Wikipedia:よくできた導入部を作成し管理するには

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よくできた導入部を作成し管理するためのいくつかの助言を提供します。この方法はとても素晴らしい導入部を生み出してきました。多数の出典があるなど精査しにくく、論争のある長大な記事に特に役に立ちます。記事中に見られる重要な内容が含まれないことと、記事中に見あたらない内容を含んでしまうことの、両方を防ぎます。

ウィキペディアの導入部の主な目的は、記事の内容を要約することです。そして読者に対して記事本文への備えとなり、その内容に興味をもたせて、記事全体を読もうとする気持ちを引き出すものにすべきです。 # 導入部の長さは、1~5段落が目安であり、5W1Hの多くを明らかにします。 # 題材が見出しや小見出しに相当するなら、導入部でも短く言及するのにふさわしいです。導入部では何から何まですべきではなく、記事中の詳しい内容には言及せず、記事中の具体的な出典によって裏付けません。詳細すぎる説明は避け、知の欲求を十分に満たさないことで読者の興味を引き出します。#

記事本文と同じように、導入部は中立的な観点(NPOV)を守る必要がありますが、これは「中立」であることではなくて、対立する観点との間に偽の均衡英語版を生まないようにすべきということです。あらゆる意見が等しく扱われるのではないのです。 # 今ある導入部を改定する際には注意を払います。導入部は記事本文に基づいて変更されるべきです。合意のとれる文面を見つけてください。 # 定義に含めるものを考えるとき、主題を要約し辞書のようにするのではなく、記事のあらゆる内容に基づく、他にはない包括的な定義を生み出すことをためらわないでください。 #

出典の数が多い際には最小限にすることを試みます。導入部では短いname形式の出典記法を使います。記事本文に用いられていない出典は、導入部でも使うべきではありません。 # この私論における導入部は、クリックできる「節の参照」によって文書内を参照する形式を用いています。クリックすれば文言が由来となる節に飛びます。 # 分割した子記事の導入部は、親記事の節に使うことができます。 #

導入部の目的[編集]

ある調査では、6割の人はどの節にも目を通していません。(横軸:いくつの節に目を通したか、縦軸:その人数の割合)

導入部の重要性は明白であり、携帯電話で閲覧した際に、見られた節の数に関する統計がそれを示しています(図を参照)。導入部は、読者に対して記事本文への備えとなり、その内容に興味をもたせて、記事全体を読もうとする気持ちを引き出すものにすべきです。記事が続いて読まれた際、導入部でそれとなく触れていない「重要な」情報に直面させることで、読者を驚かすべきではありません。導入部にて言及したほうがいいでしょう。

ウェブの一般的な読者は、長々とした饒舌な前置きを読み飛ばしますが、代わりにそのぺージの内容について要点的に説明していれば理解を助けるため、本文を読んだ後にも目を通す可能性があります[1]。たとえば、薬の名前と用法や副作用に触れることが分かるだけでは不十分で、その用法や副作用の要約があることで、何が書かれているのか見当がつけられる良い文章となります[2]。ウィキペディアの導入部における、基礎情報の表(Infobox)があり、文章による要約的な説明があり、そして目次や見出しに続くという構成は、古くからのコンピュータに関するデザインの原則に従っています[2]

ウィキペディアの記事は、別の場所にある典型的な記事以上に、主題のすべての重要な側面を取り上げる必要があります。そのような典型的な記事は、たいていひとつだけの観点から書かれており、なんらかの意図があるでしょう。

ウィキペディアの「導入部」は、他の文書での前置きの節や段落とは、同じではないことに気を付けてください。厳格な規則に従って記事本文の内容にだけ基づいています。導入部が不十分な場合、適切に書かれていないのか、あるいは記事が主題を適切に取り上げていないのでしょう。欠けている部分を特定し、最初に記事を修正し、次に導入部を調整しますが、これをあべこべに行わないでください。導入部のそれぞれの単語、表現、文は、記事本文における内容と同程度に取り上げ、できれば記事と同じ順序で登場させるべきです。記事本文ではより長く詳細になるでしょう。

内容と構造[編集]

導入部の長さは、その記事の長さや複雑さにもよりますが、通常は1~5段落が目安です。

十分に書かれた導入部(とその記事)は、5W1H(六何の原則)の多くを明らかにします。

  • (Who) についてか?
  • (What) が起きたのか?
  • 何時 (When) 起きたのか?
  • 何処 (Where) で行われたのか?
  • 何故 (Why) それが起こったのか?
  • 如何に (How) それが起こったのか?

この5W1H形式は、逆ピラミッドと呼ばれる、続く段落の情報の重要性が減少していく手法からも参照されます。新聞体英語版を参照のこと。こうした考え方は役立ちますが、ウィキペディアは百科事典なので字面的な制約のために、観点や具体性を省略する必要はありません。

ウェブのユーザビリティ(使いやすさ)の専門家であるヤコブ・ニールセンは20世紀末から、無駄な部分を除くことをウェブの文章の基本的な書き方だとしています[3][4]。読者は求めている情報があることでウェブサイトに信頼を寄せるため、意味が分かり中身もあることが必要です[5]。すぐに本題を述べており、逆ピラミッド型に優先順位が定められ、最も重要な情報は最初の2行にあり、必要十分な内容かつ無駄がなく本当に必要なキーワードがリンクされたり強調され、専門用語や略語が少ないため素人でも読みやすいことが大切です[5]

経験則[編集]

次の経験則は記事のすべての重要な事柄を取り上げることを保証するでしょう。

題材が見出しや小見出しに相当するなら、導入部でも短く言及するのにふさわしい。

導入部では何から何まですべきではなく、記事中の詳しい内容には言及せず、記事中の具体的な出典によって裏付けません。導入部では余計な詳述をすべきではありません。詳細の説明は記事本文にとっておいてください。知の欲求を満たすことなく、読者の興味を引き出すことを忘れないように。

NPOV、「中立性」と偽の均衡[編集]

主流の観点に重要性が与えられます。

記事本文に影響を与える同じ原理が導入部にも適用されます。読者は導入部だけを読むこともよくあります。

記事を「中立的」にしようとする際、よく中立的な観点(NPOV)と、これにおける相応に重みづけることの誤解に基づいていることがあります。すべての重要な観点の裏付けには、観点に偏りのあるものを含めて、すべての種類の信頼できる情報源が用いられるべきです。主流の観点には多くの比重が与えられ、主流の観点が優勢であると解釈できるようにすべきです。そのように信頼できる情報源に見られるバランスを提示する必要があります。NPOVは「我々の観点」を意味するので、典拠不明の自らの意見を盛り込むとか、特定の観点を検閲することはよくありません。NPOVは、中立とか中性の内容にすることを意味するのではないため、対立する観点との間に偽の均衡英語版を作り出さないようしなければいけません。あらゆる意見が等しく扱われるということではないのです。

導入部を改定する際の注意[編集]

記事は変更され大きくなるので、導入部はそうした変更が反映され改定されていきます。よくある不十分な考えは、導入部を記事本文に無関係に改定します。これは最も一般的な誤解のひとつで、導入部を読んだ初心者が、「十分でない」とか「事実でない」と考えることによるものです。このような行為は議論を引き起こしがちで、役にも立ちません。より良い方法は、記事に加えられてきた新しい内容に基づいて調整することです。導入部で言及されていないけれど、記事本文に非常に重要な事項があれば導入部で短く言及します。

熟練した編集者が主題に近づきすぎて見えていない部分について、新たな視点を通して問題を見いだすことは歓迎されます。ですので新しい編集者は歓迎されるのですが、たいてい論争や対立を含む現在の内容につながっている記事の歴史を知らず、あるいは熟練した編集者のように方針を理解していないため、取り組みが解決をもたらすというよりは火に油をそそいでしまい、記事を改善しません。このような変更は、その記事を見ているすべての編集者の協力によって成し遂げるべきでしょう。これは通常ゆっくりとした加筆量によってなされるのが最善であり、一度に1~2文を提示し合意を得てから組み込むといった方法で進めていきます。

導入部で、その主題を完全に要約できないと考えるかもしれません。これは導入部の定義の誤った理解に基づいています。導入部の役割は、ほかの文献にて解釈された「主題」の要約ではなく、記事が不完全であってもその「記事」の要約です。導入部がその主題の要約となっていない場合、先に記事を拡充する必要があるかもしれません。そして、その記事の要約として導入部を調整します中立的な観点の方針は、その争点のあらゆる重要な側面の記述を求めているので、他の文献よりも完全で包括的です。これはウィキペディアの偉大な長所です。

定義に含めるもの[編集]

導入部では、主題を要約し辞書のようにするのではなく、あるいはその主題の定義や要約だとは仮定しないで、導入部とはその記事の内容の要約だとすれば、他の文献で見つかった定義だけでなく我々によって包括的となった内容に基づいた定義をしばしば含みます。言い変えれば、他の文献で見つかった定義に加えて、我々による定義を生み出します。これは独自研究ではなく、存在する内容の正しい要約です。そうです、他の信頼できる情報源から記事本文に記された定義を私たちは含めるべきです。(つまり導入部においても正当化できます)しかし、私たち自身による定義は、他の定義と記事における事実との組み合わせによく陥ります。非常に包括的で十分に書かれた記事において、またNPOVの方針によって、あらゆる重要な方向から主題を定義するので、我々による定義はインターネット上の最高のものになります。他の文献での定義はこれをしません。初心者はこのことがが理解できず、また我々による定義についてよく不満を漏らし、他の文献における定義だけを求めますが、これでは少し後退したものになってしまいます。ウィキペディアは、他の文献に見出せるものをはるかに超えるものです。

導入部における出典[編集]

導入部における出典の参照を禁じるような規則はありませんが、出典をなくすことができるならば良いことでしょう。導入部から出典をなくすことで読みやすくなり、乱雑さから解放され、編集も容易となります。出典に裏付けられた説明的でより詳しい文章は、既に記事中に存在しています。出典は特定の内容を裏付けるのに用いますが、導入部は「一般化された明確にされていない」形式での短い要約であり、導入部における出典の使用は二度手間です。導入部における出典の参照は最小限にすべきです。もし導入部にて出典が要求されるなら、記事本文にないことを導入している兆候であり、もしかすると不適切でしょう。

常に必要とされるのではありませんが、編集合戦を防止するために、導入部において何らかの議論のある内容についての出典を含めることがあるでしょう。議論のある内容は反発を招き出典が要求されるため、出典の参照を受け入れる必要があります。

広く行われている優れたやり方は、記事本文にて出典を示し、導入部ではその出典を参照するための短いname形式(<ref name="Sample" />)だけを使います。このことで導入部が編集しやすくなります。また、記事本文の内容のほうが優位であることと、導入部が記事本文にある内容と出典にだけ基づいていることをはっきりと示すことができます。参照のためのnameの前後を引用符で括ることは良い習慣で、空白が含まれたnameの場合には必須です。スラッシュの前に空白を入れるのは任意ですが、多くの編集者間で標準的な慣行です。

導入部参照法[編集]

この私論における導入部は、通常の外部の出典の参照がまったくない、クリックできる「節の参照」によって文書内を参照する形式を用いています。導入部の文言が記事本文のどの節に由来しているかを正確に示しており、クリックすることで関連のある節に飛びます。

「節の参照」の使用がスタイルマニュアルとなることがあれば、多くの導入部での出典参照を削減し、詳細な情報は記事本文にて明らかにされます。導入部と記事本文の内容との関係は非常に正確になります。しかし、一般化されない限り気をつける点として、見出しが変更されれば導入部も変更され、節が追加されれば導入部にも追加されることに注意が必要です。

分割した子記事の導入部を使う[編集]

記事を分割した際には、親記事には分割した子記事の要約が、節の形式で必要です。この要約は、サマリースタイルと呼ばれています。

以下のやり方を指示する方針はありませんが、非常にうまくいきます。

  1. 子記事の導入部を作成します。
  2. 子記事の導入部を、親記事にサマリースタイルとして残します。

この際、親記事には、コメントで注釈をしておくておく必要があるでしょう。それがサマリースタイルで子記事の導入部の複製であるので、変更は先に子記事に加え、導入部も変更された場合にその親記事に複製するということです。その際には履歴を継承する手順を忘れないでください。Wikipedia:ウィキペディア内でのコピーを参照のこと。


出典[編集]

  1. ^ ヤコブ・ニールセン (2007年10月1日). “なんだかんだテキスト:残しておくか、切り詰めるか、一掃するか?”. U-site. 2016年3月20日閲覧。
  2. ^ a b ヤコブ・ニールセン、ラルーカ・ブディウ『モバイル・ユーザビリティ - 使いやすいUIデザインの秘訣』グエル訳、翔泳社、2013年、139-43頁。ISBN 978-4-7981-3345-4MOBILE USABILITY
  3. ^ ヤコブ・ニールセン (2011年11月12日). “モバイルのUXがユーザビリティガイドラインを厳格化する”. U-site. 2016年3月20日閲覧。
  4. ^ ヤコブ・ニールセン (1996年6月1日). “サイバースペースの逆ピラミッド”. U-site. 2016年3月20日閲覧。
  5. ^ a b ヤコブ・ニールセン、ホア・ロレンジャー『新ウェブ・ユーザビリティ - Web 2.0時代に優先すべき最重要ルール』斉藤栄一郎訳、エムディエヌコーポレーション、2006年、132-139、145、151-152。ISBN 4-8443-5892-8Prioritizing Web usability.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]