ユーグレナ (企業)

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株式会社ユーグレナ
euglena Co.,Ltd.
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社[1]
市場情報
東証1部 2931
2012年12月20日上場
本社所在地 日本の旗 日本
108-0014
東京都港区5丁目29番11号
G-BASE 田町2・3階
北緯35度38分47.2秒 東経139度44分41.7秒 / 北緯35.646444度 東経139.744917度 / 35.646444; 139.744917座標: 北緯35度38分47.2秒 東経139度44分41.7秒 / 北緯35.646444度 東経139.744917度 / 35.646444; 139.744917
設立 2005年8月9日 (16年前) (2005-08-09)
業種 食料品
法人番号 8010001112570 ウィキデータを編集
事業内容 ユーグレナ等の微細藻類の研究開発、生産及び販売 他
代表者 出雲充代表取締役社長
資本金 73億2354万8000円
(2020年9月30日現在)[2]
発行済株式総数 9315万3322株
(2020年9月30日現在)[2]
売上高 連結: 133億1731万6000円
単独: 82億2207万0000円
(2020年9月期)[2]
営業利益 連結: △18億0772万0000円
単独: △14億5809万4000円
(2020年9月期)[2]
経常利益 連結: △14億5768万9000円
単独: △10億1500万4000円
(2020年9月期)[2]
純利益 連結: △14億8649万8000円
単独: △11億2576万6000円
(2020年9月期)[2]
純資産 連結: 93億8675万8000円
単独: 83億1678万2000円
(2020年9月30日現在)[2]
総資産 連結: 153億5109万8000円
単独: 133億8858万7000円
(2020年9月30日現在)[2]
従業員数 連結: 357人
単独: 204人
(2020年9月30日現在)[2]
決算期 9月30日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ[2]
主要株主 出雲充 13.16%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 3.91%
日本カストディ銀行(信託口) 2.15%
日本カストディ銀行(信託口5) 1.91%
ENEOSホールディングス 1.07%
東京センチュリー 1.07%
日本カストディ銀行(信託口6) 1.04%
SMBC日興証券 1.00%
日本カストディ銀行(信託口1) 1.00%
鈴木健吾 0.94%
(2020年9月30日現在)[2]
主要子会社 八重山殖産株式会社 100.0%
株式会社エポラ 100.0%
ユーグレナ竹富エビ養殖株式会社 100.0%
株式会社クロレラサプライ 100.0%
ヘルスン株式会社 100.0%
株式会社ジーンクエスト 100.0%[2]
関係する人物 永田暁彦(取締役代表執行役員CEO)
外部リンク https://www.euglena.jp/
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株式会社ユーグレナ: euglena Co.,Ltd.[3])は、東京都港区に本社を置くバイオベンチャーである。藻類の一種であるミドリムシ(学名:ユーグレナ)を中心とした微細藻類に関する研究開発、生産管理・品質管理、関連商品の製造・販売などを行っている。

ミドリムシが59種類の栄養素を持つことを生かし、健康食品化粧品の製造・販売を行う傍ら、ミドリムシ由来のバイオディーゼル燃料やバイオジェット燃料などの研究開発を行っている。

概要[編集]

バイオ燃料事業[編集]

ミドリムシを原料とするバイオ燃料の研究は、横浜市千代田化工建設伊藤忠エネクスいすゞ自動車全日本空輸と共同で行っており、2020年に航空機の有償フライトとバスの公道走行を行うことを目標としている[4][5][6]

2017年6月から、横浜市鶴見区に建設予定のバイオジェット燃料を製造するための実証設備を着工するとした。総投資額は58億円。2019年から商用フライト用のバイオジェット燃料を生産する計画である[7]。2020年までの実用化を予定しており、仮に当該実証プラントが完成した場合、1週間に当該プラントで生成できる量は東京~大阪間の1往復分の燃料に相当する。2020年以降には400倍規模の商用プラントを建設予定としている[4]

2021年6月、バイオ燃料全般のブランドとして「サステオ(SUSTEO)」を創設したことを発表[8]。同社では実際に「サステオ」を燃料に使用しセスナ サイテーションHondaJetの飛行を行ったことを明らかにしている[8][9]。2021年11月には、マツダがバイオディーゼルタイプの「サステオ」を使用したデミオスーパー耐久・ST-Qクラスに参戦させることを発表した[10]

主な製品[編集]

  • 飲料
    • からだにユーグレナ
    主力商品。旧商品名は「飲むユーグレナ」。発売当初は「飲むミドリムシ」であった。
    • SPURT(スポーツゼリー飲料)
  • 食品
    • ユーグレナ・ファームのきなこねじり(菓子)
    • ユーグレナのみどり麺
  • サプリメント
    • パラミロン580
    • メディカプラス
  • 基礎化粧品
    • B.C.A.D.シリーズ[11]
    • oneシリーズ

教科書掲載[編集]

高等学校の政治・経済教科書に、株式会社ユーグレナがベンチャービジネスの事例として紹介されている[12]

沿革[編集]

「ユーグレナモール」中央通り(2012年)

2005年出雲充が仲間2名と会社を設立。ベンチャー支援をしていたライブドア社長(当時)の堀江貴文もユーグレナの株式を買い株主となる。その後、株式会社インスパイアが堀江の持ち分を引き受けて全面的に支援を行う。株式会社インスパイアの支援なくして、現在のユーグレナは存在しなかったとも関係者は語る[要出典]。インスパイアでユーグレナの支援を担当した永田暁彦は、のちにユーグレナの社外取締役を経て完全移籍し、ユーグレナの副社長となった[13]

2005年12月16日、世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に成功する。

当初は約500社に営業しても「他社で採用実績がない商品は扱えない」と断られ、一時は資金繰りに窮しかけた。2007年末、雑誌でユーグレナを知った伊藤忠商事の担当者からコンタクトがあり、翌2008年5月に提携。その後は栄養食品やバイオ燃料生産用に受注が増えた[14]

2010年3月、沖縄県石垣市石垣島)大川にある日本最南端のアーケード商店街あやぱにモール命名権を取得し、ユーグレナモールと名づけた[15][16][17]

2012年12月20日、東京証券取引所マザーズ上場[18]2014年12月3日には東京証券取引所第一部に市場変更した[19]

2014年7月1日いすゞ自動車とミドリムシ由来の次世代バイオディーゼル燃料実用化に向けた共同研究プロジェクト「DeuSEL(デューゼル)プロジェクト」をスタートした[20]

2015年1月、第1回日本ベンチャー大賞を受賞した[21]

2019年8月、地球環境や健康に対する課題解決を目指す上で、未来を生きる当事者たちに議論に参加してもらう必要性を感じ、18歳以下のCFO(Chief Future Officer、最高未来責任者)を公募。

評価[編集]

ミドリムシの大量培養技術はユーグレナの独自技術であるが、神戸製鋼の子会社がミドリムシの大量培養に成功し、競合はすでにあるという考えもある。エース研究研究所のアナリストは「競合技術は出ているが、ユーグレナが中心になり、後は追随するような技術ではないか。先行優位にある」とユーグレナを評価している[22]

2012年に東証マザーズへ上場したユーグレナは投資家の間でも人気が高い。株式会社ZUUが運営するウェブサイト「DAILY ANDS」のライターはユーグレナ株を「アベノミクス成長戦略のシンボル的な株になった」としている。IPO時の公募価格である1,700円は、初値で2.3倍の3,900円になり、上場当時からユーグレナ株の人気がうかがえる[23]

その一方で空売り投資家であると指摘されているウェル・インベストメンツ・リサーチ[24]は、2017年1月19日の株式取引開始直前に、ユーグレナ株の「売り」を推奨するレポートを公表した。ウェル・インベストメンツ・リサーチは、以下の点を指摘している。

  • バイオジェット燃料事業について、ユーグレナ社では2020年までの事業化を予定しているが、このバイオジェット燃料事業に必要な実証プラント建設計画は年単位で遅延が発生している上に、仮に当該実証プラントが完成しても、1週間に当該プラントで生成できる量は東京~大阪間の1往復分の燃料しか生産できないことから、中期経営計画で達成するものとしている5年後のバイオジェット燃料事業の黒字化は困難であるとされる[25]
  • また、この燃料精製に関してユーグレナ社は特許を出願していないのに対し、米国企業の中には特許を有するのみならず、すでに商用化にこぎつけている事業者もあるため、同社の本事業における経営環境は厳しいものとみられる[25]

ユーグレナ株は一時10%近く下落したが、ウェル・インベストメンツ・リサーチのレポートに対し、ユーグレナ社は「新たな事実が含まれているわけでなく、当社の開示情報および既知の情報をもとに否定的な意見をまとめたものととらえている。われわれは引き続き、ヘルスケア事業の推進による事業の収益向上と、バイオジェット燃料の実現に向けた取り組みを進めていく」とする考えを示している[26]

なお、会社四季報オンラインによると、株式市場は、ユーグレナの高いPER(160倍)はミドリムシのバイオエネルギーに対する期待の表れであるとしている[27]。また、ユーグレナの時価総額の評価は、株式市場の期待が高すぎて買われすぎているという可能性があるが、株式市場はこれらの企業の中長期的な成長をちゃんと織り込んでいるという見方もある[28]

脚注[編集]

  1. ^ ガバナンスの対応 - 株式会社ユーグレナ
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 株式会社ユーグレナ (2020-12-21). 第16期(2019年10月1日 - 2020年9月30日)有価証券報告書 (Report). 
  3. ^ 株式会社ユーグレナ 定款 第1章第1条
  4. ^ a b ミドリムシ燃料を20年実用化 ユーグレナ、航空機向け 年125キロリットル、全日空・いすゞと連携 日本経済新聞、2015年12月1日
  5. ^ ユーグレナ、2020年を目標に国産バイオジェット・バイオディーゼル燃料の実用化計画始動 「有償フライト」「公道走行」が目標。ミドリムシ原料のバイオジェット燃料は世界初 トラベル Watch、2015年12月2日
  6. ^ 「ジェット機飛ばすぞ」ミドリムシ燃料の壮大な可能性 毎日新聞「経済プレミア」、2015年12月17日
  7. ^ ユーグレナ、バイオジェット燃料の実証設備を6月着工 日本経済新聞、2017年2月10日
  8. ^ a b 『サステオ(SUSTEO)』をユーグレナ社バイオ燃料ブランドに命名 - PR TIMES・2021年6月29日
  9. ^ ホンダジェットでバイオジェット燃料『サステオ』を初使用! - ユーグレナ・2021年6月29日
  10. ^ S耐第6戦のST-Q車両はユーグレナ社のバイオディーゼル燃料を使用。MAZDA SPIRIT RACINGが参戦 - オートスポーツ・2021年11月13日
  11. ^ B.C.A.D. 株式会社ユーグレナ
  12. ^ 『最新図説 政経』p.231、浜島書店
  13. ^ 【インタビュー】株式会社ユーグレナ/永田暁彦氏 - 自らのリソースは全て自社のために。「ユーグレナに何ができるか」を常に追い求める コーポレートチーム応援メディア「Widge Media」、株式会社Widge
  14. ^ 「【成長の起点】ユーグレナ・出雲充社長/伊藤忠と提携 逆転呼ぶ」『日経産業新聞』2014年4月9日(スタートアップ面)
  15. ^ 「あやぱにモール」名称を譲渡、3月14日から「ユーグレナモール」に 八重山毎日新聞、2010年2月13日
  16. ^ 「あやぱに」→「ユーグレナ」 石垣市のモール 名称変更 琉球新報、2010年2月13日
  17. ^ 日本最南端の商店街「あやぱにモール」のネーミングライツ(施設命名権)取得について 株式会社ユーグレナ、2010年2月12日
  18. ^ 上場承認についてのご挨拶 株式会社ユーグレナ、2012年11月16日
  19. ^ ユーグレナ、マザーズから東証1部に変更 日本経済新聞、2014年11月26日
  20. ^ ミドリムシを燃料にして動くバス Excite Bit[リンク切れ]
  21. ^ 経済産業省「第1回日本ベンチャー大賞」にて 「内閣総理大臣賞(日本ベンチャー大賞)」を受賞しました 株式会社ユーグレナ、2015年1月23日
  22. ^ 青空に育つミドリムシ、石垣島で青年研究員が奮闘-燃料の夢 ブルームバーグ、2015年7月7日
  23. ^ 投資家だって夢を見たい!ミドリムシの会社人気のワケDAILY ANDS、2016年5月2日
  24. ^ 空売り投資家、日本勢を標的 日電産株など一時急落 日本経済新聞、2016年12月13日
  25. ^ a b 株式会社ユーグレナ (2931):ガス欠寸前の単細胞 ウェル・インベストメンツ・リサーチ、2017年1月19日公表、2017年1月20日閲覧。
  26. ^ 次はユーグレナがカラ売りレポートの標的に 東洋経済オンライン、2017年1月21日
  27. ^ PER160倍、それでもユーグレナの株価は高くない!? 会社四季報オンライン、2016年9月12日
  28. ^ 1人当たり時価総額が高い300社ランキング 東洋経済、2015年10月15日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]