大阪府の市町村章一覧

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大阪府の市町村章一覧(おおさかふのしちょうそんしょういちらん)は、大阪府内の市町村に制定されている、あるいは制定されていた市町村章の一覧である。なお、一覧の順序は全国地方公共団体コード順による。廃止された市町村章は廃止日から順に掲載している。

市部[編集]

市章 由来 制定日 備考
大阪市 水路の標識である澪標を表したもの[1][2][3] 1894年4月12日[3][2][4] 天保年間に使われていた[1]
堺市 摂津国和泉国河内国三国の境界付近の都市の「市」を表したもの[5][6][7] 1895年6月17日[7]
岸和田市 「岸」と「キ」あるいは「干」を図案化したもの[6][8] 1922年10月1日[9] 1920年に岸和田町章として制定され、市制施行後に継承され、さらに1969年12月17日に告示される[10][9]
豊中市 四つの「ト」で「中」を作ったもの[2][11][12] 1939年3月30日[2][12][11] 1963年4月1日に規則化される[13]
池田市 井桁と糸巻きを表したもの[2][14] 1940年8月12日[12][2]
吹田市 「吹」をハトにし、四つの「田」を図案化したもの[15][6][16][17] 1940年4月10日[6][17][16] 1951年から1953年の間に市章の改正があった[17]
泉大津市 「泉大」を図案化したもの[2][18] 1942年9月25日[18][2]
高槻市 大阪市京都市の初代の市章を合わせ、「高」象ったもの[19][11][20] 1943年1月1日[21] 高槻町制時の1931年3月に町章として制定され、市制施行後に継承される[22]
1968年6月5日に告示される[20][11]
貝塚市 五本の松葉と波頭・「貝」を形どって象徴したもの[2][23] 1943年8月29日[24][2] 貝塚町制時の1931年4月に町章として制定され、1943年8月29日に告示される[9][24]
守口市 「守口」を図案化したもの[25][26] 1951年11月1日[26][25]
枚方市 「ヒラ方」で淀川の三十石船を象ったもの[25][27] 1947年10月30日[27][25] 市旗とはデザインが異なる
シンボルマークも制定されている[27]
茨木市 「茨」を図案化し、同時にハトを表したもの[2][28][29] 1948年8月31日[29][2]
八尾市 「YAO」を図案化したもの[25][30] 1958年7月4日[30][25]
泉佐野市 「サノ」を扇型に図案化したもの[2][31] 1948年4月1日[31][2] 佐野町章と指定制定され、町制施行後に継承される
富田林市 三つの「ト」を重ねたもの[11][32] 1942年10月1日[32][11] 富田林町章と指定制定され、市制施行後に継承される
寝屋川市 中央に「ネ」と全体で「川」を表したもの[11][33] 1951年5月3日[33][11]
河内長野市 大阪府を外部にし、その中に「長」を表したもの[6][34] 1954年8月1日[34][6]
松原市 マツの葉を意匠化したもの[25][35][36] 1955年2月1日[36][25][35] 松原町制時の1945年7月に町章として制定され、市制施行後に継承される[37]
1983年5月4日に規則化される[38]
大東市 「大とう」を図案化したもの[11][28][39] 1956年8月1日[39][11][28]
和泉市 「泉」を図案化したもの[2][40] 1957年3月18日[40][2][41] 色は緑色が指定されている[42]
箕面市 ヒトと「ノ」を組み合わせたもの[11][43] 1956年12月1日[43][11]
柏原市 「カハ」を図案化したもの[2][44] 1958年10月1日[44][2]
羽曳野市 「羽」を図案化したもの[25][45] 1959年1月15日[45][25]
門真市 「門真市」を組み合わせて鳥の形に図案化したもの[6][46] 1963年10月1日[46][6]
摂津市 「セ」を図案化したもの[6][47] 1966年10月13日[47][6]
高石市 「高」を図案化したもの[11][48] 1966年12月20日[48][11] 色は水色が指定されている[49]
藤井寺市 前方後円墳縄文時代の耳飾りを図案化したもの[25][50] 1965年6月25日[50][25] 美陵町章として制定されたものを美陵市制時に継承しかつ藤井寺市章として継承される
東大阪市 「ひ」をハトの形に図案化したもの[25][51] 1967年2月1日[51][25]
泉南市 「せ」を図案化したもの[6][52] 1958年4月22日[52][6] 泉南町章として制定され、市制施行後に継承される
四條畷市 「しナ」を図案化したもの[6][53] 1970年7月1日[53][6]
交野市 「交」を図案化し、サクラハトを象ったもの[54][6][55] 1963年1月12日[55][6] 交野町章として制定され、市制施行後に継承される
大阪狭山市 全体は「さ」とし、山型を表したもの[2][56] 1987年10月1日[56][2] 1960年に狭山町章として制定され、1977年5月10日再制定されたものを市制施行時に再々制定されたものである[56][57]
阪南市 「は」を水羽の形に図案化したもの[58][59] 1973年1月12日[59][2] 阪南町章として制定され、市制施行後に継承される

町村部[編集]

町村 町村章 由来 制定日 備考
三島郡 島本町 楠公の菊水を「嶋本」に図案化したもの[6][60] 1968年12月10日[6][60]
豊能郡 豊能町 四つの「と」と「の」を表したもの[11][61] 1977年4月20日[61][11]
能勢町 「の」は末広がり、「せ」を扇の要にして、どっしりと根を下ろしたもの[62][11] 1960年8月1日[11][63]
泉北郡 忠岡町 「中」と「心」を組み合わせたもの[11][64] 1973年2月1日[11][64]
泉南郡 熊取町 九つの「マ」で「熊」・十個の「リ」で「取」を表したもの[6][65] 1951年11月3日[65][6] 色は緑色が指定されている[66]
田尻町 田尻川と田園を表したもの[11][67] 1889年4月1日[11][67]
岬町 外側は「M」を図案化し、中側は大阪府の「O」を表したもの[25][68] 1963年12月28日[69][25]
南河内郡 太子町 「太」をハトの形に図案化したもの[11][70] 1963年10月7日[70]
河南町 「カナン」を図案化したもの[6][71] 1957年1月10日[71][6]
千早赤阪村 金剛山葛城山を象り、また「C」と「A」を図案化したもの[11][72][73] 1966年1月1日[73][11]

廃止された市町村章[編集]

市郡 市町村 市町村章 由来 制定日 廃止日 備考
北河内郡 四條畷町 不明 1961年12月[74] 1970年7月1日 四條畷市
布施市 「布」を図案化したもの[75] 1937年4月1日[75] 1967年2月1日 東大阪市
枚岡市 「ひ」を配したもの[75] 1955年1月11日[75]
河内市 「河内」を表したもの[75] 1955年1月15日[75]
南河内郡 美原町 「み」を図案化したもの[7] 1960年3月10日[7] 2005年2月1日 堺市

参考文献[編集]

書籍[編集]

  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 
  • 近藤春夫『都市の紋章 : 一名・自治体の徽章』行水社、1915年。 NDLJP:955061
  • 中川幸也『シリーズ人間とシンボル第2号「都市の旗と紋章」』中川ケミカル、1987年10月11日。 
  • 丹羽基二『日本の市章 (西日本)』保育社、1984年5月5日。 
  • 望月政治『都章道章府章県章市章のすべて』日本出版貿易株式会社、1973年7月7日。 
  • NHK情報ネットワーク『NHKふるさとデータブック6 [近畿]』日本放送協会、1992年5月1日。 
  • 国際図書『事典 シンボルと公式制度』国民文化協会、1968年。 

自治体書籍[編集]

  • 『四條畷町広報 1号 - 111号 1961 - 70』(初版第1刷)四條畷市。 
  • 『四條畷町広報 町だより 1 - 111 1961 - 70』(初版第1刷)四條畷市。 

脚注[編集]

  1. ^ a b NHKふるさとデータブック p231
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 図典日本の市町村章 p153
  3. ^ a b 市名 市章 市歌 市の花 市政”. 大阪市 (2011年12月19日). 2011年12月25日閲覧。
  4. ^ 都章道章府章県章市章のすべて p388
  5. ^ NHKふるさとデータブック p233
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 図典日本の市町村章 p154
  7. ^ a b c d 堺市・美原町合併協議会の調整内容” (PDF). 堺市. p. 2. 2011年12月25日閲覧。
  8. ^ 岸和田市のプロフィール”. 岸和田市 (2011年11月9日). 2011年12月25日閲覧。
  9. ^ a b c 事典 シンボルと公式制度 p326
  10. ^ 岸和田市・忠岡町合併協議会 慣行の取り扱いについて
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 図典日本の市町村章 p155
  12. ^ a b c 市章のいわれ”. 豊中市. 2012年1月2日閲覧。
  13. ^ 豊中市市章規則
  14. ^ 市章制定”. 池田市 (1940年8月12日). 2012年1月2日閲覧。
  15. ^ NHKふるさとデータブック p246
  16. ^ a b 吹田市章
  17. ^ a b c 市章・市民の花・市民の木”. 吹田市. 2012年1月2日閲覧。
  18. ^ a b 市章・シンボルマーク”. 泉大津市. 2011年12月25日閲覧。
  19. ^ NHKふるさとデータブック p251
  20. ^ a b 市章”. 高槻市. 2012年1月2日閲覧。
  21. ^ 都章道章府章県章市章のすべて p391
  22. ^ 事典 シンボルと公式制度 p206
  23. ^ 貝塚市について”. 貝塚市. 2011年12月25日閲覧。
  24. ^ a b 市徽章制定ノ件”. 貝塚市 (1943年8月29日). 2011年12月25日閲覧。
  25. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 図典日本の市町村章 p156
  26. ^ a b 市章”. 守口市 (1951年11月1日). 2012年1月2日閲覧。
  27. ^ a b c 枚方市の概要、市章など”. 枚方市 (2010年3月15日). 2012年1月2日閲覧。
  28. ^ a b c 大東市章
  29. ^ a b 茨木市の市章について”. 茨木市. 2012年1月4日閲覧。
  30. ^ a b 昭和33年7月4日八尾市規則第128号「八尾市章規則」、八尾市例規集より確認(2011年12月25日閲覧)。
  31. ^ a b いずみさのなんでも百科”. 泉佐野市立図書館. 2011年12月25日閲覧。
  32. ^ a b 市章”. 富田林市 (1942年10月1日). 2012年1月4日閲覧。
  33. ^ a b 市章のいわれ”. 寝屋川市. 2012年1月4日閲覧。
  34. ^ a b 市章”. 河内長野市. 2011年12月25日閲覧。
  35. ^ a b 市のあゆみ - 松原市
  36. ^ a b 市民憲章”. 松原市 (2009年1月29日). 2011年12月25日閲覧。
  37. ^ 事典 シンボルと公式制度 p327
  38. ^ 松原市市章規則
  39. ^ a b 大東市章”. 大東市 (1956年8月1日). 2012年1月4日閲覧。
  40. ^ a b 市章・市の花・市の木”. 和泉市. 2011年12月25日閲覧。
  41. ^ 和泉市章
  42. ^ NHKふるさとデータブック p280
  43. ^ a b 市章について”. 箕面市 (2010年7月21日). 2012年1月4日閲覧。
  44. ^ a b 柏原市章”. 柏原市 (1958年10月1日). 2012年1月4日閲覧。
  45. ^ a b 市章・市の花・市の木”. 羽曳野市 (2011年3月17日). 2012年1月4日閲覧。
  46. ^ a b 門真市市章”. 門真市 (1963年10月1日). 2012年1月5日閲覧。
  47. ^ a b 摂津市のき章制定の件”. 摂津市 (1966年10月13日). 2012年1月5日閲覧。
  48. ^ a b 市の花・木・市章”. 高石市 (2010年12月14日). 2011年12月25日閲覧。
  49. ^ NHKふるさとデータブック p291
  50. ^ a b 藤井寺市章規則”. 藤井寺市 (1965年6月25日). 2012年1月5日閲覧。
  51. ^ a b 東大阪市市章”. 東大阪市 (1967年2月1日). 2011年12月25日閲覧。
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  53. ^ a b 市章・市民憲章”. 四條畷市 (2001年1月1日). 2011年12月25日閲覧。
  54. ^ NHKふるさとデータブック p302
  55. ^ a b 交野市市章”. 交野市 (1963年1月12日). 2012年1月5日閲覧。
  56. ^ a b c 大阪狭山市の概要” (2009年6月25日). 2011年12月25日閲覧。
  57. ^ 大阪狭山の歴史
  58. ^ NHKふるさとデータブック p305
  59. ^ a b 阪南市紋章を定める件”. 阪南市 (1973年1月12日). 2011年12月25日閲覧。
  60. ^ a b 島本町の町章”. 島本町 (1968年12月10日). 2012年1月1日閲覧。
  61. ^ a b 豊能町の町章”. 豊能町 (1977年4月20日). 2012年1月1日閲覧。
  62. ^ NHKふるさとデータブック p310
  63. ^ 能勢町章の制定”. 能勢町 (1960年8月1日). 2012年1月1日閲覧。
  64. ^ a b 忠岡町の町章”. 忠岡町 (1973年2月1日). 2012年1月1日閲覧。
  65. ^ a b 町章・町の木・町の花・町の鳥”. 熊取町. 2012年1月1日閲覧。
  66. ^ NHKふるさとデータブック p314
  67. ^ a b 田尻町章”. 田尻町 (2010年6月24日). 2012年1月1日閲覧。
  68. ^ まちのプロフィール”. 岬町. 2012年1月1日閲覧。
  69. ^ 岬町紋章を定める件”. 岬町 (1963年12月28日). 2012年1月1日閲覧。
  70. ^ a b 町のプロフィール”. 太子町. 2012年1月1日閲覧。
  71. ^ a b 河南町町章”. 河南町 (1957年1月10日). 2012年1月1日閲覧。
  72. ^ NHKふるさとデータブック p322
  73. ^ a b 村の紹介”. 千早赤阪村. 2012年1月1日閲覧。
  74. ^ 四條畷町広報 第10号 p3
  75. ^ a b c d e f お散歩 photo album 大阪府東大阪市

関連項目[編集]