寺田浩晃
てらだ ひろあき 寺田 浩晃 | |
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生誕 |
1995年4月28日(29歳) 日本・静岡県磐田市 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2018年 - |
寺田浩晃 | |
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YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2021年 - |
登録者数 | 約5.6万人[1] |
総再生回数 | 約42万回[1] |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2024年3月10日時点。 |
寺田 浩晃(てらだ ひろあき、1995年4月28日[2] - )は、日本の漫画家[3]。男性[4]。静岡県磐田市出身[3]、在住[4]。大阪芸術大学キャラクター造形学科出身[4][5]。2018年、『週刊少年サンデーS』(小学館)に掲載された「モノシリ」でデビュー[6]。主にYouTubeで作品を発表している[3][6]。2023年より『サンデーうぇぶり』(同)にて、『三途の川アウトレットパーク』を連載している[7]。
来歴
[編集]デビューまで
[編集]子どものころから「絵を描くこと」を生きがいとし、教室でノートに絵を描いていた[6]。家庭環境があまり良くなく、学校ではいじめを受け、居場所がないと感じていたが、「漫画とか本、小説、音楽、映画の世界」に逃げて過ごしていた[8]。寺田はかつての自身のように、「社会でなかなか居場所が見つからない人、うまく生きていけない人に届けばいい」と考え、漫画を執筆している[8]。
高校3年の時に「モノマネマン」という作品を執筆し、『週刊少年マガジン』(講談社)に投稿する[9]。それにより編集部から「才能あるから書いてみない」という誘いの電話を受ける[9]。大阪芸術大学へ進学。卒業制作となった漫画作品「0」、「秘蜜の花」は平成29年度大阪芸術大学グループ卒業制作選抜展において学長賞を受賞した[5]。卒業後に上京[4]。
2018年、『週刊少年サンデーS』(小学館)に掲載された「モノシリ」でデビューを果たす[6]。その後、読み切りの短編を『サンデー』(同)に掲載[4][6]。
難病の発症
[編集]2019年、『週刊少年サンデー』にて連載が決定するが、指定難病である好酸球性胃腸炎を発症[9][10][6]。そこから1年ほど誰とも連絡を取らず、部屋に引きこもる生活を送る[9]。「自分にしかない不幸とか理不尽」を「武器に変えられるのが僕は芸術だ」と考える寺田にとって[4]、その間も「心の拠り所は、やはり漫画を書くこと」であった[9]。難病の影響により座ることができないため、立ちながら漫画を執筆する[9]。「そのため、締め切りがある週刊や月刊の雑誌に連載するのは、厳しい」状況であった[9]。
YouTubeで発表
[編集]寺田は悩んだが、「多くの人に共感してもらい、『生きた証として1冊の本に残したい』」と考え、「YouTubeから、短編漫画を発信していく」ことを決意[9]。2021年、YouTubeにてチャンネル「スタジオGARAGE」を開設し、作品の発表を開始[6][10]。ほぼすべての動画に、シンガーソングライターのRIOの楽曲が使用されている[6]。YouTube動画で発表した「黒猫は泣かない。」が話題となる[9]。同年6月、「サンデーうぇぶり」(同)に発表した「三途の川アウトレットパーク」が『世にも奇妙な物語 夏の特別編』の1作としてテレビドラマ化を果たす[11]。同年11月にはテレビ東京の番組『生きるを伝える』で採り上げられた[12]。
2022年5月、初の単行本『黒猫は泣かない。』をとおとうみ出版より刊行[13]。2023年2月1日より「サンデーうぇぶり」にて、「三途の川アウトレットパーク」の連載を開始[7]。初の単行本は主に静岡県で販売されていたが、「全国に届けたい」と活動を続け、2023年4月には双葉社から『黒猫は泣かない。』の新装版を刊行[14]。
作品リスト
[編集]漫画作品
[編集]- モノシリ(『週刊少年サンデーS』2018年7月号) - デビュー作[6]。
- 0(『サンデーうぇぶり』2020年6月30日[15]) - 「サンデールーキー・王者決定戦2020」参加作品[16]
- 三途の川アウトレットパーク(『サンデーうぇぶり』[11]2020年6月30日[17]、2023年2月1日[7] - ) - 読み切りは「サンデールーキー・王者決定戦2020」参加作品[16]。短編が連載化[18]。
- ローントレイン(『サンデーうぇぶり』2020年6月30日[19]) - 「サンデールーキー・王者決定戦2020」参加作品[16]
- 黒猫は泣かない。(『黒猫は泣かない。』収録[20])
- くろいりんごときいろいそら(『黒猫は泣かない。』収録[20])
- エレクトピア(『黒猫は泣かない。』収録[20])
書籍
[編集]- 『黒猫は泣かない。』とおとうみ出版、2022年5月13日発売[13]、ISBN 978-4-91075402-4
- 『黒猫は泣かない。 新装版』双葉社〈webアクションコミックス〉、2023年4月19日発売[21]、ISBN 978-4-575-31791-6
- 『三途の川アウトレットパーク』小学館〈サンデーうぇぶりコミックス〉、2023年[18] - 、既刊1巻(2023年4月19日現在)
活動
[編集]2021年8月22日、自身のYouTubeチャンネル「スタジオGARAGE」にて、福岡県柳川市の柳川青年会議所の主催によるライブ講演を開催[22]。「逆境に負けず夢を追いかける心の持ち方」について話している[22]。
出典
[編集]- ^ a b “スタジオGARAGE”. ユーチュラ. オモシロ. 2024年3月10日閲覧。
- ^ “Profile”. 寺田浩晃 OFFICIAL SITE(旧). 2022年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月10日閲覧。
- ^ a b c “「生きた証し残したい」重い病向き合う漫画家・寺田さん”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2022年2月25日) 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b c d e f “難病と闘う日常を漫画で〜自分にしかない不幸を武器に変えて”. LOOK. 静岡朝日テレビ (2021年4月23日). 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b 『「大阪芸術大学グループ卒業制作選抜展」を開催!』(PDF)(プレスリリース)大阪芸術大学、2018年2月19日 。2022年4月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “作者紹介・寺田浩晃”. はま音っと. 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b c “三途の川アウトレットパーク 1話 誰かの夕焼け”. サンデーうぇぶり. 小学館. 2023年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “連載決まった矢先の発病…座れない「難病」漫画家は立ちながら執筆 発表の場はYouTube 静岡・磐田市”. LOOK. 静岡朝日テレビ (2021年6月6日). 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b “難病患う漫画家の作品実写ドラマ化 磐田の寺田さん”. あなたの静岡新聞 (静岡新聞社). (2021年6月5日) 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b “「三途の川アウトレットパーク」が「世にも奇妙な物語」でドラマ化、主演は加藤シゲアキ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年6月20日) 2022年3月31日閲覧。
- ^ “生きた証を描き出す 漫画家 「寺田浩晃さん」”. テレビ東京. 2022年4月2日閲覧。
- ^ a b 太田達也 (2022年5月15日). “難病患う漫画家 夢の初出版「苦しむ人のよりどころに」 磐田”. あなたの静岡新聞 (静岡新聞社) 2022年5月29日閲覧。
- ^ 太田達也 (2023年4月19日). “指定難病の漫画家寺田さん(磐田市) 集大成2冊全国販売 よりどころとなる作品に”. あなたの静岡新聞 (静岡新聞社) 2023年4月20日閲覧。
- ^ “0”. サンデーうぇぶり. 小学館. 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b c “サンデーうぇぶり読切一覧”. サンデーうぇぶり. 小学館. 2022年3月31日閲覧。
- ^ “三途の川アウトレットパーク”. サンデーうぇぶり. 小学館. 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b “死を迎えたら来世用に何を買う?「世にも奇妙な物語」で実写化された短編が連載に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年4月19日) 2023年4月19日閲覧。
- ^ “ローントレイン”. サンデーうぇぶり. 小学館. 2022年3月31日閲覧。
- ^ a b c “短編集「黒猫は泣かない。」”. とおとうみ出版. 2022年3月31日閲覧。
- ^ “弱さを抱えた人々の希望を描いた短編集、寺田浩晃「黒猫は泣かない。」新装版”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年4月19日) 2023年4月20日閲覧。
- ^ a b “磐田の難病漫画家 ユーチューブ配信 8月22日、ライブ講演”. あなたの静岡新聞 (静岡新聞社). (2021年8月17日) 2022年3月31日閲覧。