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幌糠駅

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幌糠駅
駅舎(2017年8月)
ほろぬか
Horonuka
峠下 (6.2 km)
(5.5 km) 藤山
地図
所在地 北海道留萌市幌糠町
北緯43度51分20.13秒 東経141度45分30.24秒 / 北緯43.8555917度 東経141.7584000度 / 43.8555917; 141.7584000
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 34.5 km(深川起点)
電報略号 ホヌ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1910年明治43年)11月23日[1]
廃止年月日 2023年令和5年)4月1日
備考 無人駅
路線廃止に伴う廃駅
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幌糠駅(ほろぬかえき)は、北海道留萌振興局留萌市幌糠町にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線廃駅)である。電報略号ホヌ事務管理コードは▲121506[2]であった。

廃止時点では一部の普通列車は通過していた。

歴史

1977年の幌糠駅と周囲約500メートル範囲。上が留萌方面。駅裏深川側に見える木工場は、新道が通ったため駅と切り離されているが、元々当駅に隣接した大きな貯木場の一部だった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

戦前までは付近の御料林伐採材の主要な搬出駅であり、冬期間に伐採した木材を隣接土場に貯木し、それを夏期に駅より列車で搬出していた。

年表

駅名の由来

所在地名より。駅付近を流れる留萌川北支流中幌糠川を指すアイヌ語の「ポロヌㇷ゚カペッ(poro-nupka-pet)」(大きい〔親なる〕・野の・川)に由来する[9][10]

この名称は、中幌糠川より下流にある林川の原名「ポンヌㇷ゚カペッ(pon-nupka-pet)」(小さい・野の・川)と対になっている[9][10]

駅構造

廃止時点では単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の東側(留萌方面に向かって右手側、旧1番線)に存在する[11]転轍機を持たない棒線駅となっている[11]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[12]。(臨時列車との交換の為、上り急行「はぼろ」が乗降扱いの臨時停車をしたこともある)互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡した[12]。駅舎側(東側)が上りの1番線、対向側ホームが下りの2番線となっていた[12]。そのほか1番線の深川方から分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[12]。交換設備運用廃止後は1993年(平成5年)3月までに線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲している[11]

廃止時点では無人駅となっていた。駅舎は構内の東側に位置しホーム中央部分に接している[11]有人駅時代からの木造板張り[12]の駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車[13]を改造した貨車駅舎となっている[11]宗谷本線の貨車駅舎と全く同一の外観となっている[13][14]。トイレは無い[14]

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおりであった。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1981年(昭和56年) (42.5) [12] 1日乗降:84人
1992年(平成04年) (12.0) [11] 1日乗降:24人
2015年(平成27年) 「1名以下」 [15]
2016年(平成28年) 0.4 [JR北 2]
2017年(平成29年) 0.8 [JR北 3]
2018年(平成30年) 1.0 [JR北 4]
2019年(令和元年) 1.0 [JR北 5]
2020年(令和02年) 1.2 [JR北 6]
2021年(令和03年) 0.8 [JR北 7]

駅周辺

当地は留萌市内陸部の中心地[11]で、同市の農業の中心地でもある[12]。駅前を通る道路は付け替え前の旧国道である[12]

その他

青空に一番近い場所』のロケ地として使用された[要出典]

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線(当駅廃止直前時点)
峠下駅 - *東幌糠駅 - 幌糠駅 - *桜庭駅 - 藤山駅
*打消線は廃駅。

脚注

出典

  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、868頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、230頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179ページより。
  4. ^ a b c 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)44ページより。
  5. ^ a b “留萌本線では11駅を停留所化 旭鉄”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1983年10月1日) 
  6. ^ 「通報 ●山口線大歳駅ほか76駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年1月30日、32面。
  7. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)148ページより。
  8. ^ 鉄道事業の一部廃止の日を繰り上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局鉄道部、2022年12月9日。オリジナルの2023年1月5日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12502483/wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000283326.pdf2022年12月9日閲覧 
  9. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、129頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  10. ^ a b アイヌ語地名リスト ホロナ~モオ P121-130”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月26日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)155ページより。
  12. ^ a b c d e f g h 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)196ページより。
  13. ^ a b 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)68ページより。
  14. ^ a b 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)172ページより。
  15. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道株式会社. p. 6 (2016年3月28日). 2017年12月10日閲覧。
  16. ^ 幌糠”. NAVITIME. 2019年6月9日閲覧。
  17. ^ 幌糠 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月9日閲覧。

JR北海道

  1. ^ 留萌線(石狩沼田・留萌間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年12月9日。オリジナルの2022年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221209052157/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/221209_KO_Rmoi_line.pdf2022年12月9日閲覧 
  2. ^ 駅別乗車人員(2016)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2017年12月8日。オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180817124109/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/koumoku/03.pdf2018年8月17日閲覧 
  3. ^ 留萌線(深川・留萌間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818074206/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/03.pdf2018年8月18日閲覧 
  4. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  5. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。

関連項目

外部リンク