漫画ブリッコ

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漫画ブリッコ
ジャンル ロリコン
エロ劇画(83年4月号まで)
読者対象 マニア
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 白夜書房
編集長 大塚英志
小形克宏
刊行期間 1982年11月 - 1986年2月
ウェブサイト 漫画ブリッコの世界
特記事項 後継誌は『漫画ホットミルク

漫画ブリッコ』(まんがブリッコ)は、1980年代に存在した成人向け漫画雑誌である。ロリコン漫画誌の草分けであると同時に、多くの才能を生み出したことでも知られる。

歴史[編集]

創刊[編集]

セルフ出版発行・日正堂発売で、1982年に創刊された。後に白夜書房の発行・発売となる。

A5平綴じで、当初は、日頃あまり顧みられることのないアダルト劇画の往年の名作を復刻収録することを主眼としたエロ劇画雑誌だった。表紙が南伸坊、巻頭にはヌードグラビアが、内容は高橋春男の四コマと石井隆羽中ルイ中島史雄富田茂などアダルト劇画で占められていた。また『ジャストコミック』等からの再録も行われていた。企画刊行には、白夜書房の名物営業担当として知られる藤脇邦夫が関わっている[1]

路線変更[編集]

販売不振に悩み、半年後の1983年に、編集者が東尾孝から大塚英志(読者コーナー等ではオーツカ某名義)と小形克宏(読者コーナーではおぐゎた名義、後にアリスくらぶの編集にも携わる)に代わり、5月号より美少女コミック誌として唐突にリニューアルされる。

表紙は南伸坊から谷口敬に変更し、ハードな絵柄の石井隆富田茂などの連載を切り、よりソフトな飯田耕一郎火野妖子沢木あかね大原彩生を入れた。さらに洋森しのぶ(後のひろもりしのぶ・みやすのんき)や寄生虫藤原カムイなどを発掘した。

また高橋春男、神保あつし等の四コマを切って、岡崎京子の独り言的なコーナーや中森明夫の東京おとなクラブJr.などを取り入れるなど、次第にカオスな雑誌になり、同11月号からは表紙を少女漫画的な絵柄のかがみあきら(あぽ名義)に変更して劇画雑誌のイメージを払拭、巻頭のヌードグラビアも廃し、ロリコン美少女マンガ誌へと完全に姿を変えた。

それにより販売部数も上昇し、人気も高くなった。ちなみに読者層は半数は10代だったという。

2大ロリコン誌[編集]

この売り上げ増加により2大ロリコン系漫画誌として『レモンピープル』と並び称されるようになった。作家陣は専属ではなく、両誌で執筆していた作家もある。また、『レモンピープル』が同人誌の紹介に力をいれていたのとは対照的に、読者投稿欄を拡充し、イラストの投稿紹介などに力を入れ、時にはその投稿者にマンガを書かせ、掲載した。そこでは狂言回しとして編集者がそのキャラクターを露出することが多かったのもこの雑誌の特徴である。また岡崎京子白倉由美などの女性作家による独り言的なページも一つの特徴になっていた。

当時発行されていたメロンCOMICハーフリータプチ・パンドラロリコンハウスアリスくらぶぺあ等のロリコン誌は殆どがB5またはA5の平綴じであり、両誌のフォロワーを自認するものであることが窺える。

おたく[編集]

1983年6月号[2]から3回にわたり、当時東京おとなクラブの発行人だった中森明夫が、「『おたく』の研究」を連載した。コミックマーケットに集まるマニアのことを『おたく』と名づけた最初の文章である。その中でおたくを批判する内容の文章が掲載されたことが大きな波紋を呼んだ。

読者投稿コーナーにおいて、中森の文章をおたくに対する偏見であると批判した読者のほんの数行の文章投稿に呼応し、編集長の大塚英志が1ページ以上にわたる中森批判を展開した。その後、中森は大塚により、本誌から弾劾され永久追放されることになる。

なお、現在は「オタク」とカタカナで表記されることの多いこの言葉は、当時はひらがなの表記だった。カタカナによる表記が一般化したのは、1996年の岡田斗司夫のオタク学入門以降である。

姉妹誌[編集]

1984年にはほぼ同じ編集・作家メンバーで『いけないCOMIC』(発行・白夜書房)を創刊。1985年7月の6号まで発行された。

廃刊[編集]

大塚は、本誌をロリコン雑誌から、より少女漫画志向の強い方向性への転換を画策。しかし、これは経営陣の反発により頓挫、編集長交代となる。大塚は本誌を離れ、本誌でやろうとしていた方向性を『リュウ』(徳間書店)で探る事となる。

人気を保ったまま1986年2月号をもって廃刊、内容的には数ヵ月後に創刊された『漫画ホットミルク』にそのまま引き継がれた。

本誌は寿命は短かったものの、その影響は大きく多くのロリコン系と言われる書き手を育てた。また、少女漫画の枠にはまらない女流若手を出した意味も大きい。読者欄はそのまま『漫画ホットミルク』に引き継がれ、この両誌の投稿欄からデビューした作家も多い。

出身作家[編集]

以下にこの雑誌でデビューした、あるいは最初期の活動を行った描き手を挙げる。

ロリコン・美少女系[編集]

女流非少女漫画系[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 藤脇『出版アナザーサイド』(本の雑誌社)
  2. ^ 1983年6月号には岡崎京子の商業誌デビュー作も掲載されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]