サイド・バイ・サイド・ビークル
サイド・バイ・サイド・ビークル(英: Side by Side Vehicle, SSV)は、多用途四輪車の一種である。2名または4名が乗車できるオフロード車両である。UTV (Utility Task Vehicle)あるいはROV (Recreational Off highway Vehicle)とも呼ばれる[1]。
概要[編集]
サイド・バイ・サイド・ビークルの外観的な特徴は並列複座で横1列2名、または2列で4名分の座席を備え、座席後方には平型荷台が備えられ、車体の枠構造が乗員の頭上まで囲んでいるのが一般的である。一人乗りのオートバイやバギーに対して、座席が並んでいることが語源になっている。ただし、乗員を覆う車室構造は持たず、ドアや前面窓もない場合が多い。運転装置は丸形ハンドルと、ペダル操作式のアクセルやブレーキを備えている。
製造しているのは基本的にオートバイメーカーで、この種の製品分類をATVの一部と位置づけるメーカーもある[2]。狩猟業や農業、畜産、林業、キャンプ場運営、海水浴場運営などの業務で移動手段として用いられるほか、アウトドアスポーツの移動手段やスポーツ走行にも用いられている。アメリカでは一部の州で公道走行が許可されていて、低燃費を理由に需要がある[3]。日本では2015年6月5日に初めて、輸入業者の株式会社ホワイトハウスオートモービルによってポラリス・インダストリーズの「RANGER XP 900」を公道走行できる大型特殊自動車として登録して販売開始した[4][5]。
メーカー[編集]
- 本田技研工業
- ヤマハ発動機
- 川崎重工業
- クボタ
- アーゴ
- キムコ
- Aモーター
- カンナム
- ポラリス
- アークティックキャット
- ディア・アンド・カンパニー
- ボブキャット・カンパニー
- ハスクバーナ
- CFMOTO
脚注[編集]
- ^ “Recreational Off-Highway Vehicle Association”. Off-Highway Vehicle Association. 2011年8月2日閲覧。 “recreational off-highway vehicles (ROVs), also known as UTVs and side-by-sides,”
- ^ “ATV Products”. Yamaha Motor Australia Pty. Ltd.. 2015年11月16日閲覧。
- ^ 週刊東洋経済 2008年5月24日号
- ^ “ニュース|ポラリス・オフロードビークル[ POLARIS OFF-ROAD VEHICLES 株式会社ホワイトハウスオートモービル]”. 株式会社ホワイトハウスオートモービル. 2015年11月16日閲覧。
- ^ ポラリスのオフロード車 RANGER XP 900、公道走行可能に…ホワイトハウス - Response.・2015年6月8日
関連項目[編集]
- パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム - SSV部門が設けられている。