「名古屋市営地下鉄鶴舞線」の版間の差分

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2008年2月23日 (土) 09:36時点における版

鶴舞線(つるまいせん)は、愛知県名古屋市西区上小田井駅から愛知県日進市赤池駅までを結ぶ、名古屋市営地下鉄の路線。正式名称は名古屋市高速度鉄道第3号線ラインカラー水色 )。

全ての駅でトランパスが使用できる。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):20.4km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:20駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流1500V・架空電車線方式(カテナリー電車線・剛体電車線))
  • 閉塞方式:車内信号式
  • 最高速度:75Km/h

概要

名古屋鉄道犬山線を経由して岩倉駅犬山駅まで、名古屋鉄道豊田線三河線を経由して豊田市駅まで、それぞれ相互直通運転を行っている。

沿線には大学が密集している(特に、いりなか駅塩釜口駅間における南山大学中京大学名城大学)。またこの先の名鉄豊田線にも名古屋商科大学愛知大学東海学園大学などがあることから、学生の利用が大変多い路線でもある。また、平針駅では近くに運転免許試験場(市バスに乗り換えて平針住宅または運転免許試験場下車)などがある。直通先の三好町豊田市にトヨタ自動車の本社および工場があるため、通常のラッシュとは逆の利用者(朝:名古屋市から郊外の利用者、夕方:郊外から名古屋市の利用者)も多い。

また、鶴舞線の車庫である日進工場が終端の赤池駅にあるため、列車の本数は赤池駅発の上小田井駅方面行きから増発が始まりそして終わる。そのため赤池駅発のラッシュの時間帯が終わるのが早く、また、最短4分間隔での運行であることから、朝の赤池駅→上前津駅間(特に川名駅→御器所駅)、夜の伏見駅上小田井駅間・上前津駅→赤池駅間は時間帯によっては混雑が非常に激しくなっている。 伏見駅~赤池駅間は終日混雑している。一方北部の上小田井駅方面は朝の都心方向と夕方以降の郊外方面は混雑するが昼間時などは比較的空いている。

鶴舞線は名鉄線と相互乗り入れを行う計画が昔からあったので、ホームが8両対応であったり、車両が20m車であるなど建設時から余裕を持った構造となっている。

接近メロディは「サンライト」と「ファンタジー」である。また2007年5月までは赤池方面行の男性アナウンスの声が非常に暗く、不評であったが名城線などと同じ男性アナウンスに変更された(メンテナンスなどが行われている間は先代のアナウンスが流れる)。

運行形態

  • 運転間隔
    • 平日:朝4分毎、昼間7.5分毎、夕方5分毎
    • 土曜・休日:朝6~8分毎、昼間以降10分毎

朝~昼・昼~夕方に変わる時間帯や深夜・早朝など、上記の間隔で運行されていない時間もある。

始発と最終に浄心駅八事駅を終起点とする列車が設定されている。また、台風など災害時で名鉄が運休した場合は、庄内緑地公園止まりの列車もある。

従来は平日も土曜・休日も昼間毎時10本(6分毎)運行されていたが、2003年3月の改正で平日昼間は毎時8本(7.5分毎)、土曜・休日は昼間以降毎時6本(10分毎)に減便された。平日夜7時以降は8分間隔になり、夜間は10~12分間隔に開く。

名鉄のダイヤが改正されると、同時に鶴舞線のダイヤも改正される。

名鉄犬山線直通列車

かつては毎時4本運転されていたが、上小田井駅に急行が停車するようになった2001年以降、原則として平日・休日ともに毎時2本ずつ運行している(但し平日の10時~12時台は毎時1本になる)。行先は基本的に犬山駅であるが朝夕には岩倉駅止まりの列車や、平日に1本だけ扶桑駅止まりのものもある。名鉄犬山線内は原則普通列車で各駅に停車するが、平日に犬山行きと岩倉行き急行が各1本ずつある。上小田井駅からの停車駅は西春駅・岩倉駅・布袋駅江南駅柏森駅・犬山駅である。なお、この列車は鶴舞線の3000形3050形が使用される。過去には柏森行きの列車があった。現在は土休日に岩倉行きが回送で柏森まで行き留置されている。また土休日の朝には布袋始発がある。これも岩倉から回送される。 イベント時、大晦日の終夜運転時には犬山線の新鵜沼駅まで運転されることがある。

犬山線内でも自動放送が行われている(夜8時以降になると名鉄バスの乗り換えの放送が無くなる)。

名鉄豊田線直通列車

原則として平日・休日ともに毎時4本が運転されている。ただし平日の朝・夕方、休日の朝は本数が増え、早朝や夜間は本数が減る。平日昼間は上小田井方面から赤池駅行きと豊田市駅行きが交互に運行されるダイヤとなっている。名鉄豊田線内は全列車が普通で運転される。朝の一部の車両は土橋駅の留置線に留置されている関係で三河線土橋駅から豊田市駅まで三河線の普通列車として運転され、その後、豊田線・鶴舞線の列車となる運用がある。

豊田線内でも自動放送が行われているが、梅坪駅での案内放送では、代行バスの案内と思われる2004年に廃止された三河線西中金駅方面への案内をいまだに放送している。

車両

自局車両

  • 3000形(まもなく3050形に置き換えが始まる予定)
  • 3050形

乗り入れ車両

なお1987年1989年の間は、先行して製造された桜通線用の6000形を試験的・暫定的に使用していたこともあった。この車両は線内のみで用いられ、豊田線には直通しなかった。

歴史

八事~赤池間は、新三河鉄道が昭和期に収得し、名古屋鉄道が継承していた八事~挙母(後の豊田市)間の免許を、名鉄から譲り受ける形で開業した。残る赤池~梅坪間は、名鉄豊田線として開業を見ている。

  • 1977年(昭和52年)3月18日 伏見~八事間が開業。3000形電車営業運転開始。
  • 1978年(昭和53年)10月1日 八事~赤池間が開業。
  • 1979年(昭和54年)7月29日 名鉄豊田新線(現在の豊田線)開業により相互直通運転開始。
  • 1981年(昭和56年)11月27日 浄心~伏見間が開業。
  • 1987年(昭和62年)12月28日 桜通線用6000形電車が当線で暫定営業運転開始。1989年まで運行。
  • 1984年(昭和59年)9月6日 庄内緑地公園~浄心間が開業。
  • 1993年(平成5年)4月1日 3050形電車営業運転開始。
  • 1993年(平成5年)8月12日 上小田井~庄内緑地公園間開業。名鉄犬山線と相互直通運転開始。
  • 1994年(平成6年)3月30日 上小田井駅の折り返し設備完成により同駅での折り返し運転開始。
  • 2003年(平成15年)3月27日 終車時間の30分延長。これにより他線とほぼ同じ終車時間となる。
  • 2007年(平成19年)3月18日 3050形電車を使用した鶴舞線開通30周年記念列車が、桜通線今池~赤池間で運転される
  • 2007年(平成19年)3月19日 全駅にそれまでの列車到着前の接近チャイムに代わり接近メロディを導入。
  • 2007年(平成19年)5月 駅の男声アナウンスを他の路線と同じ声優に一新(3月より何度かテストを繰り返していた)。

駅一覧

駅番号 駅名 営業キロ 接続路線 所在地
名古屋鉄道犬山線犬山駅まで直通運転
T01 上小田井駅 0.0 名古屋鉄道犬山線(直通運転)
東海交通事業城北線小田井駅
名古屋市 西区
T02 庄内緑地公園駅 1.4  
T03 庄内通駅 2.7  
T04 浄心駅 4.1  
T05 浅間町駅 4.9  
T06 丸の内駅 6.3 名古屋市営地下鉄:桜通線(S04) 中区
T07 伏見駅 7.0 名古屋市営地下鉄:東山線(H09)
T08 大須観音駅 7.8  
T09 上前津駅 8.8 名古屋市営地下鉄:名城線(M03)
T10 鶴舞駅 9.7 名古屋市営地下鉄:金山線(計画中)
東海旅客鉄道中央本線
T11 荒畑駅 11.0   昭和区
T12 御器所駅
(昭和区役所)
11.9 名古屋市営地下鉄:桜通線(S10)
T13 川名駅 13.1  
T14 いりなか駅 14.1  
T15 八事駅 15.0 名古屋市営地下鉄:名城線(M20)
T16 塩釜口駅
名城大学前)
16.4   天白区
T17 植田駅 17.6  
T18 原駅 18.4  
T19 平針駅 19.3  
T20 赤池駅 20.4 名古屋鉄道:豊田線(直通運転) 日進市
名古屋鉄道豊田線経由三河線豊田市駅まで直通運転

関連項目