洗濯

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現代のアビジャンでの洗濯の風景(2006年)
フランスのレアリスム画家 Léon Augustin Lhermitte(1844-1925)が描いた洗濯の風景
物干し竿に着物を干す女性(左)とたらいで洗濯する女性(右) (日本、1925年)
イギリス イプスウィッチに残る、衣類を煮沸しつつ洗濯するためのかまど。(ヨーロッパでは歴史的に、伝染病を予防するため衣類を熱湯で煮沸しつつ洗う習慣が形成され、現代でもそれは続いている。)
動画。歴史的な手動洗濯機で洗う様子。お湯で洗う。なお現代のドイツなどの電動洗濯機でも温度設定機能がついているものが多く、電気やガスで水道水を80℃や90℃といった温度の熱湯にして洗濯することが広く行われている。60℃以上の湯で洗うと洗濯物に潜む雑菌をほぼ全て殺すので「部屋干し」をしても変な匂いがしない。
現代の先進国にある共同洗濯場、コインランドリー
洗濯された衣類

洗濯(せんたく、: laundry)とは、衣類リンネル類など布地洗うこと。

もともと洗濯は、流れなどを利用して行われた。洗濯物を手でもんだり、足で踏むことでおこなう。片手で水面に浮かべた洗濯物を、もう一方の手に持った木ので打ち叩くという方法もしばしば行われている。

なお、開発途上国も含めて世界的に見てみると、現在でも、川・池・泉などで洗濯を行うということはかなり広く行われている。

歴史[編集]

18世紀19世紀のヨーロッパでは、地域コミュニティ(村など)にしばしば設置されている共同の洗濯場(水がためられた、ごく小さな池やプールのような場所)に洗濯ものと木製の洗濯タライを持参して(近所の人々と談笑しつつ)人の手を用いて石鹸も用いつつ洗濯したり、(イギリス、ドイツなど伝染病が広がった歴史のある地域では)都市部の家庭の女性が自宅内で洗濯する場合は、かまどで煮沸しつつ棒でかきまわしつつ洗濯したり、あるいは床においた金属性のタライに水と洗濯物を入れ、手で洗ったり足で踏んで、きれいな水ですすぐ、などといった方法が一般的だった。そして洗い終わったものはロープなどに干す。

江戸時代江戸では、木製の洗濯板で洗濯が行われた。川の水や井戸水を汲み、桶の中で手で洗い、竹などで作った物干し竿に干すのである。灰が用いられることもあった。長屋の井戸の周囲では女たちが洗濯をしに集い、会話に花が咲く光景も見られたという。

なお、石鹸界面活性剤の役割を果たしており、汚れの成分の分離を促進する。また、重曹水やアンモニア水などの弱アルカリ性水は、皮脂汚れを落とす効果があり、古代ローマでは回収した尿で洗濯する業者がいたことが知られている[1]。また冷水よりも温水のほうが汚れ落ちの効果が高いことも知られていた。

しかし、人力で行う洗濯というのは重労働であった。

20世紀に先進国では洗濯機が実用化され普及した。ヨーロッパで普及したのは横向きのステンレスドラムが回転し、回転の途中に洗濯物がドラムの上部から落下し、水面に打ち付けられて、その衝撃で汚れが落ちるタイプであった。アメリカでは洗濯物の乾燥機も相当程度普及した。 日本でも昭和期に洗濯機が登場、普及した。ただし日本で普及したのは洗濯槽の中で水と洗濯物が渦巻き状に回るものであり、最初は2槽式が、やがて1槽式が普及した。国や地域や時代ごとに普及している洗濯機のタイプが異なっているのである。

20世紀には、洗濯機が普及するとともに、状の合成洗剤も広まった。

洗濯は家事のひとつにも数えられる。子供たちは近年の日本の学校では、家庭家庭科)という教科で洗濯の方法について教えられている。

現在、顧客の衣類を洗濯する専門の業種は「クリーニング業」と呼ばれる。界面活性剤による洗濯のほか、ドライクリーニングなどの手法を用いて洗浄する。

洗濯表示[編集]

洗濯用品[編集]

派生語[編集]

洗濯の語句は、転じて心身(特に心)をリフレッシュすることを比喩することもある。

  • 例: 命の洗濯

Gallery[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 排出されたばかりの尿にアンモニアは含まれないが、体外では土中の細菌などによってアンモニアに分解される。「尿を使って衣服を洗濯していた」など現代では想像できない古代ローマのトイレ事情とは?”. Gigazine (2018年4月5日). 2018年11月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]