HarmonyOS

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鴻蒙OSから転送)
HarmonyOS
HarmonyOS logo.svg
HUAWEI_Mate_40_Pro_loaded_with_Harmony_OS_2.0
HarmonyOSが搭載されたMate40Pro
開発者 ファーウェイHiSilicon
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース
最新安定版 2.0
最新開発版 3.0
対象市場 IoTスマートフォンスマートテレビタブレットスマートウォッチ
使用できる言語 12ヶ国語
カーネル種別 マイクロカーネル
ウェブサイト www.harmonyos.com/en/home/
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表記
各種表記
繁体字 鴻蒙OS
簡体字 鸿蒙OS
拼音 Hóngméng OS
注音符号 ㄏㄨㄥˊ ㄇㄥ
日本語読み: ハーモニーOS
英文 HarmonyOS
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HarmonyOS(ハーモニーOS、簡体字中国語: 鸿蒙操作系统(中国語読み:ホンモンOS)、英語: HarmonyOS)は、ファーウェイHisiliconによって開発中のオープンソースとして公開予定のマイクロカーネルベースの分散オペレーティングシステムである。

2019年8月9日に東莞で開催されたHuawei Developer Conference 2019(HDC 2019)で発表され、IoTデバイスを主な対象として設計されている。

名称の漢字での意味[編集]

このOSの英語での正しい名称は "Harmony Operating System" である。 "Hongmeng" は中国語の鴻蒙(拼音: Hóngméng)の発音を表したものである。

ファーウェイの消費者事業部の最高経営責任者(CEO)である余承東は、 "Hongmeng" は英語で発音しにくいので、このOSの英語名として "Hóngméng" と発音が似ている単語である "Harmony" と訳したと語った。

鴻蒙は古代中国の神話が由来となっている。古代中国では宇宙が形成されるより前の時代は「鴻蒙」(混沌の意)と信じられていたと言われている。

歴史[編集]

ファーウェイが独自のOSとしてHarmonyOSの開発を開始したのは2012年である。2019年5月にアメリカイランに対する経済制裁に違反したとして米国政府が行った禁輸措置によって開発は更に活発になった。ファーウェイの幹部である余承東は、将来の自社のスマートフォンでAndroidを使用できなくなった場合に備えた「プランB」であると説明した[1][2][3][4]

Hongmeng OS[編集]

一部のメディアにおいて、 Hongmeng OSと呼ばれるOSが2019年の8月又は9月に中国でリリースされ、2020年の第2四半期に全世界でリリースされる可能性があると報道された[5][6][7][8][9]。2019年5月24日、ファーウェイは「华为鸿蒙」(英語: HUAWEI HongMeng)を中国で商標登録した[10][11][12]。同日、ファーウェイは 「Ark OS」を欧州連合知的財産庁に商標登録した[13]。2019年7月、ファーウェイがデスクトップ及びモバイル向けオペレーティングシステムとして "Harmony" という単語を含んだ商標(OSの別の名前又はコンポーネントを示す)を登録したことが報告された[14]

同月、ファーウェイの梁華英語版会長は、このOSは「産業用」としての使用を目的としており、「HongmengOSを将来のスマートフォン向けオペレーティングシステムとして開発を行うかはまだ決定していない」と述べた[15]。この発言に基づき、上級副社長の陳黎芳(英語: Catherine Chen、キャサリン・チェン)は、Hongmeng OSがIoTデバイス向けに設計された組み込みオペレーティングシステムであると述べた[16][17][18]

HarmonyOS 1.0[編集]

2019年8月9日、東莞で開催されたHDC 2019でHarmonyOSを公式発表した。ファーウェイはHarmonyOSを様々な種類のデバイスに対応したオープンソースのマイクロカーネルベースの分散オペレーティングシステムであり、同じくマイクロカーネルであるQNXやGoogleによって開発中のFuchsiaよりも高速なプロセス間通信を実現し、リアルタイムリソース割り当てを備えていると説明した。"ARK" と呼ばれるコンパイラによってAndroidのAPKパッケージをこのOSに移植することができる。ファーウェイは、開発者がHarmonyOS向けのソフトウェアを様々な種類のデバイスに「柔軟に」展開することができると述べた。ファーウェイはHarmonyOSについて、スマートディスプレイウェアラブルデバイス車内エンターテインメントなどのIoTデバイスを主な対象としており、モバイルオペレーティングシステムとして明確に位置付けなかった[19][20]

HarmonyOS 2.0[編集]

2020年9月10日、東莞で開催されたHDC 2020でHarmonyOS2.0が発表され、IoTを主軸としていると見られていたOSを大きく転換し、モバイルデバイス向けにも提供され「すべてのデバイスを接続する」ことを方向づけた[21]

2021年2月23日、上海で開催されたMWC2021 Shanghaiで、ファーウェイは折り畳みスマートフォンHUAWEI Mate X2を発表し、発売当初はAndroidを搭載するものの、4月以降はHarmonyOSに切り替えることを予定していることも発表された[22]

6月2日、ファーウェイのグローバルでの発表会で、HarmonyOSがスマートフォンに正式採用されることが発表された。搭載されるのは、6月18日に発売予定のMate40 Pro、Mate X2、Mate40E、nova8 Proの4製品。また既存のおよそ100機種についても、同OSが配信されることが発表された。発表時点で、日本向けに販売した製品についても配信されるかどうかについては明らかにしていない[23]

HarmonyOS For Mining[編集]

2021年9月14日、中国国家能源集団と共同で鉱山用システムとなるHarmonyOS For Miningを発表した[24]

利用状況[編集]

スマートフォン・タブレット[編集]

ファーウェイ社製のスマートフォン・タブレットのOSとして採用されている。

現在は中国のみで展開されており、2021年以降に販売された機種に搭載されているほか、過去に販売された機種にもアップデートを提供している[25]

2021年9月13日時点で、1億台以上のデバイスでHarmonyOSへのアップデートが行われたことが発表された[26]

スマートウォッチ[編集]

ファーウェイ社製のスマートウォッチのOSとして採用されている。

搭載デバイス(2021年現在)[27][28][29][編集]

自動車[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ Addition of Entities to the Entity List”. Federal Register (2019年5月21日). 2019年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月11日閲覧。
  2. ^ Huawei confirms it has its own OS on back shelf as a plan B”. South China Morning Post (2019年3月14日). 2019年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月11日閲覧。
  3. ^ Faulkner, Cameron (2019年3月14日). “Huawei developed its own operating systems in case it's banned from using Android and Windows”. The Verge. 2019年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月11日閲覧。
  4. ^ Kharpal, Arjun (2019年3月15日). “Huawei built software for smartphones and laptops in case it can't use Microsoft or Google”. CNBC. 2019年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月11日閲覧。
  5. ^ Warren, Tom (2019年5月23日). “Huawei's Android and Windows alternatives are destined for failure”. The Verge. 2019年8月11日閲覧。
  6. ^ Kharpal, Arjun (2019年5月23日). “Huawei says its own operating system could be ready this year if it can't use Google or Microsoft”. CNBC. 2019年8月11日閲覧。
  7. ^ Huawei says its Android OS replacement launch date is still undecided [Updated]”. TechRadar. 2019年8月11日閲覧。
  8. ^ phones, John McCann 2019-05-28T09:07:56Z Mobile. “Huawei may be building an Ark (OS) as it prepares for life after Android”. TechRadar. 2019年8月11日閲覧。
  9. ^ Blumenthal, Eli. “Huawei's HongMeng Android alternative launch date uncertain”. CNET. 2019年8月11日閲覧。
  10. ^ Reichert, Corinne. “Huawei OS may be called 'Hongmeng,' but it's reportedly 'far from ready'”. CNET. 2019年8月11日閲覧。
  11. ^ Who Needs Google's Android? Huawei Trademarks Its Own Smartphone OS” (2019年5月24日). 2019年8月11日閲覧。
  12. ^ Jaszly, Airyl (2019年5月24日). “Huawei trademarks Harmony name, possibly for their upcoming OS”. 2019年8月11日閲覧。
  13. ^ Lucic, Kristijan (2019年5月27日). “Huawei's Android Alternative May Be Called "Ark OS"”. Android Headlines. 2019年8月11日閲覧。
  14. ^ Lakshmanan, Ravie (2019年7月15日). “Huawei wants to name its Android OS replacement 'Harmony' in Europe” (英語). The Next Web. 2019年8月11日閲覧。
  15. ^ Android remains our 'first choice': Huawei chairman” (英語). TechNode (2019年7月12日). 2019年8月11日閲覧。
  16. ^ Keane, Sean. “Huawei says Harmony OS isn't designed as an Android replacement” (英語). CNET. 2019年8月11日閲覧。
  17. ^ Byford, Sam (2019年7月19日). “Huawei says its Harmony OS isn't an Android replacement after all”. The Verge. 2019年8月11日閲覧。
  18. ^ Cuthberston, Anthony (2019年7月9日). “Huawei reveals Android alternative, claiming it is 60 per cent faster (html)”. The Independent. 2019年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月11日閲覧。 “Ren Zhengfei said his firm's Harmony OS would be up to 60 per cent faster than Android and would connect across multiple smart devices – ranging from cars to phones.”
  19. ^ Huawei reveals HarmonyOS, its alternative to Android” (英語). Engadget. 2019年8月11日閲覧。
  20. ^ Porter, Jon (2019年8月9日). “Huawei’s new operating system is called HarmonyOS”. The Verge. 2019年8月11日閲覧。
  21. ^ 第三極のOSに向け舵に切ったファーウェイ。IoT向け独自Harmony OSをスマホに採用へ” (jp). Engadget. 2020年9月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年10月1日閲覧。
  22. ^ ファーウェイが独自OS使用 新スマホで継続アピール” (jp). Engadget. 2021年2月25日閲覧。
  23. ^ “ファーウェイ独自の「HarmonyOS 2」正式にスマホ対応、既存モデルにも配信”. ケータイ Watch. (2021年6月3日). https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1328912.html 2021年6月3日閲覧。 
  24. ^ Sarkar, Amy (2021年9月14日). “Mine HarmonyOS operating system launched by Huawei, first in the industry” (英語). Huawei Central. 2021年10月6日閲覧。
  25. ^ Huawei will update over 100 devices with Harmony OS”. Android Authority (2021年6月2日). 2021年12月23日閲覧。
  26. ^ 100 million devices have been updated to HarmonyOS 2.0” (英語). GSMArena.com. 2021年12月23日閲覧。
  27. ^ ファーウェイ、「HUAWEI WATCH 3」7月30日国内発売 HarmonyOS 2搭載 - Engadget 日本版”. Engadget JP. 2021年7月13日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年12月23日閲覧。
  28. ^ Sarkar, Amy (2021年12月9日). “Huawei Watch GT 3 HarmonyOS 2.1.0.201 update is expanding” (英語). Huawei Central. 2021年12月23日閲覧。
  29. ^ Sudhanshu (2021年12月11日). “Leaked Huawei Watch D package confirms Blood Pressure Monitoring and HarmonyOS” (英語). Gizmochina. 2021年12月23日閲覧。
  30. ^ 首款鸿蒙智能座舱豪华SUV来了!余承东:华为30多年通信核心技术上车”. 快科技. 2021年12月23日閲覧。

関連項目[編集]