奇数

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奇数(きすう、 : odd number)とは、2で割り切れない整数のことをいう。一方、2で割り切れる整数のことは、偶数(ぐうすう)という。−15, −3, 1, 7, 19 などは全て奇数である。

10進法では、1の位が 1, 3, 5, 7, 9 である数は奇数である。2進法では、20 の位(すなわち1の位)が1ならば奇数で、0ならば偶数である。もっと一般に n 進法(ただし n は正の偶数)において、ある数が偶数であるか奇数であるかは、1の位(n0の位)を見るだけで判別できる。

偶数と奇数は、位数が2のの例を与える。

名称の由来[編集]

奇数は英語の "Odd Number" の訳である。"Odd" には「奇妙な、偏った」という意味がある。ギリシャの哲学者フィロラオスは次のように言ったとされる。「数字には特別な2種類がある。奇(Odd)と遇(Even)である。そしてこれらの混合が第三の要素としてEven-Oddを生じる」[1]。この「Odd」とは、二つに分けた際どちらか一方が偏るという意味だと推測される[2]

奇数の数学的性質[編集]

  • 偶数と奇数のは、ともに奇数である。奇数と奇数のも、また奇数である。
  • 奇数と奇数の和は偶数である。奇数と偶数の積も偶数である。
  • 負の実数の奇数乗は、負の実数になる。
  • 2以外の全ての素数は奇数である。つまり3以上の素数は全て奇数であり、それらを奇素数という。
  • フィボナッチ数のうち奇数であるのは、3n − 2 番目と 3n − 1 番目のフィボナッチ数である(n自然数)。
  • 三角数のうち奇数であるのは、4n − 3 番目と 4n − 2 番目の三角数のみである(n は自然数)。
  • 四角数のうち奇数であるのは、2 n − 1番目の四角数のみである(n は自然数)。
  • 最小の正の奇数である 1 から n 番目の正の奇数(2n − 1)までの全ての奇数を足し合わせると、n 番目の平方数(四角数)に等しくなる(n は自然数)。
  • 数論的関数を用いて、以下が知られている。 \sigma_{1}(N)/ N = n/d  (n, dN*) かつ ω(N) = k が成り立つような正の奇数 N は、 (d+1)^{4^{k}} より小さい。(ペース・ニールセン
  • 6以外の完全数は奇数の立方和で表せる。

その他奇数に関すること[編集]

  • 中国思想においては奇数は聖数とされる。日本の文化の中にもその影響が強く見られる。(例:七福神、祭日が3月3日5月5日7月7日9月9日とある、など)
  • 陰陽五行思想においては、十二支の奇数番目は陽、偶数番目は陰を司る。このため奇数は縁起が良いとされる。
  • 日本では奇数は割り切れないので縁起のいい数とされていて、特に数字の1, 3, 5, 7は好まれる傾向がある。しかし9は「苦」に通じるので奇数だが縁起の悪い数と受け取られることが多い。海外では7は「ラッキーセブン」として好まれるが、13は縁起が悪い数だと考えられている(例:13階段, 13日の金曜日)。
  • 1つの事案に関して判断する際に参加人数を奇数に設定する場合がある。これは多数決を取る際に賛否同数に分かれてしまわないようにするため。
  • 野球のルールに用いられる数は奇数が多い(例:1チーム9人、1試合9イニング、3ストライクで1アウト、3アウトでチェンジなど)。
  • 鉄道で下りの列車番号は一般に奇数が用いられる。

参照元[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]