ジェネラーレウーノ

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ジェネラーレウーノ
2018年セントライト記念
欧字表記 Generale Uno[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 青鹿毛[1]
生誕 2015年1月27日(9歳)[1]
抹消日 2022年9月1日[2]
スクリーンヒーロー[1]
シャンハイロック[1]
母の父 ロックオブジブラルタル[1]
生国 日本の旗 日本北海道日高町[1]
生産者 新生ファーム[1]
馬主 (株)Gリビエール・レーシング[1]
調教師 矢野英一美浦[1]
競走成績
生涯成績 21戦4勝[1]
獲得賞金 1億5556万6000円[1]
勝ち鞍
GII セントライト記念 2018年
GIII 京成杯 2018年
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ジェネラーレウーノ(欧字名:Generale Uno2015年1月27日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2018年京成杯セントライト記念

馬名の意味はイタリア語で「一番の将軍[3]

戦績[編集]

デビュー前[編集]

2015年1月27日、北海道日高町の新生ファームで誕生。翌2016年セレクションセールに上場され、見栄えのいい馬体に惚れ込んだ調教師矢野英一の強い推薦により、森岡幸人[注 1]が購入。落札額は森岡が当初予算としていた1,500万円を大幅に上回る3,240万円(税込)だった。ノーザンファームでの育成中から高い評価を受けていたが、一方で精神面で前向きさに欠けるという声もあった[4]

2歳(2017年)[編集]

デビュー前の調教で古馬オープン馬に先着するなど動きの良さが目立ち[5]、7月の新馬戦では単勝1.2倍の圧倒的1番人気に支持される。しかし、ゲートが開くとフワついて走る気を示さず、3コーナーで早くも鞍上クリストフ・ルメールの手が一杯に動くほどで、何とか3着を確保するに留まった[4]

10月28日の未勝利戦で復帰し、物見をしながらも2馬身差で逃げ切って初勝利を挙げる[6]。続く葉牡丹賞(500万下)でも先手を奪い、シャルドネゴールドの急追をハナ差凌いで2連勝を飾った。しかし、レース中は終始物見をして外に逃げようとする状態で、鞍上の田辺裕信も「まだ若さがある」と評した[7]

3歳(2018年)[編集]

京成杯(GIII)では物見対策として着用したチークピーシーズが功を奏し、残り200mで先頭に立つと最後まで気を抜かずに走り切って重賞初制覇を果たした[8]。ステップレースを使わずに直接迎えた皐月賞(GI)では、アイトーン、ジュンヴァルロと3頭で後続を大きく引き離して先行する展開となり、他の2頭がそれぞれ8着、15着に沈む中、3着に粘り込んだ[4]。しかし、東京優駿(GI)では早々と失速して16着と大敗。この結果には騎乗した田辺も「もともとフラフラする面はあるけど、負けすぎ。正直わからない」とコメントした[9]

秋初戦のセントライト記念(GII)では逃げるタニノフランケルから離れた2番手を追走し、直線で先頭に立つと中団から追い込んできた1番人気レイエンダに1馬身1/4差をつけて重賞2勝目を挙げた[10]菊花賞ではスタートから先手を取って極端な超スローペースで逃げたが、最後の直線での瞬発力勝負に対応できず9着に敗れた[11]

4歳(2019年)[編集]

得意とする中山競馬場アメリカジョッキークラブカップから始動。菊花賞フィエールマンに次ぐ2番人気に支持されたが、またもスローペースから切れ負けする形で4着に敗れる。レース後、右前浅屈腱炎の発症が判明。全治9ヶ月以上と診断され、長期休養に入ることになった[12]

5歳(2020年)[編集]

1年8カ月の休養を経てオールカマーで復帰し、7着に敗れる。続くチャレンジカップも5着に敗れた。

6歳(2021年)[編集]

2年ぶりの出走となったアメリカジョッキークラブカップから始動するも15着に敗れる。続くブリリアントステークスで初のダート戦を経験するなど、この年は4戦に出走したが勝利することはできなかった。

7歳(2022年)[編集]

リステッド競走のニューイヤーステークスから始動し、14着に敗れる。その後のレースでも惨敗続きとなり、9月1日付けで競走馬登録を抹消され現役を引退した。引退後は北海道安平町のノーザンファーム乗馬となる予定[2]

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[13]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.07.23 函館 2歳新馬 芝1800m(良) 9 1 1 001.20(1人) 03着 R1:51.4(35.6) -0.3 0C.ルメール 54 シスターフラッグ 486
0000.10.28 東京 2歳未勝利 芝2000m(良) 12 6 8 002.90(2人) 01着 R2:03.4(34.1) -0.3 0C.ルメール 55 (アイリッシュクライ) 496
0000.12.02 中山 葉牡丹賞 500万下 芝2000m(良) 9 6 6 008.00(4人) 01着 R2:01.4(35.0) -0.0 0田辺裕信 55 (シャルドネゴールド) 498
2018.01.14 中山 京成杯 GIII 芝2000m(良) 15 8 15 003.50(1人) 01着 R2:01.2(36.3) -0.1 0田辺裕信 56 (コズミックフォース) 496
0000.04.15 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 16 5 10 017.80(8人) 03着 R2:01.4(37.6) -0.6 0田辺裕信 57 エポカドーロ 496
0000.05.27 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 8 16 023.80(8人) 16着 R2:25.3(36.2) -1.7 0田辺裕信 57 ワグネリアン 498
0000.09.17 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 15 3 4 007.30(4人) 01着 R2:12.1(35.2) -0.2 0田辺裕信 56 レイエンダ 506
0000.10.21 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 2 4 011.20(4人) 09着 R3:07.1(35.2) -1.0 0田辺裕信 57 フィエールマン 506
2019.01.20 中山 AJCC GII 芝2200m(良) 11 1 1 003.00(2人) 04着 R2:14.1(34.9) -0.4 0田辺裕信 56 シャケトラ 514
2020.09.27 中山 オールカマー GII 芝2200m(稍) 9 5 5 010.20(6人) 07着 R2:16.7(36.4) -1.2 0三浦皇成 56 センテリュオ 512
0000.12.05 阪神 チャレンジC GIII 芝2000m(良) 11 6 6 008.60(4人) 05着 R2:00.6(35.1) -0.7 0三浦皇成 56 レイパパレ 522
2021.01.24 中山 AJCC GII 芝2200m(不) 17 8 16 024.7(10人) 15着 R2:20.3(40.3) -2.4 0武藤雅 56 アリストテレス 526
0000.05.09 東京 ブリリアントS L ダ2100m(良) 16 7 13 018.00(8人) 16着 R2:15.4(42.0) -5.8 0武藤雅 57 ヒロイックテイル 522
0000.10.17 東京 オクトーバーS L 芝2000m(稍) 18 7 13 032.4(11人) 18着 R2:02.3(37.2) -2.3 0江田照男 59 パンサラッサ 528
0000.11.27 東京 キャピタルS L 芝1600m(良) 17 4 7 102.5(13人) 13着 R1:34.0(35.4) -1.0 0丸山元気 57 プリンスリターン 530
2022.01.08 中山 ニューイヤーS L 芝1600m(稍) 16 5 9 120.2(15人) 14着 01:35.0(35.2) -1.6 0丸山元気 59 カラテ 524
0000.02.20 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(稍) 16 7 14 079.1(15人) 09着 R1:50.0(36.7) -0.8 0柴山雄一 55 アリーヴォ 518
0000.04.17 福島 福島民報杯 L 芝2000m(良) 16 2 4 048.0(13人) 14着 R2:03.2(40.0) -3.3 0黛弘人 55 アンティシペイト 514
0000.07.03 函館 巴賞 OP 芝1800m(良) 12 4 4 063.0(11人) 11着 R1:49.6(37.3) -1.2 0丹内祐次 59 ホウオウピースフル 520
0000.07.17 函館 函館記念 GIII 芝2000m(重) 16 1 2 038.8(13人) 13着 R2:08.3(42.8) -4.7 0丹内祐次 54 ハヤヤッコ 516
0000.08.28 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m(良) 15 2 4 184.3(15人) 15着 R1:10.7(36.1) -1.6 0丸山元気 57 ヴェントヴォーチェ 518

血統表[編集]

ジェネラーレウーノ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

スクリーンヒーロー
2004 栗毛
父の父
*グラスワンダー
1995 栗毛
Silver Hawk Roberto
Gris Vitesse
Ameriflora Danzig
Graceful Touch
父の母
ランニングヒロイン
1993 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ダイナアクトレス *ノーザンテースト
モデルスポート

シャンハイロック
2008 黒鹿毛
*ロックオブジブラルタル
Rock of Gibraltar 1999
鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Offshore Boom Be My Guest
Push a Button
母の母
*ニシノローズ
1994 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Barmistress Alydar
Bemissed
母系(F-No.) (FN:2-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5・5×5・5・5=15.63%、Danzig4×4=12.50%、His Majesty5×5=6.25%、Hail to Reason5・5(父内)=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ ジェネラーレウーノ 5代血統表2018年4月30日閲覧
  2. ^ ジェネラーレウーノ 5代血統表2018年4月30日閲覧
  3. ^ ジェネラーレウーノ 5代血統表2018年4月30日閲覧
  4. ^ ジェネラーレウーノ 5代血統表2018年4月30日閲覧

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Gリビエール・レーシング代表

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ジェネラーレウーノ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年4月23日閲覧。
  2. ^ a b ジェネラーレウーノが競走馬登録抹消”. JRA日本中央競馬会. 2022年9月1日閲覧。
  3. ^ ジェネラーレウーノ“怪走”まともに走れば/京成杯 nikkansports.com(2018年1月11日付) 2018年4月30日閲覧
  4. ^ a b c 平松さとし. 皐月賞で好走のジェネラーレウーノ。驚異の粘りを生む圧倒的ポテンシャル。. Number Web(2018年4月25日付). 2018年4月30日閲覧
  5. ^ 【POG】ジェネラーレウーノ 見栄えする好馬体 洋芝OKのパワーあり デイリースポーツ(2017年7月21日付) 2018年4月30日閲覧
  6. ^ 【東京2歳未勝利】ルメール騎手のジェネラーレウーノが逃げ切りV スポーツ報知(2017年10月28日付) 2018年4月30日閲覧
  7. ^ 【葉牡丹賞】スクリーンヒーロー産駒のジェネラーレウーノが逃げ切りで2連勝 スポーツ報知(2017年12月22日付) 2018年4月30日閲覧
  8. ^ 【京成杯】ジェネラーレウーノ、3連勝で重賞初制覇!クラシック有力候補に名乗り スポーツ報知(2018年1月14日付) 2018年4月30日閲覧
  9. ^ 【ダービー】レースを終えて…関係者談話. サンケイスポーツ(2018年5月28日付). 2018年6月3日閲覧
  10. ^ 【セントライト記念】ジェネラーレウーノが押し切り重賞2勝目! レイエンダは2着/JRAレース結果. netkeiba.com(2018年9月17日付). 2018年9月17日閲覧
  11. ^ 【菊花賞】主導権取ったジェネラーレウーノは9着に沈む 田辺「速い脚が使えないぶん…」. スポーツ報知(2018年10月21日付). 2018年10月23日閲覧
  12. ^ ジェネラーレウーノが屈腱炎〜全治9カ月以上. サンケイスポーツ(2019年1月23日付). 2019年1月23日閲覧
  13. ^ ジェネラーレウーノ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2018年4月30日閲覧。
  14. ^ シャンハイロック | 競走馬データ - netkeiba.com

外部リンク[編集]