高茶屋駅
高茶屋駅 | |
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駅舎(2013年1月) | |
たかちゃや Takachaya | |
◄阿漕 (4.1 km) (5.7 km) 六軒► | |
所在地 | 三重県津市高茶屋一丁目6-14 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■紀勢本線 |
キロ程 | 23.4 km(亀山起点) |
電報略号 | チヤ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
551人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1893年(明治26年)12月31日[1] |
備考 | 駅員無配置駅 |
高茶屋駅(たかちゃやえき)は、三重県津市高茶屋(たかぢゃや)一丁目にある東海旅客鉄道(JR東海)の紀勢本線の駅である。アクセントは中高型。
歴史
年表
- 1893年(明治26年)12月31日:参宮鉄道が津 - 相可(現・多気) - 宮川間で開業した際に設置[1]。
- 1907年(明治40年)10月1日:国有化[1]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。参宮線の所属となる[1]。
- 1945年(昭和20年)10月23日[2]、または11月23日[3]:RTO(連合軍鉄道輸送事務所)設置。
- 1945年(昭和20年)12月17日:RTO閉鎖。ただし松阪管理部員は翌年10月1日まで引き続き執務を行った[3]。
- 1959年(昭和34年)7月15日:線路名称改定。当駅を含む参宮線亀山 - 多気間が紀勢本線に編入される[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[4]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:貨物の取り扱いを廃止[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる[1]。
- 2011年(平成23年)10月1日:簡易委託終了により、無人化。
駅名の由来
地名「高茶屋」の由来は、江戸時代に伊勢神宮への参拝がさかんとなり参宮街道(伊勢街道)が津を出て松阪に向かう途中の高台に休憩の茶屋があった事による。また、津藩主・藤堂高次が藩内を巡視した時、この茶屋あたりで休憩して、「高茶屋」と名を付けたとの説もある[5]。地元では「たかぢゃや」と呼ばれることが多い。また、鉄道唱歌第5集関西参宮南海編21番も「たかぢゃや」と歌われる。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有し、単式ホームに接して駅舎のある地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。
駅舎は古くからの木造のもので、天井が高い。かつては貨物扱いをしており、現在もその遺構が一部残る。太平洋戦争中は、高茶屋駅から津海軍工廠へ引き込み線が整備されていた[6]。
津駅管理の無人駅。有人駅時代の出札口や改札口の構造は残るが現在使用されていない。
ワンマン運転区間のため、基本的に整理券・車内収受方式であるが、朝夕など車掌乗務の列車の場合は、車掌が出口寄りの場所で集札(精算)を行い、乗車客には発車後に車内補充券を発売する。
イオンモール津南の最寄駅という場所柄、週末などに係員が配置されて改集札業務を行なうことがある。
2011年9月30日までは、駅舎の中で東海交通事業の職員がマルス端末で発行した乗車券類を発売していた。
2番線を本線とした一線スルーであるため、行き違いがない場合、通過列車は上下とも2番線を通過する。ただし、停車列車については、上り列車は1番線、下り列車は2番線または3番線に発着する。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■紀勢本線 | 上り | 亀山・名古屋方面[注釈 1] |
2・3 | 下り | 松阪・伊勢市方面[注釈 1] |
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[7]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 588 |
1999年 | 574 |
2000年 | 547 |
2001年 | 556 |
2002年 | 554 |
2003年 | 535 |
2004年 | 527 |
2005年 | 518 |
2006年 | 560 |
2007年 | 537 |
2008年 | 505 |
2009年 | 485 |
2010年 | 502 |
2011年 | 448 |
2012年 | 397 |
2013年 | 384 |
2014年 | 387 |
2015年 | 380 |
2016年 | 362 |
2017年 | 359 |
2018年 | 460 |
2019年 | 551 |
駅の年間乗車者数は、明治27年(1894年)には約1万9千人(52人/日)、昭和元年には約16万人(444人/日)が利用している。その後、参宮急行電鉄(現在の近畿日本鉄道)・伊勢電鉄の開通に伴い昭和5年以降一時減少した[8]。
近年は「イオンモール津南」の利用客・通勤客の割合が高い。2018年の同店開業に伴い利用者数は微増している。ただし、車社会化の傾向が強い地域であることに加え、三重交通のバスとも競合しており、停車本数の少なさも相まって1990年代の水準に戻る程度に止まっている。
駅周辺
駅西側
駅西側一帯には新旧住宅街が広がる。ロードサイド型食料品店が多く、工場や教育機関も多数立地している。
- 津高茶屋郵便局
- 津安芸農業協同組合(JA津安芸)津南部支店
- ラ・ムー津南店
- F MART津南店
- オークワ津高茶屋店
- 正和堂(和菓子店)
- 三重県立こころの医療センター
- 三重県立盲学校
- 三重県立城山特別支援学校
- 三重県警察学校
- 三重県立津高等技術学校
- 三重中央自動車学校
- 日本板硝子津事業所
駅東側
田園地帯の中に大型ショッピングセンター「イオンモール津南」が立地する。駅との間には同店の屋外駐車場が広がる。同店のある近鉄道路(近鉄伊勢線廃線跡)と国道23号沿いにはロードサイド店舗が集積している。
バス路線
駅南西500メートルの国道165号上に「高茶屋」バス停がある。南北に伸びる鉄道に対し東西(久居・香良洲方面)に路線が伸びている。
この他、イオンモール津南店内には「イオンモール津南」バス停がある。
- 高茶屋バス停
- 三重交通
- 津市コミュニティバス
- 久居北・片田・高茶屋ルート
- 三重中央医療センター・片田団地方面
- 小森山・久居駅方面
- 久居北・片田・高茶屋ルート
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、18-21頁。
- ^ 天王寺鉄道管理局三十年写真史P177 年表
- ^ a b 『大阪鉄道局史』P935
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、371頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『高茶屋の歩み』1977年3月25日発行 116頁 高茶屋小学校創立百周年記念事業実行委員会
- ^ 三重県歴史教育者協議会 編『三重の戦争遺跡 増補改訂版』つむぎ出版、2006年8月15日、314p. ISBN 4-87668-151-1 (83ページの地図より)
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ 『高茶屋の歩み』1977年3月25日発行 152頁(国鉄高茶屋駅・駅の沿革記載による) 高茶屋小学校創立百周年記念事業実行委員会