Notepad++

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Notepad++
Notepad++
v7
v7の動作例
作者 ドン・ホ
初版 2003年11月24日 (18年前) (2003-11-24)
最新版 8.4.1[1] ウィキデータを編集 - 2022年5月11日 (3日前) (2022-05-11) [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C++
対応OS Windows Vista 以降[2]
種別 テキストエディタ
ライセンス 7.9.2まで: GPLv2[3]
7.9.3以降: GPLv3[4]
公式サイト notepad-plus-plus.org
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Notepad++は、Windowsで動作するフリーテキストエディタである。Stack Overflowが毎年実施している人気調査によれば、2015年で1位[5]、2021年で3位[6]と上位に位置している。

歴史[編集]

Notepad++は、2003年9月に台湾人の侯今吾[7]によって開発された[8]。Donは、会社でJEXT(Javaベースのテキストエディタ)を使用していたが、そのパフォーマンスの低さへの不満から、Scintillaを用いてC++でテキストエディタの開発を始めた[8]。彼は、会社によってこの開発に関するアイディアが退けられたため、彼自身の個人的な時間を割いて開発を進めた[8]。Notepad++は、Microsoft Windows用のアプリケーションとして構築されている。開発者は、wxWidgetsを用いてmacOSUNIXプラットフォームへ移植することを検討したが、最終的にはこれは断念された[8]

Notepad++は、最初、Windows向けのみのアプリケーションとして2003年11月25日SourceForgeに公開された。Scintillaコンポーネントをベースにしており、C++を用いて書かれているが、パフォーマンスの向上とプログラムサイズの削減のため、STLのみをWin32 APIコールとして用いている[9]

2010年1月、米国政府は、アメリカを拠点に開発されているオープンソースプロジェクトについて、キューバイラン北朝鮮スーダンシリアからのアクセス禁止を義務付けた[10]。開発者は、これがフリーソフトウェア、オープンソース・ソフトウェアの思想にたいする侵害であると感じられたため、2010年7月、Notepad++は、米国の司法管轄権から退出した。ただし、フォーラムやバグトラッカーなどいくつかのコミュニティサービスは、2015年にNotepad++がSourceforgeから撤退するまでとどまり続けた[11][12][13]

2011年、Lifehackerは、Notepad++を"The Best Programming Text Editor for Windows"とした。これは「もし単純、軽量で拡張可能なプラグラミング向けのテキストエディタを好むなら、フリーでオープンソースなNotepad++がファーストチョイスとなる」というものである[14]。Lifehackerは、2014年には、読者による投票に基づいてNotepad++を"Most Popular Text Editor"に選出している[15]

2015年には、前述のようにNotepad++はSourceForgeを完全に撤退し、フォーラムはNodeBBに、バグトラッカーはGitHubに移転している[13][16]。 7.9.2を持ってXPへのサポートを終了し、ライセンスもGPLv3に改められた[17]

詳細[編集]

Notepad++の開発目的は、自在にカスタマイズ可能なGUIを備えたスリムで効率的なバイナリを提供することである。 本ソフトウェアはScintillaというコンポーネントをベースにしており、Win32 APIコールを用いてSTLを利用したC++で記述されている。 なお、Scintillaは複数行にわたる正規表現の検索と置換をサポートしていないが、Notepad++はこの問題を解決し得るプラグインを有している。

Notepad++の開発者は1人だけで、本ソフトウェアを他のオペレーティングシステム(OS)へ移植する資源が無い。 LinuxmacOSなどのUnix系OS上では、Wineを利用すれば、本ソフトウェアを動作させられる。

特徴[編集]

  • マクロプラグイン
    • 多くのテキスト変換のオプションを提供するTextFXと呼ばれるユーザが書いたプラグインがデフォルトで含まれている
  • 自動補完(言語とファイル)
  • ブックマーク
  • シンタックスハイライト(加えて、括弧とインデントのハイライト)
  • 正規表現による検索と置換
  • 画面分割(スクロールの同期も可能)
  • ズーム
  • スペルチェッカ(組み込まれているがAspellを要する)
  • Hex編集(標準インストールに含まれるプラグイン)
  • タブエディタ(多段表示にも対応)
  • FTPブラウザ(標準インストールに含まれるプラグイン)
  • 様々な文字コードのサポート
  • 自動アップデート

次に列挙されているように多数のコンピュータ言語向けのシンタックスハイライト(構文の強調表示や変数・関数の色分けや折り畳みなど)のサポートが本ソフトウェアの特徴である。 更に、ユーザー言語定義システムを利用すれば、たとえばMediaWikiFortran 90CAPLといった、デフォルトで定義されていない言語のシンタックスハイライトをユーザーが自ら作成できる。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ "Download Notepad++ v8.4.1"; 閲覧日: 2022年5月12日.
  2. ^ Supported OS Table”. GitHub. 2022年2月13日閲覧。
  3. ^ Upgrade Notepad++ License” (英語). GitHub. 2022年2月13日閲覧。
  4. ^ Notepad++ 7.9.3 release” (英語). notepad-plus-plus.org. 2022年2月13日閲覧。
  5. ^ “Stack Overflow Developer Survey 2015” (英語). Stack Overflow (Stack Exchange). (2015年12月31日). https://stackoverflow.com/research/developer-survey-2015#tech-editor 
  6. ^ “Stack Overflow Developer Survey 2021” (英語). Stack Overflow (Stack Exchange). https://insights.stackoverflow.com/survey/2021#section-most-popular-technologies-integrated-development-environment 2022年4月4日閲覧。 
  7. ^ https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3808148
  8. ^ a b c d Orin, Andy (2015年6月18日). “Behind The App: The Story Of Notepad++”. Lifehacker Australia. 2020年2月11日閲覧。
  9. ^ Gael, Arianna (2015年6月24日). “Notepad++ Is Changing Code And Changing The World”. Filehippo. 2020年2月11日閲覧。
  10. ^ Clarifying SourceForge.net’s denial of site access for certain persons in accordance with US law”. SourceForge.net. Slashdot Media (2010年1月25日). 2020年2月11日閲覧。
  11. ^ Notepad++ hosted on new website”. Notepad++ (2010年6月6日). 2020年2月11日閲覧。
  12. ^ Notepad++ 5.7 released on French servers”. Notepad++ (2010年7月5日). 2020年2月11日閲覧。
  13. ^ a b Notepad++ leaves SourceForge”. notepad-plus-plus.org. 2020年2月11日閲覧。
  14. ^ Pash, Adam (2011年7月6日). “The Best Programming Text Editor for Windows”. Lifehacker. 2020年2月11日閲覧。
  15. ^ Henry, Alan (2014年4月24日). “Most Popular Text Editor: Notepad++”. Lifehacker. 2020年2月11日閲覧。
  16. ^ Notepad++ Community”. notepad-plus-plus.org. 2016年6月2日閲覧。
  17. ^ https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1306508.html

外部リンク[編集]