Wikipedia:明日世界は終わらない
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ブルックス・ヘイトレンいわく、この世界は急ぎすぎる。だからといって例えばあなたが一万ドルを稼ぐまでどんなに早くても、初めてテレビ画面から番組をみながらピザの出前を注文した人でも、豚インフルにかかって亡くなった最初の豚でも(もちろん人間でも)、ウィキペディアにおける特筆性は我にありと結論を急ぐ必要はありません。
百科事典に求められているのは、この急いでいる世界に追いつくことではありません。歴史を記録するためには進行中の出来事から数歩離れて、観察し、議論し、消化することが重要です。たとえ特筆性が明らかに思える場合でも、独自研究に関する方針により、信用できる二次資料ができるまで待つ必要があります。とある編集者が主張したように、ウィキペディアは「ボールの後ろにいる。つまりミットを構えるのではなく、追いかける」側なわけです[1]。もちろん、王族の誕生やムハンマド風刺漫画掲載問題のように、あっというまに世間の注目を集めて、すぐに二次資料が出てくる話題もあるでしょう。しかし、それはあくまで例外であり、ニュース番組で取り上げたかどうかにかかわらず、その主題に関する二次資料が登場するのを待ち、特筆性を確認する必要があります。
手短に言うと、明日世界は終わらない。明日世界が終わるのであれば、もうウィキペディアは必要ありません。しかしもし、明日世界が終わらないのなら、そしてウィキペディアが信頼できる百科事典でありたいのなら(もっといえば「未来の百科全書」でありたいなら)、どんな事柄に特筆性があるか時間かけてじっくり吟味すべきであることは言うまでもありません。
関連項目
[編集]- en:Wikipedia:Wikipedia is a work in progress
- Wikipedia:締め切りなんてない
- ウィキペディアは未来を予測する場ではありません
- Wikipedia:荒ぶる象はもういない
- en:Wikipedia:No one cares about your garage band
- en:Wikipedia:Beef up that first revision
- Wikipedia:創作物を基にした逐次的な編集
- meta:Eventualism
脚注
[編集]- ^ 利用者:Benjiboiより。原文は「behind the ball—that is: we don't lead, we follow」。