Wikipedia:あてこすり

とある建設作業員のチームが溝を掘るために雇われました。一人がシャベルを手に取って掘り始めました。ゆっくりと溝は長く、深くなっていきます。

ある作業員が言いました。「全力を尽くせば、もっと早く掘れるよ」

ある作業員が言いました。「使ってるシャベルの種類が悪いよ」

ある作業員が言いました。「きみはいったい設計図をちゃんと見たのかい?」

ある作業員が言いました。「下水管に当てないようにね」

ある作業員が言いました。「前はうちにももっといい仕事するやつがいたんだが」

ある作業員が言いました。「汗をかきすぎだね」

ある作業員が言いました。「適切な認可を受けているとは思えないな」

ある作業員が言いました。「あとどれくらい時間がかかる?」

ある作業員が言いました。「手で掘るなんて馬鹿げてるよ。バックホーを使うべきだ」

そして、ある作業員は溝にシャベル二、三杯分の土を蹴り戻してこう言いました。「まず第一に、その土を取り除いては駄目」

溝の中で掘っていた作業員は、シャベルを置き、群がっている他の作業員を見上げて微笑みました。「皆さんは、この溝を掘ることについて私よりはるかによくご存知なんですね[注 1]。もちろん、実際に掘るのも私よりずっとお上手なんでしょう。」そして彼は溝を出てトラックに乗り、その日の残りを浜辺で過ごしました。

意味[編集]

指示・介入も度が過ぎると編集者をウィキペディアにとどめておくどころか、かえって遠ざけてしまいかねません。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ dig は英語で掘るという意味のほか、あてこすりや皮肉を言うという意味もあります。

関連項目[編集]