松江府

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

松江府(しょうこう-ふ)は元代から清代にかけて設置された府。現在の上海市に相当する。

1277年至元14年)に元朝嘉興路に設置した華亭府を前身とする。翌年には松江府と改称され、下部に華亭県を管轄した。1292年(至元29年)には華亭県北部に上海県が分割設置されている。1326年泰定3年)に松江府は一時廃止されたが、1328年天暦元年)に再設置されている。

明代になると1542年嘉靖21年)に華亭県及び上海県の一部に青浦県が設置されている。明末は倭寇の被害を受け、特に嘉靖年間には史書に被害記録が数多く記載されている。

清朝成立後の1656年順治13年)に婁県1724年雍正2年)に奉賢県金山県南匯県福泉県(1743年に青浦県に編入)が設置されている。1805年嘉慶10年)には県級の川沙撫民庁が設置された。清末の太平天国の乱では太平軍の3度にわたる攻撃を受けたが、清朝の守備軍は全て撃退している。

辛亥革命が勃発すると1911年宣統3年)11月6日に松江府は独立を宣言、軍政分府を設置している。その後成立した中華民国1913年民国2年)、府制廃止に伴い松江府は廃止となり、管轄県は江蘇省の直轄とされた。