Animated Portable Network Graphics

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Animated Portable Network Graphics
Animated PNG example bouncing beach ball.png
APNGに対応していれば、ボールが弾む。
拡張子 .png
開発者 Mozilla Corporation
種別 動画ファイルフォーマット
包含物 動画テキスト
派生元 PNG
テンプレートを表示

Animated Portable Network Graphicsは、コンピュータ上で動画を扱うためのファイルフォーマットの1つである。APNGと略される。Mozilla Corporationのスチュアート・パーメンターとウラジーミルによって提案されたPNGフォーマットの拡張形式である。

概要[編集]

APNGフォーマットでは、構造として最初のフレームが従来のPNGと同様の領域に格納される。そのため、従来のAPNGフォーマットに対応しないデコーダを搭載したソフトウェアでも、静止画として表示が可能であるとされている。フレームの速度情報や、2枚目以降のアニメーションフレームは、新たに拡張された領域に格納されるが、これらの領域は従来のデコーダではPNGの仕様に従って無視されることとなり、従来のデコーダでの取り扱いに影響を与えることはない。

PNGのアニメーションフォーマットには、MNGもある。しかし、MNGとAPNGとは密接に関係するものの、これらは別の形式である。APNGの利点は、「(開発者から見て)アニメーションGIFのPNG版」とも言える実装の容易さ、古いPNG形式との互換性、そしてFirefoxといった主要ブラウザで正式サポートされている事である。仕様上1つのフレームを使い回すことができないためファイルサイズの面ではMNGと比べて有利ではない。

GIFと比べ、フレーム内でフルカラー画像が取り扱えるようになり、さらにアルファチャンネルを使って背景にとけ込むような表現が可能となった。フルカラー対応となった事でフレームごとに個別のパレット(ローカルパレット)を持つという概念が廃止され共通パレット(グローバルパレット)のみとなった。互換性の面でも改善が加えられ、アニメーションのフレームとは独立して代替表示用(APNG非対応環境で使用される)のPNG画像を設定する事も可能となっている。

歴史[編集]

APNGのフォーマットは、2004年に作成された。当初は、MozillaにAPNG表示機能を直接加えようとしたが、その試みは失敗した。

そこで、libpng(PNGを扱うためのC言語用のライブラリ)にAPNGを取り扱う機能を加える事となった。これは2006年に完成し、Mozillaへの追加機能として提案された。

Firefoxのバージョン3.0以降には、APNGを表示する機能が実装されている。

Mozilla以外の状況[編集]

  • PNGグループでは、2007年4月20日に、公式にAPNGを不採用とする事を決定している[1]
  • Operaでは、バージョン9.5以降バージョン12まででサポートされている。バージョン15以降はレンダリングエンジンの変更に伴いサポートが停止された。

脚注[編集]

  1. ^ VOTE FAILED: APNG 2007年4月5日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]