上場投資信託

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上場投資信託(じょうじょうとうししんたく)とは、金融商品取引所で取引される投資信託の事[1]ETF英語: Exchange-Traded Fund)、上場投信という略称がよく用いられる。

指数連動型[編集]

上場投資信託は、主流の指数連動型上場投資信託と、それ以外のものに分かれる。指数連動型上場投資信託とは、その価格がTOPIX日経平均株価S&P500指数などの株価指数、商品価格、商品指数などの指数に連動するようにつくられたインデックスファンドの一種で、証券取引所に上場している株式と同様に取引できる[1]

通常のオープンエンド型の投資信託は、一般の投資家から資金を受け取る度に受益証券を発行するのに対し、上場投資信託では証券会社や機関投資家などの大口投資家が、その対象となる株価指数を構成する株式を指数に連動するような構成比でユニット化した現物株式を拠出した場合に受益証券を受け取ることになっており、これらの大口投資家が証券取引所で放出した受益証券を一般の多くの投資家が取引する仕組みになっている。

連動型以外[編集]

指数連動型以外のETFは、円換算した指数に連動するリンク債を裏付けとして受益証券を発行する。金などの貴金属や商品先物、債券やREITなどに投資するタイプである。この場合、リンク債の信用リスクを包含することになる。つまり、海外の株価指数に連動するものや、コモディティの価格に連動するものにこの仕組みを使用する場合がある。例として、純金上場信託(現物国内保管型)(1540)と SPDRゴールドシェア(1326)と 金価格連動上場投資信託(1328)で比較すると、同じ金ETFであるが、純金上場信託(現物国内保管型) は現物の金に投資し 1kg単位で金地金と交換できるのに対して、SPDRゴールドシェアは現物の金に投資するが金地金には交換できない。また、金価格連動上場投資信託は金価格に連動するリンク債に投資している。また、金銭の拠出を受け、その金銭で投資対象となる株や先物に投資を行う仕組みもある。

コスト[編集]

一般的な投資信託と異なり、投資信託そのものの販売手数料は掛からない[2]。つまり株式の売買手数料ですむ。一般的な投資信託よりも売買コストが安いといえる[3]。信託報酬は、委託会社(ファンドの運用の指図を行なう者)と受託会社(ファンドの財産の保管および管理を行なう者)に対して、信託財産の純資産総額に一定の率を乗じた報酬が信託財産から支払われる。信託報酬は、一般的に同じ指数に連動を目指すインデックスファンドと比較して安くなる傾向がある。

市場拡大[編集]

1990年3月にカナダトロント証券取引所にTIPS35が上場された。 その後アメリカでは、1993年1月にS&P500指数に連動することを目的として運用されているスパイダー(SPDR Trust, Series 1)がステート・ストリートから上場された。このSPYに加えてニューヨーク・ダウ工業株30種に連動することを目標として運用されているDIA、NASDAQ100指数に連動することを目的として運用されているQQQQ(Nasdaq-100 Trust, Series 1)などが一般的に取引されている。

また、これら上場投資信託のオプションも存在し、高い流動性を持って取引されている。

2009年3月、ドイツのxetraに、db x-trackers db Hedge Fund Index ETF (ISIN: LU0328476337) が上場された。expense ratioは0.90%。世界で初めてヘッジファンドに投資するETFが登場した[4]

日本では、1995年5月29日に全国8証券取引所に日経300株価指数連動型上場投資信託(300投信)が日本国内で初めて上場された。2001年7月13日東証大証に合計5銘柄が日本国内上場された。2009年4月現在、日経平均株価TOPIXといった株価指数に連動する株価指数連動型の上場投資信託が一般的に取引できる。また、金価格に連動する金価格連動型ETFなどもある。SPY・IVV・EFA・QQQQなど、海外の主要な株価指数に連動する海外ETFは、SBI証券楽天証券野村證券SMBC日興証券松井証券などで、売買することができる。2008年6月の改正金商法により非連動型が認可された。

注・出典[編集]

  1. ^ a b 東証公式ETF・ETNガイドブック 2015年2月版(2014年2月27日日本取引所グループ編集・発行 ISBN 978-4990819200)。PDF版、他に同じタイトルで 2014年3月19日東京証券取引所編集・発行のバージョンあり。
  2. ^ ただし、上場されている株式の売買同様に株式購入の手数料がかかる。
  3. ^ 購入する額や用いる証券会社などにもよる。一般的な投資信託は、3%近い販売手数料のものから、ノーロード〈販売手数料が無料〉のものまで多様である
  4. ^ db x-trackers Launches First Hedge Fund ETF

関連項目[編集]

外部リンク[編集]