それでも世界が続くなら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
それでも世界が続くなら
出身地 日本の旗 日本千葉県
ジャンル パンク・ロック
シューゲイザー
エモ
グランジ
オルタナティヴ・ロック
ポスト・ハードコア
活動期間 2011年 - 現在
ワイルドガンクレイジー:2011年 - 2012年
日本クラウン:2013年 - 2015年
無所属(完全自主音源をレーベルなしで発表)2015年 - 2016年
ベルウッド・レコード(キングレコード):2016年 - 現在
レーベル ベルウッド・レコード(キングレコード)
事務所 BAJ(旧称:ボウィンマン・ミュージック ):2013年 - 2016年
公式サイト [1](オフィシャルサイト)

それでも世界が続くなら(それでもせかいがつづくなら)は、2011年に結成された日本のパンクバンド。 2013年にメジャーデビュー。バンド名の由来は、「もし次にバンドをやるなら、もう誰にも好かれなくてもいい。バンド名も必要ない」という理由で、続編の「続」という言葉の入った「固有名詞ではない文章」として付けられた。

概要[編集]

  • 殆どのライブでMC(バンド名を名乗る行為やライブ告知等)が無く、また簡易照明のみで演奏していることが多い。これについてメンバーは「音楽だけでいいから」「余計なもののおかげで音楽が良く聞こえてしまうのを防ぐため」と語っている。[1]
  • メンバー自身の生い立ち、実体験から、[2]いじめや虐待、家庭環境や病気等の社会的マイノリティを表現した楽曲が多く、その為、歌詞の多くが隠語ダブル・ミーニング(2つ以上の意味を持たせた言葉)になっている。[3]
  • 前身バンド時代を含む全アルバムジャケットを、闘病生活をしているイラストレーターが担当している。[4]
  • パンクバンドという定義は彼らの活動スタンスの総称であり、実際のサウンド面は、国内では数少ない日本のグランジバンド日本のシューゲイザーバンドとして各種メディア等で評されている。また日本のメジャーシーンにおいて数少ないノイズギタリストが在籍している日本のバンドである。[5][6]
  • バンド名の由来から、篠塚が自身のバンド名を「それでも世界がなんとか」と揶揄する事がある。[7]
  • 2012年12月25日、名古屋CLUB QUATTRO公演では、琢磨のtwitter上での約束を果たすために、一度だけ「それでもマスオが続く」名義でライブを行なっている。[8]
  • 一般的に「それせか」と略されてる場合がある。

メンバー[編集]

篠塚将行(しのづかまさゆき)
ボーカル、ギター、ピアノ担当。全楽曲の作詞作曲を行う。元々はギタリストだったが、前身バンドでボーカリストが脱退した為に、作曲を担当していた篠塚がボーカルを担当することとなり現在に至るが、本人は「人前で歌を歌うのは性格的に苦手」とインタビューで話している。[9]また、近年では不登校の経験や片親という家庭環境、激しいいじめに遭っていた過去を各種メディアで告白している。[10]また元ライブハウス店員のバイト経歴があり、当初は裏方としての音楽活動を希望していた。[11]影響を受けた人物に、カート・コバーン岡本太郎アルバート・アインシュタインを、影響を受けたバンドとして、NirvanaThe Smashing Pumpkinsを挙げている。また、MO'SOME TONEBENDERbloodthirsty butcherseastern youth等の日本のオルタナティヴ・ロック・バンドの意思を受け継いでいきたいと話している。愛用機材は、友人から譲ってもらったとされるフェンダー・ジャズマスターと、Big Muff。愛称は「しのくん」。
菅澤 智史(すがさわさとし)
ギター担当。前身バンドでは元々ボーカリストだったが、それでも世界が続くなら結成時にギタリストに転向。それが理由で、当初は篠塚に「代わりに歌ってくれ」と結成時のライブでも言われることがあった。影響を受けたアーティストはナンバーガール。バンドのイメージに似合わないシュールな発言をすることが多く、制作する楽曲のシリアス過ぎるイメージを打破する為に、メンバーに頼まれてメールマガジンのコラムやwebラジオ番組のパーソナリティを担当している。愛称は「ガースー」。
琢磨 章悟(たくましょうご)
ベース担当。兄が地元有数のバンドマンであった為に自分がステージに立つという自信がなかったが、友人だった篠塚に誘われて、それでも世界が続くなら結成時に初めて楽器を始めた。また関連動画にも個人で多数登場しているが、本人の意思ではなく「ひきこもりだった自分へのメンバーの気遣い」と語っている。影響を受けたアーティストは空気公団たまを挙げている。
栗原 則雄(くりはらのりお)
ドラム担当。インタビューで「いくら練習しても上手くならない」「緊張する」という理由で、前身バンドを脱退し音楽を辞めたが、友人だった篠塚に「音楽に夢を持ってないところが良い」と言われて、それでも世界が続くならを結成。「考える事が苦手」と話しており、メンバーがラジオ出演時に「良くも悪くもムードメーカー」だと語っている。影響を受けたアーティストにBLANKEY JET CITYを挙げている。

音楽性[編集]

サウンド[編集]

ニルヴァーナスマッシング・パンプキンズピクシーズ等に影響を受けたとされるグランジシューゲイザーの要素の色濃いノイズギターサウンド、遅めのBPMを中心にした普遍的なメロディーに、実話を元にしたメッセージ性の強い逆説的な歌詞が乗る、変則的なオルタナティヴ・ロックとしてレビュー等で紹介されている。[12]

作曲[編集]

篠塚の作曲するペースがかなり速く、楽曲の発表やリリース頻度がハイペースで、インディーズ時代は約半年ごとにフルアルバムを、メジャーデビューから10ヶ月でアルバム3枚を含む4作品を発表している。 本人は、「日記とか手紙みたいに書いているので、創作じゃない分、速いんだと思う」とメディア等で語っている。[13] また、メンバーの思い描くパンクロックは精神的な部分が大きく、「パンクは誰よりも優しくないといけない音楽」という概念から、活動から楽曲制作まで多大に影響を受けていると話している。[14]

作品[編集]

フルアルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st(インディーズ) 2012年2月15日(廃盤)
2014年1月8日(リイシュー)
彼女の歌はきっと死なない WGC-007
YZBJ‐10001
タワーレコードJ-indies週間チャート1位、オリコンインディーズ初登場12位。自主制作盤は廃盤。
2nd(インディーズ) 2012年9月5日(廃盤)
2014年1月8日(リイシュー)
この世界を僕は許さない WGC-008
YZBJ‐10002
タワーレコードJ-indies週間チャート3位、タワーレコードJ-POP月間チャート7位、オリコンインディーズチャート初登場7位。自主制作盤は廃盤。
3rd 2013年9月4日 僕は君に武器を渡したい CRCP-40354 タワーレコードデイリーチャート初登場9位、オリコンチャート初登場56位
4th 2014年7月2日 もう君はいい人じゃなくていい CRCP-40378 オリコンチャート初登場65位
5th 2015年5月13日 僕は透明になりたかった CRCP-40409 タワーレコードデイリーチャート初登場2位、TSUTAYASデイリーチャート初登場11位、オリコンチャート初登場25位

・レコーディング直前に栗原が骨折した為、全曲、ドラムが片手で演奏されている。 (片手のみでドラムが演奏されているアルバムは日本初)

6th(インディーズ) 2015年11月11日 最低の昨日はきっと死なない SSTN-001 HMV週間セールスチャート15位、オリコンインディーズチャート初登場18位

・レーベル無所属の完全自主制作盤。

ミニアルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2014年1月8日 明日は君に会いに行くから CRCP-40354 タワーレコードデイリーチャート初登場4位、オリコンチャート初登場17位

シングル[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2014年5月7日 僕らのミュージック CRCP-10314
2nd 2016年7月20日 狐と葡萄 ・オリコンインディーズ初登場6位

・ベルウッドレコード(キングレコード系)移籍第一弾 ・タワーレコード生産限定リリース(3000枚限定生産)

参加作品[編集]

発売日 アーティスト名・形式 作品名 規格品番 概要
2014年5月28日 bloodthirsty butchers Yes, We Love butchers
〜Tribute to bloodthirsty butchers~ The Last Match
CRCP-40369 トリビュート・アルバム。
M-12「デストロイヤー」で参加。

ミュージックビデオ[編集]

それでも世界が続くならのミュージック・ビデオは、メンバーの自伝的な意味合いを持って製作されている映像作品である。 ほぼ全作品の制作を、メンバーの結成前からの親友で映像作家の藤井健氏が制作、メンバーは藤井氏に制作の全指揮を一任している。 これに関してメンバーは「映画制作中に病気になった藤井氏が、『自分はもう映像を作ってはいけない人間だ』と言っていたので、治療も兼ねて自分達のビデオを好き勝手に作っていいとだけ言った。ビデオに(メンバーの)意図はなく、藤井が作ればなんでも良かった。」と公開記念イベント等でエピソードを話している。[15]

メンバーや藤井氏が、過去を隠すことで二次的に生き辛さを体験したことから、差別や虐待、いじめや自殺等などの社会生活においてタブー視されがちな内容にも触れている。篠塚はこのことを動画インタビューで「本当のことを隠さなきゃいけないなら、(音楽や映画を)やる理由がないんだと思う」と話している。 これらが理由で、メジャーデビュー時のMVである「参加賞」では、MV製作以前から楽曲を気に入り放映を決めていたメディア数社から「これは放映できない。放映したら問題になる」と断られ、関係者からも「商業的自殺」と揶揄されたというエピソードがある。メンバーは「商業以前に、こういうことを隠せばいいと思っている文化自体が問題」と発表している。[16]

「シーソーと消えない歌」が事実上の藤井監督の復帰作であり、篠塚の前身バンド解散の理由を元にした映像である。「水色の反撃」は篠塚の小中学校時代の実話、「参加賞」は篠塚の幼少期の家庭環境の実話、「奇跡」は藤井監督の旧友達の実話であり、実際に藤井監督と共に葬儀に参列した旧友達本人もエキストラとして参加している。「響かない部屋」「晴れた日の教室」は連作であり、篠塚の高校時代の実話を元にして制作された。 「成長痛」「浴槽」の2作のみ、ドキュメンタリー映像作品となっている。

監督 曲名
藤井健 シーソーと消えない歌」「奇跡水色の反撃」「参加賞」(出演:山崎祥江)「成長痛」「晴れた日の教室」「響かない部屋

主なライブ[編集]

ワンマンライブ・主催イベント[編集]

  • 2011年10月30日 - 主催イベント「未来が僕らを嫌っても」w/サキノハカ
  • 2012年05月09日 - 主催イベント「反撃フェスティバル 2012」(渋谷O-EAST)
  • 2013年05月05日 - 主催イベント「反撃フェスティバル 2013」
  • 2013年 - 「僕は君に武器を渡したい」リリースワンマン「僕は君と明日の話がしたい」(千葉・大阪2公演)
  • 2014年 - 「明日は君に会いに行くから」リリースツーマンツアー「今日は君に会えなくても」(東京・大阪・名古屋3公演)w/コンテンポラリーな生活
  • 2014年 - ワンマンツアー2014「僕らを置き去りにした音楽と再会する日」
  • 2014年05月10日 - インターネット限定ワンマンライブ ニコニコ動画公演
  • 2014年12月05日 - 結成3周年記念公演 「僕らの1日だけの帰宅」w/忘れらんねえよ
  • 2014年12月19日〜20日 - 2DAYSワンマン公演「僕らの小規模な2日間の反撃」(19日フロアライブ/20日プロジェクションマッピング公演)
  • 2015年5月13日 - インターネット限定ワンマンライブ「半透明な帰宅」(インターネット公演)
  • 2015年 - ワンマンツアー2015「半透明な帰宅」(下北沢・大阪・名古屋・京都・福岡5公演)
  • 2015年9月4日 - 主催イベント「反撃フェスティバルの心の準備の日」
    w/batta / 僕のレテパシーズ / ジョゼ / 3markets[ ] / こうなったのは誰のせい / butter butter / オオタ13月 / ネクラポップ / KOZUMI / コンテンポラリーな生活 / 忘れらんねえよ
  • 2015年10月4日 - 先行音源付きワンマンライブ「バンドと新曲」(東京・京都)
  • 2015年11月22日 - 「最低の昨日はきっと死なない」リリース記念ワンマン「昨日を取り返す3日間」初日ワンマン公演「昨日と出会う日」(千葉・全席着席公演)
  • 2015年12月26日 - 「最低の昨日はきっと死なない」リリース記念ワンマン「昨日を取り返す3日間」2DAYSワンマン公演「昨日を塗りつぶす日」(フロアライブ公演)
  • 2015年12月27日 - 「最低の昨日はきっと死なない」リリース記念ワンマン「昨日を取り返す3日間」2DAYSワンマン公演「昨日を取り返す日」(プロジェクションマッピング公演)

出演イベント[編集]

  • 2012年11月04日 - shimokita round up5
  • 2013年01月11日 - SITUATION MUSIC
  • 2013年03月22日 - Pulse Music Collaboration (guest vj Takanobu Oki)
  • 2013年04月20日 - 死んだ僕の彼女 presents "GHOST vol.3"
  • 2013年05月05日 - 反撃フェスティバル2013
  • 2013年06月09日 - SAKAE SP-RING 2013
  • 2013年06月23日 - TOKYO BOOTLEG CIRCUIT'13
  • 2013年08月25日 - DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2013 summer-
  • 2013年10月05日 - MEGA☆ROCKS 2013
  • 2013年10月12日 - MINAMI WHEEL 2013
  • 2013年10月25日 - DIVING ROCK 2013 in KANAZAWA
  • 2013年12月28日 - Qaijff 6ヶ月連続企画「for the future 0412」vol.6
  • 2013年12月29日 - FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2013
  • 2014年04月01日 - ツタロック フェス 2014
  • 2014年04月26日 - ARABAKI ROCK FEST.14
  • 2014年05月04日 - VIVA LA ROCK 2014
  • 2014年06月07日 - hoshioto'14
  • 2014年10月04日 - MEGA★ROCKS 2014
  • 2014年10月12日 - 気仙沼サンマフェスティバル 2014
  • 2014年11月05日 - spooky presents「いつだって、君は」
  • 2015年05月16日 - HEADPHONE CONNECTION 2015
  • 2015年08月19日 - とびだせゆううつの森
  • 2015年09月13日 - Crimson Ballroom DX
  • 2015年10月11日 - 気仙沼サンマフェスティバル 2015
  • 2015年10月24日 - イツエ presents ヘルツはそのままで 番外編
  • 2015年10月20日 - UP SET 20th「伝えることを忘れない」w/Lyu:Lyu
  • 2015年10月31日 - 高円寺周遊型フェス「BOYS ON DREAM~一生青春!!~」略してボイドリ。Vol.2
  • 2015年11月23日 - 下北沢にて'15

出典[編集]

インタビュー[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 2014年ぴあ関西版webでのインタビューより http://kansai.pia.co.jp/interview/music/2014-06/soreseka-bokuranomusic.html
  2. ^ ぴあ関西版webより http://kansai.pia.co.jp/interview/music/2013-10/soredemosekaigatsudukunara-bokuwakiminibukiwowatashitai.html
  3. ^ 音楽ニュースサイトBARKS http://www.barks.jp/artist/?id=2000263007
  4. ^ おおはましのぶtwitter https://twitter.com/ohamasinobu
  5. ^ HMV記事(CDジャーナルデータベースより抜粋) http://www.hmv.co.jp/artist_それでも世界が続くなら_000000000493302/item_明日は君に会いに行くから_5587717
  6. ^ iTunesスタッフメモ https://itunes.apple.com/jp/album/puha-junni-wu-qiwo-dushitai/id692664118
  7. ^ 結成当時、篠塚がTwitterで自らのバンド名を揶揄していた。
  8. ^ たくましょうご、フグ田マスオ(非公式)とのやりとり Twitter https://twitter.com/f_masuo
  9. ^ http://www.whatsin.jp/feature/soredemosekaigatsudukunara_moukimiha
  10. ^ http://kansai.pia.co.jp/interview/music/2013-10/soredemosekaigatsudukunara-bokuwakiminibukiwowatashitai.html
  11. ^ http://kansai.pia.co.jp/interview/music/2013-10/soredemosekaigatsudukunara-bokuwakiminibukiwowatashitai.html
  12. ^ OK MUSICより http://okmusic.jp/#!/ups/interviews/1873
  13. ^ 2014年ぴあ関西版webでのインタビューより http://kansai.pia.co.jp/interview/music/2014-06/soreseka-bokuranomusic.html
  14. ^ 篠塚のTwitterより
  15. ^ Ceron それでも世界が続くなら×藤井監督(P-kraft / MV「シーソーと消えない歌」監督)UST深夜放送より
  16. ^ 2014年 「明日は君に会いに行くから」リリースツアーにて

外部リンク[編集]