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|選手名 = ブレット・セシル |
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|年俸 = $7,625,000(2017年)<ref>{{Cite web|url=http://www.spotrac.com/mlb/st.-louis-cardinals/brett-cecil-5403/ |title=Brett Cecil Contract Details, Salaries, & Earnings |publisher=Spotrac|language=英語|accessdate=2016年11月22日}}</ref> |
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|経歴 = |
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* デマッサ・カトリック高等学校 |
* デマッサ・カトリック高等学校 |
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* [[メリーランド大学カレッジパーク校]] |
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|選出国 = |
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'''ブレット・アーリオン・セシル'''('''Brett Aarion Cecil''', [[1986年]][[7月2日]] - )は、[[アメリカ合衆国]]・[[メリーランド州]][[ダンカーク (メリーランド州)|ダンカーク]]出身の[[プロ野球選手]]([[投手]])。左投右打。現在は、[[メジャーリーグベースボール|MLB]]の[[ |
'''ブレット・アーリオン・セシル'''('''Brett Aarion Cecil''', [[1986年]][[7月2日]] - )は、[[アメリカ合衆国]]・[[メリーランド州]][[ダンカーク (メリーランド州)|ダンカーク]]出身の[[プロ野球選手]]([[投手]])。左投右打。現在は、[[メジャーリーグベースボール|MLB]]の[[セントルイス・カージナルス]]に所属している。 |
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Cecilという名字の発音は実際には「シースル」に近く<ref> |
Cecilという名字の発音は実際には「シースル」に近く<ref>{{Cite web|url=http://m.mlb.com/video/v8325831/torlaa-cecil-strikes-out-three-over-7-13-innings |title=TOR@LAA: Cecil strikes out three over 7 1/3 innings|publisher=MLB.com|accessdate=2016年11月22日}}</ref>、「シーセル」というメディア表記も見られる<ref name="sl">城野井道人 「本誌激戦 2009注目のマイナーリーガー100人」 『月刊スラッガー』2009年6月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-8、41頁。</ref>。 |
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== 経歴 == |
== 経歴 == |
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=== プロ入り前 === |
=== プロ入り前 === |
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[[ボルチモア]]近郊に生まれたが、[[ニューヨーク・ヤンキース|ヤンキース]]ファンとして育った<ref>{{Cite web|url=http://m.bluejays.mlb.com/news/article/13914116 |title=Wells cargo: Cecil rides haul to win over NY|author=Jordan Bastian|publisher=MLB.com|language=英語|date=2010年8月26日|accessdate=2016年11月22日}}</ref>。[[メリーランド大学カレッジパーク校]]では[[リリーフ#抑え|クローザー]]として活躍し、通算23[[セーブ]]を記録。 |
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=== プロ入り |
=== プロ入りとブルージェイズ時代 === |
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{{by|2007年}}の[[MLBドラフト|ドラフト]]1巡目補完(全体38位)で[[トロント・ブルージェイズ]]から指名を受け入団。プロ1年目はA-級[[オーバーン・ダブルデイズ]]からスタートし、先発投手として[[防御率]]1.27を記録。 |
{{by|2007年}}の[[MLBドラフト|ドラフト]]1巡目補完(全体38位)で[[トロント・ブルージェイズ]]から指名を受け入団。プロ1年目はA-級[[オーバーン・ダブルデイズ]]からスタートし、先発投手として[[防御率]]1.27を記録。 |
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{{by|2009年}}はAAA級[[ラスベガス・フィフティワンズ]]で開幕を迎えるが、4月は防御率8点台と不振に陥る。しかし、ブルージェイズの先発投手陣が相次いで故障したため、5月にメジャー昇格を果たした。 |
{{by|2009年}}はAAA級[[ラスベガス・フィフティワンズ]]で開幕を迎えるが、4月は防御率8点台と不振に陥る。しかし、ブルージェイズの先発投手陣が相次いで故障したため、5月にメジャー昇格を果たした。 |
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[[5月5日]]のメジャー初登板([[クリーブランド・インディアンス|インディアンス]]戦)では6回1失点と好投したが、勝ち負けは付かなかった。2度目の先発登板となった[[5月10日]]の[[オークランド・アスレチックス|アスレチックス]]戦で、8回を無失点に抑えてメジャー初勝利をあげた。5月末に一旦AAA級へ降格したが、6月中旬に再昇格。その後、故障者続出で新人主体の構成となった[[先発ローテーション]]に定着した。後半は打ち込まれることが増え、8月には左膝を負傷して先発を一度回避するアクシデントもあり<ref> |
[[5月5日]]のメジャー初登板([[クリーブランド・インディアンス|インディアンス]]戦)では6回1失点と好投したが、勝ち負けは付かなかった。2度目の先発登板となった[[5月10日]]の[[オークランド・アスレチックス|アスレチックス]]戦で、8回を無失点に抑えてメジャー初勝利をあげた。5月末に一旦AAA級へ降格したが、6月中旬に再昇格。その後、故障者続出で新人主体の構成となった[[先発ローテーション]]に定着した。後半は打ち込まれることが増え、8月には左膝を負傷して先発を一度回避するアクシデントもあり<ref>{{Cite web|url=http://m.bluejays.mlb.com/news/article/6452508 |title=Cecil, Downs working way back to Jays|author=Jordan Bastian|publisher=MLB.com|date=2008年9月16日|language=英語|accessdate=2016年11月22日}}</ref>、月間防御率8.25と苦しんだ。その後、球団が設けた年間投球回数制限に達したため、9月10日の[[ミネソタ・ツインズ|ツインズ]]戦での先発登板を最後にシーズンを終えた<ref>{{Cite web|url=http://m.bluejays.mlb.com/news/article/6891246 |title=Cecil ends rookie season with a win|author=Larry Millson|publisher=MLB.com|language=英語|date=2009年9月10日|accessdate=2016年11月22日}}</ref>。最終的に防御率5.30ながら、7勝(4敗)をマークした。 |
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{{by|2010年}}は自宅で料理中に指を負傷するアクシデントに見舞われ、開幕はAAA級スタートとなった。[[ブライアン・タレット]]の故障者リスト入りに伴い4月23日にメジャーへ昇格した<ref name="c"> |
{{by|2010年}}は自宅で料理中に指を負傷するアクシデントに見舞われ、開幕はAAA級スタートとなった。[[ブライアン・タレット]]の故障者リスト入りに伴い4月23日にメジャーへ昇格した<ref name="c">{{Cite web|url=http://m.bluejays.mlb.com/news/article/9743666 |title=Cecil's new cut fastball improving|author=Jordan Bastian|coauthors=James Hall|publisher=MLB.com|language=英語|date=2010年5月2日|accessdate=2016年11月22日}}</ref>。その後はシーズン終了まで先発ローテーションの一角を担い、リーグ2位の平均援護点(7.97)という運も味方してチーム最多の15勝(7敗)を挙げた。[[アメリカンリーグ東地区]]の上位3チームに対しては9勝2敗(対[[タンパベイ・レイズ|レイズ]]3勝1敗、対[[ニューヨーク・ヤンキース|ヤンキース]]4勝0敗、対[[ボストン・レッドソックス|レッドソックス]]2勝1敗)という成績を残した。対レイズの3勝、対ヤンキースの4勝はいずれも全投手中最多であり、強豪相手に勝負強さを発揮した。一方で、5失点以上を7度記録するなど不安定さも目立った<ref>[http://espn.go.com/mlb/players/splits?playerId=30296 Brett Cecil Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays], ESPN(英語), 2010年10月7日閲覧</ref>。 |
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{{by|2011年}}はオープン戦から球速の低下に苦しみ、[[4月21日]]に3Aに降格した。 |
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{{by|2012年}}は開幕をマイナーで迎えた。6月15日に[[カイル・ドレイベック]]の故障者リスト入りに伴いメジャーに昇格<ref>{{Cite web|url=http://espn.go.com/mlb/story/_/id/8057912/kyle-drabek-toronto-blue-jays-torn-ligament-elbow |title=Kyle Drabek has torn ligament|publisher=ESPN|date=2012年6月15日|accessdate=2014年10月27日}}</ref>。先発として9試合に登板したが、2勝4敗・防御率5.72と結果を残すことができず、8月4日にAAA級[[ラスベガス・フィフティワンズ]]へ再降格となった<ref>{{Cite web|url=http://m.bluejays.mlb.com/news/article/36071478/ |title=Cecil sent down as Jays make flurry of moves/ Cecil sent down as Jays make flurry of moves|publisher=MLB.com|language=英語|date=2012年8月4日|accessdate=2014年10月28日}}</ref>。9月3日に再昇格<ref>{{Cite web|url=http://m.mlb.com/news/article/37808070/ |title=Frasor, Cecil make their return to Blue Jays/ Frasor, Cecil make their return to Blue Jays|publisher=MLB.com|date=2012年9月4日|accessdate=2014年10月28日}}</ref>後はリリーフに回り、12試合に登板した。 |
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{{by|2013年}}はリリーフに転向し、開幕のロースターに入った。前半戦では41試合に登板し防御率1.94、WHIP0.97、奪三振率10.68と優秀な成績を残し、7月には自身初めて[[MLBオールスターゲーム|オールスターゲーム]]に選出された<ref>{{ |
{{by|2013年}}はリリーフに転向し、開幕のロースターに入った。前半戦では41試合に登板し防御率1.94、WHIP0.97、奪三振率10.68と優秀な成績を残し、7月には自身初めて[[MLBオールスターゲーム|オールスターゲーム]]に選出された<ref>{{Cite web|url=http://espn.go.com/blog/sweetspot/post/_/id/37823/nl-all-star-squad-looks-much-stronger |title=NL All-Star squad looks much stronger|publisher=ESPN|author=David Schoenfield|language=英語|date=2013年7月6日|accessdate=2014年10月28日}}</ref>。後半戦では19試合に登板したものの防御率5.65を記録するなど成績を落とした。9月17日には、左肘の負傷のため15日間の故障者リストに入った。シーズン通算ではチーム2位の60試合に登板し、5勝1敗1セーブ、防御率2.82、奪三振10.38といった成績を残した。 |
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{{by|2014年}}1月17日にブルージェイズと130万ドルの1年契約を結んだ<ref>{{Cite web|url=http://m.mlb.com/news/article/66785802/colby-rasmus-brett-cecil-esmil-rogers-avoid-arbitration-with-blue-jays/ |title=Rasmus, Cecil, Rogers avoid arbitration|publisher=MLB.com|author=Gregor Chisholm|language=英語|date=2014年1月17日|accessdate=2016年11月22日}}</ref>。この年は自己最高の66試合に登板し、メジャー昇格後で自己ベストの防御率2.70、奪三振率12.8という好成績を記録した。 |
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{{by|2015年}}1月15日にブルージェイズと247万5000ドルの1年契約に合意した<ref>{{Cite press release|url=http://m.bluejays.mlb.com/news/article/106524196/cecil-agrees-to-terms |title=Cecil agrees to terms|publisher=MLB.com (Toronto Blue Jays)|language=英語|date=2015年1月15日|accessdate=2015年1月16日}}</ref>。同年は、3年連続60試合以上となる63試合でマウンドに登り、防御率2.48を記録、2シーズン続けて防御率を低下させた。奪三振率も同じく3年連続で10.0を超え、リリーフ陣の中心として活躍した。 |
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{{by|2016年}}、リリーフ転身後としては最小の54試合登板に留まった。奪三振率は11.0と相変わらずの高水準だったものの、防御率3.93・1勝7敗と投球内容はやや不振だった。 |
{{by|2016年}}、リリーフ転身後としては最小の54試合登板に留まった。奪三振率は11.0と相変わらずの高水準だったものの、防御率3.93・1勝7敗と投球内容はやや不振だった。 |
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=== カージナルス時代 === |
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2016年11月21日、[[セントルイス・カージナルス]]と4年3050万ドルで契約を結んだ<ref>{{Cite web|url=http://m.mlb.com/news/article/209230330/cardinals-sign-reliever-brett-cecil/ |title=Cardinals sign reliever Cecil to 4-year deal|author=Adam Berry|publisher=MLB.com|language=英語|date=2016年11月21日|accessdate=2016年11月22日}}</ref>。 |
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== 選手としての特徴 == |
== 選手としての特徴 == |
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左投げの投手であるが、本来は[[右利き]]である。4歳の誕生日に、叔母から間違って[[左利き]]用の[[グローブ]]をプレゼントされたセシルは、そのまま左投げの投手になった<ref> |
左投げの投手であるが、本来は[[右利き]]である。4歳の誕生日に、叔母から間違って[[左利き]]用の[[グローブ]]をプレゼントされたセシルは、そのまま左投げの投手になった<ref>{{Cite web|url=http://www.thestar.com/sports/article/634722 |title=Jays' Cecil throws left but he sure gets it right|author=Morgan Campbell|publisher=Toronto Star|language=英語|date=2009年5月15日|accessdate=2009年9月2日}}</ref>。 |
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平均91マイル(約145.6km/h)の速球([[速球#ツーシーム・ファストボール|ツーシーム]])と鋭い[[スライダー (球種)|スライダー]]、[[チェンジアップ]]が武器<ref name="sl"></ref>。他に[[カーブ (球種)|カーブ]]も投げる<ref>{{Cite web|url=http://m.bluejays.mlb.com/news/article/6719408 |title=Lind provides history lesson in Jays' win|author=Drew Davison|publisher=MLB.com|languuage=英語|date=2009年9月1日|accessdate=2011年11月22日}}</ref>。 |
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ドラフト時は持ち球の中に[[チェンジアップ]]がないことが弱点とされていたが<ref>{{Cite web|url=http://web.minorleaguebaseball.com/milb/events/draft_report/y2007/index.jsp?mc=cecil |title=Minor League Baseball: Events: 2007 Draft Report|work=MiLB.com|publisher=Minor Leagie Baseball|language=英語|accessdate=2009年9月2日}}</ref>、プロ入り後にチェンジアップの習得を開始<ref>{{Cite web|url=http://www.si.com/fantasy/2009/06/19/sandlot-shrink |title=Sandlot Shrink: Watch for Cecil, Frasor, Blanks, Downs and others|author=Dennis LePore|publisher=Sports Illustrated|language=英語|date=2009-06-19|accessdate=2016年11月22日}}</ref>。現在ではチェンジアップを決め球の1つにしており<ref>{{Cite web|url=http://www.torontosun.com/sports/baseball/2010/05/03/13812436.html |title=Jays ride Cecil's one-hitter to winb|author=Mike Rutsey|publisher=Toronto Sun|language=英語|date=2010年5月3日|accessdate=2016年11月19日}}</ref>、2010年からは[[カット・ファスト・ボール]]も投げるようになった<ref name="c"></ref>。しかし、あまり三振を奪えるタイプではなく、[[2010年]]の[[奪三振率]]6.10はア・リーグの規定投球回数到達者43人中31位だった。ただしマイナーでの通算奪三振率は9を超えており、元々三振がとれないタイプの投手というわけではない。 |
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2016年11月22日 (火) 02:54時点における版
セントルイス・カージナルス | |
---|---|
2015年 | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | メリーランド州ダンカーク |
生年月日 | 1986年7月2日(37歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4 cm 215 lb =約97.5 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2000年 ドラフト1巡目補完(全体38位)でトロント・ブルージェイズから指名 |
初出場 | 2009年5月5日 |
年俸 | $7,625,000(2017年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
ブレット・アーリオン・セシル(Brett Aarion Cecil, 1986年7月2日 - )は、アメリカ合衆国・メリーランド州ダンカーク出身のプロ野球選手(投手)。左投右打。現在は、MLBのセントルイス・カージナルスに所属している。
Cecilという名字の発音は実際には「シースル」に近く[2]、「シーセル」というメディア表記も見られる[3]。
経歴
プロ入り前
ボルチモア近郊に生まれたが、ヤンキースファンとして育った[4]。メリーランド大学カレッジパーク校ではクローザーとして活躍し、通算23セーブを記録。
プロ入りとブルージェイズ時代
2007年のドラフト1巡目補完(全体38位)でトロント・ブルージェイズから指名を受け入団。プロ1年目はA-級オーバーン・ダブルデイズからスタートし、先発投手として防御率1.27を記録。
2008年はA+級からスタートし、最終的にAAA級まで昇格した。
2009年はAAA級ラスベガス・フィフティワンズで開幕を迎えるが、4月は防御率8点台と不振に陥る。しかし、ブルージェイズの先発投手陣が相次いで故障したため、5月にメジャー昇格を果たした。
5月5日のメジャー初登板(インディアンス戦)では6回1失点と好投したが、勝ち負けは付かなかった。2度目の先発登板となった5月10日のアスレチックス戦で、8回を無失点に抑えてメジャー初勝利をあげた。5月末に一旦AAA級へ降格したが、6月中旬に再昇格。その後、故障者続出で新人主体の構成となった先発ローテーションに定着した。後半は打ち込まれることが増え、8月には左膝を負傷して先発を一度回避するアクシデントもあり[5]、月間防御率8.25と苦しんだ。その後、球団が設けた年間投球回数制限に達したため、9月10日のツインズ戦での先発登板を最後にシーズンを終えた[6]。最終的に防御率5.30ながら、7勝(4敗)をマークした。
2010年は自宅で料理中に指を負傷するアクシデントに見舞われ、開幕はAAA級スタートとなった。ブライアン・タレットの故障者リスト入りに伴い4月23日にメジャーへ昇格した[7]。その後はシーズン終了まで先発ローテーションの一角を担い、リーグ2位の平均援護点(7.97)という運も味方してチーム最多の15勝(7敗)を挙げた。アメリカンリーグ東地区の上位3チームに対しては9勝2敗(対レイズ3勝1敗、対ヤンキース4勝0敗、対レッドソックス2勝1敗)という成績を残した。対レイズの3勝、対ヤンキースの4勝はいずれも全投手中最多であり、強豪相手に勝負強さを発揮した。一方で、5失点以上を7度記録するなど不安定さも目立った[8]。
2011年はオープン戦から球速の低下に苦しみ、4月21日に3Aに降格した。
2012年は開幕をマイナーで迎えた。6月15日にカイル・ドレイベックの故障者リスト入りに伴いメジャーに昇格[9]。先発として9試合に登板したが、2勝4敗・防御率5.72と結果を残すことができず、8月4日にAAA級ラスベガス・フィフティワンズへ再降格となった[10]。9月3日に再昇格[11]後はリリーフに回り、12試合に登板した。
2013年はリリーフに転向し、開幕のロースターに入った。前半戦では41試合に登板し防御率1.94、WHIP0.97、奪三振率10.68と優秀な成績を残し、7月には自身初めてオールスターゲームに選出された[12]。後半戦では19試合に登板したものの防御率5.65を記録するなど成績を落とした。9月17日には、左肘の負傷のため15日間の故障者リストに入った。シーズン通算ではチーム2位の60試合に登板し、5勝1敗1セーブ、防御率2.82、奪三振10.38といった成績を残した。
2014年1月17日にブルージェイズと130万ドルの1年契約を結んだ[13]。この年は自己最高の66試合に登板し、メジャー昇格後で自己ベストの防御率2.70、奪三振率12.8という好成績を記録した。
2015年1月15日にブルージェイズと247万5000ドルの1年契約に合意した[14]。同年は、3年連続60試合以上となる63試合でマウンドに登り、防御率2.48を記録、2シーズン続けて防御率を低下させた。奪三振率も同じく3年連続で10.0を超え、リリーフ陣の中心として活躍した。
2016年、リリーフ転身後としては最小の54試合登板に留まった。奪三振率は11.0と相変わらずの高水準だったものの、防御率3.93・1勝7敗と投球内容はやや不振だった。
カージナルス時代
2016年11月21日、セントルイス・カージナルスと4年3050万ドルで契約を結んだ[15]。
選手としての特徴
この節の加筆が望まれています。 |
左投げの投手であるが、本来は右利きである。4歳の誕生日に、叔母から間違って左利き用のグローブをプレゼントされたセシルは、そのまま左投げの投手になった[16]。
平均91マイル(約145.6km/h)の速球(ツーシーム)と鋭いスライダー、チェンジアップが武器[3]。他にカーブも投げる[17]。
ドラフト時は持ち球の中にチェンジアップがないことが弱点とされていたが[18]、プロ入り後にチェンジアップの習得を開始[19]。現在ではチェンジアップを決め球の1つにしており[20]、2010年からはカット・ファスト・ボールも投げるようになった[7]。しかし、あまり三振を奪えるタイプではなく、2010年の奪三振率6.10はア・リーグの規定投球回数到達者43人中31位だった。ただしマイナーでの通算奪三振率は9を超えており、元々三振がとれないタイプの投手というわけではない。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009 | TOR | 18 | 17 | 0 | 0 | 0 | 7 | 4 | 0 | 0 | .636 | 422 | 93.1 | 116 | 17 | 38 | 0 | 5 | 69 | 0 | 0 | 59 | 55 | 5.30 | 1.65 |
2010 | 28 | 28 | 0 | 0 | 0 | 15 | 7 | 0 | 0 | .682 | 726 | 172.2 | 175 | 18 | 54 | 2 | 1 | 117 | 7 | 1 | 87 | 81 | 4.22 | 1.33 | |
2011 | 20 | 20 | 2 | 1 | 0 | 4 | 11 | 0 | 0 | .267 | 532 | 123.2 | 122 | 22 | 42 | 1 | 6 | 87 | 1 | 0 | 68 | 65 | 4.73 | 1.33 | |
2012 | 21 | 9 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 1 | .333 | 270 | 61.1 | 70 | 11 | 23 | 0 | 3 | 51 | 0 | 0 | 40 | 39 | 5.72 | 1.52 | |
2013 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 1 | 11 | .833 | 250 | 60.2 | 44 | 4 | 23 | 3 | 3 | 70 | 5 | 1 | 20 | 19 | 2.82 | 1.10 | |
2014 | 66 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 5 | 24 | .400 | 234 | 53.1 | 46 | 2 | 27 | 4 | 1 | 76 | 1 | 0 | 16 | 16 | 2.70 | 1.37 | |
通算:6年 | 213 | 74 | 2 | 1 | 0 | 35 | 30 | 6 | 36 | .538 | 2434 | 565.0 | 573 | 74 | 207 | 10 | 19 | 470 | 14 | 2 | 290 | 275 | 4.38 | 1.38 |
- 2014年度シーズン終了時
記録・表彰
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2013年)
脚注
- ^ “Brett Cecil Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年11月22日閲覧。
- ^ “TOR@LAA: Cecil strikes out three over 7 1/3 innings”. MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
- ^ a b 城野井道人 「本誌激戦 2009注目のマイナーリーガー100人」 『月刊スラッガー』2009年6月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-8、41頁。
- ^ Jordan Bastian (2010年8月26日). “Wells cargo: Cecil rides haul to win over NY” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
- ^ Jordan Bastian (2008年9月16日). “Cecil, Downs working way back to Jays” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
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- ^ Brett Cecil Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays, ESPN(英語), 2010年10月7日閲覧
- ^ “Kyle Drabek has torn ligament”. ESPN (2012年6月15日). 2014年10月27日閲覧。
- ^ “Cecil sent down as Jays make flurry of moves/ Cecil sent down as Jays make flurry of moves” (英語). MLB.com (2012年8月4日). 2014年10月28日閲覧。
- ^ “Frasor, Cecil make their return to Blue Jays/ Frasor, Cecil make their return to Blue Jays”. MLB.com (2012年9月4日). 2014年10月28日閲覧。
- ^ David Schoenfield (2013年7月6日). “NL All-Star squad looks much stronger” (英語). ESPN. 2014年10月28日閲覧。
- ^ Gregor Chisholm (2014年1月17日). “Rasmus, Cecil, Rogers avoid arbitration” (英語). MLB.com. 2016年11月22日閲覧。
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- ^ Morgan Campbell (2009年5月15日). “Jays' Cecil throws left but he sure gets it right” (英語). Toronto Star. 2009年9月2日閲覧。
- ^ Drew Davison (2009年9月1日). “Lind provides history lesson in Jays' win”. MLB.com. 2011年11月22日閲覧。
- ^ “Minor League Baseball: Events: 2007 Draft Report” (英語). MiLB.com. Minor Leagie Baseball. 2009年9月2日閲覧。
- ^ Dennis LePore (2009年6月19日). “Sandlot Shrink: Watch for Cecil, Frasor, Blanks, Downs and others” (英語). Sports Illustrated. 2016年11月22日閲覧。
- ^ Mike Rutsey (2010年5月3日). “Jays ride Cecil's one-hitter to winb” (英語). Toronto Sun. 2016年11月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Brett Cecil stats MiLB.com (英語)