドル
Joey Wendle
アトランタ・ブレーブス
ニューヨーク・メッツ時代
(2024年3月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 デラウェア州ウィルミントン
生年月日 (1990-04-26) 1990年4月26日(34歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 二塁手三塁手遊撃手
プロ入り 2012年 MLBドラフト6巡目
初出場 2016年8月31日
年俸 $2,000,000 (2024年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジョセフ・パトリック・ウェンドルJoseph Patrick Wendle, 1990年4月26日 - )は、アメリカ合衆国デラウェア州ウィルミントン出身のプロ野球選手内野手)。MLBアトランタ・ブレーブス所属。

経歴

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プロ入りとインディアンス傘下時代

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2012年MLBドラフト6巡目(全体203位)でクリーブランド・インディアンスから指名を受け[1]、契約を結んだ。契約後、傘下のA-級マホーニングバレー・スクラッパーズでプロデビュー。61試合に出場して打率.327、4本塁打、37打点、4盗塁を記録した[1]

2013年は開幕をA+級カロライナ・マドキャッツで迎えた。この年は、107試合に出場して打率.295、16本塁打、64打点、10盗塁を記録した[1]コディ・アンダーソンと共にこの年のインディアンスのマイナーリーグの年間最優秀選手賞のルー・ブードロー賞を受賞した[2]

2014年は開幕をAA級アクロン・ラバーダックスで迎えた[3]。ここでは、87試合に出場して打率.253、8本塁打、50打点、4盗塁を記録した[1]

アスレチックス時代

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2014年12月8日にブランドン・モスとのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[4]

2015年スプリングトレーニングに招待選手として参加したが、メジャー昇格には至らず傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズでプレーした。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[5]

2016年もAAA級ナッシュビルでプレーし、125試合に出場して打率.279、12本塁打、61打点、14盗塁を記録した。8月31日にメジャー初昇格を果たし、同日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューして初安打も放った[6]。メジャーでは28試合に出場し、打率.260、1本塁打、11打点、2盗塁。守備面では二塁手に入り、2失策守備率.983、DRS +1、UZR +1.4を記録した。

オークランド・アスレチックス時代
(2017年3月7日)

2017年12月7日にヤスメイロ・ペティットの加入に伴い、DFAとなった[7]

レイズ時代

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タンパベイ・レイズ時代
(2018年3月2日)

2017年12月11日に後日発表選手[注 1]とのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍した[9]

2018年はスプリングトレーニングで正二塁手の競争がマイカ・ジョンソンダニエル・ロバートソンとウェンドルによって繰り広げられた[10]。スプリングトレーニング中のプレシーズン・ゲームでは、52打数で打率.327だったため、レイズの監督であるケビン・キャッシュがロバートソンとウェンドルをプラトーン・システムで起用していくことを発表した[11]。「野球の試合への情熱を示し、その試合の価値、精神、伝統を最もよく体現している」選手に贈られるハート&ハッスル賞をレイズの選手部門として受賞した[12]。レギュラーシーズンでは、WAR4.3、打率.300、出塁率.350、6三塁打は新人としては最高の記録で、146安打、33二塁打、62得点も新人二番目だった[13][14]。レイズの選手としては2011年以来となる打率三割を記録した選手となり、新人としては初である[15]。規定打席に到達した選手としてはトップとなる10犠牲フライを記録した[16]。シーズンの終わりに、レイズの内野手として新人王の選出順位は4位だった[17][18]

2019年は75試合に出場して打率.231、3本塁打、19打点、8盗塁を記録した。

2020年は50試合に出場して打率.286、4本塁打、17打点、8盗塁を記録した。

2021年7月10日に辞退した選手の代替選手として自身初となるオールスターに選出された[19]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは7回裏にインディアンスのホセ・ラミレスに変わって三塁手の守備についてオールスターゲーム初出場を果たした[20]。8回表にオールスターゲーム初打席を迎え、カージナルスのアレックス・レイエスと対決し、オールスターゲーム初安打を記録した[20]。この年は136試合に出場して打率.265、11本塁打、54打点、8盗塁を記録した。

マーリンズ時代

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2021年11月30日にキャメロン・マイスナー英語版とのトレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した[21]

2022年は101試合に出場して打率.259、3本塁打、32打点、12盗塁を記録した。

2023年は112試合に出場して打率.212、2本塁打、20打点、7盗塁を記録した。オフの11月3日にFAとなった[22]

メッツ時代

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2023年11月30日にニューヨーク・メッツと200万ドルの単年契約を結んだ[23]。オプションとして打席数に応じて最大50万ドルの出来高が含まれる[24]

2024年は開幕から18試合に出場するも打率.222、1打点と振るわず、5月14日にDFA[25]、20日に自由契約となった[26]

ブレーブス時代

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2024年5月24日にアトランタ・ブレーブスとメジャー契約を結んだ[27]。ブレーブスでは加入直後からアクティブ・ロースター入りするものの1試合も出場することなく、5月27日にDFAとなった[28]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2016 OAK 28 104 96 11 25 1 0 1 29 11 2 0 0 2 6 0 0 16 3 .260 .298 .302 .600
2017 8 14 13 3 4 1 0 1 8 5 0 0 0 0 1 1 0 3 0 .308 .357 .615 .973
2018 TB 139 545 487 62 146 33 6 7 212 61 16 4 2 10 37 4 9 96 11 .300 .354 .435 .789
2019 75 263 238 32 55 13 2 3 81 19 8 3 0 3 14 0 8 47 4 .231 .293 .340 .633
2020 50 184 168 24 48 9 2 4 73 17 8 2 0 1 10 1 5 35 1 .286 .342 .435 .777
2021 136 501 460 73 122 31 4 11 194 54 8 6 0 3 28 4 10 113 9 .265 .319 .422 .741
2022 MIA 101 371 347 27 90 24 1 3 125 32 12 3 1 3 15 0 5 50 7 .259 .297 .360 .657
2023 112 318 297 33 63 16 3 2 91 20 7 1 3 3 13 0 2 67 8 .212 .248 .306 .554
MLB:8年 649 2300 2106 265 553 128 18 32 813 219 61 19 6 25 124 10 39 427 43 .263 .312 .386 .698
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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内野守備


二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2016 OAK 28 45 71 2 20 .983 - -
2017 5 6 7 0 3 1.000 - -
2018 TB 101 149 222 4 57 .989 20 13 39 0 4 1.000 10 5 24 2 7 .935
2019 48 59 96 0 21 1.000 27 17 35 3 2 .945 10 8 18 0 6 1.000
2020 20 26 36 0 7 1.000 28 17 40 4 5 .934 10 7 30 1 5 .974
2021 16 16 28 0 3 1.000 107 81 176 11 22 .959 25 23 60 0 7 1.000
2022 MIA 33 39 62 1 17 .990 43 19 65 4 10 .955 34 46 72 3 22 .975
2023 - - 107 107 218 10 46 .970
MLB 251 340 522 7 128 .992 225 147 355 22 43 .958 196 196 422 16 93 .975
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2018 TB 16 18 1 1 0 .950 1 0 0 0 0 ----
2019 - 1 0 0 0 0 ----
MLB 16 18 1 1 0 .950 2 0 0 0 0 ----
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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背番号

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  • 52(2016年 - 2017年)
  • 18(2018年 - 2024年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2017年12月19日にジョナ・ハイムと発表されている[8]

出典

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  1. ^ a b c d Baseball Reference (Minors)
  2. ^ Jordan Bastian (2013年11月22日). “Wendle, Anderson named Indians' top Minor Leaguers” (英語). MLB.com. 2015年11月26日閲覧。
  3. ^ Teddy Cahill (2014年6月18日). “Lindor, Wendle erupt at plate for Double-A Akron” (英語). MLB.com. 2015年11月26日閲覧。
  4. ^ Richard Justice (2014年12月8日). “Moss a great fit in Tribe lineup, clubhouse” (英語). MLB.com. 2015年11月26日閲覧。
  5. ^ Jane Lee (2015年11月20日). “Wendle, Torres added to A's 40-man roster” (英語). MLB.com. 2015年11月26日閲覧。
  6. ^ Ray, Jordan (2016年8月31日). “Wendle gets callup for Major League debut”. MLB.com. 2016年9月14日閲覧。
  7. ^ Jane Lee (2017年12月7日). “Petit signs two-year deal to elevate bullpen” (英語). MLB.com. 2015年12月8日閲覧。
  8. ^ Steve Adams (2017年12月19日). “Athletics Acquire Jonah Heim From Rays” (英語). MLB Trad Rumors. 2020年11月13日閲覧。
  9. ^ Bill Chastain (2017年12月11日). “On Day 1 of Meetings, Rays acquire Wendle” (英語). MLB.com. 2020年11月13日閲覧。
  10. ^ “Tampa Bay Rays Season Preview: The Battle for Second Base”. SB Nation. https://www.draysbay.com/2018/3/12/17101322/tampa-bay-rays-starting-second-baseman-joey-wendle-micah-johnson-daniel-robertson 2018年4月10日閲覧。 
  11. ^ “Here’s your 2018 Rays Opening Day Roster”. DRaysBay. https://www.draysbay.com/2018/3/28/17173304/tampa-bay-rays-opening-day-roster-2018-chris-archer-kevin-kiermaier 2018年4月10日閲覧。 
  12. ^ “Marc Topkin Twitter”. Twitter. https://twitter.com/tbtimes_rays/status/1021756718248873985?s=21 2018年7月24日閲覧。 
  13. ^ Major League Leaderboards » 2018 » Batters » Dashboard | FanGraphs Baseball”. 2018年10月2日閲覧。
  14. ^ Major League Baseball Rookie Stats” (英語). Major League Baseball. 2018年10月2日閲覧。
  15. ^ Blue Jays vs. Rays - Game Recap - September 30, 2018 - ESPN” (英語). ESPN.com. 2018年10月2日閲覧。
  16. ^ [1]
  17. ^ “Blake Snell wins Rays MVP award; Wendle, Smith also honored”. (2018年9月28日). http://www.tampabay.com/blogs/rays/2018/09/28/blake-snell-wins-rays-mvp-award-wendle-smith-also-honored/ 2018年9月28日閲覧。 
  18. ^ Rookie of the Year poll” (英語). MLB.com. 2018年11月21日閲覧。
  19. ^ Brian Murphy (July 11, 2021). “ASG subs bring number of 1st-timers to 40” (英語). MLB.com. July 18, 2021閲覧。
  20. ^ a b David Adler (July 14, 2021). “Hugs, homers, dives: Top 10 All-Star moments” (英語). MLB.com. August 2, 2021閲覧。
  21. ^ Marlins land Wendle in trade with Rays” (英語). MLB.com. 2021年12月1日閲覧。
  22. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 8, 2023閲覧。
  23. ^ Mets sign All-Star infielder Joey Wendle” (英語). MLB.com. 2023年12月1日閲覧。
  24. ^ Mets Sign Joey Wendle To Major League Deal” (英語). MLB Trade Rumors (2023年11月30日). 2023年12月1日閲覧。
  25. ^ Anthony Franco (2024年5月15日). “Mets Designate Joey Wendle, Yohan Ramirez For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年5月28日閲覧。
  26. ^ Steve Adams (2024年5月20日). “Mets Release Joey Wendle” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年5月28日閲覧。
  27. ^ Darragh McDonald (2024年5月24日). “Braves Sign Joey Wendle” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年5月28日閲覧。
  28. ^ Darragh McDonald (2024年5月27日). “Braves Designate Joey Wendle For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年5月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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