邪聖剣ネクロマンサー

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邪聖剣ネクロマンサー
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 PCエンジン
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
シナリオ 三条陸
プログラマー 竹部隆司
SADA
音楽 竹間淳
美術 関口暁信
MEGUNTA
人数 1人
メディア 2メガビットHuCARD[1]
発売日 1988年1月22日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
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邪聖剣ネクロマンサー』(じゃせいけんネクロマンサー)は、ハドソン(現:KONAMI)から発売されたゲームソフトである。1988年1月22日に、PCエンジン初のロールプレイングゲーム(RPG)として、HuCARDで発売された。

概要[編集]

  • 当時のゲーム機としては最高の同時発色数を謳ったPCエンジンの機能を駆使し、戦闘シーンでは敵キャラ(モンスター)から音を立てて血が吹き出たり、内臓死体などを模したグロテスクな敵が登場した。TVCMでのキャッチフレーズは「夜、一人では遊ばないでください」。画像と音楽は非常に凝った作りになっている。主な敵モンスターの名前はクトゥルフ神話を題材にしている。シナリオは三条陸である(エンディングクレジットで確認できる)。
  • 全体的に、難易度が高い。
    • 独特の戦闘バランスに加え、敵モンスターは陸地を移動するごとに急に強くなる。また、一部の敵から強力な「痛恨の一撃」があり、レベルが低い時点では即死することもある。
    • 洞窟はアイテムを用いても視界が非常に狭く、壁には様々な抜け道が存在し、最後の大陸に渡るために必要な抜け道もある。「トルース」や「レジェルダー」など、フィールド内やダンジョン奥にある隠しアイテムは、全くのノーヒントである。
  • セーブ方式は、宿屋で示される、平仮名カタカナ英字混じりのひたすら長いパスワード。記録ミスで続けられなくなったり、入力ミスでレベルが跳ね上がったりするような現象が起きた。
  • 隠しステータスに、メーカー非公開の「恐怖値」があるとされる。これは逃げたり死んだりすることで加算されるとされる。実際、戦闘を避け逃げてばかりいると、仲間が戦闘中に恐れをなして逃げ出してしまうようになる。
  • 様々な部分でH・R・ギーガーのイメージに影響を受けたビジュアルであり、当時発売されたPCエンジン版のパッケージ等に使用されている剣を咥えている骸骨のイラストは、ギーガー本人の作品である。ただし本作のための描き下ろしではなく、先に発表された『Spell3』に収録されたイラストを、パッケージ用として許諾を受け使用したものである。
  • 2006年12月2日よりWiiバーチャルコンソールで、2009年12月16日からゲームアーカイブスPSPPS3)で、2017年3月29日よりWii Uのバーチャルコンソールで配信されたほか、2010年12月20日発売の『PC Engine GameBox』(iOS)にも収録されている。
  • また、2009年4月27日より、続編である『邪聖剣ネクロマンサー2』が携帯電話アプリとしてNTTドコモから配信され、後にau・ソフトバンクからも配信された。そして、2010年6月16日には、2からさらにアレンジを加えた強化移植版になる『邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN』がニンテンドーDSiウェアで配信された(800DSiポイント)。
  • 一部の魔法名は、日本語語呂合わせから。例:ダンジョンから逃げる→逃げる・ダンジョン→げる逃・ダン→「ゲルニダン」

ストーリー[編集]

魔空王アザトースの復活により、魔物が徘徊する世界に一人の勇者(主人公)が現れた。主人公は王様から 2人の家来を借り、かつて神々がアザトースを封印するために鍛えたと言われる邪聖剣ネクロマンサーを探す旅に出る。

途中、邪聖剣ネクロマンサーは、ヒルト、ブリム、レイドの3つの聖杯に分けられて各地に納められていることを知り、蘇生方法を記したエギノスの書も揃え賢者メイガスに会うことによって邪聖剣の復活が果たされる。が、この時点で邪聖剣はまだ弱く、さらに神々の降り立つ島に住む賢者ベルリオーズからの祝福を受けることで完全復活を遂げる。

邪聖剣を持つ者のために用意された伝説の鎧ミゲルアーマーと伝説の楯ミゲルシールドの眠る(ラピュタのような)天空城も存在する。

最終戦はラスボスであるアザトースまで一本道を歩いて進む。その途中に大ボスクラスの4体(ツァトゥグァナイアラトテップハストゥールヨグソトース)を順次相手にして行かなければならない。強制的な連戦ではなく、進む>ボス登場>進む>ボス登場と言った形なので、戦闘を終えた後引き返し、アイテムなどの補充が出来る。

アザトースを倒した後、勇者は邪聖剣を人の手に余るものだとして地中深くに埋めてもらいどこへともなく旅立つが、エンディングの最後に土を掘り返す音を入れるなど最後の最後まで不気味な演出が続く。

登場人物[編集]

仲間[編集]

3人のパーティーであり主人公以外に仲間は2人しか連れて行けない。

主人公
世界を救うために現れた勇者。攻撃、防御、すばやさのバランスがいい。魔法もわりと強力だがMPが少なめ。最高レベルは62。
ライム
攻撃魔法を得意とする女魔法使い。回復魔法も使える。すばやさも比較的高く、序盤から最終戦まで使える安定キャラ。武器はそこそこ使える。パーティではもっとも重要な人物。最高レベルは54。
カオス
防御魔法を得意とする魔法使い。ライムと比べてすばやさが低いため非常に使いにくいが、回復や防御魔法が豊富のため、ボス敵相手には強い。毒魔法はカオス専用だが非常に強力。毒状態になったキャラはパラメータが大きく低下する。対して武器はほとんど装備できない。最高レベルは50。
バロン
魔法はまったく使えないが力持ち。終盤に手に入る武器「レジェルダー」を持たせれば主人公に迫る攻撃力となる。一方すばやさが非常に低いので連続攻撃を受けやすく、後半は攻撃がほとんど当たらなくなるなど、中盤~後半では使いものにならなくなる。最高レベルは46。
マイスト
人呼んで「はやてのマイスト」。非常にすばやい。逃亡する確率が高く、目的地に到達する可能性も高い。しかし、終盤では敵が強くなりなかなか攻撃出来ず、少しの魔法とアイテムの使用くらいしかできないので後半あたりではややつらくなる。このゲームは敵に対して素早さが高いと連続攻撃ができるので、直接攻撃力は意外と高い。レジェルダーを装備できればさらに使える。最高レベルは64。
ロミナ
謎の女魔法戦士。最初はほぼなにもできないくらい弱いが、15LVあたりから成長が加速、30LVあたりからは成長速度が非常に速くなり、成長すれば高位の魔法も使用可能となる。後半では非常に重要な存在になってくる。最高レベルは62。

その他[編集]

ミランダ
魔物の呪いによってミランダの像に封印されたお嬢様。封印が解かれた後に、魔物が洞窟の壁に消えていく所を見たという証言によって、ゲーム攻略のヒントを与えるが、壁の抜け穴の場所とミランダの像の置いてある場所がかなりずれており、ミスリーディングをするためのキャラになっている。

主な敵[編集]

魔空王アザトース
ボスキャラであり、全体魔法を駆使した連続攻撃が多く、倒すにはかなりの防御魔法・アイテムなどの準備と時間を要する。

その他[編集]

  • 独自の隠しパラメーターが多く、中には修正が効かない物もある。(ザコ敵から逃げてばかりいると、ボス敵だろうが戦闘中に勝手に逃げ出すようになる、等)
  • 素早さのパラメーターの影響が非常に大きい。攻撃の順番や命中率に影響するだけではなく、敵味方関わらず素早いキャラクターが鈍いキャラクターに直接攻撃を行うと、最高で3回連続して攻撃を行うことが可能のため、素早さが遅いキャラクターはそれだけで大きなハンデを背負うことになる。
  • パーティーの組合せとしては、ライム&マイスト、ライム&ロミナ、ライム&カオスなどがベストであると思われる。特にライムの魔法、主人公、ロミナの魔法&武器が重要となる。逆にワーストはバロン&マイスト、バロン&カオスなど。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 邪聖剣ネクロマンサー
着信☆あぷり♪
日本の旗 2004年11月22日 FOMA900i
iアプリ
ハドソン ハドソン ダウンロード - -
2 邪聖剣ネクロマンサー
日本の旗 2006年12月2日 Wii
バーチャルコンソール
ハドソン ハドソン ダウンロード - -
3 邪聖剣ネクロマンサー
日本の旗 2009年12月16日 PlayStation Portable
PlayStation 3
ゲームアーカイブス
ハドソン ハドソン ダウンロード - -
4 PC Engine GameBox
日本の旗2010年12月20日 iOS ハドソン ハドソン ダウンロード - -
5 邪聖剣ネクロマンサー
日本の旗2017年3月29日 WiiU
(バーチャルコンソール)
ハドソン KONAMI ダウンロード - -

携帯電話版[編集]

  • 「着信☆あぷり♪」(現「ハドソン☆プレミアム」)にて、90xiシリーズ限定でiアプリとして配信。月315円。au版・ソフトバンクモバイル版も配信開始。こちらは当初は525円のダウンロード販売形式(現在はドコモ・au・ソフトバンクモバイルともポイント制)。ただし、ゲーム中で大陸毎に通信・ダウンロードを行なう為パケット料金がかかる。
  • 携帯版は全体的に修正が入り追加装備等もある。(ダゴンシルドやオーラシルド、ミゲルヘルム)キャラ毎の使用可能魔法にも変更が入り、PCエンジン版で使えなかったものが使えたり、逆に使えなくなっていたりもする。また、最大の変更点は、大ボスクラスの4体(ツァトゥグァ・ナイアラトテップ・ハストゥール・ヨグソトース)が、物語の要所で中ボスとして登場してくる点とランダメリアに戻ればいつでも仲間を入れ替えることができるようになった点(但し、外れている仲間は成長しない)。
  • 公式サイトのサンプル画像では、主人公の名前は「キース」。
  • レベルの最大値が全員一律で99となっている。また、ステータス上昇も固定値となった。
  • 経験値、お金といった数値データが一定値を超えると表示されなくなる。(9999999が最大値。千万以降が0として表示される。現在のところバージョンアップ予定がない為、仕様である)

スタッフ[編集]

  • ファースト・ユニット(プログラム・チーム)
    • オリジナル・シナリオ:竹部隆司
    • プログラム:竹部隆司、SADA
    • キャラクター・デザイン:関口暁信、MEGUNTA
    • タイトル:CORO CHAN、MEGUNTA
    • マップ・エディター:桜田一郎、関口暁信
    • モンスター・アニメーション:CORO CHAN
    • サウンド・エディター:LAMIA
    • 音楽:竹間淳
    • ツール:NAKAJI
    • システム・サポート:ITALAB
    • テクニカル・アドバイザー:TAKE CHAN
  • セカンド・ユニット(シナリオ・チーム)
    • シナリオ:三条陸
    • ゲーム・アドバイザー:タイレル辻
    • スーパーバイザー:AYUMI KANO
    • モンスター・アドバイザー:KITAMAKURA
    • サポート:CBM
    • マップ・サポート:MOMO CHAN
  • スペシャル・サンクス:H・R・ギーガー、NAKAHARA、KURODA、CHIBA、TUJI CORP.、R.YUMIMURA、K.SUGITA、S.MATUSHIGE

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 24/40点
PC Engine FAN 18.18/30点[1]

ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では7・5・7・5で合計24点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.18点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で445位(485本中、1993年時点)となっている。

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.29 3.08 3.02 3.05 3.02 2.73 18.18

関連作品[編集]

コミック版[編集]

人間関係などゲームと違って独自の設定を持つ漫画作品である。

ストーリー[編集]

主人公ケインは旅の途中でロミナを救う。剣の腕を見込まれたケインは、ライムとカオスとともに邪聖剣ネクロマンサーを探し、魔空王アザトースを倒す旅に出る。そして3人の後をマイストとロミナが追いかけ合流する。

タロネスで水を汚染している魔物を倒そうと地下に潜ると、そこにはマイストの兄ホークの死体が横たわっていた。ケインはホークの遺したスターサファイアのついた短剣で魔物を倒して街を救った。

次にハルモニアに向かった一行は、怪しまれて城に入れてもらえない。そんなとき領主ラインハルトの娘ミランダが石像にされてしまう。ケインは五光塔に挑戦し五芒星を手に入れミランダを救うことに成功する。ラインハルトからお礼にエギノスの書をもらうと、そこには大魔術師アブラメリンがネクロマンサーを3つの聖杯に分割したことなどが書かれていた。これらを手にいれるために一行は天空の迷宮へと向かう。しかし、魔物と戦っている間にカオスが一人で聖杯をすべて手に入れネクロマンサーを復活させてしまう。カオスはアブラメリンの子孫で、ネクロマンサーを狙い覇王になろうとしていたのだった。

しかしカオスはネクロマンサーを鞘から抜いた直後に雷に撃たれて死んでしまった。ネクロマンサーはケインが持ち、アザトースの棲む凶魔島へ総攻撃が始まる。ケインがアザトースに出会い、ネクロマンサーを引き抜くとケインはネクロマンサーに精神を支配され、味方を次々に斬り殺していく。

ロミナを斬ったとき、ネクロマンサーは完全な復活を遂げた。ロミナは水の女神ミオネリアの末裔であり、その血は聖水としてネクロマンサーに祝福を与えたのだった。これによってケインは正気に戻りアザトースを倒す。戦いが終わった後、人の手に余るネクロマンサーの処分を王に頼んだケインは、ロミナをつれて再び旅立つのだった。

ゲームブック版[編集]

  • PCエンジン冒険ゲームブック「邪聖剣ネクロマンサー イシュメリアの悪夢」(双葉社、1988年)草野直樹・著

主人公はミック、仲間はキース、シーナという名前になっている。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 41頁。

外部リンク[編集]