ジェフリー・ヒントン

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Geoffrey Hinton
Geoffrey Hinton at UBC.jpg
生誕 (1947-12-06) 1947年12月6日(75歳)
ロンドン ウィンブルドン
居住 カナダ
研究分野 ニューラルネットワーク人工知能機械学習
論文 Relaxation and its role in vision (1977)
博士課程
指導教員
ロングエット・ヒギンズ英語版
主な業績 バックプロパゲーションボルツマンマシンディープラーニング
主な受賞歴 ロイヤル・メダル(2022)
公式サイト
www.cs.toronto.edu/~hinton/
プロジェクト:人物伝
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ジェフリー・ヒントン: Geoffrey Everest Hinton1947年12月6日 - )は、イギリス生まれのコンピュータ科学および認知心理学の研究者。ニューラルネットワークの研究で有名。現在は、トロント大学Googleで働いている[1]

彼は、ニューラルネットワークのバックプロパゲーションボルツマンマシンオートエンコーダディープ・ビリーフ・ネットワークの開発者の1人であり、オートエンコーダやディープ・ビリーフ・ネットワークはディープラーニングになった。

受賞歴等[編集]

親族[編集]

父親はメキシコ育ちの昆虫学者ハワード・エベレスト・ヒントン英語版(1912-1977)。母親のマーガレットは教師で、兄と姉妹も教師や研究者である[2]。母方の伯父に経済学者コーリン・クラーク、元外交官で日本の大学で教えていたグレゴリー・クラークは母方のいとこ[2]

父方の祖父のジョージ・ブール・ヒントン(1882-1943)はメキシコで銀鉱を管理する鉱山技師で植物学者。その弟セバスチャンは法律家でジャングルジムの考案者だが36歳で自殺。その妻のカルメリータ・ヒントン英語版は教育者で進歩主義の寄宿舎学校として知られたプットニー・スクール英語版の創立者。その子供たち(ジェフリーの父のいとこ)には、マルキスト作家のウィリアム・ヒントン、戦時中にはマンハッタン計画に関わった核物理学ジョアン・ヒントンがおり、二人とも中国で暮らしていた[2]

父方の曽祖父チャールズ・ハワード・ヒントン(1853-1907)は四次元超立方体(tesseract)の概念を作った数学者でSF作家だが、重婚で捕まって職を失い、一時横浜の英国人学校で教えたのち、プリンストン大学の教授となった。その妻マリーは夫の病死の翌年自殺したが、マリーの両親(ジェフリーの高祖父母)はブール代数で知られるジョージ・ブールと数学者のメアリー・エベレスト・ブール英語版エベレスト山の由来となったジョージ・エベレストの姪)である[2]。チャールズの父親のジェームズ・ヒントン外科医一夫多妻制提唱者、その父親はバプチスト牧師、その父も牧師で学校を経営していた。

脚注[編集]

  1. ^ Daniela Hernandez (2013年5月7日). “The Man Behind the Google Brain: Andrew Ng and the Quest for the New AI”. Wired. 2013年5月10日閲覧。
  2. ^ a b c d Mr.Robot Tronto Life, January 29, 2018

関連項目[編集]

外部リンク[編集]