「さっぽろ雪まつり」の版間の差分
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|イベント名称 = さっぽろ雪まつり |
|イベント名称 = さっぽろ雪まつり |
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|英文表記 = Sapporo Snow Festival |
|英文表記 = Sapporo Snow Festival |
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|種類=[[祭 |
|種類 = [[祭]] |
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|画像 = Yukimatsuri2004-2-8.jpg |
|画像 = Yukimatsuri2004-2-8.jpg |
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|画像サイズ = 300px |
|画像サイズ = 300px |
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|正式名称 = |
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|旧名称 = |
|旧名称 = |
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|開催時期 = 原則2月5日 |
|開催時期 = 原則2月5日〜11日(実行委員会が前々年12月に決定<ref name="faq" />) |
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|初回開催 = [[1950年]][[2月18日]] |
|初回開催 = [[1950年]][[2月18日]] |
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|会場 = 大通会場、すすきの会場、つどーむ会場 |
|会場 = 大通会場、すすきの会場、つどーむ会場 |
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|主催 = 札幌市、 |
|主催 = 札幌市、社団法人札幌観光協会、札幌市教育委員会、札幌商工会議所 |
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|共催 = |
|共催 = |
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|後援 = 北海道、北海道新聞社、北海道放送など |
|後援 = 北海道、[[北海道新聞社]]、[[北海道放送]]など |
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|協賛 = |
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|企画制作 = |
|企画制作 = |
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|協力 = 陸上自衛隊北部方面総監部、陸上自衛隊第11旅団 |
|協力 = [[陸上自衛隊]][[北部方面総監部]]、陸上自衛隊[[第11旅団 (陸上自衛隊)|第11旅団]] |
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|運営 = さっぽろ雪まつり実行委員会 |
|運営 = さっぽろ雪まつり実行委員会 |
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|プロデューサー = |
|プロデューサー = |
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|出展数 = 雪氷像249基(2011年予定)<ref name="gaiyou" /> |
|出展数 = 雪氷像249基(2011年予定)<ref name="gaiyou">[http://www.snowfes.com/about/index.html さっぽろ雪まつりの概要]</ref> |
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|来場者数 = 208万人(2009年)<ref name="gaiyou" |
|来場者数 = 208万人(2009年)<ref name="gaiyou" /> |
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|会場アクセス名 = |
|会場アクセス名 = |
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|最寄駅 = [[札幌市営地下鉄]][[大通駅]]・[[札幌市営地下鉄東西線|東西線]][[西11丁目駅]](大通会場)<br /> |
|最寄駅 = [[札幌市営地下鉄]][[大通駅]]・[[札幌市営地下鉄東西線|東西線]][[西11丁目駅]](大通会場)<br /> |
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|直通バス = シャトルバス(つどーむ会場) |
|直通バス = シャトルバス(つどーむ会場) |
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|駐車場 = 一般車両の駐車場は無し |
|駐車場 = 一般車両の駐車場は無し |
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|URL = http://www.snowfes.com/ |
|URL = http://www.snowfes.com/ |
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|特記事項 = 実行委員会経費: 約1億3500万円(2007年)<ref name="faq" /><br /> |
|特記事項 = 実行委員会経費: 約1億3500万円(2007年)<ref name="faq" /><br /> |
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経済波及効果: 268億円(1999年)<ref name="faq" /> |
経済波及効果: 268億円(1999年)<ref name="faq" /> |
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[[File:SapporoYukiMatsuri2005-1-31.jpg|right|thumb|雪像制作中(2005年1月31日)]] |
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札幌市や札幌商工会議所、市内の企業、団体などから構成される「さっぽろ雪まつり実行委員会」によって企画、運営されている。 |
札幌市や札幌商工会議所、市内の企業、団体などから構成される「さっぽろ雪まつり実行委員会」によって企画、運営されている。 |
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北海道内のみならず、日本全国や海外からおよそ200万人もの観光客が訪れる、 |
北海道内のみならず、日本全国や海外からおよそ200万人もの観光客が訪れる、北海道で最も大規模なイベントの一つである。 |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
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[[1950年]]に札幌観光協会と札幌市の主催によって開催されたのが始まりである。企画には後援の一つに名を連ねた[[北海タイムス]]が深く関与していた。これ以前に札幌には冬の祭がいくつかあったが、[[第二次世界大戦]]中に途絶えていた。 |
[[1950年]]に札幌観光協会と札幌市の主催によって開催されたのが始まりである。企画には後援の一つに名を連ねた[[北海タイムス]]が深く関与していた。これ以前に札幌には冬の祭がいくつかあったが、[[第二次世界大戦]]中に途絶えていた。 |
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雪像を作る祭のアイデアは[[小樽市]]北手宮尋常小学校(現・小樽市立北手宮小学校)が[[1935年]]にはじめた雪まつりからとられた。最初の |
雪像を作る祭のアイデアは[[小樽市]]北手宮尋常小学校(現・[[小樽市立北手宮小学校]])が[[1935年]]にはじめた雪まつりからとられた。最初のさっぽろ雪まつりでは計6基の雪像を札幌市の中学校、高等学校の生徒が制作した。他に[[札幌駅]]前に[[日本国有鉄道]](国鉄)札幌鉄道管理局が雪まつりにあわせて像を作った。 |
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他の催しに歌謡コンクール、[[タンブリング]]、[[スクエアダンス]]、演芸大会、ドッグレース(犬 |
他の催しに歌謡コンクール、[[タンブリング]]、[[スクエアダンス]]、演芸大会、[[ドッグレース]](犬橇レース)、スキー[[仮装行列]]、映画『[[銀嶺の果て]]』上映があった。スクエアダンスは凍った地面で転倒する人が出て30分で中止になった。映写会もやはり足元がすべったせいで観客が映写台を押しつぶしてしまい、中止になった。しかし祭は盛況で、翌年以降も継続することになった。 |
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=== 雪まつりの発展 === |
=== 雪まつりの発展 === |
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初期の雪まつりで雪像を作るのは札幌の中学校・高等学校の生徒で、数は5、6 |
初期の雪まつりで雪像を作るのは札幌の中学校・高等学校の生徒で、数は5、6基であった。はじめのうち雪像は高さ7メートルを限度としていたが、[[1953年]]の第4回で[[北海道札幌工業高等学校]]が高さ15メートルの像『昇天』を制作した。雪の塊を石材のように積んだアーチ状構築物に立像を建てたもので、大量の雪が必要であったため市は[[貨物自動車|トラック]]と[[ブルドーザー]]を動員して準備にあたった。これは現在のような機械力を用いた大規模な雪像づくりの端緒となった。 |
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[[1954年]]の第5回からは市民制作の像が加わった。[[1955年]]の第6回には自衛隊、商社、市の出張所が加わり、様々な参加者による多数の像が並ぶスタイルが定着した。しかし高等学校の雪像 |
[[1954年]]の第5回からは市民制作の像が加わった。[[1955年]]の第6回には陸上自衛隊、商社、市の出張所が加わり、様々な参加者による多数の像が並ぶスタイルが定着した。しかし高等学校の雪像製作は3年生にとっては受験や[[就職活動]]との両立が困難になってきたことから、同回で打ち切られている。 |
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[[1959年]]の第10回の頃から雪まつりを目当てに北海道 |
[[1959年]]の第10回の頃から雪まつりを目当てに北海道外から訪れる観光客が増え始めた。[[札幌オリンピック]]があった[[1972年]]の第23回には世界的に雪まつりが紹介され、これ以降海外からの観光客も目立つようになった。[[1974年]]の第25回には折からの[[オイルショック]]の影響で雪運搬用のトラックの燃料が十分に確保できず、雪像の中にドラム缶を詰めて乗り切った。同じ年に海外都市の派遣による国際雪像コンクールがはじまっている。 |
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すすきの氷の祭典は雪まつり開催にあわせた独自のイベントとして[[1981年]] |
「[[すすきの氷の祭典]]」は雪まつり開催にあわせた独自のイベントとして[[1981年]]から始まったが、[[1983年]]の第3回より雪まつりの会場の一つとして組み込まれている。 |
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[[1987年]]の第38回からは原則2月5日から11日までの1週間開催となり、全国ニュースでも大きく取り上げられるようになる。さらにこの時期から、開催中の土曜日や日曜日に特別番組を全国放送する民放テレビ局が出るようになる。 |
[[1987年]]の第38回からは原則2月5日から11日までの1週間開催となり、全国ニュースでも大きく取り上げられるようになる。さらにこの時期から、開催中の土曜日や日曜日に特別番組を全国放送する民放テレビ局が出るようになる。 |
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[[1990年]]の第41回から中央区の[[中島公園]]が第4の会場として加えられたが、[[1992年]]の第43回をもって廃止された。3回限りで廃止された要因として、中島公園会場は市民制作の雪像がメインだったため大雪像が少なく、集客力に欠けたことがあげられる。 |
[[1990年]]の第41回から中央区の[[中島公園]]が第4の会場として加えられたが、[[1992年]]の第43回をもって廃止された。3回限りで廃止された要因として、中島公園会場は市民制作の雪像がメインだったため大雪像が少なく、集客力に欠けたことがあげられる。 |
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=== 自衛隊の協力 === |
=== 陸上自衛隊の協力 === |
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[[陸上自衛隊]]は夜戦築城訓練の名目で |
[[陸上自衛隊]]は夜戦築城訓練の名目で雪像製作に協力している。当初はさっぽろ雪まつりと別個に陸上自衛隊[[真駒内駐屯地]]で隊内のレクリエーションと(夜戦)築城訓練も兼ね、駐屯地内に雪像を作っていたが、[[1955年]]の第6回から大通公園に進出して像を作り、[[1963年]]の第14回に雪まつりに合わせて真駒内駐屯地を開放してスノーフェスティバルを催した。これもまた雪像を中心にしたもので、実質的に雪まつりの真駒内会場として機能した。[[1965年]]の第16回から真駒内の祭典は正式に雪まつりの一部になった。 |
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人員と機材を持ち年々ノウハウも蓄積した陸上自衛隊は雪像 |
人員と機材を持ち年々ノウハウも蓄積した陸上自衛隊は雪像製作の主役となる。後には大雪像のほとんどが自衛隊製作か自衛隊の協力を仰いでの製作になった。 |
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=== 現在の雪まつりと課題 === |
=== 現在の雪まつりと課題 === |
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[[2001年]]の[[テロ対策特別措置法]]の施行後、自衛隊の協力体制は大きく縮小されることになった。大通公園の大雪像は自衛隊の担当する数が削減され、長い間親しまれた真駒内会場は[[2005年]]の第56回 |
[[2001年]]の[[テロ対策特別措置法]]の施行後、陸上自衛隊の協力体制は大きく縮小されることになった。大通公園の大雪像は自衛隊の担当する数が削減され、長い間親しまれた真駒内会場は[[2005年]]の第56回をもって廃止された。 |
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現在、札幌市から職員を派遣するとともに市民ボランティアの参加も募って大通会場の一部の大雪像の |
現在、札幌市から職員を派遣するとともに市民[[ボランティア]]の参加も募って大通会場の一部の大雪像の製作やつどーむ会場の雪像製作、会場運営を行っている。ボランティアは北海道外からの参加も少なくないが、人員の流動性が高く、謝礼([[共通ウィズユーカード]]の配布)を取りやめたこともあって、公募しても定員に達しないなど減少傾向にある。 |
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さらに近年は景気の低迷や地球温暖化などの影響も受けており、1990年代後半に入ると、全国放送されていた特別番組が放送されなくなった。なお、2010年の第61回開催ではスポンサー減少などの影響で、全会場で展示される氷雪像が前年比で44基減少した。また、[[札幌テレビ放送]](STV)が長年単独で運営していた大通10丁目会場から撤退し、大通4丁目会場を[[読売新聞社]]と共同で運営した。 |
さらに近年は景気の低迷や地球温暖化などの影響も受けており、1990年代後半に入ると、全国放送されていた特別番組が放送されなくなった。なお、2010年の第61回開催ではスポンサー減少などの影響で、全会場で展示される氷雪像が前年比で44基減少した。また、[[札幌テレビ放送]](STV)が長年単独で運営していた大通10丁目会場から撤退し、大通4丁目会場を[[読売新聞北海道支社]]と共同で運営した。 |
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過去には稀であった、気温上昇で雪像が溶け出して補修に追われるケースも頻繁に起こるようになっている。これから先も夢ある純白の雪像たちが札幌の街を彩り続けて行くための課題は少なくないといえる。 |
過去には稀であった、気温上昇で雪像が溶け出して補修に追われるケースも頻繁に起こるようになっている。これから先も夢ある純白の雪像たちが札幌の街を彩り続けて行くための課題は少なくないといえる。 |
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== 雪像ができるまで == |
== 雪像ができるまで == |
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大通公園を彩る大雪像の準備は前年の秋頃から行われ、制作を担当する陸上自衛隊や市民ボランティアの雪像制作団によって雪像のモデルとなる建造物などの資料の収集や必要に応じて現地の視察などが行われてデザインが検討される。その後[[粘土]]や木材などを使って精巧な模型が作られ、12月末に行われる実行委員会の会場で公開される。 |
大通公園を彩る大雪像の準備は前年の秋頃から行われ、制作を担当する陸上自衛隊や市民ボランティアの雪像制作団体によって雪像のモデルとなる建造物などの資料の収集や必要に応じて現地の視察などが行われてデザインが検討される。その後[[粘土]]や木材などを使って精巧な模型が作られ、12月末に行われる実行委員会の会場で公開される。 |
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雪像に使う雪は不純物のない純白なものが求められ、札幌近郊のサッポロさとらんどやモエレ沼公園、石狩湾新港などから集められる。降雪が少なく近郊での確保が難しい場合は採雪地の範囲を[[中山峠 (国道230号)|中山峠]]などの山間部まで広げることもある。雪不足だった[[2007年]](第58回)には採雪地を求めて自衛隊のヘリコプターも出動した。大通公園で使用される雪は5トントラックでおよそ6000台分で、1月初旬から中旬にかけて札幌市内では「雪まつり雪輸送」のプレートを掲げた自衛隊のトラックが雪を山積みにして走っているのを見ることができる。大通公園の大雪像制作に民間が参加してからは民間のダンプ |
雪像に使う雪は不純物のない純白なものが求められ、札幌近郊の[[サッポロさとらんど]]や[[モエレ沼公園]]、[[石狩湾新港]]などから集められる。降雪が少なく近郊での確保が難しい場合は採雪地の範囲を[[中山峠 (国道230号)|中山峠]]などの山間部まで広げることもある。雪不足だった[[2007年]](第58回)には採雪地を求めて陸上自衛隊のヘリコプターも出動した。大通公園で使用される雪は5トントラックでおよそ6000台分で、1月初旬から中旬にかけて札幌市内では「雪まつり雪輸送」のプレートを掲げた陸上自衛隊のトラックが雪を山積みにして走っているのを見ることができる。大通公園の大雪像制作に民間が参加してからは民間の[[ダンプカー]]も輸送に加わるようになった。 |
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運ばれた雪は重機によって高く積んで押し固められ、削るのに必要な巨大な雪のブロックが作られる。足場も組まれ、さながら建築現場のようである。これから先の雪像制作方法はそれぞれの雪像制作団体で独自の技法やノウハウがあり異なるが、主にブロックをスコップなどで荒削りをして |
運ばれた雪は重機によって高く積んで押し固められ、削るのに必要な巨大な雪のブロックが作られる。足場も組まれ、さながら建築現場のようである。これから先の雪像制作方法はそれぞれの雪像制作団体で独自の技法やノウハウがあり異なるが、主にブロックをスコップなどで荒削りをして大体の形を作り、さらに細かく削って細部を作り、最後に「化粧雪」と呼ばれる新雪を貼り付けて仕上げる。小さい部品などは別にパーツとして作って取り付ける。制作作業は重機や刃物などが使われ危険なため、大通公園への立ち入りが一部で規制される。このため間近での見学は難しいが、敷地外の公道から様子を見ることはできる。 |
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雪像の制作にはほぼ1か月を要し、完成して引き渡されるのは雪まつり開幕の前日である。開催中は係員が会場に常駐し、雪が降って積もった場合は雪払いを行い、溶けたり痛んだりした場合はその都度補修するなど、絶えずメンテナンスを行って雪像の美しさを保っている。痛みが激しい場合は夜を徹しての補修作業も行われる。 |
雪像の制作にはほぼ1か月を要し、完成して引き渡されるのは雪まつり開幕の前日である。開催中は係員が会場に常駐し、雪が降って積もった場合は雪払いを行い、溶けたり痛んだりした場合はその都度補修するなど、絶えずメンテナンスを行って雪像の美しさを保っている。痛みが激しい場合は夜を徹しての補修作業も行われる。 |
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== 開催会場 == |
== 開催会場 == |
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[[ファイル:Sapporo Snow Festival Odori-Site At Night Panorama 1.JPG|thumb|250px|大通会場(2010年2月)]] |
[[ファイル:Sapporo Snow Festival Odori-Site At Night Panorama 1.JPG|right|thumb|250px|大通会場(2010年2月)]] |
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=== 現在の会場 === |
=== 現在の会場 === |
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==== 大通会場 ==== |
==== 大通会場 ==== |
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:最寄駅:[[札幌市営地下鉄]][[大通駅]]・[[札幌市営地下鉄東西線|東西線]][[西11丁目駅]] |
:最寄駅:[[札幌市営地下鉄]][[大通駅]]・[[札幌市営地下鉄東西線|東西線]][[西11丁目駅]] |
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:雪まつりのメイン会場である。各エリアごとに幅40mほどの大雪像・中雪像1または2基(もしくは氷像)と「市民雪像」と呼ばれる2m四方程度の小雪像十数基を見ることができるほか、近年ではスケートリンクや歩くスキーの体験ができるスペースが登場するなど参加型コンテンツも増えている。 |
:雪まつりのメイン会場である。各エリアごとに幅40mほどの大雪像・中雪像1または2基(もしくは氷像)と「市民雪像」と呼ばれる2m四方程度の小雪像十数基を見ることができるほか、近年ではスケートリンクや歩くスキーの体験ができるスペースが登場するなど参加型コンテンツも増えている。 |
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:市民雪像制作には札幌市民だけでなく[[在日米軍]]三沢基地など国内各地からの参加があり、毎回定数に対し3〜4倍の申し込みがある。また西11丁目の国際会場では「国際雪像コンクール」が行われ、[[姉妹都市]][[ポートランド (オレゴン州)|ポートランド]]([[アメリカ合衆国 |
:市民雪像制作には札幌市民だけでなく[[在日米軍]]三沢基地など国内各地からの参加があり、毎回定数に対し3〜4倍の申し込みがある。また西11丁目の国際会場では「国際雪像コンクール」が行われ、札幌市の[[姉妹都市]]である[[ポートランド (オレゴン州)|ポートランド市]]([[アメリカ合衆国]])をはじめ、各国から参加して技を競っている。 |
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:開催直前の完成間近な雪像の見物や閉幕後に行われる雪像解体の見物も人気があるが、これらは来場者数にカウントされない。 |
:開催直前の完成間近な雪像の見物や閉幕後に行われる雪像解体の見物も人気があるが、これらは来場者数にカウントされない。 |
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==== すすきの会場 ==== |
==== すすきの会場 ==== |
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:会場:札幌駅前通の南4〜7条(期間中は車輌通行止めになる) |
:会場:札幌駅前通の南4〜7条(期間中は車輌通行止めになる) |
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:最寄駅:[[札幌市営地下鉄南北線|南北線]]([[すすきの駅]]・[[中島公園駅]])・[[札幌市営地下鉄東豊線|東豊線]][[豊水すすきの駅]] |
:最寄駅:[[札幌市営地下鉄南北線|南北線]]([[すすきの駅]]・[[中島公園駅]])・[[札幌市営地下鉄東豊線|東豊線]][[豊水すすきの駅]] |
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:「すすきの氷の祭典」と呼ばれ、すすきの氷の祭典実行委員会が主催するものだが、雪まつりの会場の一つとして位置付けられている。その名の通り氷像が展示の中心である。料理の飾り付けとして氷や野菜を彫刻する技能を生かした、近隣ホテルの調理人たちの手による作品が多い。 |
:「すすきの氷の祭典」と呼ばれ、すすきの氷の祭典実行委員会が主催するものだが、雪まつりの会場の一つとして位置付けられている。その名の通り氷像が展示の中心である。料理の飾り付けとして氷や野菜を彫刻する技能を生かした、近隣ホテルの調理人たちの手による作品が多い。 |
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:{{Main|すすきの氷の祭典}} |
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==== つどーむ会場 ==== |
==== つどーむ会場 ==== |
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:会場:[[札幌コミュニティドーム]](つどーむ) |
:会場:[[札幌コミュニティドーム]](つどーむ) |
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:最寄駅:[[札幌市営地下鉄東豊線|東豊線]][[栄町駅 (北海道)|栄町駅]](期間中はシャトルバスも運行) |
:最寄駅:[[札幌市営地下鉄東豊線|東豊線]][[栄町駅 (北海道)|栄町駅]](期間中はシャトルバスも運行) |
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:2009年 |
:2009年サッポロさとらんど会場から移転。雪まつりの「第2会場」に位置づけられ、主に雪像を見て楽しむ大通会場に対し、実際に雪と触れ合うことができる参加型の会場として子供連れの家族や観光客から人気がある。 |
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:雪で作 |
:雪で作られた[[すべり台]]や[[迷路]]が設けられるほか、[[雪だるま]]作りや雪上[[ラフティング]]などが体験できる。またドームも開放し休憩所とするほか飲食コーナーや遊具などで楽しむ事ができる。 |
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=== かつての会場 === |
=== かつての会場 === |
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[[File:LastMakomanai.jpg|right|thumb|さようなら真駒内会場式典(2005年2月13日)]] |
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==== 中島公園会場 ==== |
==== 中島公園会場 ==== |
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:会場:[[中島公園]] |
:会場:[[中島公園]] |
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:最寄駅:[[札幌市営地下鉄南北線|南北線]][[中島公園駅]] |
:最寄駅:[[札幌市営地下鉄南北線|南北線]][[中島公園駅]] |
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:1990年の第41回から |
:1990年の第41回から大通・すすきの・真駒内に次ぐ第4の会場として加えられたが、1992年の第43回をもって終了。 |
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:2005年には真駒内会場に代わる新たな会場の候補となるが、観光バスの駐車スペースが無いなどの理由で選ばれなかった。 |
:2005年には真駒内会場に代わる新たな会場の候補となるが、観光バスの駐車スペースが無いなどの理由で選ばれなかった。 |
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==== 真駒内会場 ==== |
==== 真駒内会場 ==== |
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:会場: |
:会場:陸上自衛隊[[真駒内駐屯地]] |
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:最寄駅:[[札幌市営地下鉄南北線|南北線]][[自衛隊前駅]] |
:最寄駅:[[札幌市営地下鉄南北線|南北線]][[自衛隊前駅]] |
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:1965年、第2の会場として陸上自衛隊真駒内駐屯地内に会場を設け、自衛隊員が主体となって開催されていた。主に大雪像を見て楽しむ |
:1965年、第2の会場として陸上自衛隊真駒内駐屯地内に会場を設け、自衛隊員が主体となって開催されていた。主に大雪像を見て楽しむことと大雪像のすべり台が目玉。交通の利便性も良く、子供連れの家族や観光客から人気があった。場内には、[[ミニSL]]の乗車施設・映画館・飲食店舗・土産物店が存在したが、2001年のアメリカ同時多発テロを機に、安全管理上の問題を考慮して2005年の第56回をもって終了、40年の歴史に幕を閉じた。 |
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==== さとらんど会場 ==== |
==== さとらんど会場 ==== |
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:2006年から真駒内会場より移転し、市民ボランティアや学生が中心となった運営に変更された。しかし、来場者による交通渋滞が問題となって2008年に終了、会場をつどーむに変更された。 |
:2006年から真駒内会場より移転し、市民ボランティアや学生が中心となった運営に変更された。しかし、来場者による交通渋滞が問題となって2008年に終了、会場をつどーむに変更された。 |
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== 年表 == |
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{| class="wikitable" |
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! 回数 !! 開催期間 !! 備考 |
! 回数 !! 開催期間 !! 備考 |
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! style="white-space: nowrap" | 第1回 |
! style="white-space: nowrap" | 第1回 |
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| style="white-space: nowrap" | [[1950年]][[2月18日]] || |
| style="white-space: nowrap" | [[1950年]][[2月18日]] || 当時のポスターには開催日が「2月18・19日」と記載されているが、実際には18日のみ開催。大通公園西7丁目に、市内の中学・高校生による雪像6基が制作された<ref name="faq">[http://www.snowfes.com/faq/answer.html よくある質問] - さっぽろ雪まつり公式サイト</ref>。 |
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! style="white-space: nowrap" | 第2回 |
! style="white-space: nowrap" | 第2回 |
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146行目: | 146行目: | ||
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! style="white-space: nowrap" | 第4回 |
! style="white-space: nowrap" | 第4回 |
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| style="white-space: nowrap" | [[1953年]][[2月7日]]・[[2月8日|8日]] || |
| style="white-space: nowrap" | [[1953年]][[2月7日]]・[[2月8日|8日]] || 雪像製作への重機の初使用。 |
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! style="white-space: nowrap" | 第5回 |
! style="white-space: nowrap" | 第5回 |
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| style="white-space: nowrap" | [[1954年]][[1月28日]]〜[[1月31日|31日]] || |
| style="white-space: nowrap" | [[1954年]][[1月28日]]〜[[1月31日|31日]] || 市民制作の雪像が初出現。 |
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! style="white-space: nowrap" | 第6回 |
! style="white-space: nowrap" | 第6回 |
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| style="white-space: nowrap" | [[1955年]][[2月27日]]・[[2月28日|28日]] || |
| style="white-space: nowrap" | [[1955年]][[2月27日]]・[[2月28日|28日]] || この回より陸上自衛隊が雪像製作に参加。この回を最後に高校生の雪像製作を中止。 |
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! style="white-space: nowrap" | 第7回 |
! style="white-space: nowrap" | 第7回 |
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161行目: | 161行目: | ||
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! style="white-space: nowrap" | 第9回 |
! style="white-space: nowrap" | 第9回 |
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| style="white-space: nowrap" | [[1958年]][[2月7日]]〜[[2月9日|9日]] || |
| style="white-space: nowrap" | [[1958年]][[2月7日]]〜[[2月9日|9日]] || この回より開催期間が3日間に。 |
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! style="white-space: nowrap" | 第10回 |
! style="white-space: nowrap" | 第10回 |
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176行目: | 176行目: | ||
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! style="white-space: nowrap" | 第14回 |
! style="white-space: nowrap" | 第14回 |
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| style="white-space: nowrap" | [[1963年]][[2月1日]]〜[[2月3日|3日]] || |
| style="white-space: nowrap" | [[1963年]][[2月1日]]〜[[2月3日|3日]] || この年より陸上自衛隊真駒内駐屯地がスノーフェスティバルを開催。 |
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! style="white-space: nowrap" | 第15回 |
! style="white-space: nowrap" | 第15回 |
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182行目: | 182行目: | ||
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! style="white-space: nowrap" | 第16回 |
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| style="white-space: nowrap" | [[1965年]][[2月5日]]〜[[2月7日|7日]] || 真駒内会場を設置。 |
| style="white-space: nowrap" | [[1965年]][[2月5日]]〜[[2月7日|7日]] || 真駒内駐屯地スノーフェスティバルをさっぽろ雪まつりに編入、真駒内会場を設置。 |
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== 雪まつり資料館 == |
== さっぽろ雪まつり資料館 == |
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[[羊 |
豊平区の[[さっぽろ羊ヶ丘展望台]]に「さっぽろ雪まつり資料館」がある。ここには実際に使われた雪像の模型や写真パネル、歴代のポスター、グッズなどが保存、展示されている。 |
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この他、陸上自衛隊真駒内駐屯地にも資料館が設けられている(こちらの見学は要申請)。 |
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== テレビ番組 == |
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⚫ | 雪まつりの模様を伝える特番として、過去に[[札幌テレビ放送]](STV)制作・[[日本テレビ放送網|日本テレビ]][[日本テレビネットワーク協議会|系列]]で |
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== |
== テレビ特別番組 == |
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⚫ | 雪まつりの模様を伝える特別番組として、過去に[[札幌テレビ放送]](STV)制作・[[日本テレビ放送網|日本テレビ]][[日本テレビネットワーク協議会|系列]]で『ザ・雪まつり』、[[北海道テレビ放送]](HTB)制作・[[テレビ朝日]][[All-nippon News Network|系列]]で『雪まつりバラエティースペシャル』→後に『雪まつりドラマスペシャル』が[[ニュース系列|全国ネット]]で放映されたが、不況の影響などにより、いずれも1990年代後半までに廃止された。現在では道内テレビ局が全国ニュース枠を使った短時間の中継を行うにとどまっているが、[[ジェイコム札幌]]では自社で雪まつり特番を制作して全国のケーブルテレビ局へ配信している。 |
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{{Commons|Sapporo Snow Festival}} |
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*[[森雄二とサザンクロス]] |
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== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
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* 札幌市教育委員会編『雪まつり』 |
* 札幌市教育委員会編 『雪まつり』 北海道新聞社〈さっぽろ文庫 47〉、1988年、ISBN 4-89363-046-6 |
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== 関連項目 == |
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* [[すすきの氷の祭典]] |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://www.snowfes.com/index.html さっぽろ雪まつり公式ホームページ] - さっぽろ雪まつり実行委員会 |
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* [http://www.snowfes.com/dh/ssf08/index.html さっぽろ雪まつり公認サイト] - 実行委員会公認のもと、[[デジタルハリウッド]]札幌校の学生が授業の一環として制作。ポッドキャスティングによる情報発信などの試みが行われている。 |
* [http://www.snowfes.com/ さっぽろ雪まつり公式サイト] (さっぽろ雪まつり実行委員会) |
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<!--* [http://www.snowfes.com/dh/ssf08/index.html さっぽろ雪まつり公認サイト] - 実行委員会公認のもと、[[デジタルハリウッド]]札幌校の学生が授業の一環として制作。ポッドキャスティングによる情報発信などの試みが行われている。--> |
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* [http://www.hitsujigaoka.jp/amusements/yukimatsuri.html さっぽろ雪まつり資料館] (さっぽろ羊ヶ丘展望台オフィシャルサイト) |
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[[cy:Gŵyl Eira Sapporo]] |
2011年2月9日 (水) 00:38時点における版
さっぽろ雪まつり Sapporo Snow Festival | |
---|---|
大通会場の恐竜像(2004年) | |
イベントの種類 | 祭 |
開催時期 | 原則2月5日〜11日(実行委員会が前々年12月に決定[1]) |
初回開催 | 1950年2月18日 |
会場 | 大通会場、すすきの会場、つどーむ会場 |
主催 | 札幌市、社団法人札幌観光協会、札幌市教育委員会、札幌商工会議所 |
後援 | 北海道、北海道新聞社、北海道放送など |
協力 | 陸上自衛隊北部方面総監部、陸上自衛隊第11旅団 |
運営 | さっぽろ雪まつり実行委員会 |
出展数 | 雪氷像249基(2011年予定)[2] |
来場者数 | 208万人(2009年)[2] |
最寄駅 |
札幌市営地下鉄大通駅・東西線西11丁目駅(大通会場) |
直通バス | シャトルバス(つどーむ会場) |
駐車場 | 一般車両の駐車場は無し |
公式サイト | |
備考: 実行委員会経費: 約1億3500万円(2007年)[1] 経済波及効果: 268億円(1999年)[1] |
さっぽろ雪まつり(さっぽろゆきまつり、Sapporo Snow Festival)とは、毎年2月はじめに北海道札幌市内の3つの会場(大通公園、すすきの、札幌コミュニティドーム(つどーむ))で開催される雪の祭典である。雪で作った大小の像を中心にしたものだが、すすきの会場を中心に氷像も展示される。
札幌市や札幌商工会議所、市内の企業、団体などから構成される「さっぽろ雪まつり実行委員会」によって企画、運営されている。
北海道内のみならず、日本全国や海外からおよそ200万人もの観光客が訪れる、北海道で最も大規模なイベントの一つである。
歴史
雪まつりの始まり
1950年に札幌観光協会と札幌市の主催によって開催されたのが始まりである。企画には後援の一つに名を連ねた北海タイムスが深く関与していた。これ以前に札幌には冬の祭がいくつかあったが、第二次世界大戦中に途絶えていた。
雪像を作る祭のアイデアは小樽市北手宮尋常小学校(現・小樽市立北手宮小学校)が1935年にはじめた雪まつりからとられた。最初のさっぽろ雪まつりでは計6基の雪像を札幌市の中学校、高等学校の生徒が制作した。他に札幌駅前に日本国有鉄道(国鉄)札幌鉄道管理局が雪まつりにあわせて像を作った。
他の催しに歌謡コンクール、タンブリング、スクエアダンス、演芸大会、ドッグレース(犬橇レース)、スキー仮装行列、映画『銀嶺の果て』上映があった。スクエアダンスは凍った地面で転倒する人が出て30分で中止になった。映写会もやはり足元がすべったせいで観客が映写台を押しつぶしてしまい、中止になった。しかし祭は盛況で、翌年以降も継続することになった。
雪まつりの発展
初期の雪まつりで雪像を作るのは札幌の中学校・高等学校の生徒で、数は5、6基であった。はじめのうち雪像は高さ7メートルを限度としていたが、1953年の第4回で北海道札幌工業高等学校が高さ15メートルの像『昇天』を制作した。雪の塊を石材のように積んだアーチ状構築物に立像を建てたもので、大量の雪が必要であったため市はトラックとブルドーザーを動員して準備にあたった。これは現在のような機械力を用いた大規模な雪像づくりの端緒となった。
1954年の第5回からは市民制作の像が加わった。1955年の第6回には陸上自衛隊、商社、市の出張所が加わり、様々な参加者による多数の像が並ぶスタイルが定着した。しかし高等学校の雪像製作は3年生にとっては受験や就職活動との両立が困難になってきたことから、同回で打ち切られている。
1959年の第10回の頃から雪まつりを目当てに北海道外から訪れる観光客が増え始めた。札幌オリンピックがあった1972年の第23回には世界的に雪まつりが紹介され、これ以降海外からの観光客も目立つようになった。1974年の第25回には折からのオイルショックの影響で雪運搬用のトラックの燃料が十分に確保できず、雪像の中にドラム缶を詰めて乗り切った。同じ年に海外都市の派遣による国際雪像コンクールがはじまっている。
「すすきの氷の祭典」は雪まつり開催にあわせた独自のイベントとして1981年から始まったが、1983年の第3回より雪まつりの会場の一つとして組み込まれている。
1987年の第38回からは原則2月5日から11日までの1週間開催となり、全国ニュースでも大きく取り上げられるようになる。さらにこの時期から、開催中の土曜日や日曜日に特別番組を全国放送する民放テレビ局が出るようになる。
1990年の第41回から中央区の中島公園が第4の会場として加えられたが、1992年の第43回をもって廃止された。3回限りで廃止された要因として、中島公園会場は市民制作の雪像がメインだったため大雪像が少なく、集客力に欠けたことがあげられる。
陸上自衛隊の協力
陸上自衛隊は夜戦築城訓練の名目で雪像製作に協力している。当初はさっぽろ雪まつりと別個に陸上自衛隊真駒内駐屯地で隊内のレクリエーションと(夜戦)築城訓練も兼ね、駐屯地内に雪像を作っていたが、1955年の第6回から大通公園に進出して像を作り、1963年の第14回に雪まつりに合わせて真駒内駐屯地を開放してスノーフェスティバルを催した。これもまた雪像を中心にしたもので、実質的に雪まつりの真駒内会場として機能した。1965年の第16回から真駒内の祭典は正式に雪まつりの一部になった。
人員と機材を持ち年々ノウハウも蓄積した陸上自衛隊は雪像製作の主役となる。後には大雪像のほとんどが自衛隊製作か自衛隊の協力を仰いでの製作になった。
現在の雪まつりと課題
2001年のテロ対策特別措置法の施行後、陸上自衛隊の協力体制は大きく縮小されることになった。大通公園の大雪像は自衛隊の担当する数が削減され、長い間親しまれた真駒内会場は2005年の第56回をもって廃止された。
前者の「自衛隊の担当する数の削減」の理由は、製作の主力となる第11師団の部隊縮小(2008年3月に旅団に改編)で、製作にまわす人的余裕が減ったためである。後者の「真駒内会場の廃止」の理由は、旅団化による規模縮小に加え、アメリカ同時多発テロ以降、不特定多数の人々に駐屯地を開放することがテロへのリスクを高めることにつながるという考えからである。以降、会場への入場希望者に対し事前に審査を行って問題がない者のみが真駒内会場への入場を許可されるという入場制限制がとられたが、最終的には会場の廃止となった。
真駒内会場廃止の理由には他に、上田文雄札幌市長が『市民主体の雪まつり』を唱え、自衛隊の雪まつりへの協力を当初拒否する姿勢を見せていたことに当時の師団長が反発(「デモなどがあった場合、即時雪像製作中止」と雪像製作前に発言)したことが原因[3]という説があるが、直後に就任した新しい師団長が悪化した市との関係修復に尽力し、市長が当初の姿勢を撤回。それ以降関係は正常化したため、この説は論拠に乏しい。
現在、札幌市から職員を派遣するとともに市民ボランティアの参加も募って大通会場の一部の大雪像の製作やつどーむ会場の雪像製作、会場運営を行っている。ボランティアは北海道外からの参加も少なくないが、人員の流動性が高く、謝礼(共通ウィズユーカードの配布)を取りやめたこともあって、公募しても定員に達しないなど減少傾向にある。
さらに近年は景気の低迷や地球温暖化などの影響も受けており、1990年代後半に入ると、全国放送されていた特別番組が放送されなくなった。なお、2010年の第61回開催ではスポンサー減少などの影響で、全会場で展示される氷雪像が前年比で44基減少した。また、札幌テレビ放送(STV)が長年単独で運営していた大通10丁目会場から撤退し、大通4丁目会場を読売新聞北海道支社と共同で運営した。
過去には稀であった、気温上昇で雪像が溶け出して補修に追われるケースも頻繁に起こるようになっている。これから先も夢ある純白の雪像たちが札幌の街を彩り続けて行くための課題は少なくないといえる。
雪像ができるまで
大通公園を彩る大雪像の準備は前年の秋頃から行われ、制作を担当する陸上自衛隊や市民ボランティアの雪像制作団体によって雪像のモデルとなる建造物などの資料の収集や必要に応じて現地の視察などが行われてデザインが検討される。その後粘土や木材などを使って精巧な模型が作られ、12月末に行われる実行委員会の会場で公開される。
雪像に使う雪は不純物のない純白なものが求められ、札幌近郊のサッポロさとらんどやモエレ沼公園、石狩湾新港などから集められる。降雪が少なく近郊での確保が難しい場合は採雪地の範囲を中山峠などの山間部まで広げることもある。雪不足だった2007年(第58回)には採雪地を求めて陸上自衛隊のヘリコプターも出動した。大通公園で使用される雪は5トントラックでおよそ6000台分で、1月初旬から中旬にかけて札幌市内では「雪まつり雪輸送」のプレートを掲げた陸上自衛隊のトラックが雪を山積みにして走っているのを見ることができる。大通公園の大雪像制作に民間が参加してからは民間のダンプカーも輸送に加わるようになった。
運ばれた雪は重機によって高く積んで押し固められ、削るのに必要な巨大な雪のブロックが作られる。足場も組まれ、さながら建築現場のようである。これから先の雪像制作方法はそれぞれの雪像制作団体で独自の技法やノウハウがあり異なるが、主にブロックをスコップなどで荒削りをして大体の形を作り、さらに細かく削って細部を作り、最後に「化粧雪」と呼ばれる新雪を貼り付けて仕上げる。小さい部品などは別にパーツとして作って取り付ける。制作作業は重機や刃物などが使われ危険なため、大通公園への立ち入りが一部で規制される。このため間近での見学は難しいが、敷地外の公道から様子を見ることはできる。
雪像の制作にはほぼ1か月を要し、完成して引き渡されるのは雪まつり開幕の前日である。開催中は係員が会場に常駐し、雪が降って積もった場合は雪払いを行い、溶けたり痛んだりした場合はその都度補修するなど、絶えずメンテナンスを行って雪像の美しさを保っている。痛みが激しい場合は夜を徹しての補修作業も行われる。
市民雪像の制作期間は開催直前の5日間で、あらかじめ用意される2メートル四方の雪山を削って作られる。細かいルールが設けられていて、規定サイズ以上のはみ出しや文字入れなどは認められない。デザインはその年の干支や流行、時勢を反映したものから、地元スポーツチームのマスコットや有名なアニメ、ゲームのキャラクターなど様々で、短い制作期間ではあるが大雪像に劣らないほどの仕上がりを見せたり、遊び心のある風刺が効いた作品も多い。
すべての雪像は危険防止のため雪まつり閉幕の翌日には重機ですべて解体され、姿を消す。解体後に発生する雪山はしばらく公園に残されるが、札幌市内の排雪作業が一段落する3月初旬にトラックで運び出され、大通公園に春を呼ぶ準備が始まる。
開催会場
現在の会場
大通会場
- 会場:大通公園(大通西1〜12丁目)
- 最寄駅:札幌市営地下鉄大通駅・東西線西11丁目駅
- 雪まつりのメイン会場である。各エリアごとに幅40mほどの大雪像・中雪像1または2基(もしくは氷像)と「市民雪像」と呼ばれる2m四方程度の小雪像十数基を見ることができるほか、近年ではスケートリンクや歩くスキーの体験ができるスペースが登場するなど参加型コンテンツも増えている。
- 市民雪像制作には札幌市民だけでなく在日米軍三沢基地など国内各地からの参加があり、毎回定数に対し3〜4倍の申し込みがある。また西11丁目の国際会場では「国際雪像コンクール」が行われ、札幌市の姉妹都市であるポートランド市(アメリカ合衆国)をはじめ、各国から参加して技を競っている。
- 開催直前の完成間近な雪像の見物や閉幕後に行われる雪像解体の見物も人気があるが、これらは来場者数にカウントされない。
すすきの会場
- 会場:札幌駅前通の南4〜7条(期間中は車輌通行止めになる)
- 最寄駅:南北線(すすきの駅・中島公園駅)・東豊線豊水すすきの駅
- 「すすきの氷の祭典」と呼ばれ、すすきの氷の祭典実行委員会が主催するものだが、雪まつりの会場の一つとして位置付けられている。その名の通り氷像が展示の中心である。料理の飾り付けとして氷や野菜を彫刻する技能を生かした、近隣ホテルの調理人たちの手による作品が多い。
- 詳細は「すすきの氷の祭典」を参照
つどーむ会場
- 会場:札幌コミュニティドーム(つどーむ)
- 最寄駅:東豊線栄町駅(期間中はシャトルバスも運行)
- 2009年サッポロさとらんど会場から移転。雪まつりの「第2会場」に位置づけられ、主に雪像を見て楽しむ大通会場に対し、実際に雪と触れ合うことができる参加型の会場として子供連れの家族や観光客から人気がある。
- 雪で作られたすべり台や迷路が設けられるほか、雪だるま作りや雪上ラフティングなどが体験できる。またドームも開放し休憩所とするほか飲食コーナーや遊具などで楽しむ事ができる。
かつての会場
中島公園会場
- 会場:中島公園
- 最寄駅:南北線中島公園駅
- 1990年の第41回から大通・すすきの・真駒内に次ぐ第4の会場として加えられたが、1992年の第43回をもって終了。
- 2005年には真駒内会場に代わる新たな会場の候補となるが、観光バスの駐車スペースが無いなどの理由で選ばれなかった。
真駒内会場
- 会場:陸上自衛隊真駒内駐屯地
- 最寄駅:南北線自衛隊前駅
- 1965年、第2の会場として陸上自衛隊真駒内駐屯地内に会場を設け、自衛隊員が主体となって開催されていた。主に大雪像を見て楽しむことと大雪像のすべり台が目玉。交通の利便性も良く、子供連れの家族や観光客から人気があった。場内には、ミニSLの乗車施設・映画館・飲食店舗・土産物店が存在したが、2001年のアメリカ同時多発テロを機に、安全管理上の問題を考慮して2005年の第56回をもって終了、40年の歴史に幕を閉じた。
さとらんど会場
- 会場:サッポロさとらんど(さとの広場、さとらんど交流館)
- 最寄駅:東豊線環状通東駅よりバス
- 2006年から真駒内会場より移転し、市民ボランティアや学生が中心となった運営に変更された。しかし、来場者による交通渋滞が問題となって2008年に終了、会場をつどーむに変更された。
年表
回数 | 開催期間 | 備考 |
---|---|---|
第1回 | 1950年2月18日 | 当時のポスターには開催日が「2月18・19日」と記載されているが、実際には18日のみ開催。大通公園西7丁目に、市内の中学・高校生による雪像6基が制作された[1]。 |
第2回 | 1951年1月26日・27日 | - |
第3回 | 1952年2月9日・10日 | - |
第4回 | 1953年2月7日・8日 | 雪像製作への重機の初使用。 |
第5回 | 1954年1月28日〜31日 | 市民制作の雪像が初出現。 |
第6回 | 1955年2月27日・28日 | この回より陸上自衛隊が雪像製作に参加。この回を最後に高校生の雪像製作を中止。 |
第7回 | 1956年2月4日・5日 | - |
第8回 | 1957年2月2日・3日 | - |
第9回 | 1958年2月7日〜9日 | この回より開催期間が3日間に。 |
第10回 | 1959年2月6日〜8日 | - |
第11回 | 1960年2月5日〜7日 | - |
第12回 | 1961年2月3日〜5日 | - |
第13回 | 1962年2月2日〜4日 | - |
第14回 | 1963年2月1日〜3日 | この年より陸上自衛隊真駒内駐屯地がスノーフェスティバルを開催。 |
第15回 | 1964年1月31日〜2月2日 | - |
第16回 | 1965年2月5日〜7日 | 真駒内駐屯地スノーフェスティバルをさっぽろ雪まつりに編入、真駒内会場を設置。 |
第17回 | 1966年2月3日〜6日 | この回より開催期間が4日間に。 |
第18回 | 1967年2月2日〜5日 | - |
第19回 | 1968年2月1日〜4日 | - |
第20回 | 1969年1月30日〜2月2日 | - |
第21回 | 1970年1月29日〜2月1日 | - |
第22回 | 1971年1月28日〜31日 | - |
第23回 | 1972年1月27日〜30日 | - |
第24回 | 1973年2月1日〜5日 | この回より開催期間が原則5日間に。 |
第25回 | 1974年2月1日〜5日 | この回より国際雪像コンクールを開始。 |
第26回 | 1975年2月1日〜5日 | - |
第27回 | 1976年2月1日〜5日 | - |
第28回 | 1977年2月1日〜6日 | - |
第29回 | 1978年2月1日〜5日 | - |
第30回 | 1979年2月1日〜5日 | - |
第31回 | 1980年2月1日〜5日 | - |
第32回 | 1981年2月4日〜8日 | この年よりすすきの氷の祭典を開催。 |
第33回 | 1982年2月3日〜7日 | - |
第34回 | 1983年2月2日〜6日 | すすきの氷の祭典をさっぽろ雪まつりに編入、すすきの会場を設置。 |
第35回 | 1984年2月1日〜5日 | - |
第36回 | 1985年2月7日〜11日 | - |
第37回 | 1986年2月5日〜9日 | - |
第38回 | 1987年2月5日〜11日 | この回より開催期間が原則7日間に。 |
第39回 | 1988年2月5日〜11日 | - |
第40回 | 1989年2月6日〜12日 | - |
第41回 | 1990年2月6日〜12日 | 中島公園会場を設置。 |
第42回 | 1991年2月5日〜11日 | - |
第43回 | 1992年2月5日〜11日 | この回を最後に中島公園会場を閉鎖。雪氷像数366基(2010年現在最多)[1]。 |
第44回 | 1993年2月5日〜11日 | - |
第45回 | 1994年2月5日〜11日 | - |
第46回 | 1995年2月6日〜12日 | - |
第47回 | 1996年2月6日〜12日 | 公式ウェブサイトを開設[1]。 |
第48回 | 1997年2月5日〜11日 | - |
第49回 | 1998年2月5日〜11日 | - |
第50回 | 1999年2月5日〜11日 | - |
第51回 | 2000年2月7日〜11日 | - |
第52回 | 2001年2月6日〜12日 | - |
第53回 | 2002年2月5日〜11日 | - |
第54回 | 2003年2月5日〜11日 | - |
第55回 | 2004年2月5日〜11日 | - |
第56回 | 2005年2月7日〜13日 | この回を最後に真駒内会場を閉鎖。 |
第57回 | 2006年2月6日〜12日 | サッポロさとらんど会場を設置。 |
第58回 | 2007年2月6日〜12日 | - |
第59回 | 2008年2月5日〜11日 | この回を最後にサッポロさとらんど会場を閉鎖。 |
第60回 | 2009年2月5日〜11日 | つどーむ会場を設置。 |
第61回 | 2010年2月5日〜11日 | - |
第62回 | 2011年2月7日〜13日 | - |
さっぽろ雪まつり資料館
豊平区のさっぽろ羊ヶ丘展望台に「さっぽろ雪まつり資料館」がある。ここには実際に使われた雪像の模型や写真パネル、歴代のポスター、グッズなどが保存、展示されている。
この他、陸上自衛隊真駒内駐屯地にも資料館が設けられている(こちらの見学は要申請)。
テレビ特別番組
雪まつりの模様を伝える特別番組として、過去に札幌テレビ放送(STV)制作・日本テレビ系列で『ザ・雪まつり』、北海道テレビ放送(HTB)制作・テレビ朝日系列で『雪まつりバラエティースペシャル』→後に『雪まつりドラマスペシャル』が全国ネットで放映されたが、不況の影響などにより、いずれも1990年代後半までに廃止された。現在では道内テレビ局が全国ニュース枠を使った短時間の中継を行うにとどまっているが、ジェイコム札幌では自社で雪まつり特番を制作して全国のケーブルテレビ局へ配信している。
脚注
参考文献
- 札幌市教育委員会編 『雪まつり』 北海道新聞社〈さっぽろ文庫 47〉、1988年、ISBN 4-89363-046-6
- 『第50回さっぽろ雪まつり記念写真集別冊 記録・資料編』 第50回さっぽろ雪まつり実行委員会、1999年
関連項目
外部リンク
- さっぽろ雪まつり公式サイト (さっぽろ雪まつり実行委員会)
- さっぽろ雪まつり資料館 (さっぽろ羊ヶ丘展望台オフィシャルサイト)