3/2

3/2（2分の3、にぶんのさん）は、有理数のうち 1 と 2 の間にある数であり、 2/3 の逆数である。1.5に等しい。

数学的性質

3 ÷ 2 に等しい。
1 と 2 の相加平均に等しい。
${\frac {3}{2}}=1+{\frac {1}{2}}$ 。帯分数を用いると $1{\frac {1}{2}}$ と表せる。
$x{\sqrt {x}}$ と ${\sqrt {x^{3}}}$ は $x^{\frac {3}{2}}$ に等しい。
偶数に 3/2 を乗じた値は3の倍数であり、奇数に 3/2 を乗じた値は半整数である。また、単偶数に 3/2 を乗じた値は3の倍数かつ奇数である。
${\frac {3}{2}}\pi$ ラジアンは270度に相当し、 $\sin {\frac {3}{2}}\pi =-1,\cos {\frac {3}{2}}\pi =0$ 。 $\tan {\frac {3}{2}}\pi$ は定義されない。
$\Gamma \left({\frac {3}{2}}\right)={\frac {\sqrt {\pi }}{2}}$ （ $\Gamma$ はガンマ関数）
$a>0,b>0,c>0$ のとき、 ${\frac {a}{b+c}}+{\frac {b}{a+c}}+{\frac {c}{a+b}}\geq {\frac {3}{2}}$ （ネスビットの不等式）

その他3/2に関すること

以下 1.5 に関する内容を含む。

単原子分子 $n$ $n$ mol の $T$ $T$ K における内部エネルギーは、気体定数を $R$ $R$ とすると ${\frac {3}{2}}nRT$ ${\frac {3}{2}}nRT$ と表される。
- 単原子分子における定積モル熱容量（定積モル比熱） $C_{V}$ は、気体定数を $R$ とすると $C_{V}={\frac {3}{2}}R$ と表される。
- 質量 $m$ 、平均速度 ${\overline {v}}$ の単原子分子の $T$ K における運動エネルギーは、気体定数を $R$ 、アボガドロ定数を $N_{A}$ とすると ${\frac {1}{2}}m{\overline {v}}^{2}={\frac {R}{N_{A}}}T={\frac {3}{2}}kT$ と表される（ $k$ はボルツマン定数）。
NHKでは、「1.5」の読みについて、「イチテンゴ」と「イッテンゴ」のどちらも誤りではないとしたうえで、放送では数字はできるかぎり、はっきりと発音するのが望ましいということから、それぞれの元の数字そのままの発音の「イチテンゴ」を推奨している^[1]。
円筒形のアルカリマンガン乾電池の公称電圧は1.5Vである。
パリ協定では、「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する」という目標が示されている^[2]。 IPCC1.5℃特別報告書も参照。
- 日本国内では国際連合広報センターとSDGメディア・コンパクト有志が共同で推進する気候キャンペーン「1.5℃の約束－いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」が実施されている^[3]。また、NHKと民間放送局5局の6局が共同で制作した番組や動画が公開されている^[4]。
1.5GHz帯は、およそ 1427.9 - 1510.9 MHz の周波数範囲の周波数帯である。
道路運送車両の保安基準第53条の2によると、自動車の乗車定員は12歳以上の者の人数で表すものとし、大人1人は12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当するものとしている^[5]。つまり、12歳未満の者は12歳以上の者2/3人分として扱うこととなり、例えば（大人の換算で）定員4名の軽自動車の場合、大人（12歳以上）2人と子供（12歳未満）3人を乗せると全部で5人となるが、 $1\times 2+{\frac {2}{3}}\times 3=4$ より、実質乗員数は大人に換算して4人となるため、この軽自動車に大人2人と子供3人を乗せても定員超過とはならない。
気象庁では、気温は1.5mの高さで測定することを基準とし^[6]、全国の観測地点では地表から1.5mの高さに温度計を設置している^[7]。
一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨の厚さは、約1.5mmである^[8]。
日本国内で発売されているコカ・コーラ、ファンタ、三ツ矢サイダーなどの清涼飲料水のペットボトルの容量は、最も多いもので1.5L(1500mL)である^[9]^[10]^[11]。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンには、1.5デイ・スタジオ・パスが存在する^[12]。到着日の15時以降と到着日の翌日の終日の間利用できる。
1人の1日分の洗濯物の量は、約1.5kgが目安とされる^[13]^[14]。
1.5は上記のように1と2の相加平均、すなわち1と2の間のちょうど真ん中の値である。
- 災害発生時、ホテルなどの2次避難所に入るまで一時的に被災者を受け入れる施設を「1.5次避難所」と呼ぶことがある^[15]。
- 平屋にコンパクトな2階部分を加えた住宅のことを「1.5階建て」と呼ぶことがある^[16]。1.5階建て住宅には、平屋にロフトを設ける場合の天井高1.4m以内の制限がない^[16]。建築確認申請上は2階建ての扱いになる。
- お披露目のために行う結婚式の披露宴と二次会の中間形式のイメージで行われるパーティを、1.5次会と呼ぶことがある。
- 大阪府や京都府、兵庫県などで、私立高校の合格発表日から公立高校入試の前後に実施される入試を、1.5次入試と呼ぶことがある^[17]。
うどん店やラーメン店において、大盛は麺1.5玉である場合がある^[18]^[19]。