ソウル市メトロ9号線

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ソウル地下鉄9号線
●ゴールド(金色)が9号線
ゴールド(金色)が9号線
基本情報
大韓民国の旗 大韓民国
路線網 ソウル地下鉄首都圏電鉄
起点 開花駅
終点 総合運動場駅
駅数 30
開業 2009年7月24日
所有者 ソウル特別市
運営者 ソウル市メトロ9号線ソウル9号線運営ソウルメトロ9号線運営
車両基地 金浦車両事業所
路線諸元
路線距離 31.7 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
電化方式 直流1500V架空電車線方式
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ソウル市メトロ9号線
首都圏電鉄9号線
ソウル地下鉄9号線
各種表記
ハングル 서울시메트로 9호선
수도권 전철 9호선
서울 지하철 9호선
漢字 서울市메트로9號線
首都圈電鐵9號線
서울地下鐵9號線
発音 ソウルシメトゥロ・クホソン
スドックォン・チョンチョル・クホソン
ソウル・チハチョル・クホソン
日本語読み: ソウルしメトロ・きゅうごうせん
しゅとけん・でんてつ・きゅうごうせん
ソウル・ちかてつ・きゅうごうせん
英語 METRO9
Seoul Subway Line 9
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ソウル市メトロ9号線(ソウルしメトロきゅうごうせん)は、大韓民国ソウル特別市江西区にある開花駅から同市松坡区にある総合運動場駅を結ぶ鉄道路線である。

ラインカラーゴールド(金色)。単独で首都圏電鉄9号線を構成する。

概要[編集]

1990年代に計画されたソウル地下鉄3期路線の1つである。ただし、3期地下鉄のうち10 - 12号線は計画が中止されたため、当路線は新規路線としては唯一の3期地下鉄である[注釈 1]

第一期区間(開花駅 - 新論)は2002年4月3日に着工し、2009年6月12日に開業する予定であったが、駅務自動化設備に問題があるとして延期され、同年7月24日に開業した[1][2]

第二期区間は、新論駅から東進し総合運動場駅までを延伸するもので、この区間は2015年3月28日に開業した[3][4]

また、第三期区間として、総合運動場駅 - 中央報勲病院駅ソウル特別市江東区)間が計画されている。さらに、公式計画ではないものの、江東区はさらに北の高徳駅ソウル地下鉄5号線)までの延伸を要望している。この他に、2019年を目標に仁川国際空港鉄道と直通運転を行う計画もある。

運賃は、民間企業が運営することから、既存の首都圏電鉄と異なる運賃体系(Tマネー基準で初乗り1,300ウォン)を採用する予定であったが、首都圏電鉄としての一体的運用の必要性から、ソウル特別市側は現在の運賃体系(当時、Tマネー基準で初乗り900ウォン)を主張し、両者の間で長い間議論が重ねられ、結局他路線と同じ運賃体系を採用することとなった。当初、異なる運賃体系を予定したことから、9号線と他線との乗換駅の金浦空港(5号線)・汝矣島・堂山・鷺梁津・銅雀・高速ターミナル・宣靖陵・総合運動場の各駅乗換通路に自動改札機が設置されているが、他路線の運営主体との運賃収益の分配のために乗換客の移動経路の情報収集をする乗換ゲートであり、通過しても運賃計算には影響を及ぼさない[注釈 2][2]。ただし、新盆唐線など異なる運賃体系をとる路線・事業者が誕生し、必要時には運賃について再協議ができるとしていることから、再び値上げ議論が再燃することが否定できず、実際に2012年には赤字による値上げを発表するも、ソウル特別市側の抗議などにより最終的に撤回する事態になった。

路線の管理は既存の鉄道公社ではなく、民間企業の「ソウル市メトロ9号線株式会社」が担っているが、運営については1期区間が「ソウル9号線運営株式会社」、2、3期区間がソウル交通公社(旧・ソウルメトロ)の子会社である「ソウルメトロ9号線運営株式会社」にそれぞれ委託されている。

初期は4両固定編成で、順次6両化が進んでいるものの「チオクチョル(地獄鉄)」と呼ばれるほど混雑が激しく、労組は運営事業者が利益を最大化すべく投資を怠っている「民営化の幣害」と批判している[5]

既存開業・新規開業区間における運行及び管理と線路保有
  開花 新論 総合運動場 中央報勳病院
第1期開業区間
開業済み (運用中)
第2期開業区間
開業済み (運用中)
第3期開業区間
建設中
施設運営・保守 ソウル9号線運営 ソウルメトロ9号線運営
建設施工・列車運行 ソウルメトロ9号線
保有・建設監督 ソウル特別市
都市基盤施設本部韓国語版

路線データ[編集]

車両[編集]

  • 9000系電車 - 開業当初は4両編成だったが、混雑緩和のため2017年末より6両化が進められており、全通後にはすべての列車が6両編成となる予定である。

運行[編集]

急行(급행/Express)
金浦空港駅 - 総合運動場駅間で運行。2015年1月31日より朝夕ラッシュ時は7 - 8分間隔、昼間約10分間隔で運行。金浦空港から汝矣島まで16分、高速ターミナルまで27分、総合運動場まで38分程で到達する。
一般(일반/All-Stop)
各駅停車開花駅 - 総合運動場駅間で運行。2015年1月31日よりラッシュ時約7 - 8分間隔、昼間約10分間隔で運行。終電時間帯には途中駅止まりの列車も運行される。

歴史[編集]

  • 5月25日 - セムト公園方面への第四期延伸(3.8km4駅)の予備妥当性調査通過[6]
  • 8月1日 - ソウル市、第四期区間基本計画策定に着手[7]
  • 8月2日 - 第三期延伸区間6駅の駅名(ハングル表記)確定[8]
  • 年内 - 第三期工事区間(総合運動場 - 中央報勲病院)が延伸開業予定。

企業沿革[編集]

ソウル市メトロ9号線株式会社[編集]

ソウル市メトロ9号線株式会社서울메트로9호선Seoul Metro Line Nine Corporation)は建設と運営のために設立された民間企業。

ソウル9号線運営株式会社[編集]

ソウル9号線運営서울9호선운영Seoul Line9 Operation Co.,Ltd.)は第一段階区間の施設運営を受託する仏韓合弁企業。

ソウルメトロ9号線運営株式会社[編集]

ソウルメトロ9号線運営株式会社서울메트로9호선운영Seoulmetro Line Nine Co.,Ltd.)は第二・第三段階区間の施設運営を受託するソウル交通公社100%子会社の企業。

  • 2014年8月1日 - 第二・第三段階区間の運営事業者にソウルメトロ(現・ソウル交通公社)を選定[15]
  • 2015年


駅一覧[編集]

駅番号 駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km) 急行 接続路線 所在地 運営事業者
日本語 ハングル 英語
901 開花駅 개화역 Gaehwa 0.0 0.0     江西区






9





902 金浦空港駅 김포공항역 Gimpo Int'l Airport 3.6 3.6 ソウル交通公社5号線 (512)
空港鉄道仁川国際空港鉄道 (A05)
903 空港市場駅 공항시장역 Airport Market 0.8 4.4 |  
904 新傍花駅 신방화역 Sinbanghwa 0.8 5.2 |  
905 麻谷ナル駅 마곡나루역 Magongnaru 0.9 6.1 | 空港鉄道:仁川国際空港鉄道 (A041、接続予定)
906 陽川郷校駅 양천향교역 Yangcheon Hyanggyo 1.4 7.5 |  
907 加陽駅 가양역 Gayang 1.3 8.8  
908 曽米駅 증미역 Jeungmi 0.7 9.5 |  
909 登村駅 등촌역 Deungchon 1.0 10.5 |  
910 塩倉駅 염창역 Yeomchang 0.9 11.4  
911 新木洞駅 신목동역 Sinmok-dong 0.9 12.3 |   陽川区
912 仙遊島駅 선유도역 Seonyudo 1.2 13.5 |   永登浦区
913 堂山駅 당산역 Dangsan 1.0 14.5 ソウル交通公社2号線 (237)
914 国会議事堂駅 국회의사당역 National Assembly 1.5 16.0 |  
915 汝矣島駅 여의도역 Yeouido 0.9 16.9 ソウル交通公社:5号線 (526)
916 セッカン駅 샛강역 Saetgang 0.8 17.7 |  
917 鷺梁津駅 노량진역 Noryangjin 1.2 18.9 韓国鉄道公社1号線京釜電鉄線) (136) 銅雀区
918 ノドゥル駅 노들역 Nodeul 1.1 20.0 |  
919 黒石(中央大入口)駅 흑석(중앙대입구)역 Heukseok (Chung-Ang Univ.) 1.1 21.1 |  
920 銅雀(顕忠院)駅 동작(현충원)역 Dongjak (Seoul National Cemetery) 1.4 22.5 ソウル交通公社:4号線地下鉄4号線) (431)
921 旧盤浦駅 구반포역 Gubanpo 1.0 23.5 |   瑞草区
922 新盤浦駅 신반포역 Sinbanpo 0.7 24.2 |  
923 高速ターミナル駅 고속터미널역 Express Bus Terminal 0.8 25.0 ソウル交通公社:3号線地下鉄3号線) (339)、7号線 (734)
924 砂平駅 사평역 Sapyeong 1.1 26.1 |  
925 新論 신논현역 Sinnonhyeon 0.9 27.0 新ソウル鉄道新盆唐線 (予定) 江南区



交通公社
926 彦州駅 언주역 Eonju 0.8 27.8 |  
927 宣靖陵駅 선정릉역 Seonjeongneung 0.9 28.7 韓国鉄道公社:盆唐線 (K214)
928 三成中央駅 삼성중앙역 Samseong Jungang 0.8 29.5 |  
929 奉恩寺駅 봉은사역 Bongeunsa 0.8 30.3  
930 総合運動場駅 종합운동장역 Sports Complex 1.4 31.7 ソウル交通公社:2号線 (218) 松坡区
931 三田駅 삼전역 Samjeon 2018年下半期開業予定  
932 石村古墳駅 석촌고분역 Seokchongobun  
933 石村駅 석촌역 Seokchon ソウル交通公社:8号線 (815)
934 松坡ナル駅 송파나루역 Songpanaru  
935 漢城百済駅 한성백제역 Hanseongbaekje  
936 オリンピック公園駅 올림픽공원역 Olympic Park ソウル交通公社:5号線馬川支線 (P550)
937 遁村五輪駅 둔촌오륜역 Dunchon Oryun  
938 中央報勳病院駅 중앙보훈병원역   江東区

注釈[編集]

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  1. ^ なお、既存路線の延伸では、3号線水西駅 - 梧琴駅間も3期地下鉄である。
  2. ^ 仁川国際空港鉄道の永宗駅以西各駅から入場し、金浦空港駅で9号線に乗り換えた場合は、ゲート通過時に空港鉄道の加算運賃が引き落とされる。

出典[編集]

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  1. ^ a b 聨合ニュース『ソウル地下鉄9号線が開通、金浦空港と江南圏結ぶ』2009年7月24日
  2. ^ a b c 朝鮮日報『ソウル地下鉄9号線がきょう営業運転開始』2009年7月24日
  3. ^ a b 지하철9호선 2구간 개통… 김포공항~종합운동장 38분(地下鉄9号線第二期区間開業 金浦空港~総合運動場38分) 2015年3月28日付の朝鮮日報の記事、2015年3月28日閲覧
  4. ^ 9호선 2단계 연장구간 개통 안내 (9号線第二期区間延伸開業案内) 2015年3月25日付のソウル市メトロ9号線公式サイト内のページ、2015年3月28日閲覧
  5. ^ (朝鮮語)9号線民営化推進…公共性に逆行するソウル市 2017年7月4日 レイバーネット日本語版
  6. ^ (朝鮮語)서울지하철 9호선 4단계 예비타당성 통과 2018年5月25日 国民日報
  7. ^ (朝鮮語)'9호선 4단계' 기본계획 수립 착수 2018年8月1日 韓国経済新聞
  8. ^ (朝鮮語)도시철도 역명 제정 확정 고시(9호선 3단계)(=都市鉄道駅名制定確定告示(9号線3段階)) 2018年8月2日 都市交通本部(ソウル特別市庁告示・公告)
  9. ^ (朝鮮語)歴史 ソウル市メトロ9号線株式会社公式
  10. ^ (英語)Veolia Transport to operate Line 9 of the Seoul subway system, starting July 2009 2007年7月3日 アメリカ証券取引委員会
  11. ^ (朝鮮語)ソウル9号線運営(株)>歴史 ソウルメトロ9号線株式会社公式
  12. ^ (英語)Veolia Transport and RATP Développement set up joint venture to boost growth potential in Asia”. Veolia (2009年7月16日). 2018年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月2日閲覧。
  13. ^ (英語)News in Brief 2011年4月16日 レールウェイ・ガゼット・インターナショナル
  14. ^ (英語)Arriva acquires Veolia Transport Central Europe 2013年5月17日 レールウェイ・ガゼット・インターナショナル
  15. ^ (朝鮮語)지하철 9호선 2·3단계 구간 사업자에 서울메트로 2014年8月1日 聯合ニュース
  16. ^ a b (朝鮮語)회사연혁(会社歴史) ソウルメトロ9号線運営株式会社公式

関連項目[編集]

外部リンク[編集]